艦隊これくしょん―軽快な鏑矢―   作:オーバードライヴ/ドクタークレフ

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軽快の更新はお久しぶりになります、お待たせしました。明るく楽しく参りましょう!

今回からはアニメ放送記念を兼ねましてChapter5.5の続編、極東方面隊艦種対抗大演習編をお送りいたします。

Chapter5.5の規格に引き続きまして、東方魔術師さまからご提案頂きました企画です。東方魔術師さまにはこの場をお借りいたしましてお礼申しあげます。

注意事項です。
・『啓開の鏑矢』の時系列はガン無視。今回は本編Chapter6以降が起こらなかったらというIFルートです。
・無駄にネタに走る可能性大。
・キャラ崩壊あり、注意!
・駄文、駄文、アンド駄文


それでは、抜錨!


白露「よーし! 一番目指して頑張っちゃうよー!」

 航暉は困惑していた。なんだこの状況は?

 

「はい! 皆さんお待ちかね! 極東方面隊艦種対抗大演習、開始しまーす!」

 

 そう高らかに宣言したのは極東方面隊総司令部直属艦、CL-OY01“大淀”だった。周囲もなぜかハイテンションにそれに答えている。

 

「なんだ、またお前はテンション低いのか」

「わざわざ横須賀に呼び戻されたと思ったらこんなことかと辟易してんだよ。なんだよ、艦種対抗大演習って」

 

 隣の高峰にそう言われたタイミングで大淀のマイクが響いた。

 

「今回は艦種別に6隻のチームを編成。各艦種の誇りを懸けて、洋上・陸上双方で競い合ってもらおうと思います! 総合司会は私軽巡“大淀”と!」

「工作艦“明石”でお送りします!」

 

 それにしてもこの軽巡、ノリノリである。

 

「大淀さんってあんなんだったっけ……」

「イベントモノだと燃える人だよ、あの人」

 

 高峰の答えに航暉は小さく溜息をついた。

 

「で、今度もまた広報?」

「と、余った予算の消費。あとは戦意高揚プロジェクトの一環かな」

「で、7×6隻プラスアルファで50隻を超える艦娘をここに集めたと。ヒマしてんな海軍」

 

 皮肉げな言葉に高峰もあきれ顔だ。

 

「ウェークに電ちゃんたち置いてきたからってそんなふてくされんなよ。これも立派なプロジェクトだよ?」

「へいへい」

 

 航暉はそう言うと肩を竦めた。

 

「それでは開会宣言を西部太平洋第一作戦群司令長官の中路章人中将、お願いいたします」

「……あのタヌキも絡んでんのかよ」

 

 航暉が頭を抱えるのを尻目に“極東方面隊艦種対抗大演習”が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ルールは至極簡単。戦艦、重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦、正規空母、軽空母、潜水艦の7チームであらゆる種目にチャレンジ、それで得た得点で順位づけを行おうというものである。上位入賞したチームの参加者には各種褒章や、間宮券の配布などがあり、艦娘たちにとっては文字通り負けられない戦いとなりつつあった。

 

「さーて、はりきってまいりましょー!」

 

 その第一種目の開始前なのだが、艤装をウィンウィン空ぶかししながらそう言ったのは駆逐艦チームで旗艦を務めることになった白露である。その後ろで、曖昧な笑みを浮かべたのは陽炎と吹雪である。

 

「ホントに白露に預けてよかったのかしら、旗艦……」

「ま、まぁやる気はいっぱいですし……」

「大丈夫でしょう。白露さんなら元気いっぱいしっかりやってくれますよ」

「なんだか綾波さん悟ったみたいに言ってるけど、大丈夫なんですか……?」

 

 綾波にそう遠慮がちに言ったのは秋月だ。自律砲台が納まるホルダー部には超10センチ砲ちゃんが二基納まっている。実戦ではないので模擬弾装填を示す青いテープを張られ少し居心地が悪そうな二基を撫でながら秋月は最後尾を振り返る。

