IS〜異端の者〜   作:剣舞士

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今回はちょーっと長めに書きました。
ついつい楽しくなってしまって……。


それではどうぞ!





第8話 起動と騒動

あの任務からおよそ数ヶ月後…。俺とマドカは簪と刀奈姉が通ってる私立中学に編入した。編入当時はやはりと言うかなんと言うか、俺の事を女の子だと思う奴らが男子にも女子にもいた。そのせいなのか、男子と女子からは寄ってたかって話題にされている。

 

それはいいとして、あれから俺とマドカは、魔法が発動してしまった刀奈姉と簪の特訓を含め、朝から魔法の鍛練に勤しんでいる。

 

 

刀奈姉のアスペクトは刀。と言うより、刀剣類だ。そして、魔法は『神速魔法』〈疾風刃雷〉(ソードダンサー)

魔法陣の色は、蒼色。

 

剣速の早さを上げ、相手の動きを素早く読み、剣戟を繋げる。高速連繋剣技。元々、武芸に長けた刀奈姉だからこそ出来る魔法剣技。

 

 

簪のアスペクトは指輪。以前は待機状態の打鉄弐式をアスペクトとして魔法を発動させたのだが、これではISを展開や稼働させるのに面倒な事になるので、別の指輪にして今は鍛練している。

魔法は『闇黒魔法』〈重力操作〉(ガイアグラビティ)

魔法陣の色は、水色。

 

空間に作用し、その空間の重力を変化させる魔法。また、この魔法を球体にして、放出するのとも可能で、辺り一帯を高重力空間にする事も出来る。これも、空間認識能力の高い簪だからこそ出来る魔法だ。

 

 

 

俺たちは毎朝、四人でリベレイト、ドライブ、基本魔法などなど、色々と鍛練をして、時には互いの魔法を使い対戦形式で鍛練したりしている。俺とマドカ、刀奈姉と簪のペアはもちろん俺と簪、マドカと刀奈姉や俺と刀奈姉、簪とマドカといった具合に毎回相手を変えたりしている。

 

 

「ああっもう! また一夏に負けた〜‼」

 

「いやいや、マジで今回は危なかったって刀奈姉。最後の一撃躱してなかったら負けてたのは俺だぜ?」

 

「それでも、今日も負けたんだもん!! 悔しいぃぃ!!」

 

「まぁまぁ、そろそろマドカと簪も終わる頃かな?」

 

 

 

道場の床に寝転がる刀奈姉をよそに、俺は少し離れた場所で鍛練をしている簪とマドカを見る。結果はマドカが勝ったみたいだ。

 

 

「ふぅ、中々やるようになったな簪…」

 

「うん、それでも…まだマドカや一夏には及ばない…。私ももっと鍛練しないといけない」

 

 

そう二人で話しながらこちらに近寄ってくる。今日は日曜だったため、いつもより長く鍛練してしまった。

 

 

 

 

「そろそろ終わりにして、朝飯にしよう! ほら、刀奈姉もそろそろ起きなって!」

 

「わかったわよ。でも、先にシャワー浴びたいわぁ〜」

 

「私も…。汗かいたし」

 

「私もだ一夏。先に汗を流したい…」

 

「あぁ、そうだな。じゃあ先に汗を流してからにしようか」

 

「「「賛成‼」」」

 

 

 

 

と言う具合に、毎日朝と夕方、学校に行く前と帰ったあとに鍛練している。

 

 

それから、月日が流れ、二年後。

 

 

 

「一夏! 早く行かないと受験遅れちゃうよぉ!!」

 

「悪りぃ‼ 今行く!」

 

「全く、昨日夜更かしなんかしていたからだ」

 

「それは刀奈姉に言ってくれ!」

 

 

 

俺たちは中学三年生になり、受験生だ。刀奈姉は、中学を卒業後、IS学園に入学。一年生ながら、ロシアの国家代表になり、生徒会長となった。そして、更識家、17代目楯無を襲名した。

 

