東方禁初幻譚   作:鈴華

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・・・眠い、冬眠したいお(´・ω・`)
・・・すやぁ(:3[____]

それでは、本編どうぞ。


Ep,3 魂魄妖忌

「いざ、参るっ!」

 

刀を上段に構え、カルマへと突っ込んできた。長い修行あってのものだろう。速度も速く、一瞬にして距離を詰めた。だが、カルマも黙っているつもりはない。大鎌の重さを感じさせない動作で一太刀を防いだ。

 

「やはり只者というわけではあるまいな。」

「まぁな。それより腰のもう1本を抜かなくていいのか?」

 

妖忌の腰には2本の刀がある。しかし、今手に持っているのは1本のみ。

 

「まずはこの楼観剣で様子を見ようと思った次第。しかし、この刀を防ぐとは、やはりいい武器をお持ちのようですな。」

「様子見か。その余裕をなくしてやるよ。堕天!」

 

楼観剣を弾き、妖忌の腹に蹴りを入れて距離を取り、堕天を発動させる。妖忌も彼の蹴りに合わせ、後方に飛んでいた為、それ程の衝撃はなかった。再び構えようとする前に、カルマの大鎌が振り下ろされる。

 

「―ッ!?」

 

反射的に横に飛ぶことでそれを避ける。そのままもう1本の刀を抜いた。彼のいた場所には鎌が地面に刺さり、衝撃により地面がへこんでいた。

 

「いい反射速度だ。」

 

鎌を引き抜き、再び肩に担ぎなおす。

 

「いやはや。これ程とは…。」

「二刀流になったな。」

「確かにこれは白楼剣も抜かざるを負えませんな。それに今の力が先程紫殿の言っていた禁忌魔法というものでしょうか?」

「まぁな。だが、これはその中の1つだ。禁忌魔法全部で99個。俺はそれを全て使え、応用させ、さらに数を増やしている。」

 

カルマがその気になれば、妖忌を何の抵抗もなく消すこともできる。それも禁忌魔法の中に存在する。

 

「まぁ、俺が本気になるのは正気を無くした時くらいか?さぁ、話はここまでだ。続きと行こうか。」

「そうですな。これは久方ぶりに血が滾りますなぁ。」

 

妖忌は2本の刀を構え突っ込み、カルマも鎌をいつでも振り下ろせる状態で突っ込んだ。カルマの持つ鎌は彼以外が持てば見た目以上の重みを感じる。それは彼が作ったクレーターが物語っていた。振り下ろされる鎌を白楼剣で受け流し、楼観剣で横薙ぎに振るった。振り下ろした体勢でがら空きの脇腹に刃が迫る。

 

「キメラパーツ。」

 

しかし、その刃は人外の鎧によって防がれてしまう。そこから返しの刃でカルマの蹴りが襲い掛かる。

 

「うっぐ!?」

 

蹴りが入り、体勢を崩しそうになった妖忌に更に蹴りの回転を利用し引き抜かれた大鎌が襲い掛かる。辛うじて2本の刀で防いだが、体勢が悪くそのまま吹き飛ばされてしまう。

 

「磔十字。」

 

妖忌の背中に何かにぶつかった衝撃が襲い掛かる。彼はこの白玉楼の庭の広さを知っている。壁がぶつかるには距離がまだあるはずだった。しかし、背後にあるのは壁ではなく、十字架だった。そして、そこから妖忌を縛り付けようと鎖が伸びる。

 

「させぬわっ!」

 

振り向き様に一閃。十字架が斜めがけに斬り落とされた。

 

「へぇ、磔十字を斬るか・・・。」

「全ての物には斬り易い場所がある。言わば急所ですな。それを見つけるなど、動かない物ならば、容易いものです。」

「なるほど、なっ!」

 

振り返った目の前に大鎌が迫ってきていた。しかし、それはカルマの持っているわけではなく、投げられたものだ。自分の片割れとも言える武器を手元から話すなど、自身を不利にするも同然だ。

 

「ふんぬっ!」

 

それを明後日の方向に弾くと、カルマの元へと突っ込んでいく。対し、カルマはというと、片腕を頭上に向け、振り下ろした。

 

「テンペスト!」

 

何かを感じ、妖忌は脚を急停止させ、後方に飛んだ。すると、先程までいた場所に上から光線が降り注いだ。

 

「ちっ。今のも避けるか。」

「いやはや油断できませんな・・・。」

「ちょっと、カルマ!今のは当たったら危ないでしょうっ!」

 

紫の怒声が届き、妖忌はこちらを警戒しながらも、疑問に思った。それほど危険なものだったのだろうか。

 

「思わず出してしまっただけだ。いいだろ、別に。当たってないんだから。」

「そういう問題じゃないでしょう!はぁ・・・。」

「カルマ殿。今のはそれほど危険な攻撃だったのですかな?」

「まぁな。今のテンペストを受けていれば、お前は今頃空気に同化してる。」

「空気と同化・・・?」

 

想像できない様子だったが、テンペストの当たった場所を指差され、そこを見ると納得できた。抉れた地面があるが、所々塵となり空気に溶け込んでいた。

 

「なるほどのぉ・・・。」

「話は終わりだ。まだ続けるか?」

「・・・それはいいのだが、武器のほうはいいのかな?」

「・・・・・・。」

 

カルマが手を翳すと、何処かへと飛んでいった大鎌が戻ってきた。依り代となっているため、一心同体とも言える。

 

「これ以上続けると、庭が大変なことになるからのぉ。ここで終わるとするかのぉ。」

 

見渡せば、所々が荒らされていた。―と言っても全てがカルマによるものだが。

 

「あー・・・すまん。」

「いや、勝負を申し込んだのは儂じゃ。」

「そうか。俺の力を試すのはもういいのか?」

「しかと見させてもらったからのぉ。それにまだ余力があるじゃろうに。」

「・・・まぁな。」

 

溜息をすると、彼は刀を鞘に戻した。それを確認すると、十字架と大鎌もその姿を消した。

 

「お疲れ様、妖忌。」

「ありがとうございます、幽々子様。」

「あのね、カルマ。下手したら妖忌に殺すところだったのよ?」

「知らん。こう言う奴は手を抜くとキレるからな。それに死んでも甦させればいい。」

「そういう問題じゃないのよ、まったく。」

 




相変わらず、戦闘描写が苦手です。
妄想もとい、想像はできるんですけど。
いざ、それを文章とするとなると・・・。
書籍でそれを出来る人たちが羨ましいです。

新しい禁忌魔法出ると思った?
残念出しませんでした。
いえ、ネタ切れってわけじゃないんですよ。
未登場の魔法は出すとこ決まってるんです。
ただ、あと数個しかない・・・(´・ω・`)

ちょっと宣伝をば。
PSO2にてマツタケ様とちょっと違うけど、共演してきました。
良ければ見てね♪
http://www.nicovideo.jp/watch/sm27370280

それでは、間違い等がありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします。
感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


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