ISトランスフォーマービースト   作:鳴神 ソラ

26 / 28
ワールドデストラクターズの襲撃、それはセシリア達の所でも起こったが新たな戦士が誕生する。


第19話:悪の救命戦士襲来!迎え撃て!正義の激走闘士、ビクトリーブラザー!

 

 

 

鈴「はぁ~箒とは別の班って言うのが残念だわ…」

 

セシリア「もう…鈴さんは箒さんいないとやる気ないですわね」

 

ISを纏いながら職員を待っている中でぶーたれる鈴にセシリアは苦笑する。

 

鈴「そう言うセシリアだって、残念そうにしてたじゃない」

 

セシリア「い、いえいえ、わ、私はそ、そんな…」

 

そんなセシリアに対してそう茶化す鈴にセシリアは顔を赤くしてどもる。

 

???「おーい、君達が俺と回る専用機持ちの子達だな?」

 

ニヒヒと笑いながらおちょくろうとしていた鈴は声のした方を見る。

 

さっぱりとした緑髪のショートカットに緑色のシャツの上にジャケットを羽織り、ジーンズを履いた女性が歩いていた。

 

セシリア「あら、確か……清掃員の野音 (じょう)さんではないですか?」

 

乗「おう、お前たちと見回りする事になったから宜しくな!」

 

鈴「え?大丈夫なの?」

 

元気に挨拶する乗に鈴は訝しげに聞く。

 

乗「大丈夫だって、それに一緒にパトロールするのは俺の弟だからな」

 

鈴&セシリア「?」

 

どう言う事?と乗の言った事に鈴とセシリアは疑問を浮かべていると…

 

スピードブレイカー「兄貴~」

 

そこにビークルモードのスピードブレイカーとゴッドマグナスが来る。

 

鈴「スピードブレイカーにゴッドマグナス!」

 

セシリア「と言うか今、兄貴と…」

 

手を振る鈴だったがセシリアの言葉に乗を見る。

 

それに乗は苦笑してから2人に向きなおる。

 

乗「改めて名乗るぜ。俺はサイバトロン、カーロボ三兄弟長男、ワイルドライドだ。宜しくな」

 

セシリア&鈴「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

名乗られた事にセシリアと鈴は絶叫する。

 

鈴「どどどどどう言う事!?」

 

セシリア「そ、そうですわ!乗さんは人間ですよね!?」

 

乗「確かに今の俺は人間だな…まぁ、ちょいと事情があってな」

 

詰め寄る2人を宥めながら乗はどうしてなのかを語り出す。

 

 

 

 

数年前のとある研究所

 

そこではスピードブレイカー、ワイルドライド、マッハアラートはリーダーであるファイヤーコンボイと探索していた。

 

スピードブレイカー「おいおい、全然人がいねぇな…此処も外れじゃないのファイヤーコンボイ?」

 

ワイルドライド「ここには倉田正影はもういなさそうだな」

 

ファイヤーコンボイ「確かにもぬけの殻かもしれないが、何か情報がないか調べるんだ」

 

コンピューターを調べながらぼやいていた2人はファイヤーコンボイの指示にラジャーと答えると…

 

マッハアラート「皆、来てくれ!」

 

ファイヤーコンボイ「何か見つけたのか!」

 

別の部屋を調べていたマッハアラートの声に3人は急いで向かう。

 

部屋に入るとマッハアラートが3つのカプセルの前に立っていた。

 

ファイヤーコンボイ「何を見つけたんだマッハアラート?」

 

マッハアラート「これを見てください」

 

そう言ってカプセルを指すマッハアラートにファイヤコンボイ達は見る。

 

カプセルの中には女性が1人ずつ入っていた。

 

ワイルドライド「女性だな」

 

マッハアラート「どうやら眠らされているみたいなんだ」

 

スピードブレイカー「可哀想に、早めに出してやった方が良いな」

 

そう言ってスピードブレイカーがカプセルにさらに近づいた時だった。

 

 

―トランスフォーマー感知、キャプターカンファインシステム、起動します―

 

 

スピードブレイカー「な、なんだ!?」

 

突如流れたアナウンスにスピードブレイカーが驚いている間にカプセルが輝き…

 

