ISトランスフォーマービースト   作:鳴神 ソラ

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歪みし世界は悪意が漂う。

だが、悪意ある所、正義の心を持った者は現れる。


第2話:神と速度に助けられた少女

 

セシリア「さあ、此処が私達が住んであなた達が住む生徒寮ですわ」

 

一夏「ふぇ~デカいね」

 

箒「確かにそうだな」

 

案内された先でセシリアの言う建物を見て漏らす一夏に箒も同意する。

 

なぜ2人がいるかと言うと千冬に言われたからだ。

 

これから先自宅を突きとめて誘拐して来る可能性も考えて寮に住む様にと言ったのだ。

 

ちなみに荷物に関しては大丈夫との事らしい。

 

すると箒は気づく。

 

寮の前に寝転がる白いトラを…

 

箒「お、おいトラがいるぞ!」

 

セシリア「ああ、大丈夫ですわ。あの子は私が連れて来た子なんですわ」

 

一夏「連れて来た?」

 

驚いて言う箒にセシリアはくすりと笑って言い、一夏の言葉にええと頷く。

 

セシリア「小さい頃にお父様が連れて来た子で父の命の恩人だそうです。趣味の登山で雪山に言った際に遭難してもうダメかと思った所にこの子に助けられたのです。それで人に慣れてる子を父は許可を貰って家へ連れて来て私が此処に連れて来たんですわ」

 

ふふふと近付いてトラを撫でながら言うセシリアに2人はへぇ~と納得する。

 

するとトラは一夏に近づいてスリスリさせる。

 

セシリア「これは驚きですわ。その子が人に警戒せずに懐くなんて」

 

箒「そうなのか…?一夏?」

 

それにセシリアはそう洩らし、箒も見た後に一夏を見て驚く。

 

すると一夏は涙を流していた。

 

箒「ど、どうした一夏?」

 

セシリア「何か思い出があるんですか?」

 

一夏「えあ、なんでもないよ。それよりも中に入ろうよ」

 

それに慌てて聞く箒とセシリアに一夏は涙を拭った後に2人を押す。

 

そんな一夏をトラはじーと見ていた。

 

 

寮内に入った一夏と箒は出迎えた人物に驚く。

 

箒&一夏「來奈さん!」

 

來奈「やあ2人共今朝振り」

 

2人に笑顔で言う來奈にセシリアは驚く。

 

セシリア「來奈さん…まさか世界一のメカニックと言われる織斑來奈さんですの!?」

 

來奈「あ、僕の事を知ってる人がいたんだね。ちょっと照れるんだな」

 

えへへと頭を掻く來奈にとんでもないとセシリアは言う。

 

セシリア「様々な機械を手がけて広げて篠ノ之束の師匠とも言えるお方を知らない人などおりませんわ!」

 

來奈「そんな大したことじゃないよ。それにISは束ちゃんが1人で作り上げた子達だからね」

 

感激とばかりに目を輝かせるセシリアに2人はへぇ~と漏らす。

 

セシリア「色々と今日は驚きの連発ですわ」

 

箒「そ、そうか…」

 

一夏「僕達は小さい頃から世話して貰っていたからだろうね」

 

そう述べるセシリアに箒と一夏は苦笑する。

 

來奈「そうそう僕がいる理由は此処の管理人さんに選ばれたからなんだな。それと1025室が一夏と箒の部屋だよ」

 

これが鍵ねと2人に渡した後にそれじゃあと管理人部屋へ向かう。

 

???「あ、おりむーともっぴーにせっしーだ」

 

別の方向からの声に3人は向くとキグルミを着た少女とセシリアを指名した女生徒に水色髪の少女が来る。

 

一夏「えっと…確か布仏 本音さんだっけ?」

 

本音「そうだよ~こっちにいる子達は友達の~」

 

蜜「蜂花 蜜だぶ~ん。よろしく~」

 

簪「更識 簪。1年4組に所属してる。よろしくね」

 

一夏の問いに本音はふんにゃりと笑った後に隣にいた2人を紹介する。

 

箒「なぁ、本音だったな。一夏は分かるがもっぴーとは私か?」

 

セシリア「それでせっしーは私ですか?」

 

自分を指して聞く2人に本音はそうだよ~と笑って肯定する。

 

それに箒とセシリアは戸惑った表情をして一夏は苦笑してると簪の右手中指に填められたクリスタルの指輪に気付く。

 

