もんすたーな世界にもんすたーで転生?   作:ひなあられ

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じ、G級キターー!!
やっほい!待ってろよ極限ブラキ!(←変人)



開戦の咆哮

「ブルァァアア!(ハックション!)」

 

…なんだかやな感じがする…。

近いうちに厄介なことに巻き込まれそうな予感がした…。

気のせいだといいんだけど…。(←フラグ)

 

まぁ、もう既に巻き込まれ…いや、巻き込みにいってるんだけどね。

 

今、俺はある竜を探している。

俺の狂竜粘菌の原因である狂竜ウイルス。

それの生みの親、ゴア・マガラだ。

…探して何するかって?

 

ブン殴りますが何か?

 

あれのせいでこっちはえらい目にあったしね。

理性を失いかけるとか怖過ぎる。

あんな目には二度と会いたく無いんだよ。

 

…まぁ、もう抗体が出来てて効かないけどさぁ…。

 

それでもなんかして欲しいじゃん?

何の理由があってこんな事してるかわからんけど、理由次第によっては殴らないといけない。

…殴る事前提だから、会った時の反応によってどうなるかわからんけどね。

 

俺の拳が火を噴くぜぇ…。(物理)

 

 

そんな感じで探索…鱗粉が漂っている方向に向かっている訳だけど…。

 

見付かんねぇ…。

 

こっちは陸、あっちは空。

よく考えなくても見付かる訳が無い。

…なんか分かりやすい特徴でもあれ…

「シャガァアアア!(フハハハハ!ひれ伏せ!愚民共!)」

…あったね…。

なんか中二ってるけど…いや、イメージ通りか…?

なんにせよ、この咆哮の元を探せば見付かるだろうな。

…てか、中二(笑)

 

 

…ん?エリア9で交戦中か?

おーおー、フルパーティーじゃん。

…えーと…。ヘビィボウガン、ランス、ハンマー、笛か…。

レイ…なんとかさんはいないみたいだな。…良かった…。

 

「シャガァ!(くらえ!ダークブレス!)」

 

ちょw中二(笑)ww

しかもランスに防がれてんじゃん。

 

「…ぬん。」

 

バチン!

 

「ナイス筆頭!」

 

「…いや、私には名前が…」

 

「ナイス師匠!」

 

「…いや、間違いでは無いが…」

 

「ナイスバルク!」

 

「い、今のは違っ…」

 

「ほら、笛行くよ!」

 

「…ハァ…。」

 

約一名不憫な奴がいるな…。

でも連携は取れているみたいだ。

ウイルスを撒き散らすブレスをランスが防ぎ、ハンマーと笛が空いた隙に潜り込む。

ハンマーは足を狙い、笛は頭を狙いつつ旋律を奏でる。

一際大きな笛の音と共にヘビィボウガンが攻撃を当てる。

 

…結構強敵じゃね?

息がぴったりあっていて、会話しなくても通じている感じがする。

戦闘中にも関わらず軽口を叩く余裕があるみたいだし…。

…それよか、マガラ何してんだ。

さっきから攻撃してねぇじゃん。

いや、ブレスとかはしてるけど、体当たりとか突進とかを全くしてない。

 

…なんか…気になるな…。

 

こいつがエリア移動した時に聞いてやろう。

ハンターよりも断然足の速い俺なら、ハンターに見付かるまえに追いつけるだろ。

気配察知なんか出来ないので完璧に視認だけどね…。

 

「シャガァ!(フハハハハ!さらばだ!)」

 

「あ、逃げた!」

 

「くらえペイント弾!」

 

バシャ!

 

「シャガッ!?(ぬ!?)」

 

「ナイス!」

 

…逃げるみたいだな。

さーて、追いかけっかぁ。

それより、ハンターナイス。こっちも匂いで追いやすくなったわ。

俺がいる位置はエリア5。移動先はエリア8だな。

 

ん?なんで交戦地にいなかったのかって?

んなもん狭いからに決まってる。

氷海の時は、天井があったおかげで容易く奇襲できたけど、こんなに開けた土地でそれは出来ない。

なのでエリア5から探していたのだ。

高台から探すのは基本中の基本ですよ?…俺の前世の経験則だけど…。

 

何はともあれ見つけたので、会いに行く事にする。

この崖をジャーンプ…せずに駆け下りる。

 

足の粘菌超便利。

 

その勢いのままエリア6辺りを爆走して、あっという間にエリア5に到着する。

 

……あ、勢い殺すの忘れてたー(棒)

このまんまだと目の前の黒い障害物にぶつかっちゃうかなー(棒)

 

「グルァァ(どいてどいてー(棒))」

 

「シャガァ!?(な、なんだ!?)」

 

おービビってるビビってる。

まぁ、それも納得だけどね。

狂竜粘菌を使ってない為、トップスピードでは無いものの、明らかに生物の出していいスピードじゃ無いから。

途中、超えちゃいけないような壁を突き破った感があるし、角の辺りから衝撃波が飛んで地面を抉ってるし…。

 

「グルァァ!(オラァァ!)」

 

「シャガァ!(危な!)」

 

バサッ…バサッ。

 

ゴッーーードォォォンン!!