ファイヤーコンボイ「スピードブレイカー!」

 

刹那、ファイヤーコンボイがスピードブレイカーの肩を引っ張って後ろに強引に引き下げる。

 

スピードブレイカー「でえ!?」

 

それによりスピードブレイカーは尻もちを付く形で後ろに下がらせられる。

 

スピードブレイカー「いってぇ…!?」

 

直後、顔を上げたスピードブレイカーの目にはカプセルからの光を浴びたワイルドライド、マッハアラート、そしてスピードブレイカーの代わりとなったファイヤーコンボイが映った。

 

ワイルドライド&マッハアラート「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

スピードブレイカー「兄貴!ファイヤーコンボイ!?」

 

ファイヤーコンボイ「来るなスピードブレイカー!!」

 

光りはドンドン強くなり、駆け寄ろうしたスピードブレイカーを制したファイヤーコンボイやマッハアラート、ワイルドライドの姿が見えなくなる。

 

強い光りにスピードブレイカーは腕で目を庇う。

 

そして光りが収まったのを確認してスピードブレイカーは腕を退かすとビークルモードとなった3人が目に入る。

 

スピードブレイカー「皆!」

 

慌てて駆け寄ったスピードブレイカーは真っ先にワイルドライドに近寄る。

 

スピードブレイカー「ワイルドライドの兄貴!返事をしてくれ!マッハアラートの兄貴も!ファイヤーコンボイ!」

 

必死に揺らすスピードブレイカーだったが3人から返事が返って来ないので最悪の予想が頭を過ぎった時…

 

プシュー…

 

スピードブレイカー「!」

 

するとカプセルが開き、スピードブレイカーは警戒する。

 

???「いつつ…何が起きたんだ?」

 

呻きながら3つのカプセルので左のカプセルの中にいた女性が出て来る。

 

ただ、先ほど見た時は白色だった髪が緑色に染まっていた。

 

女性「あれ、なんでスピードブレイカーが大きく…ん?」

 

驚いているスピードブレイカーを見てから喉を抑えた後に下を見る。

 

そして目に映った自身の豊満な胸に思わず見てから…

 

もにゅ…

 

鷲掴んで感触を確かめた後に…

 

女性「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

絶叫する。

 

その声に他のカプセルに眠っていた2人も目覚めた様で頭を抑えながら出て来て自分のに驚く。

 

女性2「これは一体!?」

 

女性3「さっきのキャプターカンファインシステムと言う奴のせいか?…キャプターは捕獲、カンファインは閉じ込めると言う意味なら人の身に我々トランスフォーマーの魂を閉じ込める感じか?」

 

戸惑う3人にスピードブレイカーも戸惑うのであった。

 

 

 

 

乗「…と、そんな訳で人の姿となった俺達はどうせならと各々に人間社会に入った訳だ」

 

鈴「はぁ~…そうなのね」

 

セシリア「にわかに信じられませんが…事実なのですよね?」

 

締め括る乗に鈴とセシリアはお互いに顔を見合わせながら呟く。

 

乗「ホント俺達も戸惑ったもんだ。女の姿になってしかも今までにない感じだから」

 

特にこことかな…と自身の胸を指して乗は肩を竦める。

 

セシリア「あー…私もある方ですが…」

 

鈴「私、体験した事無いのと箒以外興味ないから」

 

困った顔をするセシリアの隣で鈴は肩を竦めて言う。

 

スピードブレイカー「そう言えば兄貴は大丈夫なのか?」

 

乗「心配ご無用。ちゃんと打鉄を持って来てるって」

 

ゴッドマグナス「まぁ、無茶はするなよ」

 

胸を叩いて言う乗にゴッドマグナスは注意した後にパトロールを開始する。

 

乗「そう言えば、警…マッハアラートはどうしたんだ?」

 

しばらくして思い出して聞く乗にスピードブレイカーはあーとなる。

 

スピードブレイカー「マッハアラートの兄貴は知り合いの刑事さんの手伝いをしてるよ。ほら、特命係って所の」

 

乗「ああ、あの人等か、成程な」

 