 

「朝潮さん。大丈夫ですか?」

「はい! 全く問題ありません。いつでも大丈夫です!」

 

 きちっと規則通りにセットされた艤装や制服に秋月は小さく笑った。自分も真面目な方だと言われるが、朝潮ちゃんほどじゃないな、と。

 

「それにしても、今回は赤城さんと敵同士かぁ……」

「吹雪ちゃん?」

 

 綾波が首をかしげると吹雪は少し頬を染めた。

 

「あ、いや。赤城さんの僚艦になるのがわたしの目標だったりするから……」

「かっこいいですもんね、一航戦のお二人は」

 

 綾波が優しく笑う。そのタイミングで白露がクルリと振り返った。

 

「さぁーて、みんな! 陣形変更のテストだけど、ちゃんと白露に合わせてね!」

「ちゃんと指示出しなさいよ。出してくれないとみんながたがたになるんだから」

「わかってるー! さぁ一番うまくこの種目を突破するよー!」

「はい! 頑張りましょう!」

 

 楽天的な白露の声に真面目な朝潮の返答が響く。航行序列第6位……最後尾でしんがりを務める朝潮の答えが響く。規則的には正しいのだが、これで白露が調子に乗らないかとどこか心配になる陽炎であった。

 

 姦しくも明るく準備が進む駆逐艦チームの隣……と言ってもゆうに半マイル離れているのだが……では開始前だというのに潜水艦チームがお通夜モードになっていた。

 

「潜水艦に艦隊行動なんて酷でち……足が遅いし組んでも三隻でち、輪形陣とか取ったことないのになんでそんなことをしないといけないでち……」

「ほ、ほら観艦式の練習だと思って! 潜らなくてもいいから速度でるから、ね?」

「そう言われてもきついものはキツイのー……」

 

 テンションがダダ下がりになっているメンバーに声をかけて回るのはチーム唯一の水上艦、大鯨である。

 

「はっちゃん、つかれたし、本読んでちゃだめ?」

「まだ始まってもないんだから頑張ろう? ほらしおいちゃんを見て!」

「しおいが元気なのはいつものことじゃない……」

 

 いつもはまとめ役になってくれるイムヤこと伊168もこの始末である、大鯨は小さく溜息をついた。

 

《さて、皆さん位置についたようなので改めて概要の説明をします》

 

 そのタイミングで無線がつながった。無線は大淀だろうか?

 

《これから皆さんには海上機動の練度を見せてもらいます。皆さんは今から単縦陣で前進してもらいます。その後、こちらからの無線で次の陣形を指示しますのでそれに合わせてもらいます。一回の陣形変更にかけていい時間は5分、5分経った時点での陣形の正確さで審査を行います》

 

 そう、この陣形が厄介なのだ、と大鯨は僅かに唇を噛む。

 

 潜水艦の仕事は海中に潜み、敵艦を魚雷で“喰う”という仕事だ。そのため少数での行動が通例だ。ウルフパック作戦でも3隻1チーム。潜水艦5隻、水上艦一隻で陣形を組むことなどまずないのである。だからこそ輪形陣を組めと言われても、初めて組むことになるため、まずうまくいかないのは目に見えているのである。

 

「はぁ……でも負けるのも癪なんですよねぇ」

 

 大鯨にとってはこの演習、絶対に負けたくない相手がいる。だからこそここでは人並みにこなしておきたいところである。絶対に“軽空母チーム”には負けたくないのだ。

 

「ほら! みんな行きますよ!」

 

 大鯨はそう僚艦に声をかけた。せめて旗艦は笑顔でないと、と胸を張る。

 

《状況開始10秒前、時計合わせ1000、5、4、3、2、1、マーク! 状況開始!》

 

 第一種目、海上機動試験が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、潜水艦チーム旗艦から人知れず敵認定された軽空母チームである。

 

