機動戦士ガンダムSEED~Forgotten War ~   作:caribou

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地球連合内部の設定と、登場部隊のより詳しい設定になります。


世界観設定

 世界観設定

 

 ●地球連合

 C.E.70年に国際連合の発展的解消を経て誕生した国家連合体。

 C.E.71年時点では、プラント理事国である大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国を中心とし、南アフリカ統一機構、南アメリカ合衆国などが加盟している。

 加盟国における共同軍事作戦などでは、各軍の指揮系統は地球連合軍として統一され、その場合は地球軍、連合軍などと呼ばれる。地球連合軍の総司令部はアラスカ基地に存在し、アラスカ統合最高司令部、通称「ジョシュア(JOSH-A:Joint Supreme Headquarters-Alaska)」と呼ばれる。

 

 

 《地球連合に属する主な国家》

○大西洋連邦

 アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、アイルランド、アイスランド、グリーンランドなどによる連邦国家であり、首都はワシントンD.C.。

 反コーディネイター感情が強く、ブルーコスモスを初めとした反コーディネイター主義者を国内に多く抱えている。企業の重役や連邦議会の議員といった人物にも、ブルーコスモスは存在しており、政治的な影響力は非常に強い。

 自国で開発した兵器を地球連合軍の主力兵器として輸出しており、重要な外貨の入手元となっている。

 

 ○ユーラシア連邦

 ロシア、EU諸国による連邦国家で、首都はブリュッセル。

 大西洋連邦、東アジア共和国と並び、地球連合でも強い発言権をもち、軍事力も高い。

 旧西側諸国と旧東側諸国でコーディネイターに対する偏見に差があり、ロシア及び東欧に位置する地域では、大西洋連邦ほどではないにしろ依然コーディネイターへの疑念は強い。

 アクタイオン・インダストリー社と共同で、独自のモビルスーツ開発計画を進めている。しかしながら、地球連合軍の主力モビルスーツに《ダガー》系列が選定されたため、現在計画は凍結か否か審議中。

 

 ○東アジア共和国

 日本、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国、モンゴル、台湾など極東地域が集合した共和国。首都は台北。

 大西洋連邦、ユーラシア連邦と並ぶプラント理事国のうちの一つであり、地球連合での発言力も強い。

 プラント理事国である他二国と比べると、コーディネイターに対する偏見は少ない。

 工業力が高く、地球連合軍における兵器生産の多くの割合を担っている。

 

 〈大西洋連邦に属する組織〉

 ○大西洋連邦軍

 大西洋連邦の国防軍。陸海空宇宙軍の他に、その軍種を地域別、機能別に統合した統合軍としての指揮・運用能力も持つ。

 地球連合軍の中でも最大規模の軍事力を保有しており、その主力といっても過言ではなく、『地球圏最強の軍隊』などと渾名される。

 また、地球連合のなかでも最初にモビルスーツの開発に成功しており、技術力も非常に高い。

 

大西洋連邦軍に所属する部隊

 ・特別評価試験部隊“ラプターファングス”

 兵器開発を担う国防省直轄の組織、技術研究開発局所属の試験部隊。地球連合軍における主力モビルスーツの開発を目的として設立された。対ザフトのための決戦兵器的側面をもつモビルスーツの開発を担うため、パイロットはもちろんのことメカニックに至るまで、トップクラスの精鋭が所属している。そのため、部隊には出向という形でユーラシア連邦、東アジア共和国の各軍からもパイロットが派遣されている。これは、当時モビルスーツの本格配備に対して懐疑的な見方が大勢を占めていた地球連合各国へ、テストパイロットを通じて、その性能を効率的に伝達するための措置であったと言われる。

 余談ではるが、新概念兵器であるモビルスーツに対する不信感を拭うことができない両国から、それぞれエース級といっても差支えない精鋭が派遣されたのは、両国の軍首脳部にも、モビルスーツに興味を示す者が少なからず存在した証左と言えよう。

 このような背景から、“ラプターファングス”は各国の政治的思惑が集約される、非常に政治色の強い部隊となった。

 モビルスーツの基礎技術の確立が完了した後は、連合軍内部でも突出した錬度を買われ、演習における各部隊のアグレッサーを担う教導隊としての活動が主になる。しかし、その所属は変わらず技術研究開発局にあり、これは教導任務を通してモビルスーツの部隊単位での運用ノウハウをよりスムーズに蓄積することで、モビルスーツの戦術・戦技研究へと活かすためである。

 “ラプターファングス”という部隊名の由来は、大西洋連邦のシンボルであるハクトウワシ、ひいては地球連合を<猛禽>に例え、本来猛禽類には存在しない<牙>をモビルスーツに例えることで、『地球連合軍には存在しなかったモビルスーツを新たに配備する』という大西洋連邦国防省の思惑が込められている。

 

 ・中央作戦群

 大西洋連邦軍における最高機関である統合参謀本部直属の独立部隊。通常の部隊指揮系統と異なり各司令部の隷下ではなく参謀本部からの直接の命令でのみ行動する。そのため通常の部隊よりも高い権限を有しており、ある程度の自由裁量を認められている。

 その任務は要人警護からテロ組織の殲滅、果ては非正規戦まで多岐にわたるが、いずれも政治色が強く通常部隊では任務遂行上問題がある場合が多いことから“政治家の駒”、“議会の狗”などと他の部隊からは揶揄される。

 シンボルはハクトウワシと交差した二振りの剣。これはハクトウワシが大西洋連邦議会、二振りの剣はそれぞれ秩序と正義を象徴している。

 

 ・第305特務試験小隊“ラーミナ”

 中央作戦群所属の試験部隊。改修を施した独自の実験用モビルスーツを多数配備しており、その改修はいずれもAHIのオーガスト・ノーラン氏によるもの。

 ギリアン・ダレル大佐が総責任者を務める『P計画』を遂行中だが、その全容は未だ謎に包まれている。

 




以上が、現在の地球連合内部の設定になります。

プラントについての設定は別途更新する予定です。

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