ふむふむと乗が納得する中でセシリアと鈴はどう言う所だろうと首を傾げる。

 

ゴッドマグナス「しかし、ある悪い存在探しが何時の間にかそれ以外のも出来てるな」

 

スピードブレイカー「確かにそうだな。まぁ、平和を守るのが俺達の役目だし、変わんないさ」

 

鈴「悪い存在?」

 

セシリア「それは…あら?」

 

ぼやく様に呟くゴッドマグナスに言ったスピードブレイカーのに鈴とセシリアが気になった時だった。

 

前方から消防車、UH-1をベースとした救助ヘリコプター、ハイエースをベースとした救急車、パトカー、白バイが走って来る。

 

鈴「何あれ!?」

 

ゴッドマグナス「人が乗ってねぇって事は…」

 

スピードブレイカー「トランスフォーマーか!」

 

???「いいえ違いますわ!ホットスポット!トランスフォーム!!!」

 

驚く鈴の後に言った2人の言葉を否定すると消防車がトランスフォームし、その後に他の機体も人型になる。

 

鈴「さっきの言い方からして!あんたはゴッドマスターなの!?」

 

否定の仕方からそう問う鈴のに消防車だったロボットは肯定する。

 

ホットスポット「その通り、私はホットスポット、ワールドデストラクターズが所属、プロテクトボットのリーダーを務めております。彼らはヘリコプターがグレイズ 、救急車がファーストエイド、パトカーがストリートワイズ 、白バイがグルーブですわ」

 

乗「お前が話に聞いていたワールドデストラクターズか!」

 

名乗りあげるホットスポットに乗は身構える。

 

鈴「まさか早々に来るとわね!」

 

セシリア「(はて?何やらどこかで聞いた様な声の気がしますが…)」

 

ホットスポット「貴方達は今後の障害になりそうだからここで排除させて貰いますわ!」

 

同じ様に身構える鈴の隣でセシリアは首を傾げる中でホットスポットはそう宣言した後…プロセスに入る。

 

 

ホットスポット「プロテクトボット!合体トランスフォーム!」

 

その咆哮と共にプロテクトボットは飛び上がった後にビークルモードとなった後に陣形を取る。

 

中央に来たホットスポットは変形して胴体を形成する。

 

左右に来たグレイズは操縦席のある先端が展開して機体の左右にスライドするとそこに手が出現、ファーストエイドも変形した後に車体後部に手が出現してからホットスポットに合体、グレイズは右腕、ファーストエイドは左腕になる。

 

ストリートワイズは車体前部を後ろに倒れると合体ジョイントを形成し、グルーブも同じ様にして合体ジョイントを形成するとホットスポットに合体、ストリートワイズは左脚、グルーブは右脚になる。

 

最期に顔が出現し、ホットスポットはその姿での名を名乗りあげる。

 

ホットスポット→ガーディアン「ゴッドリンク!ガーディアン!!」

 

 

着地したガーディアンは両腕に二丁の銃を持つとその銃口を5人へと向けてトリガーを引くと火炎弾が放たれる。

 

乗「散開!」

 

すぐさま乗の指示にそれぞれ散らばって避けた後に乗はアサルトライフルで攻撃を仕掛け、続けてセシリアはブルーティアーズを展開して攻撃し、鈴も龍砲で攻撃を仕掛ける。

 

向かって来る銃撃やレーザー、衝撃弾に対してガーディアンは防御の構えもしないで受ける。

 

起きた煙が治まった後にはダメージを受けた様子を見せていないガーディアンの姿が現れる。

 

鈴「全然ダメージを受けてないわね」

 

セシリア「攻撃が効かないとなんとも言えない気分ですわ」

 

ゴッドマグナス「だったらこれだ!マグナバルカン!マグナレーザー!」

 

それに鈴とセシリアが呻く中、ゴッドマグナスが同時攻撃を放つ。

 

ガーディアン「フォースフィールド!」

 

同時攻撃に対してガーディアンは両手を付き出すと自身を包み込むエネルギーの膜を作り上げて防ぐ。

 

ゴッドマグナス「バリアだと!?」

 

ガーディアン「次はこっちの番ですわ!」

 