一夏「もしかしてそれって…」

 

簪「…私の専用機、名前は神速」

 

箒「神の速さを名に持つISか。凄いな」

 

聞く一夏に簪は教え、箒は感嘆する。

 

簪「そうでもない…ほとんど名前だけでそこまで出せない」

 

本音「いや~かんちゃんのも十分速いと思うよ~」

 

セシリア「あの、なぜ神速なのですか?」

 

撫でながら言う簪に本音はそう言った後にセシリアが聞く。

 

簪「……私ね。小さい頃にお姉ちゃんと一緒に誘拐されかけた事があるんだ」

 

箒「ゆ、誘拐!?」

 

出て来た言葉に3人が驚く中で簪は続ける。

 

 

数年前

 

???「へっへっへっ!上手く行ったぜ」

 

???2「これで俺達は大金持ちだ」

 

???3「まったくだな」

 

男二人に挟まれて幼き頃の簪とその姉、更識 刀奈は抱き合って震えていた。

 

遊びに出かけていた所を突如、車に押し込まれたのだ。

 

自分達がどうなるかと不安になっていた2人に助けは現れた。

 

ふと、運転していた男がミラーを見て気づく。

 

自分達が乗る車を追う様に青いスポーツカーが走っていた。

 

男「む?」

 

男2「どうした?」

 

運転する男の反応に気づいた仲間の1人が話しかける。

 

男「青いスポーツカーが追ってるんだよ」

 

男3「何?」

 

男2「様子を見るぞ。もしかしたら勘違いかもしれない」

 

その言葉に男達は注意深く見ていると青いスポーツカーは自分達を追っているのを確信する。

 

男「やっぱり追って来てやがる!」

 

男2「ちい!スピードを上げろ!そいつは俺達がなんとかする!」

 

そう言うと男2人は走ってるのにドアを開けるとISを纏う。

 

男2「へへ、ホントに科学者野郎には感謝だな。これのお蔭で安心して銃を隠し持てるからな」

 

男3「まったくだ。食らいやがれ!」

 

そして手に握られた銃でスポーツカーのタイヤを狙うが…

 

???「あらよっと!こらしょ!!」

 

男2人「んな!?」

 

なんとスポーツカーはどう言う原理でやってるのか普通では無理な車体を傾けて銃を避ける。

 

男2「なんだあの車!?」

 

男3「マグレだろ!とにかくやれやれ!」

 

驚きながら男2人は射撃するがスポーツカーは器用に避けて行く。

 

それに簪と刀奈はスポーツカーに目を離せなかった。

 

キキーーーーー!!!!

 

男2人「どわっ!?」

 

すると急なブレーキに射撃していた男2人はドアにぶつかってしまう。

 

刀奈「!簪ちゃん!」

 

それを好機と見て刀奈は簪の手を引いて車に出る。

 

そして振り返るとカートランスポーターが自分達を誘拐しようとしていた車の道を遮っていた。

 

男2「逃がすか!」

 

すると頭を抑えた男が2人に向けて発砲する。

 

刀奈「!」

 

それに刀奈は簪を庇おうと抱きしめ…

 

キンッ!!

 

???「いてぇ!!?」

 

刀奈&簪「え?」

 

何かの弾く音と共に聞こえた声に2人は呆気に取られると何時の間にか青いスポーツカーが自分達を守る様に射線に入っていた。

 

そして刀奈は気づく。

 

自分達を守った車に人が乗ってない事に…

 

車「てめぇ…こんな小さい子供に銃を向けやがって!」

 

刀奈「!?車が喋ってる!?」

 

簪「うそ…」

 

スポーツカーから出て来た声に2人は驚いているとさらに驚く事が起こる。

 

車「スピードブレイカー!トランスフォーム!!」

 

その言葉と共に車が変形してロボットへとなる。

 

スピードブレイカー「サイバトロンの一員スピードブレイカーただいま参上!悪事は許さねえぜ!!」

 

男「な、何!?サイバトロンだと!?」

 

男2「あのテロや事件が起こった時にどこからともなく現れる謎のロボット集団!?」

 

ビシッと指すスピードブレイカーに男達は驚く。

 

???「おい…俺のダチ公を攻撃したな?」

 

だが、後ろからの怒気の纏った声に慌てて振り返る。

 

