やっちまった感が否めない…。
ギター弾いてたら戻り方がわかった。
な、何を言っているかわか(ry
…まぁ、なんと言うか…やり方が間違ってたみたいだ。
本来なら、自身の力の膜を破る感じで竜化するんだけど、これからは大地の力(龍脈?)を感じとって、それを使ってやるんだそうだ。
理由は、俺自身の力が一定以上になったかららしい。
…以上、ギター弾いてたら寄ってきたおっさ「誰がおっさんよ!」…失礼、おネェさんがたからの説明でした。
…と言うか…。
「あの、地の文に入らないでくれない?」
「や〜ね〜♪何と無くそんな気がしただけよん♪」
…うぇ…気持ち悪「なーに失礼な事考えてんのよ!
…疲労液ぶつけたろうか?アァン?(超ドス声)」
「スンマセンでした!」
「わかればよろしい。」
…この濃いおネェさんがた(三人いるんだよ)は、俺がギターを弾いてたら寄ってきたのだ。
元の姿はオオナズチ。…そしてオカマである。
ギターの音を聞いて寄って来て、俺の姿を見て大興奮して、あっちの道に引きずり込まれそうになって…。
…軽くトラウマ物でした、マル。
一区切りついたところで、自分の姿をオオナズチの特殊能力で見せて貰った。
…なんか、透化能力を調整して光を反射する事が出来るらしい。
光を蓄える事が出来ないので、戦闘時は役に立たないそうだが…。
で、俺の姿だが…。
完全に女でした。
しかも中学生辺りの超美少女。
…女顏のレヴェルを超えてたぜ…。
目の色は赤…と言うか灼眼。暗い所で微妙に光ってた。
顏のパーツは完璧で、少し猫目になっている。
言われて気づいたけど、体も相当に華奢で女みたいだ。
…色白だし、指細いし、筋肉無いし…。
だけど力持ち。…あたいってば最きょ(ry
…本当にこいつ誰だ?のレヴェルだった…。
まぁ、服装が服装なので、痛過ぎる中二病患者だったが…。
竜化の方法を教えて貰った後、即座に竜化しました。…だって恥ずかしいし…。
あ、男だよ?こんなんでも男だから。
本当だから。
…だからその…俺をそっちの道に引きずりこむ相談をしないでもらえないですかね…。
色々と危険なワードが飛び交ってるんですけど。
…今掘っちまえとか聞こえたけど気のせいだよね?
どこからともなく出した真っ白ワンピースを、こちらに向けないでもらえます?
グルグルコックにはなりたく無いんで。
その大量の女装品をどっかにやってくれないかな?
…何?男の娘用のブラ?…滅殺してやる。こっちに寄越せ。
ドッッーーーーォォォオオオンン…。
滅☆殺!
…フゥ…スッキリ。
三人はクレーターの中心でピクピクしてるけど、生きてるだろ。
仮にも古龍なんだし。
…ゴツイ男がピクピクしてんのはキモいな…。
今度やる時は毒キノコにするか。…あんまし効きそうに無いけど…。
「チョット!何するのよ!」
「アァン♪イイわぁ♪」
「…そう言えば貴女Mだったわね…。」
前言撤回。
無視が一番だ。…なんだよMって。
やりようがないじゃん。
てか、復活早いな。
「…キモッ」
「アラ♪何か言ったかしらん?」
「イエナンデモナイデスハイ。」
「…ねぇ、貴女達。重要な事忘れてない?」
「?」
「あぁ、貴女は違うわよ。そっちの二人に言ってるの。」
「何かあったかしら?」
「私は覚えているわよん♪龍脈を極限まで活性化させた不思議な音色をどうやって出したのか、でしょん♪」
「あぁ、それそれ、それよそれ。」
「…話についていけないんだが…。」
「あら?龍脈について知らないの?」
「祖龍さんが使っているのは知ってるけど…それ以外は特に…。」
「ならどうやって竜化したのよ貴女…。」
「勘」
「」
「」
「」
なんか絶句してるけど実際そうなんだよね。
ギター弾いてる時に、なんと言うか…途轍もなく大きな力を感じて…それに乗せて怒り状態のスイッチを入れて弾いてたんだけど…。
それが龍脈かなーと。感覚的に。
そっから力を引き上げて竜化したんだよね。
「ま、まぁいいわ。…それに、その言動からすると古龍の血についても知らなさそうね…。
どこで古龍を殺したかは問わないけど、気をつけなさい。」
「…は?いやいや、俺は古龍殺したりしてないぞ?
それに、なんで古龍殺しにつながるんだよ?」
「あらそうなの?…変ねぇ…古龍の血を飲まない限り、龍脈から力を扱うなんて出来ないはずなのに…。
あぁ、疑ってごめんなさいね?龍脈の存在は、古龍が血を与える時に必ず説明するものなのよ。
それを知らないと言ったから、古龍を殺して血を飲んだと思っちゃったのよ。」
「いや、別にいいけど…。」
「…最近、ここら辺に古龍の残骸のような物を感じるじゃない?もしかしたらそれが原因じゃないかしらん?」
古龍の残骸…?
