ほんの少しあるって程度ですが、地元の方で影を計3回見たってだけですがねw
さぁ、今回からラブコメっぽい展開が出てきますよぉ(*´ω`*)
竹取物語はもう少し先になりますけどね。
それでは、本編どうぞ。
Ep,1 巫女の再会
とある街道でカルマはある既視感を感じていた。街は賑やかであり、人々も活気にあふれている。ルーミアはというと、過ぎて行く人々を物惜しげに目移りしていた。勘違いすれば、過ぎ去る人々に惚れているように見えるが、実際は食欲によるものだが、誰も気づきはしない。
「いい加減にしておけよ、ルーミア。」
「今までこうも人間に溢れてる場所なんて来たことないのよ?しょうがないじゃない。」
カルマは溜息をつくと、ルーミアを連れて適当に宿を探す。少し歩くと、街の中央あたりに大きな社が見えてきた。
「ゲッ……。」
ここに来て、今いる場所が何処だか気付いたらしい。彼の顔が何とも言えない表情になった。そんなカルマを不思議そうに見つめるルーミア。
「何?あの社がどうかしたの?」
彼女の言葉に反応せずに、今来た道を急ぎ足で引き返そうとする。しかし、返答がないことに不満を感じ、ルーミアは彼の腕を掴んで引き止める。
「ちょっと、どうし―」
「カルマさん…?」
聞き覚えのある声が背後から聞こえてきた。その声はあの頃よりも大人びている女性らしい声だった。振り返ると、そこには人間にしては珍しい緑がかった髪に蛙と蛇の髪飾り、青を中心とした巫女服に身を包んだ女性がいた。
「…カルマさん、ですよね?」
「…あぁ、久しいな。」
そこにいたのは東風谷水咲だった。最後にあった時よりも成長しており、肉体も女として成長していた。
「カルマさんっ!」
水咲はそばにいるルーミアに見向きもせず、カルマの胸へと飛び込んできた。街中ということもあり、周りから視線を感じるが、彼女は気にした様子はない。気恥ずかしいカルマは彼女から視線を逸らすが、視線の先にいたルーミアはジト目をこちらに向けていた。そこでカルマは水咲を引きはがす。
「大きくなったな、水咲。」
「はいっ!カルマさんは変わってないみたいですけど、お元気そうでよかったですっ!」
性格はあまり変わっていないようだ。
「ちょっとカルマ、その娘は誰よ?」
ルーミアは少し棘のある口調で聞いてくる。その顔は面白くないと言っているようだ。
「あぁ、こいつは東風谷水咲。水咲、こいつはルーミアだ。」
「ルーミアさんですね?初めまして、東風谷水咲ですっ!」
元気よく挨拶すると、彼女は手を差し伸べてきた。ルーミアは戸惑いながらも握手を交わす。
「ルーミアよ。因みに妖怪だからね?」
「えっ!?」
「更に言えば、人食い妖怪だ。」
「えぇっ!?」
驚いた水咲は、カルマの背後に隠れて彼女の様子をビクビクしながら伺ってきた。その可愛らしい反応にルーミアは舌なめずりをする。
「随分可愛い反応するじゃない。おいしそうね。」
「ふえぇっ!!?」
ここだけ聞くと如何わしく聞こえてくるのは何故か。
「安心しろ。今のこいつは人間を喰らうことができない。」
「そ、そうなんですか?」
「本当よ。そこの魔神さまに抑え込まれてるのよ。」
「ほへ~。」
自分が言ったことだといえ、そう簡単に信じていいのだろうか、と二人は思った。
「…魔神さま?」
巫女である以上、神の名前くらい聞いたことがあるのだろう。水咲の動きが固まる。
「誰が魔神様なんですか?」
「そこにいるじゃない。」
反応から誰が魔神なのか分かっているようだが、信じられないようだ。
「ここにはカルマさんしかいませんよ?」
「そうよ?」
「……。」
「……。」
否定して欲しそうに彼を見上げるが、彼の視線を逸らすという行動が肯定と言っていた。
「ええええええええええええええええええええええ!!!!!??」
彼女の叫びが大和の国に響き渡ったのは言うまでもない。
「先程は失礼しました、カルマ様。」
落ち着いた水咲はカルマへの接し方を改めていた。そこには巫女としての顔ができていた。巫女は神に仕える存在。自分の信仰する神と違っても、神への敬いは必要なのだ。
「畏まる必要はない。いつも通りでいい。」
「そういうわけにはいきません。」
カルマの知っている水咲とは違う様子に呆れを感じていた。戸惑っているカルマにルーミアは笑みを浮かべながら傍観している。
「俺は神として自覚したのも最近なんだ。今更そんな対応されてもこちらが困る。」
「貴方が困ってるところなんて見たことないんだけど。」
「余計なお世話だ。」
「…分かりました。」
いまいち釈然としない水咲だったが、カルマの言葉を受け入れることにした。
「そういえば、カルマさんは諏訪子様と神奈子様にお会いしましたか?」
「いや、今さっきここに来たばかりだ。会っていない。」
「じゃあ行きましょう!」
近くの大きな社に向かう水咲。彼女が来た方向からして、あの社に何か用事があり、その帰りなのだろうが、これでは二度手間になってしまうのではないのだろうか。
「カルマさーん!ルーミアさーん!早く行きますよー!」
当の彼女はそんなことを気にしていないようだ。やはり変わらない水咲に少し呆れながら、二人は彼女の後に続いた。
巫女と言って麗夢だと思った人。
彼女はもう少しなんや(´・ω・`)
水咲は成長しています。
イラストから大人っぽさが感じられないのは何故だ(´・ω・`)
一応成長しているので、衣装も少しばかり変えています。
マツタケ様がカルマ×EXルーミアの愛が爆発したそうですw
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im4901857
実際にこういう展開がありそうですねw
それでは、間違い等がありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします。
感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。