東方禁初幻譚   作:鈴華

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前半ふざけました。
一度やってみたかったんです。
反省も後悔もしていません(`・∀・´)

それでは、本編どうぞ


6章 幻想
Ep,1 冥


輝夜もここでの生活に慣れ、玉藻も八雲藍として紫の補佐にも慣れてきたあくる日。霊夢は神社の縁側に腰掛けていた。そしてカルマが彼女の背後に立つ。

 

「それでは、お願いします。」

「・・・なんで俺が。」

 

呆れ顔の彼に対し、麗夢は笑顔で振り返る。

 

「なんでも言うこと聞くって言ったじゃないですか。」

 

輝夜の一件でそう約束し、彼女が今の生活に慣れる時を見計らい言い出した辺り、忘れていなかったのだろう。カルマとしては麗夢が自分に利あることを忘れるとは思わなかった為、不審には思っていた。

 

「ほら、早くしてください。」

「・・・はぁ。」

 

溜息を漏らすとカルマは『それ』にゆっくりと手を添える。彼は少しぎこちない動作で『それ』をゆっくりと揉んだ。

 

「ん・・・ふぅ・・・。」

 

麗夢の口から吐息が漏れる。目を閉じ、感触を確かめていた。

 

「もう少し、ん、強めで、んふぅ、お願いします、ぅ。」

 

手に加えている力を少し増すと、彼女の『それ』に彼の指が柔らかく食い込んでいく。

 

「こうか?」

「んんぅ、はい・・・。はぁ、いい、感じです・・・ぁぅ。」

「・・・ねぇ。」

 

気持ちよさに麗夢自身の表情が蕩けそうになった時、畳の上で寝転がっていたルーミアが顔を上げ、2人に向ける。

 

「なんで『肩』揉んでるだけで、そんな声出るのよ、麗夢。」

 

肩を揉まれていた麗夢はカルマの手の感触を味わいながら、答えた。

 

「胸が、ん、大きい、ふぅ、と肩が凝るの、うぁ、ですよ。」

 

彼女の胸はそれなりに大きい。まだこの神社の付近が繁栄していなかったあの頃に比べ、かなり成長したとも言える大きさだ。彼女の言葉にルーミアは自分の視線を下に向ける。彼女自身も大きい方だが、如何せん麗夢より一回り小さい。

 

「まぁ、私はあまり肩凝らないからいいけど。カルマはどっちがいい?」

「・・・あ?」

 

肩を揉んでいた手を止め、彼女に振り返る。この問いとしては『どっちの胸がいいか』というものなのだろうが、それは男として答えづらいものだった。

 

「勿論、私ですよね?」

「大きすぎるのもどうかと思うわよ。今みたいに肩凝るし。」

「嫌味ですか?」

「さぁ?」

 

2人の視線の間に火花が散る。

 

「カルマはいるかし・・・。取り込み中だったかしら?」

 

スキマが開き、紫が姿を現した。カルマに用があるようだが、麗夢とルーミアに板挟みにされている様子に若干ながら引いていた。

 

「なんの用だ?」

「え、えぇ。ちょっと手を貸してほしいことがあるの。来てくれるかしら?」

「わかった。すぐ行く。」

 

これ幸いとカルマはスキマの中へと入って行った。彼が消えたことに気づかず、睨み合う2人。

 

「「カルマはどっちが良いの!?」ですか!?」

 

しかし、彼女たちの視線の先にカルマの姿はなかった。

 

「「・・・逃げられた。」」

 

 

 

「いいのかしら?何か取り込み中だったみたいだけど。」

「構わない。」

「そ、そう。」

 

スキマを抜けると、石階段の途中に出た。上にも下にも長々と続く階段を挟むように木々が立ち並んでいる。そして、白い何かが辺りを飛んでいた。

 

「ここは・・・。」

「冥界よ。貴方には縁遠い場所じゃないかしら?」

「いいや。」

 

冥界。それは死者の集う場所。蓬莱人は死なないため無縁の場所だが、カルマは違った。カルマの自動で発動する第7禁忌魔法“黄泉還り”は不死とは違う。死んでやっと発動するものだ。その為、冥界の入口までは来るが、そこで引き返すこととなる。

 

「だが、冥界の中には入ったことはないな。」

「そう。・・・付いて来て。」

 

紫は石階段を登っていく。カルマが彼女の後に続いていく。

 

「紫殿から離れろぉっ!」

 

すると、突然の殺気と共に刀が背後から振り下ろされた。依り代である大鎌を瞬時に取り出し、その一撃を防ぐ。

 

「ぐぬぬ。儂の刀をそれも不意打ちを防ぐとは・・・。」

「おい、紫。」

 

呆れ顔で背後にいる紫に振り返る。彼女は溜息を漏らすと、襲いかかってきた老人に話しかけた。

 

「よしなさい、妖忌。彼は私が連れてきたの。危害を加える人じゃないわ。」

「そ、そうですか。これは失礼しました。」

 

老人は紫の言葉に刀を鞘に収め、頭を下げた。彼は年老いているものの、鍛え上げられた肉体を持ち、刀を振るう速度もかなり速く様になっていた。長く辛い修行からくるものがある。

 

「カルマ。彼は魂魄妖忌よ。ここで庭師兼守人をしているわ。」

「魂魄妖忌でございます、カルマ殿。」

「それはそうと、妖忌。いきなり刀を振り下ろすことはないでしょう?カルマが避けていたら、私に当たっていたわよ?」

「そ、それは・・・。面目次第もございません。紫殿の気配と見知らぬ異様な気配を感じたもので。」

 

どうやら妖忌は2人の気配を感じ取り迎いに来たようだ。最もカルマは妖怪でも霊でもなく、神力と魔力の混ざり合った力を持っている異質さがある。何も知らなければ、警戒して当然だ。

 

「幽々子はいるかしら?」

「はい。主は居間でお待ちしております。」

 

妖忌の先導とし、2人は階段を登っていく。

 




前半はライトノベルでよく見る展開じゃないかな?
主語抜いた感じのやつw
こういうの一度やってみたかったんですよねぇ(´∀`)

ところ変わって、西行妖編です。
早速妖忌の登場でした。
よく見る妖夢みたいに変に真面目なところを表現できたらいいなぁって感じです。
さぁ、次回はあの腹ペコキャラの登場だじぇ( ´艸`)

それでは、間違い等がありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします。
感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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