驚くゴッドマグナスへとガーディアンは2丁の銃を向ける。

 

ガーディアン「フォースチップ!イグニッション!」

 

咆哮するとその体から放たれた光が天空へと行き上空に渦を巻き起こす。

 

その後に上空の渦の中から飛び出して来たあちこちにヒビが入っている青い地球を掴む黒い悪魔の手の様なエンブレムが描かれた漆黒のフォースチップが舞い降りてガーディアンの背中のチップスロットに飛び込み、全身がフォースチップの力の輝きに包まれる。

 

その後にガーディアンの両腕の2丁の銃に収束される。

 

ガーディアン「苦しみなさい!ヴォルケイノシュート!」

 

その言葉と共に先ほどよりも強い火炎弾がゴッドマグナスへと放たれる。

 

避けきれずにゴッドマグナスは炎に包まれる。

 

ゴッドマグナス「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

スピードブレイカー「マグちゃん!」

 

鈴「ゴッドマグナス!!」

 

炎に包まれて倒れるゴッドマグナスにスピードブレイカー達は近寄ろうとする。

 

ガーディアン「させませんわよ!」

 

火を消そうとするスピードブレイカー達にガーディアンは牽制する。

 

セシリア「これでは近づけませんわ!」

 

鈴「邪魔しないでよ!」

 

ガーディアン「邪魔をするのが悪役ですわ」

 

呻くセシリアの後に叫ぶ鈴へとガーディアンはそう返した後に火炎弾を放つ。

 

乗「くそぉ…どうすれば…俺もいつも通りで普通に戦えれば…」

 

プォ~~~~~~ン!!

 

それに乗が歯がゆい思いをした時、サイレンが聞こえて来る。

 

ガーディアンもなんですの?と聞こえてくる方を見る。

 

そこにはパトカーを先頭に、その後ろを消防車、救急車、ブルドーザーが並走して走って来る。

 

乗「あれはマッハアラート!後ろに付いて来てるのはなんだ?」

 

ガーディアン「なんだか知りませんが…お邪魔ですわ!」

 

そう言ってガーディアンは4機へと火炎弾を放つ。

 

4機は火炎弾による爆発が起こる中を駆け抜ける。

 

その中でドーザーが飛び出して行き…

 

???「あ~らよっと!!!」

 

ガーディアンの足の下にバケットを差し込むと共に勢いよく振り上げる。

 

そこに消防車の放水ノズルから放出された水が炸裂する。

 

ガーディアン「ぶぐふ!?」

 

そのまま地面に落下するガーディアンを通り過ぎて消防車はゴッドマグナスを覆う炎を消火する。

 

ゴッドマグナス「た、助かった…」

 

鈴「良かった」

 

呻きながら起き上がるゴッドマグナスに鈴とセシリアはホッとする中でパトカーから警が出て来る。

 

警「兄上、大丈夫ですか!?」

 

乗「ああ、助かったぜ!ってかこいつ等はなんだ?」

 

声をかける警に乗はそう言ってから並ぶ消防車たちを見る。

 

それに警が答えようとする前にガーディアンが起き上がる。

 

ガーディアン「やってくれましたわね…許しませんわ」

 

警「それはこちらのセリフだ!皆行くぞ!」

 

「おう!」

 

「了解!」

 

「よっしゃ!」

 

怒気を放つガーディアンに警はそう返してから3機にそう言い、消防車、救急車、ブルドーザーから順に返す。

 

「ワイルドファイヤー!トランスフォーム!!」

 

まず消防車の後部部分が中央で割れて少し伸びて足となり、車体前方を胸になる感じで回転する様に変形し、車体横から腕が飛び出した後に顔が出てポーズを取る。

 

「マッハレスキュー!トランスフォーム!!」

 

次に救急車の車体が伸びてから後部が中央で割れて足となり、車体横から腕が飛び出した後に顔が出てポーズを取る。

 

「スピードドーザー!トランスフォーム!!」

 

最後にブルドーザーの車体が伸びてから後部が中央で割れて足となり、車体横から腕が飛び出した後に顔が出てポーズを取る。

 

鈴「な、何あの3人?」

 