 

 

「お前達、頑張れよ!」

 

「しっかりね〜!」

 

「大丈夫! 心配ねぇって! そんじゃあ行ってくるよ親父! 母さん!」

 

「行ってきます!」

 

「行ってくる!」

 

 

 

俺たちを見送る先代楯無こと、更識刀矢(とうや)と香奈恵さん。あれから月日がたち、俺は二人の事をちゃんと『親父』、『母さん』と読んでいる。最初は二人ともポカンとしていたが、今は普通に呼び合える仲だ。

 

 

そして、今日は俺たちの高校受験の日。

マドカと簪はIS学園を受験し、俺は私立の藍越学園を受験することになっていて、しかもなんと受験会場が同じ多目的ホールで行われることになっているので、同じ電車に乗ることに。去年に起きたカンニング事件の対策なのだとか。

 

 

 

「ふあぁぁぁ〜〜〜〜」

 

「大丈夫? 一夏。ちゃんと寝ないとダメだよ?」

 

「昨日は姉さんとなにしてたんだよ?」

 

 

 

あくびをする俺に、簪とマドカは話しかける。そもそも、俺があくびをしている理由は、昨日の夜、最後の復習をしていた時に刀奈姉が俺の部屋に来て、緊張を解すと言う名目で俺をからかったり、いじったりして来たので、それで寝付けなかったのだ。本人は学園が受験のため今日は学校がないのをいいことによくも俺を遊び道具にしてくれたものだ。

 

 

 

「だから、刀奈姉が俺の部屋に来て色々あったんだよ…」

 

「ふーん? そう、色々あったんだ……」

 

「な、なんだよ簪。別に俺は何もやましい事はしてないぞ?」

 

「一夏、簪はまだ何も言っていないぞ…」

 

「うぅっ……」

 

 

 

ジト目で俺を睨む簪に、俺は墓穴を掘りながらも、電車は目的地に付き、試験会場へと向かう。

 

 

 

「じゃあ、俺はこっちだから…。またあとでな!」

 

「うん! お互いがんばろう!」

 

「一夏〜、しくじるなよ〜」

 

「うっせぇ! お前も人の事言えねぇだろ⁈」

 

「私は大丈夫だ!」

 

 

 

そう言って、俺たちは別れた。簪とマドカはIS学園の受験会場に、俺は藍越学園の受験会場に。

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、やっとかっと全試験が終了し、俺は先に終わっているであろう簪とマドカの元へ行く。

試験開始前に、何やら騒動があったのだが、あの時の俺にはそんな事を気にする暇がなかったので、特に気にしていなかったのだが、試験が終わり、その話を聞いていると、どうやら男がISを起動させたとかなんとか。ISは女性にしか動かせないのだから、そんな事はあり得ないと三人で話していると、IS学園の受験会場から試験用のISが搬送されて行くのが見えた。

 

 

 

「そう言えば、この間の任務で確かISが回収されたんじゃなかったっけ?」

 

「うん。確か、イギリスの第三世代IS BT二号機『サイレント・ゼフィルス』と日本の倉持技研が廃棄しようとしていたISが今は家にあるけど…」

 

「まあ、そのサイレント・ゼフィルスはのちのち私の専用機となるんだけどな!」

 

 

 

胸を張って自慢気に言うマドカ。

そもそも何故更識家にISがおいてあるのかと言うと、この間、ISを強奪したテロ組織が日本に駐留していると報告を受け、強奪されたISの奪還と組織の無力化を政府より受けた。結果は、以外にあっけないもので、直ぐにでも犯人達は降参し、逮捕され、ISは更識家が管理する事になった。

そして、簪と共に、日本の国家代表候補生に選出されたマドカの専用機として、サイレント・ゼフィルスが選ばれたのだ…。最も元々はイギリスの機体なので、装備などはこちらで後付けした武装をしていいが、BT兵器や稼働データなどは随時イギリスに送らなければならないのだが…。

 

 

 