カートランスポーターしかないが男達3人は嫌な予感を覚えた後…

 

???「ゴッドマグナス!トランスフォーム!!」

 

カートランスポーター後部と分離した後に後部が足となった後にカートランスポーター前部が変形して体となると足となった後部と合体、その後に顔が出る。

 

スピードブレイカー「マグちゃん!こいつ等は成敗しねえとな!」

 

ゴッドマグナス「そうだな。色々と気に入らねえ事をしやがって…」

 

男3人「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

ポキポキと手の骨を鳴らす2人に運転していた男もISを纏ったが発される威圧に男3人は後退り…

 

スピードブレイカー&ゴッドマグナス「反省しろ!!」

 

男3人「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

2人のアッパーにより上に吹っ飛んだ後に地面に激突してあっさり気絶してしまう。

 

スピードブレイカー「いっちょあがり、マグちゃんありがとうな」

 

ゴッドマグナス「気にするな。それよりそっちの嬢ちゃん達は大丈夫か?」

 

気絶してる男3人を目的の場所に着いた後に簪と刀奈を拘束する為に使用するだっただろうロープで縛り上げてISを取り上げた後にそう言うスピードブレイカーにゴッドマグナスはそう返した後に簪と刀奈に話しかける。

 

刀奈「え、ええ…」

 

簪「あ、ありがとう」

 

スピードブレイカー「へへ、気にするなよ」

 

ゴッドマグナス「礼をいらねぇ、こっちはただダチの手伝いをしただけだ」

 

頷く刀奈の後に簪の礼にスピードブレイカーは鼻を擦って言い、ゴッドマグナスはそう返す。

 

警察が来るまでの間に2人はスピードブレイカーとゴッドマグナスと談話した。

 

 

簪「…そう言うのもあってあの時のを忘れない為に作って貰ったんだ」

 

セシリア「成程…まさか簪さんもサイバトロンと関わりがあったのですね」

 

箒「む?〝も”と言うとセシリアもか?」

 

部屋に移動して話し終えた後にお茶を飲む簪にセシリアは感慨深く言い箒は聞く。

 

セシリア「ええ、母と父が列車に乗っていた際にテロに遭いまして、その時に助けて貰ったとの事です。確かチーム新幹線とビルドマスターと言ってましたね」

 

他にも数名おりましたがとセシリアは紅茶を飲む。

 

蜜「なんでチーム名しか覚えてないぶ~ん?」

 

セシリア「2人が言うに印象が強かったからだそうですわ」

 

一夏「そうか…そう言えば簪、そのスピードブレイカーとゴッドマグナス。会えると言ったら会いたい?」

 

蜜の問いに答えたセシリアのを聞いた後にそう言う一夏に簪は前に乗り出す。

 

簪「会えるの!?」

 

一夏「う、うん。都合が合えばね」

 

それを聞いた簪は嬉しそうな顔になる。

 

箒「それだけ嬉しいのだな」

 

簪「うん…その時以外会ってないから」

 

本音「良かったねかんちゃん」

 

心底嬉しそうに言う簪に本音もほにゃりと笑う。

 

その後に6人は談話した後にそれぞれの部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 




ブラックキング「はいどうも!ブラックキングでーす!」

サンダーダランビア「その相方サンダーダランビアッス」

タロウ「ウルトラマンタロウだ」

銀八「銀八先生でーす」

蛇八「蛇八先生だ」

ザコソルジャーズ「ザコザコアワーでございます!」

サンダーダランビア「ってカーロボット出たッスよ!しかもこの小説での初変形もしてるッス!」

ブラックキング「ホント作者はこのコンビ好きやからな~」

銀八「色々と扱いやすいでもあるよな」

蛇八「確かにそうだな」

タロウ「しかしセシリアの家族も生存はしてる様だな」

ザコB「そうみたいザコね」

ザコA「実は極秘情報によると…誰かをパワーアップさせるらしいザコ」

ザコC「マジですか!?」

銀八「色々と入れるよな…」

ブラックキング「ちなみに出て来た蜜はんは何者かもう分かるやろうな」

銀八「いやもうビーストウォーズ知ってたら丸分かりだろう。本人も隠す気ねえし」

ザコソルジャーズ&ブラックキング&サンダーダランビア「そんな訳で!次回もザコザコ!」

タロウ「次回を待ってるのだぞ!」

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