もんすたーな世界にもんすたーで転生?   作:ひなあられ

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文字数が安定の2,000文字に戻りました。


体色の黒いヤツは大抵チート野郎と相場は決まっている

…ふぅ…。

埋葬完了。

 

どーも、久しぶりの人形モードのブラキさんです。

いい加減名前を思い出したい。一人称が俺かブラキさんとか色々アレだ。

 

あの後、イビルの死骸を綺麗に食べ、(散らばってて食べんの面倒くさかった。)頭だけを地面に埋めた。

理由は…感謝と仇…かな?

あの世で俺の親と兄弟にもう一度ボコられて来いって言うのと、この世の厳しさを教えてくれた恩師って言うのがその理由だ。

 

全力で殺ったからスッキリしたしね。

 

さーて、気ままな旅を続けるか…。

…あんの黒いゴキブリ野郎を見失ったんだよ。ウイルスを辿ろうにも、辺りにウイルスが多すぎてなんとも出来んし。

見つけたらヌッコロス。これ確定。

 

向かう先は…原生林でいいかな?

ここからでも見えるし。

…あれ、原生林でいいんだよね?なんか超巨大な竜の死骸が転がってるし。

 

 

ただ、問題が一つ。

 

 

どうやっていくの?

 

…おい、なんだその目は。

仕方無いじゃ無いか!今まで散々迷子になりまくってたんだし!というか宛ても無く旅してる時点でもうアレだけど!

このまま真っ直ぐ突っ切るにしても、森や林を通る事になる。

視界が塞がれると言う事はすなわち迷うと言うことだ!

 

空が飛べたらなぁ…。

そうしたら迷う事なんて無さそうなのに…。

あ、あんな所にリオレウスが。

ちくしょう。気持ち良さそうに飛びやがって。

何かしらのビームでも食らって落ちてしまえ。

 

…ん?なんだこの影。

新手の飛竜でも来たのか?

 

「ザギャァアアア!(この私の前を飛ぶとは…。不届きものめ!)」

 

ビィィイイイイ!!

 

「グルァア!?(ちょ、姉貴!?)」

 

ドォオオオオンンン!!

 

…あー、うん。レウス、なんかごめん。

通りすがりのunknownさんに撃ち落とされたけど、生きてるだろ。

あの人が本気出したら風穴あいてそうだし。

ジンオウガさんは別としてだけど。

レウスは犠牲となったのだ。

てか、なんでunknownさんがここに!?

 

「ギシャァアア!(ん?あ、お前!)」

 

…あれ?unknownさん、なんかこっち見てる?

いや、まさかね。

あんな遠いところから人型の俺を見るとか出来んだろ。

だいたいなんの用があんのさ。

 

「ゴガァアアッッ(探したぞ!さぁ、私について来てもらおうか!)」

 

ボッ!

 

「へ?」

 

カッ!

ドォオオオオンンン!!

 

「…」

 

あれー?なんでだろうなぁ?

目の前に一瞬でクレーターが出来たよー?

ついて来いって言ったよね?ね?

 

なんで攻撃されてんの!?

 

…これって生死を問わずって感じですか?

「ついて来てもらおうか!(意味深)」って事なのか!?

ちょ、俺はまだ死にたく無いぞ!

 

人化をすぐさま解き、一瞬で竜に変化。

原生林向けて全力で走り出す。

 

「ザギャァア!(あ、こらまて!)」

 

「グルァア!(誰が待つか!)」

 

「ザァギャァアアア!(待てと言っている!)」

 

ボッ!

チェドォォオオンン!

 

ぎゃあぁああ!?

なんか激しくなったぁあああ!

なんか怒られるようなことしたっけ!?

…あ、絶賛逃走中だったね。

さらに言えば、本気で走れんぞこれ。

イビルと戦った跡が酷すぎて、常時粘菌を使わないと走れないレベルだ。

しかも目の前に崖!…このどでかい穴は…いや、何も言うまい。

 

こうなったら…。

 

「グァァァアア!(セイッ!)」

 

ダンッ!…ダンダンダン!

 

秘技!壁面走行!

いや、粘菌様のおかげだけど。

このまま一直線に…あれ?原生林どこだ?

…しまった!慌て過ぎて原生林と反対の方向に走ってたのか!

これは方向転換とか無理そうだな。

さらに再び崖だし。場所的に言えば…エリア5か。ゴキブリ野郎を偵察してた時に使った所だな。

今度は下る方か…。

 

「ザギャァアアア(逃がさん!)」

 

「グルァア!?(ちょ!?)」

 

うへぇ、もう追いついて来やがった…。

こうなりゃ飛び降りるしか道は無いな。

取り敢えず、前回と逆の方向へ…。

 

「ザギャァアアア!(ハッ!)」

 

ズダァァアアン!

 

ブワァッ

 

「グルゥ?(へ?)」

 

…あれ?俺、なんでunknownさんを見下ろしてんだ?

ついでになんだこの浮遊感。

えーと…確かunknownさんがベルキックで着地して…んで、俺が宙を舞った?

ならなんでunknownさんを見下しているんだ?

あ、エリア5がシーソーみたいに傾いてる。

成る程、ゲームにもあった地形が変わるアレですか。

飛び降りようと端っこにいた俺は、その反対側にベルキックで着地したunknownさんのせいで、シーソーよろしく吹っ飛んだって訳か。

 

ん?unknownさんがキョロキョロしてる。なんか可愛い。

てか、どこまで吹っ飛ぶんだ俺。

回転しながら飛んでいるせいで、どこに向かっているかわからん。

…うぇぇ…酔ってきた…。

 

毎度の事だけど、散々なワールド移動だなぁ。

一回目は湿気で動けなくなったし、二回目は水に落ちるし、三回目は水上を走ったし、四回目は剣みたいな山を登ったり下ったりしたし、次元超えたし、5回目は未知の樹海に迷い込むし…。

今回は大空の旅と来ましたか。

…段々とグレードアップしてやがる…。

 

あー、なんか高度が下がっ…。

 

ドゴンッ!ドーン!バキャアッ!

パラ…パラ…。

 

「グルゥ…(イテェ…。)」

 

「ニャー!?(にゃ、にゃにごと!?)」

 

「ニャーニャーー!(親方!空からブラキディオスが!)」

 

「ニャー?ニャー!?(なんだと?んなわけ…んなぁ!?)」

 

ゴキュ!

 

「ニャ、ニャー!(大変だ!親方が驚き過ぎてぎっくり腰になった!)」

 

…ウルセェ…。

こちとら脳震盪気味なんだよ…。

あ、ダメだこりゃ。なんか視界が暗くなってきた。

…起きた時の無事を祈りながら寝るとしますか…。

おやすみなさい。





ブラキさんが大空にログインしました。
unknownさんェ…。
親方の腰がログアウトしました。
ブラキさんェ…。

なんだかんだでカオス回です。
作者の低すぎる文才が現れております。ごめんなさい。

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