「それじゃ、いくわよ! 各艦速度20ノットを維持、間隔を500で固定、しっかりついてくるのよ!」

 

 ちゃきちゃちと指示を出して先頭を曳くのは飛鷹だ。その後ろを少々浮ついた軌跡を描いて隼鷹がついていく。

 

「ほら、しっかり進む!」

「わかってるってぇ」

「も、もしかして……隼鷹さんお酒飲んだ?」

 

 その後ろで胡乱な目を向けるのは海松色の服装に身を包んだ瑞鳳である。飲んでないよぅシラフだよぅと帰ってきた時はさらに後ろに控える龍鳳も苦笑いだ。

 

「あかん。全くしまらんなぁ。こら千代田! そろそろちゃんと航行せぇ!」

「うー、千歳お姉が来るとおもってたのにぃ……」

「これだから水母は……軽空母への改装控えとるんやし、しっかりせにゃあかんでぇ?」

「龍驤わかってるってばぁ……」

 

 ケツを蹴り飛ばすように注意しながら最後尾で龍驤が全体の様子を見る。

 

「まぁ……単縦陣はこんな感じでいいやろうし……次は何が来るんやろうなぁ」

 

 龍驤がそんなことを思っていると無線に感が入った。

 

《各艦隊、これより複縦陣に移行してください!》

「来たわね。隼鷹、龍鳳、龍驤! 前方の艦の右舷側500へ!」

「あいあい~」

「了解です!」

「ほな。しっかり決めようか!」

 

 龍驤はゆっくりと舵を切り千代田の後流を乗り越えるように少しずつ指定位置に向かう。その視界のはるか先、に同じように航行している部隊を確認した。

 

「あれは……隣やから……赤城たちか。上手くやってるかねぇ」

 

 どこか不穏な空気をここから感じて龍驤は頭を振った。上手くいっているはずないやろうなぁと小さく溜息をついた。

 

 そしてその予想は当たっていたのである。

 

「ほら、五航戦。しっかり位置につきなさい」

 

 複縦陣の先頭を曳く一航戦の赤城・加賀。そのうち航行序列第二位についていた加賀が振り返る。少々もたついていた翔鶴に加賀が冷たく言い放つ。

 

「加賀さん。ちゃんと名前で呼んであげたらどうですか?」

「今は五航戦の姦しい方がいないから十分です。それに赤城さんは少し甘すぎると思います。アレに私達の後釜を任さなければならないと思うとめまいまで感じるわ」

 

 そんなやり取りを最後尾で聞きながら二航戦の蒼龍・飛龍は苦笑いを浮かべあった。

 

「素直じゃないよね、加賀さん」

「あれでもまだマシになったほうだからね……昔の新人いびりじゃないんだから」

「聞こえてるわよ、飛龍」

「うげ。まぁいいじゃんいいじゃん。翔鶴さんや瑞鶴さんだって上手だよ? ヒメ事案の派遣できてたエンタープライズが褒めてました」

「……海外と比べたってなんの役にも立たないわ」

「それでも世界相手に戦えるレベルになりつつある。それは認めてしかるべきなんじゃない?」

 

 飛龍の声に加賀は答えない。それを見て蒼龍と飛龍は笑いあった。赤城も笑みを深める。加賀がそっぽを向くときちょっと斜め下を見た。返答に困ったときの加賀の癖だ。それが出たと言うことは加賀も翔鶴と瑞鶴を認めつつあると言うこと。きっとそれに気がつけるのは赤城ぐらいのものだろう。それに気がつけたことが少々嬉しい赤城だ。翔鶴のフォローは隣を航行する大鳳が上手くやっているし、まぁギクシャクはしても上手くいくだろうと思う。

 

 その時だった。

 

「……?」

 

 どこかでトラブルでもあったのだろうか、右舷側でどこかざわついていた。

 

「あっちは……重巡?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「加古! なんで本場中に居眠りに入るのさ!」

 