「ちょっと近くで見てみようかな…」

 

「えっ? あぁ、まぁ、それくらいは大丈夫だと思うけど…」

 

「だったら早くした方がいいんじゃないか? 係員の人たちを待たせるのも悪いだろうから…」

 

「そうだな。なら、ちゃっちゃと済ませるか…」

 

 

 

俺たちは、搬送されるIS、打鉄を近くでまじまじと見ていた。途中で係員の人が「何をしてるの?」と訪ねて来たのだが、簪とマドカが懇切丁寧に説明してくれたおかげで、片付けが終わる数分だけ見てもいいと許可をもらえた。

その言葉に甘えて、俺はしっかりと観察する。

 

 

 

(これが…世界最強の兵器…か。簪の機体程じゃないけどやっぱりスマートなんだな)

 

 

一度は簪の専用機、打鉄弐式を見ているし、その後で、刀奈姉のミステリアス・レイディを見ていたのだが、なんとなく実感がわかなかったのだ…。これが『兵器』なのかと…。なんせ俺たちはそのISに対抗しうる異端の力『魔法』を有しているのだから…。

 

 

「そう言えば、男子がこれを動かしたとか言ってたよな……」

 

「うん、普通はあり得ないけど…」

 

「本当はそいつ、女だったんじゃないのか? ここには女の様な男がいるわけだし♪」

 

「う、うるさいッ‼」

 

 

 

 

マドカがニヤニヤした顔で俺を覗き込みながら笑う。

 

 

 

「しっかし、男が動かした…かぁ…。もしかして、俺でも動かせるんじゃねぇ?」

 

 

 

思いっきり冗談のつもりだった。そして、簪もマドカもあり得ないと思っていただろう。だから二人とも、俺が触ろうとしたのを止めなかった。しかし、後で触らなければ良かったと…俺は後悔した。

 

 

 

 

 

キイィィィィィィーーーーン!!!!!!

 

 

 

 

「……へ?」

 

「なっ!?」

 

「きゃっ?!」

 

 

 

 

突然ISが光を放ち、瞬く間に消える。そして、いつの間にか俺の体に装着されていた。

 

 

 

「…………んっ???」

 

「あ、あああ……」

 

「一夏……。うそッ…!?」

 

 

 

俺とマドカは言葉を失い、簪は驚愕の目で俺を見ている。

そして、ISが起動した事に気づいた係員達が駆けつけて俺の姿を発見し、同じ反応を見せた。『二人目が出た!』と……。

 

 

 

 

 

 

「な、なな……、なんじゃこりゃぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!!」

 

 

 

 

 

沈む夕陽を背に、俺の叫びが木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ISの起動事件から一週間後。場所は俺たちが通う中学の俺たちの教室。受験が終わったとはいえ、卒業までは学校に出席しなければいけないので、俺たちは学校に行ったのだが、やっぱり来なければ良かったと思った。

何故なら、昨日の夕方のニュースを見ていた時、俺たちの事が取り上げられていたからだ。ISを男でありながら起動させた二人。一人は織斑 千秋。言わずもしれた俺の元弟であり、天才少年。そして、二人は俺、更識 一夏。更識家長男だ。夕べはこの話題でずっと出演者達による話し合いなどが繰り広げられていた。そして、政府の通達により、俺と織斑の藍越学園入学がキャンセルされ、急遽、IS学園に強制入学させられる事になったのだ…。そして、この学校でもその話題で持ちきりになり、俺のところに続々と生徒達が押し寄せて来た。先生方は、学校に来た取材陣達の対応に追われているため、今日は全クラスが自習となった。本当に申し訳ない話だ。

 

 

 

「ねぇっ、あの人でしょう? IS動かしたって人‼」

 

「すごいねぇ〜! サイン貰っておこうかなぁ〜」

 

「流石、クールビューティ一夏ちゃんだわ!」

 

 

 