セシリア「彼らもサイバトロンの一員ですか?」

 

スピードブレイカー「い、いや、俺達も初めて見る奴らだよ」

 

ゴッドマグナス「おい、マッハアラート、そいつ等はなんだ?」

 

構える3人に目をパチクリさせる鈴の後にセシリアが確認するがスピードブレイカーは首を横に振った後にゴッドマグナスが彼らを連れて来た警へと問う。

 

警「じ、実は彼らはトランステクターから誕生したトランスフォーマーなんだ」

 

ゴッドマグナス「何!?」

 

乗「つまりこいつ等はあの結晶体が中にある状態で起動した奴か!?」

 

答えられた事にゴッドマグナスと乗が驚いている間にガーディアンは火炎弾を放つ。

 

ワイルドファイヤー「なんの!リキッドガン!!」

 

それにワイルドファイヤーは足に付いていた放水ノズルを銃の様にしてから水を放出して火炎弾を消す。

 

ガーディアン「なっ!?」

 

マッハレスキュー「ランプビーム!」

 

驚くガーディアンへとマッハレスキューが胸のランプからビームを放ち、ビームはガーディアンの顔に炸裂する。

 

ガーディアン「があ!?」

 

スピードドーザー「ドーザーキック!!」

 

怯んだ所に、元になったブルドーザーからは想像出来ない速さで素早く近づいたスピードドーザーがジャンプすると共に蹴りをガーディアンの胸に叩き込む。

 

叩き込まれた蹴りの勢いと顔を抑えていたのもあってガーディアンは仰向けに倒れる。

 

セシリア「す、凄い」

 

鈴「と言うかあのスピードドーザーの足はや…」

 

スピードブレイカー「確かにすげぇぜ」

 

その実力に3人は声を漏らす。

 

乗「やるなあいつ等!俺も負けてられないぜ!」

 

それに乗が叫んだ後に乗の思いを感じ取ってか乗の元々の体でもあり現トランステクターとなった初代ホンダ・CR-Vが無尽で走って来る。

 

スピードブレイカー「兄貴無茶だ!ゴッドオンしても!」

 

乗「それでも熱い物を見せて貰ったからには俺もやってやるぜ!ゴッドオン!!」

 

慌てて止める様に言うスピードブレイカーにそう返して乗り込むと共に叫ぶと光に包まれ…

 

乗→ワイルドライド「ワイルドライド!トランスフォーム!」

 

本来の姿になるが電撃が迸る。

 

ワイルドライド「くぅ!」

 

ワイルドファイヤー「お、おいあんた無茶するな」

 

マッハレスキュー「その通りです。ここは私達が…」

 

膝を付くワイルドライドにワイルドファイヤーとマッハレスキューが支えて言う。

 

ワイルドライド「へへっ、お前等の熱い奴を見せて貰っておいて自分だけ見てるだけは無理なんでな」

 

ガーディアン「そんな調子で私に勝とうなど舐め過ぎですわ!」

 

そう言ってガーディアンはワイルドライドに銃口を向け…その顔に銃弾を受ける。

 

ガーディアン「ぐう!」

 

後ずさったガーディアンは放たれた方を見ると右腕を突き出したマッハアラートの姿があった。

 

どうやら彼もゴッドオンしていたようだ。

 

マッハアラート「全く、兄上も兄上だが、それに続く俺も俺だな」

 

スピードブレイカー「マッハアラートの兄貴も頑張るんなら俺だって!スピードブレイカーパワーアップ!!」

 

言いながら膝を付くマッハアラートを見てスピードブレイカーはそう叫ぶと体が赤く染まる。

 

スピードブレイカー「エクセルボーガン!!」

 

そのまま連続射撃をガーディアンに浴びせ続ける。

 

ゴッドマグナス「ぐぅ…俺も!」

 

それにゴッドマグナスも続こうと起き上がった時…彼の胸が輝きを発する。

 

ゴッドマグナス「こ、これは…うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

見覚えのある輝きにゴッドマグナスは驚いた後に胸の輝きは天へと迸り…雲を突き破ってからすぐさま軌道を変え、集まっていたスピードブレイカーを除くワイルドライド、マッハアラート、ワイルドファイヤー、マッハレスキュー、スピードドーザーの5人を包み込む。

