後半ね。
GODEATERが新作出すらしいですね。
これは買わなきゃ。
え?聞いてない?
あ、そう・・・(´・ω・`)
それでは、本編どうぞ。
「よくも飽きずに来るわね…。」
屋敷の一室で輝夜は溜息をついていた。不老不死の薬を付与したがために、月から追放され地上へと落ちたが、こんなことになるとは思ってもみなかった。それでも自分をここまで育ててくれた人たちには感謝している。それに今の生活は月にいた時よりも充実したものだ。
「……あと少し、ね。」
戸を開け、空を見上げれば、月夜に輝く月があった。月は欠けてはいるが、白く輝いていた。ふと物音がして振り返ると、机の上に折りたたまれた紙が置いてあった。
「…いつの間に置いていくんだか。」
それは輝夜の返事に答える内容のものだった。先の手紙の返事として輝夜は最も積極的に求婚してくる5人の男のことを書いていた。あの貴族たちをどう諦めさせようかという内容だったが、帰ってきた手紙には面白い内容があった。
『状況は把握した。
対応策として、求婚を受ける代わりにこの世に存在しないものを持って来いってのは、どうだ?それなら奴らも諦めるだろうし、持ってきたとしてもそれは偽物だろうからな。』
要するに騙しをするというものだった。確かにこれならあのしつこい貴族たちも諦めざるを得ないだろう。
「中々面白いわね。なら色々考えなくちゃ。」
彼女は手紙にその提案を受けることを書き記した。
早朝、カルマは神社の裏手にいた。上着は木に引っかけられ、上半身が露わになっていた。身体には幾つもの傷痕があり、彼がどれほどの修羅場を掻い潜ってきたかが見て取れる。どれだけの時間身体を動かしていたのだろうか。枝に掛けてあったタオルを取り汗を拭う。
「……いつまでそこにいる気だ。」
『気にしねーでください。』
上着の掛けてある木の傍に焔が伏せてこちらをみていた。
「なら見るな。気が散る。」
『…恥ずかしがっていやがるんですか?』
タオルを投げつけると、焔はそれをちょいっと躱し、姿を消した。
「…ちっ。」
地に落ちた布を蹴り上げ、木に引っかける。そのまま再び修行を始めた。最近身体を動かすことが少なかったということもあるが、魔力が無くなり始めているということもあり、鍛えなおしているのだ。
「そろそろご飯にしますよ。」
突如として声をかけられ振り返ると、冷やしたタオルを抱えている麗夢がいた。
「…いつからいた?」
「今さっきですよ。」
声をかけられるまで彼女の気配を感じることができなかった。彼女からタオルを受け取り身体の汗を拭う。
「朝食の前にお風呂はどうですか?入れてありますよ。」
まるで彼がここで修行をしていることを知っていたかのような物言いである。おそらく焔から聞いたのだろう。
「わかった。先に入らせてもらう。」
「はい。」
上着を肩に掛け、浴室へと向かっていく。それを見送る麗夢は薄い笑みを浮かべていた。
運動の後に入る湯は格別だろう。それに加え、少し冷えている早朝となれば猶の事。カルマは肩まで湯に浸かり、深い息を吐いた。
「今日はどうする…。」
輝夜のことも気になるが、妹紅のこともある。兎にも角にも、まずは都に行くことになるだろう。行き来するとなると、開門を多く使用しなければならない。そのことを考えると、一時的に都に住んだ方が良いだろう。
「お背中流しに来ました。」
「堕天!」
堕天を発動し、風呂から飛び出すと、急いで戸に手を掛けて押さえつける。この間1秒にも満たない。
「あ、あれ?開きません?カルマ、押さえていませんか!?」
「当たり前だろうが、馬鹿かっ!」
戸を開けようとしているが如何せん、麗夢は女性である。男であり魔神であるカルマよりも力は劣っている。
「なんで押さえているのですか!開けてください!」
「今は俺が入ってるんだよ!開けるわけねぇだろが!」
「そんな事関係ありません!私はカルマの背中を流しに来たのです!」
「自分でやる!」
「いいえ!私がやるのです!」
戸を挟んで言い合っていたが、暫くして麗夢の戸を開けようとする力が緩んだ。
「ふぅ、仕方ありませんね。」
やっと諦めたのだろう。そう思った瞬間、カルマの背後で空間が歪みだした。
「いつもニコニコ貴方の背後に現れる巫女、博麗麗夢でっす。」
「―ッ!?」
歪みから飛び出てきた麗夢に背後を取られ、抱き着かれ驚くカルマ。大きく育った果実が背中で潰れ、反射的に顔が赤くなってくる。
「―ッ!!?―ッ!?―ッ!?!?」
いつも冷静なカルマには珍しくパニックに陥っていた。それもそうだろう。カルマと言っても所詮は男なおだから。
「あれあれ~?照れてるのですかぁ?」
「五月蠅いっ!早く離れろっ!」
「いっやでーっす。」
更に抱き着く力を強める麗夢。
「拒絶っ!」
「あら?」
しかし、それよりも早く拒絶を発動し麗夢を剥がすと、急いで浴室から出て行ってしまった。あまりの早業に呆けてしまったが、すぐに彼女はクスクスと笑いだした。
「やはり、弄り甲斐のある人みたいですね、焔。」
『程々にしやがってくださいね。』
呆れる焔に対し、彼女は一人黒い笑みを浮かべていた。
そろそろ竹取物語の本題に入るわけです。
妹紅の方もデレさせなきゃ。(使命感
ちょっとお知らせです。
大学の方で色々ありまして、精神的に疲れてきたってのと、試験期間が近くなってきたので、投稿を一時的に止めようと思います。
楽しみにしていた読者のみなさん。
申し訳ありません。
再開は夏休みに入るあたりにできればなと思います。
それでは、間違い等がありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします。
感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。