デート・ア・ライブ  ~転生者の物語~   作:息吹

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 今回、次回と、デート回になります。

 ここで、読んでくださる皆様に質問です。この話にもう1人ヒロイン出すとしたら、誰がいいですか?多かったヒロインを出そうと思います。
 また、この話の同主人公の別の話、「デート・ア・ライブ ~転生者の物語・Ifルート~(仮)」を書くとして、誰と誰を出して欲しいですか?組み合わせで一番多かったものを書いてみようと思います。

 注意
 このメインの方に出すヒロイン(八舞ともう1人)以外を、Ifの方で出します。
 琴里、鳶一さんは、キャラ的にも設定的にも攻略不可能な気がするので、それ以外のヒロイン、十香、四糸乃、狂三、美九、七罪の誰かからです。
 期間は、あと3話分ぐらい書き終わるまでです(不定期なので、どのくらいかかるかわかりません)
 もし、提案して下さるかたがいれば、「新小説のほう」や、「追加」など、どちらなのかわかるように書いてください。
 少なかった場合、期間を延ばします。
 その他、注意事項があれば、追々書いていきます。
 皆様の提案、お待ちしております。

 長くなりました。では、本編をどうぞ!


第6話

 そうして着いたのは、希望通りの大型ショッピングモールだった。いや~、あってよかった。

 さて、とっとと服を買いますか。

「黒、黒っと・・・どこにあるんだ?」

 その建物内の一角。特に男性向け、女性向けといったものではない普通に服を売ってる店で、個人的に好きな色である黒の服がないか探す俺の姿があった。ちなみに、ここに来る前(この店、ではなく、この建物)高山質店という所に行って、創りだしたダイヤを買い取ってもらった。店員さんは少し訝しげな目を向けてきたけれど、何も言わずに買い取ってくれた。よかったよかった。

 ・・・あ、一応言っておくと、『タカヤマ』ではなくて、『コウザン』って読むらしい。なんて語呂の悪い。そして紛らわしい。

 ま、おかげで金に余裕もできたし、結果オーライということで。

「フフ、迷っているのならば―――――こんなのはどうだ、七海よ!」

 耶倶矢!どこに行ったと思えば・・・って、それ。

「それはない」

 ここはきっぱりと言っておこう。だって・・・

「な、何故だ!?この禍々しき色合い、冥府に誘うが如きデザイン。完璧ではないか!」

 そう言っている耶倶矢が手にしているのは、さも耶倶矢が好きそうな髑髏やら十字架やらがふんだんに拵(こしら)えられた服だった。

 うん、それはないよ。イタすぎるよ・・・そして、なんでそんなの置いてんだよ・・・

「質問。七海はどんなのがいいんですか?」

 お、夕弦。お前もどこかに行ってたかと思えば。耶倶矢と一緒にいたのかな?

「基本、黒っぽいものや、ダークカラーなら大体OKだけど」

「確認。黒っぽいものですね?でしたら・・・」

 そう言って、またどこかへと向かう夕弦。

「黒っぽいものというなら、これこそピンポイントではないか!何故ダメなのだ!」

 よし、スルーしよう。

「呼掛。七海、来てください」

 十数分後、仕方なく懇切丁寧に耶倶矢を、なんでその服がダメか諭ていたころ、夕弦の声が聞こえてきた。

 声の方向に目を向けると、両手一杯に黒っぽい服やらズボンやらを手にした夕弦の姿があった。

 俺が駆け寄って手を伸ばすと、それを渡してくれた。

「感謝。ありがとうございます」

「いや、別にいいよ。気にすんな」

 なんとなく、そのまま立ち止まって話し始めてしまった。耶倶矢は・・・少しの間なら大丈夫そう。自分が選んだ服を持ち上げて、あーだこーだ言ってる。

 しかし、なんでそんなに一杯黒っぽい服やズボンを持ってるんだ?

「まさか、俺の為に・・・?」

「肯定。そうです。夕弦たち八舞に並んで遜色ない程度には、しっかりしてほしいですので」

「お、おう・・・」

 そりゃ、親切にありがとうだが、何でそんなに一杯?