 

鈴「うえぇ!?」

 

セシリア「な、何が起こっておりますの!?」

 

いきなりの出来事に誰もが驚く中で光りが収まる。

 

光りから現れた5人の中でワイルドライドとマッハアラートの姿が大幅に変わっていた。

 

ワイルドファイヤーたちは特に変化はないが胸にサイバトロンマークが刻まれていた。

 

ワイルドライド「こ、これは!?」

 

マッハアラート「俺達の姿が変わった…それに、さっきまでの激しい痛みが消えた!」

 

ワイルドファイヤー「おお、俺達の胸に!」

 

マッハレスキュー「マッハアラートさん達のエンブレムが!」

 

スピードドーザー「おお、カッコ良かったから入れて見たかったんだ俺♪」

 

ガーディアン「姿が変わったからって、こけおどしですわ!」

 

驚く4人と喜ぶスピードドーザーへとガーディアンは攻撃を仕掛け、5人は飛び上がって避ける。

 

それと共に5人は無意識のうちに動き出す。

 

 

ワイルドライドは顔を出したまま腕と足をビークルモードに戻し、戻した腕と足が真ん中で割れて胸部の両サイドに移動してから肩となった後に左右の肩に銃が装着され、マッハアラートは上半身をビークルモードに戻してから前に折れ曲がって足の先端に合体ジョイントを展開、ワイルドファイヤーとスピードドーザーがそれぞれ両腕と顔を収納して屈む感じに変形して足を形成、マッハレスキューはビークルモードに変形してから中央から左右に分離して後部に手を展開して前方車輪の下部分に合体ジョイントを展開して両腕となる。

 

最後にワイルドファイヤーとスピードドーザーの上にマッハアラートが合体して下半身となるとその直後にマッハアラートの上にワイルドライドが合体、最後にワイルドライドの胸部サイドに腕となったマッハレスキューが合体し、ワイルドライドの窓部分が展開してそこからヘッドアーマーが現れてワイルドライドの顔に覆いかぶさる様に装着されると目が輝く。

 

「「「「「兄弟合体!ビクトリーブラザー!!!」」」」」

 

 

地面に降り立った合体した5人、ビクトリーブラザーはガーディアンに構える。

 

ゴッドマグナス「合体…しやがった…!?」

 

鈴「ビクトリーブラザー…」

 

スピードブレイカー「ちょっとぉ!?俺入ってないんだけど!?兄弟合体なのにハブられてるんですけど!?」

 

セシリア「ど、ドンマイですわ;」

 

その姿にゴッドマグナスと鈴は驚きの声を漏らす隣でスピードブレイカーはビクトリーブラザーを指して絶叫し、セシリアが慰める

 

ガーディアン「合体したからと言って!」

 

それに対してガーディアンは再び火炎弾を放つ。

 

ビクトリーブラザー「リキッドガン&オマケ!!」

 

向かって来るのに対してビクトリーブラザーはワイルドファイヤーが使っていた銃を手に取り、肩の銃と同時に水を放って消火して続けざまにエネルギー弾を放つ。

 

ガーディアン「ぐう!?」

 

スピードドーザー『そう言うのは大抵!』

 

ワイルドファイヤー『負けフラグだぜ!』

 

マッハアラート『今だ兄上!』

 

マッハレスキュー『決め所です!』

 

ビクトリーブラザー「おうよ!」

 

エネルギー弾を受けてたじろくガーディアンに向けてビクトリーブラザーは一気に決めると力を籠める。

 

ビクトリーブラザー「フォースチップ!イグニッション!!」

 

ビクトリーブラザーの咆哮が響き、その声に答えるかのようにサイバトロンのマークが刻まれたフォースチップが飛来し、ビクトリーブラザーの背中に存在するチップスロットへと勢いよく飛び込んでいく。

 

開放されたエネルギーは手に握られたリキッドガンと肩の銃へと収束していき…

 

ビクトリーブラザー『ブラザーツイスター!!』

 

強烈なエネルギー弾が連続で放たれる。

 