 

チッ。飛んで避けやがったか。

…ありゃ?巣穴が木っ端微塵になっちまった。

これは避けたあいつが悪いな、うん。

 

「シャガァ?(ん?なんだ我が僕では無いか!)」

 

「…グルァ?(…ハァ?)」

 

…なんだこいつ、気でもふれたか?

いや、中二ってる時点でもうあれか(笑)。

 

「シャガァア!(フハハハハ!これは運がいい!さぁ!我が僕よ!あの敵を蹴散らすのだ!)」

 

「グルルル…(何言ってんだこいつ…。)」

 

なんだ?俺を狂竜化個体と間違えてんのか?

狂竜化個体ならあいつの僕でも合ってると思うけどさぁ…。

 

てか、話聞けよ。

 

俺の忠告が聞こえてんだったら、俺が狂竜化個体じゃ無い事なんて直ぐにわかりそうなんだけど。

以前会ったフルフルは暴れてただけだったからね。

 

そんなことを考えていると、いつの間にか高台に、ゴア・マガラが登っていた。

 

「シャガァ!(ではさらばだ!)」

 

バサッ!

 

「グルルル?グラァ!?(ん?おい、ちょっとまて!?)」

 

 

…あんにゃろう…逃げやがった…。

 

それよりなんなんだあの態度は。

人(?)の事を僕呼ばわりかよ…。ついでに厄介事を押し付けて行きやがったし…。

しかも、狂竜化個体を僕と言ってる辺りから考えると、狂竜化個体は意図して作られてるみたいだ。

 

…それでハンターに体当たりとかしなかったのかな?

ブレスを多用していた所を見ると、狂竜ウイルスを撒き散らすためにしている感じがする。

つまりは狂竜化個体を量産する為。

万が一にでも死んでしまったら、狂竜ウイルスを撒けないない訳だし…。

 

…何はともあれ次あったらブチ殺確定だな。

謝罪どころか僕扱い。しかも狂竜化していないと言うのに…。

…どう考えてもブチ殺である。

 

今度会った時は、俺の拳が顔面にめり込む事になりそうだ…。

 

「グルルル…(殺殺殺…。)」

 

「見つけたっ!…て、あれ?」

 

「ウワッ!?姿が変わった!?」

 

「馬鹿野郎。黒いだけだろうが。

多分、あれがもう一方のターゲットだろうな。

…匂いからして、ゴア・マガラは逃げちまったみたいだな…。

もしかすると、こいつが追っ払ったのかも知れねぇぞ。」

 

「…しかし…なんと言う殺気だ…。」

 

…ん?うわぁ…ハンターかよ…。

…萎える…。

 

…適当に状態異常でもかけて追っ払うか?

いや、この感じだと一筋縄では行かないな…。

…しょうがない。相手してやりますか…。

 

作戦は…。

…最初はキノコ粘菌で削って、次に雷撃粘菌を使うか。

キノコ粘菌は地面に手をつかないと効果が出ないので、正拳突きが出来ない。

なので、通常のブラキとほぼ同じモーションを取らざるおえない。

だけど、このハンター達は俺が複数の粘菌を持つことと、粘菌ごとに攻撃を使い分ける事を知らないだろう。

 

キノコ粘菌に慣れた所で雷撃粘菌。

 

雷撃粘菌は、キノコ粘菌の攻撃方法とは真逆の方法。つまり、正拳突きが主体だ。

この変化はハンターにとっては痛い…ハズ。

 

うん。作戦はこんな感じかな。

それでも倒しきれなかったら…。

 

多分、このハンター達に悪夢を見させる事になるんだろうなぁ…。

 

まぁ、五日間の実験と練習の成果をここで試すのも悪くは無いかな?

 

「…グルルル」

 

「…!来るぞ!」

 

「ランサーは前へ!ハンマーと笛は横で待機!俺はここで攻撃を観察する!

気をつけろ!こいつの危険度は未知数だ!」

 

「そんなもんわかってるわよ!」

 

「うっしゃあ!行くぜ!」

 

「…こい…!」

 

「…ゴーーーァァァアアァァァアア!!」

 

 




…これ、何部構成になるんだろうか…。

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