廊下では、他のクラスから俺の事を一目見ようと集まって来ている。なんとなく予想はしていたが、ここまでとは。

って言うか、最後の『一夏ちゃん』はやめてほしい…。俺、これでも男なので。

 

 

流石に可哀想に思ったのか、簪とマドカが俺の席に来る。教室内でも俺の周りは空席が目立つ。避けていると言うより、近寄り難いのだろうか、二人は合間をぬってすり抜けてくる。

 

 

 

「だ、大丈夫? 一夏」

 

「一躍有名人じゃないか。良かったな」

 

「これのどこがだよ…。逆に落ち着けねぇし、みんなの視線が痛い……」

 

 

 

そんな会話をしていると、教室の前の入り口から複数の男子生徒が俺の席へとやってくる。みんな汗だくで呼吸が激しい。

 

 

 

「「「一夏!!!!!!」」」

 

「ッ!? な、なんだよ…」

 

「お、お前、藍越学園に行かないって本当か?!」

 

「へっ?」

 

「だから! 俺たちと一緒に藍越学園に入学しないって本当なのか?!」

 

「あ、あぁ。そりゃあ当然だろ? 俺は強制的に『IS学園』に入学なんだから…」

 

 

 

それを聞いた男子生徒達は、声を揃えて言った。しかも、同じ言葉を。

 

 

 

 

 

「「「んっノオォォォォォォォーーーーーー!!!!!!!!!」」」

 

「ッ!? えっ!?」

 

 

 

 

いきなりの発狂に驚く俺は、しばし固まってしまった。確かにあんだけ頑張って勉強して受かった藍越学園をものの数分でキャンセルされ、強制入学だ。でも、なんでこいつらがここまで発狂するのか疑問でならない。

 

 

 

「なんでお前らが残念がるんだよ?」

 

「そりゃあお前ッ!」

 

「俺たちは! お前と一緒の学校に行くために頑張って来たって言うのにッ!」

 

「なんで違う学校に行っちまうんだよ‼」

 

(なるほどそう言う事か…。そういやこいつら、俺と同じ学校行きたがってだっけな〜。しかし、しつこいにも程があるだろう…)

 

 

 

 

そう、この学校において一夏の存在は一般の男子生徒ではなく、学校を象徴とするアイドルそのものなのだ。男とは思えない体つきに中世的な顔立ち。長くて艶やかな薄桜色の髪、しかも、マッサージや家事洗濯が得意と、まるでお嫁さんの鏡の様な一夏は、男子達の中で『お嫁さんにしたい人ランキング』で刀奈姉を抜き、ダントツの一位に輝いたのだ。しかし、忘れてはならないのが、一夏は『男』だということだ。

 

 

 

「決まったもんは仕方ないだろ? と言う訳で俺はIS学園の方に行く事になったんだ! 悪いけど一緒にはいけないぞ?」

 

「クッソぉ〜! このまま諦めてたまるかぁ〜!」

 

「いや、諦めるもなにも…。あそこ女子高だからな?」

 

「違う‼ こうなったら……ッ」

 

「な、なんだよ……」

 

 

 

 

何かを覚悟したような目で俺を睨む男子達。咄嗟に身構えて相手の出方をみる。

すると、いきなり男子達がその場で土下座し始めたのだ。

 

 

 

「はぁっ???」

 

「「「頼む! 一夏ッ! 俺たちと付き合ってくれぇ!!!!!!」」」

 

「………………はあぁぁぁぁぁ!!!!!!?????」

 

 

 

 

男が男に告白したのだ。周りの女子たちはきゃあきゃあ言いながらこちらを見ている。簪は呆然とし、マドカはぷるぷると震え、笑いを堪えていた。

 

 

 

 

「あ、あの、えぇっと…。ごめん、何言ってんの?」

 

「だから! 俺と付き合ってくれ!」

 

「いや、無理」

 

「なッ?! なんでだ!」

 

「男に興味ないので…」

 

「フリ方がリアルッ?!」

 

「って言うか、告白するなら女子に言えよ! 俺は男だって何度言えばわかんだよ!!!」

 