 横を航行していた最上は完全にお冠だった。そりゃそうである。最上に突っ込むかのように加古が近づいて来たのだから。最上にとっては衝突とか異常接近とかは鬼門中の鬼門である。自分がするのもされるのも、見るのも御免被りたいところなのだ。

 

「わ、悪かったって最上。ごめんって……」

「本当に思ってる?」

「ほ、ほら、最上さん。衝突は避けられたんだから、ね……?」

「ダメだよ羽黒! こういう時はきちっと言わなきゃ!」

「ひゃっ、あ、あの……ごめんなさいっ!」

 

 最後尾で一部始終を見ていた羽黒が恐る恐る仲裁に入ろうとするが、最上にぴしゃりと言われて引っ込んでしまう。それを見て先頭を進んでいた利根がケラケラと笑いながら会話に入る。

 

「ほら、最上。加古も悪気があったわけじゃあるまいて。それぐらいで許してやってもいいんじゃないかのう? 青葉」

「はい、なんでしょう?」

「最後尾から見てて加古は故意に最上にぶつかりに行った様子は?」

「ないですね!」

 

 キッパリと青葉が言いきって最上は黙り込んだ。観察眼ならだれよりも感度のいいものを持っている青葉が断言したことで一気に熱が冷めてしまった。

 

「わかったよもう。加古、もうしないでね」

「もうしないから、な? 機嫌直してくれよぉ」

 

 そこは突っ込んだ自業自得だと思いながらも利根は隣を見た。高雄が頷く。

 

「次の陣形の指示がありました。輪形陣に移行します!」

「了解!」

 

 重巡一同の声が揃う。利根が増速。先頭のピケッターを務めるためだ。ハンドサインに合わせて最上と加古が高雄の両脇へ、五芒星の頂点の位置にくるように位置を調整していく。次の陣形変更はきっちりと決めるためにも、しっかりとみな連携をとりながら動いていく。

 

 それを遠くに見ながら他のチームよりもゆっくりと動いていたのは戦艦チームであった。

 

「ムー。もっと皆ちゃきちゃき動けないのですカ!」

「金剛、これだけでかい艤装持ちが集まってるんだ。下手に動くと接触するぞ」

 

 その動きのゆったりさに少々イラついているのは高速戦艦金剛だ。水雷戦隊についていけるだけの速力を持っているだけに他の僚艦と速度が合わないのだ。

 

「イギリスは紳士淑女の国と聞いていたんだけど、案外器が小さいのかしらね?」

 

 後ろからそう投げかけたのは金髪をなびかせるビスマルクだ。金剛の額に青筋が浮かぶ。

 

「いい度胸デース。さっさとビールに溺れて沈んでいくがいいネー」

「金剛、ビスマルクもだ。僚艦にかけていい言葉と悪い言葉があることぐらいわきまえろ」

 

 かちっと両者を押さえたのは輪形陣の中央、即ち旗艦を務める立場にある長門だった。その前から大和が心配そうな顔で振り返っている。

 

「大和、そのまま進んでいればいい。子どもじゃあるまいし、分別はわきまえているはずだからな」

 

 容赦なく釘を刺しながら長門は笑う。表面上、言い合いは収まるが金剛とビスマルクのにらみ合いは続く。その余波を喰らったのは最後尾でビスマルクと並走している扶桑だ。

 

「あぁ……空はあんなに青いのに……」

「まあ、そういうな」

 

 周りの騒動われ関せずで位置を保っていた日向が小さくそういった。

 

《各艦隊、輪形陣を保ったまま左8点回頭!》

 

 その指示に日向は小さく眉を顰めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夕張は減速赤15! 能代は黒10! 中央のみんなはしっかり龍田の後をトレースするクマー!」

 

 球磨が独特な語尾でそう言って指示を飛ばす。後ろを走る名取と那珂は前の様子を見ながら慎重に舵をきる。

 

「みんないい感じクマぁ! そのままそのまま! 後3点!」

 