…めっちゃ心あたりがあるんですけど…。
もしかしなくても狂竜ウイルスだよね?
ゴア・マガラって古龍になるらしいし…。
「…あー、うん。あれかなぁ…。」
「あら?心あたりでもあるのかしらん?」
「まぁ、一応…。」
「へぇ…。
…まぁなんにしても、貴女は古龍の血について知らないそうね?
説明する?」
「あ、うん、お願いするわ。」
「それじゃあ説明を始めるわよ。
私達古龍は、生物としての境が曖昧なの。
確かに甲殻や鱗等、通常種としての特徴もあるけど…通常種と古龍の違いは、どれだけのエネルギーを扱えるかで決まるわ。」
「…えーと…古龍は生物じゃねぇの?」
「厳密にはそうね。
扱えるエネルギーが一定値になると、体に限界が来て、それ以上強くはなれないわ。
古龍が膨大なエネルギーを扱えているのは、私達がエネルギーから生まれているからよ。」
「じゃあ何か?古龍って見た目以外はすっからかんなのか?」
「流石にそれはないわ。…ミラ三種あたりはそうかもしれないけど…。
ただ単に、体を構築している材料がエネルギーになっているだけよ。
構造も組織も同じだから、そこらへんは普通種と変わらないわね。」
「ふーん…ん?だとすると普通種とあまり変わらないんじゃ…。」
「全然違うわよ?構造や組織が似ているとは言え、運動性能は桁違いよ。
さっきも言った龍脈を扱う力が古龍にはあるの。
龍脈は膨大なエネルギーが流れ続けているわ。そこから力を得ている私達は実質永久機関よ。
食事を必要としないし、物理法則を無視した攻撃も出来る。
中には龍脈を刺激して天候を変える奴までいるわよ。…自分に都合のいい環境にするためにね。
まぁ、どんな攻撃が出来るかはその種族次第ね。」
…古龍パネェ…。
ゲームだとあんまし実感なかったけど、やっぱ最強ですわ。
物理法則を無視って…まぁ、納得だけどさ…。
テオナナの粉塵爆発とかって明らかにおかしいもんね。
あれを普通の奴がやったら絶対ハゲるって。
…憶測だけど、龍脈のエネルギーを変換して、利用する器官があるんだと思う。
古龍がそれぞれに持っている宝玉とか、色々。
「なるほど…。
…で、血って?」
「あら、忘れてたわ。
古龍の血は龍脈を扱う元なのよ。
普通種がこの血を飲むと、龍脈の力を扱えるようになるわ。
それに、少しずつだけど体の造りが古龍に近づくのよ。
つまり力の限界を超えて成長出来るわ。」
「へぇー…。」
「説明は終わったかしらん?」
「えぇ、終わったわ。」
「なら私達からお願いしてもいいかしらん?」
「ん?なんだ?」
「説明にあった通り、私達は龍脈無しでは生きられないの。
だから龍脈の状態にはかなり敏感なのよねん…。
貴女の歌はこの辺りの龍脈を、爆発的に活性化させていたわん…。
ほら、この辺りの森も感じが変わっているわ。
特に貴女のいた大木なんて…変わり過ぎよ…。」
「んぇ?…ウオッ!?」
あ、赤い…!
葉っぱが全部真っ赤なんですけど!?
何?龍脈って結構重要なもんだったの!?
「…マジか…。」
「…見ての通り、貴女の歌は危険過ぎるのよん…。
龍脈は全ての生命の礎。それの変化は生命に多大な影響を与えるわ…。
だから私達からお願い。
…もう二度とやるなとは言わないけど、あの歌を歌う時は十分に注意して…。
下手するとこの辺りの森が壊滅してしまう危険があるわ。」
「わ、わかった。」
…こ、怖ぇぇええ!?
娯楽の為に歌ったら森が壊滅って…。
うん、あの龍脈に歌を載せるやつは二度としないでおこう…。
あのギター(…ん?どこいった?)もこの人達に預けるのが妥当かな…?
アンプと本体も合わせると、運ぶ時に人型ではきつい所があるし…。
かと言って竜化状態は論外だしなぁ…。
それに、この森の事もあるし…。
やっぱ預けるか…。
…あ、人型にならないといけないじゃん。
…そっちの方が憂鬱だ…。
古龍って色々理不尽ですよね…。
自然現象に喧嘩売ってるとしか思えません…。
そんな古龍のことを、自分なりに独自解釈したのが龍脈の存在です。
…自分でも結構無理があるなーと感じています…。
まぁ、あのイケメンレイスターさんが、少し説明してくれていましたけどね。
防具のスキルも龍脈が関係してる、というような事を言ってたはず…。
何気に伏線を回収した回でした。