「お前以上に可愛い女子なんてこの学校にいねぇよ!!!」

 

「いや、いるだろ!!!」

 

 

 

ダメだ。何を言っても引き下がらないつもりだ。今の時間が自習で良かったなと思った。

 

 

 

「だ、だったら…」

 

「ん?」

 

 

 

っと、今度は脇にいた男子生徒が名乗りを上げた。

 

 

 

「このメイド服を着て、俺に一日ご奉仕してくれ!!!」

 

「………………」

 

 

 

どこからか取り出したメイド服を俺の前に突き出す男子。今度のはガチで引きそうになった。

 

 

 

「頼む! 一度でいいから!」

 

「やるわけねぇ〜だろ!!!!!!」

 

「そ、そんなぁ〜〜……」

 

 

 

涙を流し、その場に倒れる。そんなに残念だったのかと思い、少し可哀想に思ったが、これは男としてのプライドが許さなかった。

その後も行く先々で男子生徒からあーでもないこーでもないと要求を受けたが、全部断った。メイドにチャイナ、はたまたブルマやスク水を着ての記念撮影と聞いた時は、本気で半殺しにしようかと思った程だ。

そして、なんとか学校が終わり、家に着く。今日の事を刀奈姉や親父達に話したら、大笑いされた。そのまま夕食を取り、今は俺は自分の部屋でIS学園のテキストを読んでいる。辞書並みの分厚さに精神的に参りそうになるが、なんとか頑張って読み上げている。すると、部屋のドアをノックする音が聞こえ…。

 

 

 

「一夏? 入ってもいい?」

 

「刀奈姉? いいよ。鍵は開いてるから!」

 

「それじゃあ、遠慮無くお邪魔しま〜す♪」

 

 

 

そう言って、部屋に入ってくる刀奈姉。その手には大きな荷物が。

 

 

 

「どうしたの刀奈姉? それに、その荷物は何?」

 

「ウフフッ♪」

 

 

 

 

 

カチャッ!

 

 

 

 

 

刀奈姉の不適な笑みと共に、鍵を閉める音。嫌な予感しかしなかった。

 

 

 

「えっ? か、刀奈姉? なんで鍵閉めたの?」

 

「ウフフッ♪ 実は、一夏に着てもらいたい服があるのよ♪」

 

 

 

そう言って、おもむろに荷物の紐をほどき、手を突っ込んで中から何かを出した。

 

 

 

「じゃじゃあ〜〜ん!!!」

 

「なっ⁉ メイド服?!」

 

「ねぇ〜一夏。着て♪」

 

「はぁっ???」

 

「きぃ〜て♪ このメイド服を着て、私に見せて?」

 

 

 

 

悪い予感的中。

 

 

 

 

「い、嫌だよ!!! なんで俺が!!!」

 

「だってすごく似合いそうだもん♪ ほらほら、脱いだ脱いだ♪」

 

「うわっ?! ちょ、ちょっと待って刀奈姉!」

 

「い〜やッ! 待たない♪ それそれ♪」

 

「ちょ、うわあっ!!!」

 

 

 

 

刀奈姉は勢い良く俺の服を脱がせる。あっと言う間にパンツ一丁になってしまった。

 

 

「フフッ♪ 一夏ったら…ホントいいからだしてるわよねぇ〜」

 

「ちょ、刀奈姉! どこ触ってんだよ!?」

 

 

 

その後も必要以上に俺を触りまくる刀奈姉。流石に俺も耐えられなくなり、自然と涙目になってしまう。

 

 

 

「か、刀奈姉…お願い、許して…」

 

「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!! 一夏ッ! 可愛いぃぃぃ!!!」

 

「うわあぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

涙目になった俺の許しをこう姿に、刀奈姉の何かが爆発してしまい、その場に留まらず、屋敷中に俺の声が響いたのは言うまでもない。

 

 





次回はIS学園入学篇に行こうかと思います。

感想待ってまーす。

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