 左8点回頭……それはすなわち左へ90度の進路変更を意味する。旗艦はしっかりとルートを見極めつつ間隔を維持できるように周囲を見回していかなければならない。

 

「能代んはもう少し舵を浅くするクマ!」

「はいっ!」

「そのままそのまま……龍田舵戻すクマ!」

「了解よ~」

 

 難なく旋回を終えた向こうでは駆逐艦チームが大騒ぎになっていた。

 

「吹雪ちゃんもっと舵切って! 速く!」

「うわわわわ!」

「白露ちゃん曲がりすぎ! もうす9点! 早く当て舵!」

 

「……あれは何やってるクマか……」

「うーん、白露ちゃんが先走って、それを止めようとしている間に吹雪ちゃんと白露ちゃんの航路が交差、先頭を走っている綾波ちゃんを除いてみんなごたごたっていうところかしらぁ?」

「なんかそんな感じだねー」

 

 最後尾で目を凝らしていた那珂が龍田に同意すれば球磨は溜息をついた。

 

「能代ん、那珂ちゃん。あれ後で神通のところにまとめて放り込んだ方がいいと思うクマ。この演習終わったら連絡頼むクマ」

「ですね」

「はーい」

 

 本人たちのあずかり知らぬところで追加演習が組まれていくなか次の指示が飛んだ。

 

《全艦の回頭確認! 梯形陣に移行してください!》

「やれやれ、本当に全部の陣形試すみたいクマ。それじゃ、変えるクマよー」

「はーい」

 

 緊張感のない軽巡チームだがその動きは正確無比に組み替えられていく。歴戦の水雷戦隊旗艦は伊達ではないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 ゴールした時には駆逐艦のメンツはなかなかに疲れていた。

 

「白露……もっと周りをみて指示をだしなさいよ」

「ご、ごめん……」

 

 二回の旋回で陣形が崩れまくったのである。その修正に死にもの狂いで合わせたから何とか減点は避けられたようだが、危険行為としてペナルティが課されていないか少々疑問である。

 

「で……結果ってすぐ出るのかしら?」

「すぐ出るって聞いてます。たぶん。もう結果自体はでてるんじゃないかと……」

「なら、上陸したら発表ですかね?」

 

 次の種目は陸上種目と聞いている。秋月の言葉に綾波が頷いた。

 

「たぶんそうでしょうねぇ……とりあえず出撃ドックへの進入許可出たので上がりましょうか」

「そうだねー。はー、ぬいなら涼しい顔してこういうのこなすんだろうなぁ」

 

 陽炎がそういいながらドックに入る。艤装をクレーンに固定、出撃の逆の手順で艤装がキャニスターへ納められ、軽い倦怠感が残る。

 

「はーあ、あ。もう結果出てるじゃない」

 

 壁に張り出された紙を見て陽炎は小さくガッツポーズをしかけて、動きを止める。

 

「陽炎さん、どうしました?」

 

 隣のドックから出てきた秋月に声をかけられる。陽炎がぎこちない動きでその張り紙を指さした。

 

 

 

 

 

第一種目 海上機動演習 結果発表

以下のチームを合格と認む。

 

戦艦

正規空母

軽空母

軽巡

駆逐

 

従って現時点での得点は以下の通りである。

 

戦艦 20

正空 20

軽空 20

重巡 10

軽巡 20

駆逐 20

潜水 10

以上

 

 

 

「なんだ、受かってるじゃないですか」

「ちがう! その下の紙!」

 

 その張り紙の下に小さなかわいい便箋が画鋲でとめられていた。

 

 

 

 

 

 

駆逐艦チームの皆さん

 

 この演習のすべての科目が終わったら私のところに必ず来てくださいね。

 

神通より

 

 

 

 

 

 

次の科目まであと30分である。

 

 

 






次回はポロリもあるよ! プールDEパニックをお送りいたします(大嘘)

感想・意見・要望はお気軽にどうぞ。
それでは次回お会いしましょう。

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