「俺は、一着ずつしか買う気はないぞ?」

 なにより、まだ宿がない以上、あまり荷物は増やしたくない。とりあえずは旅館とかあればいいなとは思っているが。

「既知。わかっています。何となく察しはついていましたので」

 ああ、だから耶倶矢が、さっきの服みたいなのが欲しいって言ってこないのか。納得。

「じゃあ・・・」

「呼掛。耶倶矢、ちょっと来てください」

 俺の声を遮るようにして、耶倶矢を呼んだ夕弦。

 呼ばれた耶倶矢は、未だに愚痴っていたが、それをやめてこちらに来た。

「どうしたのだ、夕弦よ」

「この中から、七海に似合いそうなものを選んでください」

「ならば、そんなものよりこっちの方が・・・」

「却下。それ以外で、この中からです」

 なんか、夕弦の新しい二字熟語の使い方を聞いた気がする・・・気のせいかな?

 だけど、それのおかげか素直に選んでくれるようになったらしい。まあ、あのまま押し切ろうとしたら、俺からも止めるけど。

「ふん、仕方あるまい。我が選んであげなくもない。感謝するがいいぞ、七海」

「はいはい」

 俺は、そう適当に返しつつ、夕弦に目を向ける。

 するとすぐに・・・

「提案。まずはこれからです。更衣室はあちらにあります」

 その『あちら』の方向に指差しつつ、手渡してきた服とズボン。

「わかった。着替えてくるよ」

「同行。夕弦たちも行きます。耶倶矢、行きますよ」

「んー、わかった」

 よっぽど悩んでいたのか、ナチュラルに素で返す耶倶矢。しかし、彼女自身はそれに気づいてないようで、

「ん?行くんでしょ?」

 俺が唖然としていると、そのままスタスタと歩き出す耶倶矢。どうやら、話は聞こえていたらしく、ちゃんと向かう先は更衣室があるという方向だ。

 ・・・へぇ。耶倶矢って、照れていたりしていない時って、あんな感じなんだ。初めて知った。

「呼掛。七海?どうしましたか?早く行きますよ」

「お、おう。わかった」

 俺も慌てて、歩き出す。夕弦は少し不思議そうな顔をしていたものの、すぐに俺の隣に並んできた。

 

 二時間後。そう、二時間後だ。

 俺たちは遅めの昼食も食べ終え、今は休憩しているところだ。窓側の席のおかげで、なんか観覧車と思わしきものが見える。ちなみに、今は1時前後だ。

 ん?なんで二時間も経っているのかって?そりゃあ、

「まさか、あんなに時間が掛かるとは・・・」

「謝罪。すみません、つい・・・」

 そう、なんとあの後、俺の試着会が開催されたのだ。

 いつの間にかやって来た店員さんも参加して(勿論、着替えさせる側)、結果二時間近く経っていたのだ。

 男の試着会開くって、誰得だよ、一体・・・結局、買ったのも1セットだけだし。

 一応、ここに来る前に、タグとかを捨ててその買ったやつ着替えている。制服は、そのときの袋の中へ。

「くかか。あれしきの事でダウンするとは、やわなやつだな」

 そんな漢字変換なさそうな台詞吐かないで。最後のほう、『やわなやつ』でなんかこんがらがったから。

 ま、そんなことはどうでもよくて。

「これからどうする?」

「疑問。普通に宿探しでいいのでは?」

「ま、それが妥当だわな」

 じゃ、そろそろ、と席を立とうとすると、

「いや、我はあそこに行ってみたいぞ」

 そう言った耶倶矢が指差すのは、窓から見えていた観覧車。

「・・・俺は別に構わないけど、夕弦は?」

「承諾。いいですよ」

 じゃ、ちょっと遊んできますか。

「ならば、早く行くぞ!夕弦!七海!」

 わかったから、そんなにはしゃがんでもいい。ほら、他の客からの目線が。

 俺たちは(というより俺が)そそくさとその場を後にする。

 二人を外で待ってるよう伝え、会計を待つ中、俺はこんなことを思った。

 ―――――まるで、デートみたいだな。

 一緒に買い物して、一緒に飯食って、一緒に遊ぶ。まるで、なあ?

 ・・・・・・やっぱりなし!今の!思っててこっちが恥ずかしい!

 そう思っているうちに、俺の会計の番が来たので、それを打ち消すかのように慌てて財布を取り出す俺であった。




 さて、前書きの件ですが、まずこれを読んでくれる方々にしか見てもらえないんですよね・・・集まるでしょうか?

 主人公、七海の設定変更です。今更!?とか思いますでしょうが、聞いてください。
 身長170前後は、女に間違えられるにしてはでかくないかと思うのです。
 ということで、大幅(というほどではないですが)変更点を、

身長 170センチほど →163センチ
体重 60キロ前後   →51キロ

 と、まあ、こんな感じで。あまり気にしていない方もいるかもしれませんが、一応。

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