ガーディアン「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

必殺の一撃にガーディアン合体が解除されて吹き飛んで行く。

 

鈴「やった!!」

 

スピードブレイカー「やったぜ兄貴たち!」

 

ビクトリーブラザー「おうよ!」

 

それに鈴は喜び、スピードブレイカーのにビクトリーブラザーはサムズアップで返す。

 

 

 

 

乗「しっかし驚きだぜ…まさか新人3人と俺とお前が合体するとはな」

 

警「確かに、驚きだな…それに新しい姿になった事で激しい痛みが消えた」

 

合体を解除してからんーと背伸びして言う乗のに警も新しくなった自身の体であるトランステクターやワイルドファイヤー達を見る。

 

スピードブレイカー「んで、兄貴よ。こいつ等どっから拾って来たの」

 

スピードドーザー「ちょちょちょ、人を猫や犬みたいに言わないでくんない!」

 

合体に含まれなかったからか拗ねた感じで聞くスピードブレイカーにスピードドーザーが突っかかり、まあまあとマッハレスキューが宥める。

 

警「いや実は…俺の知り合いの子供達がトランステクターを偶然起動させちゃって誕生しちゃったらしく、それで数時間前まで使われてなかった工場に匿ってたんだ。名前も子供たちが俺達に近い感じだったから付けたんだそうだ」

 

乗「成程な…なら好都合だ!」

 

ワイルドファイヤー「好都合ってなんでだ?」

 

困った感じに理由を述べる警に乗は納得してからの言葉に誰もが首を傾げる中で乗は言う。

 

乗「お前等!さっきの熱い言葉と合体で俺はビビッと来たんだ。お前等を俺達、カーロボ三兄弟改めカーロボ兄弟(ブラザーズ)の新たな弟達として迎え入れたい!ファイヤー!お前が四男!レスキュー!お前が五男!そしてドーザー!お前は六男で末っ子だ!そして新しい姿になったから俺はワイルドブラウン!警のはマッハプロールと名を改める!」

 

スピードブレイカー「おお!弟か!良いねそれ!!」

 

警「あ、兄上…勝手に決めないでくれないか…いやまあいい名前だからまだ良いが;」

 

ワイルドファイヤー「俺も賛成だぜブラウン兄貴!」

 

マッハレスキュー「い、いち早く乗りましたね…確かに私が2番目に誕生した感じですが…」

 

スピードドーザー「俺が末っ子か…まっ、良いか」

 

告げられた事に先程の拗ねたのはどっか行ってご機嫌に言うスピードブレイカーに続いてワイルドファイヤー達も乗り気で言う。

 

ゴッドマグナス「おい、どうやら歓迎会は後らしいぜ」

 

鈴「他の人の所にも出たみたい!」

 

セシリア「しかも複数ですわ!」

 

そんな6人へと3人がそう言う。

 

新たな力を得た乗と警に加わった3人のトランスフォーマー達

 

だが、ワールドデストラクターズの攻撃はまだ続く。

 

 

 




ブラックキング「はいどうも!ブラックキングでーす!」

サンダーダランビア「その相方サンダーダランビアッス」

タロウ「ウルトラマンタロウだ」

銀八「銀八先生でーす」

蛇八「蛇八先生だ」

ザコソルジャーズ「ザコザコアワーでございます!」

ブラックキング「はいと言う訳で久々の更新や!」

タロウ「4ヵ月ぶりだなホント」

サンダーダランビア「展開は思いついてるんッスけど…」

銀八「そこまでの流れを作るのがホント作者行き当たりばったりだったりするからな」

蛇八「待たせてるのもそこがあるからな…」

ザコB「ちなみに今回登場のビクトリーブラザーの元ネタは激走戦隊なんですよ!」

ザコA&ザコC「成程!」

タロウ「微妙に変更してるのはワイルドライドもといワイルドブラウンを中心にしたかったと言うのもあるからな」

ザコB「ちなみにスピードブレイカーはわざと省いております」

ブラックキング「本人もパワーアップの考えてるから待っときや~」

ザコソルジャーズ&ブラックキング&サンダーダランビア「そんな訳で!次回もザコザコ!」

タロウ「次回を待ってるのだぞ!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。