ISトランスフォーマービースト   作:鳴神 ソラ

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フランスとドイツより来たりし少女達がそれぞれの姉と師に会う裏で悪意は蠢いていた。


第14話:姉妹と師弟の再会と暗躍

シャルロット「ようやく着いた~」

 

朝日の中、んー!と背伸びしながらそう漏らしたシャルロットは嬉しそうに笑う。

 

さて、行こうとした所で声をかけられる。

 

???「すまない。少し良いか?」

 

振り返ると自分と同じ様に旅行鞄を持った2人の少女、ラウラとクロエがいた。

 

シャルロット「あなた達は?」

 

ラウラ「私はドイツよりIS学園に入学に来たラウラ・ボーデヴィッヒと言う。隣にいるのは私の姉のクロエ・ボーデヴィッヒだ」

 

クロエ「よろしくお願いします。あなたはもしやフランスのシャルロットデュノア社長でしょうか?」

 

聞くシャルロットにラウラとクロエは挨拶して聞く。

 

シャルロット「あなた達が私と同じ日に入学するドイツの人だったんだね。ちなみに敬語は良いよ。これから一緒に学ぶ生徒になるんだし、よろしくね」

 

ラウラ「こちらこそ」

 

そう言って握手を交わして進もうとし…

 

スラストール&ダージガン「ようこそおいでなさいました!!」

 

歓迎!シャルロットお嬢様!と書かれた横断幕を持ってスラストールとダージガンが3人の前に現れる。

 

いきなりの事に茫然とするラウラとクロエの隣でシャルロットはあーと声を漏らす。

 

シャルロット「もしかしてあなた達がガルバ姉さんが言ってたダージガンとスラストール?」

 

ダージガン「おお!わて等の事を知っとりましたか!その通り、わてがダージガン」

 

スラストール「うちがスラストールです。フランスからのお疲れ様です」

 

そう聞くシャルロットに2人は嬉しそうに笑う。

 

ラウラ「シャルロット。この奇妙なロボットは?」

 

シャルロット「この人達は私のお姉ちゃんの昔の部下さんで後は他にオートローラーズにヘルスクリームとマックスビーがいるんだよね?」

 

ヘルスクリーム「その通りでございます」

 

恐る恐る聞くラウラにシャルロットは答えるとヘルスクリームがマックスビーを伴って現れて肯定する。

 

ヘルスクリーム「言われたヘルスクリーム、ただいま推参しました。隣にいるのがマックスビー。シャルロットお嬢様。よろしくお願いします」

 

マックスビー「マックスラジャー」

 

シャルロット「うん、よろしくね。それで…あなた達の今の上司である…」

 

ギガストーム「俺様なら此処にいるぜ!」

 

一礼するヘルスクリームとマックスビーにシャルロットは聞こうとしてギガストームが現れる。

 

ラウラ「きょ、恐竜!?」

 

クロエ「これはこれは」

 

シャルロット「あ、あなたが」

 

ギガストーム「ガルバ姉ちゃんの弟分、ギガストームだ」

 

驚く2人の後に目を輝かせるシャルロットにギガストームは意気揚々と名乗る。

 

シャルロット「あなたがお姉ちゃんが言っていた弟さんなんだね。よろしくね」

 

ギガストーム「おう!俺様も姉ちゃんから聞いてるぜ!若いながら会社を纏めてるんだってな。よろしくな」

 

そう言って挨拶しあうシャルロットとギガストームをラウラとクロエは見ていた。

 

そこに千冬とガルバが来る。

 

初めてギガストームを見る千冬は驚くがガルバはシャルロットへと近づく。

 

ガルバ「久しぶりだなシャル」

 

シャルロット「うん、久しぶりお姉ちゃん」

 

ふっと笑って言うガルバにシャルロットも笑って抱き着き、ガルバは頭を撫でる。

 

ギガストーム「(やっぱ姉ちゃん、以前より軟らかくなったな…人間として生まれ変わったからか…だが覇気はトランスフォーマーの時から変わってないから姉ちゃんはすげぇ…)」

 

千冬「さて、そちらがシャルロット・デュノアで…久々だなラウラ、クロエ」

 

ラウラ「はっ!お久しぶりです織斑教官!」

 

クロエ「お久しぶりです千冬様。あなたと束様にまた教われる事を光栄に思います」

 

そんなガルバにギガストームはそう感じる中で千冬はシャルロットを見た後にラウラとクロエを見て、2人は敬礼する。

 

千冬「私は今は先生だから今日からは教官ではなく織斑先生と呼べ、クロエもだ。様付けはくすぐったい」

 

ラウラ「分かりました先生!」

 

クロエ「はい」

 

困った感じに言う千冬にラウラとクロエは頷く。

 

千冬「さて、3人とも遠路はるばるご苦労。部屋もそれぞれ用意してある。シャルロットとラウラは同室、クロエは今は1人になる。荷物を部屋に置いたら自分達の入る教室に行く様に頼む」

 

シャルロット「分かりました」

 

ラウラ「了解です」

 

クロエ「はい」

 

鍵を手渡して言う千冬に3人は頷いた後にラウラが思い出した様に言う。

 

ラウラ「そう言えばきょ…先生。ここにはサイバトロンが警護でいるんですよね?」

 

千冬「ああ、それがどうした?」

 

そう聞くラウラに千冬は怪訝として問う。

 

ラウラ「1つ、彼らには、メガロ大隊長から伝えたい事があるので」

 

???「なら俺が総司令に伝えよう」

 

クロエ「誰ですか?」

 

そう言ったラウラのに答えた声にクロエは声のした方へと言うと…マンモスが現れる。

 

シャルロット「ま、マンモス!?」

 

千冬「サイバトロンか?」

 

マンモス「そうか、千冬にはビーストモードのは見せていなかったな…ビッグコンボイ!変身!」

 

その言葉と共にマンモスは姿を変えてビッグコンボイになる。

 

ラウラ「ビッグコンボイ!あなたでしたか!」

 

クロエ「お久しぶりです」

 

ビッグコンボイ「久しぶりだなラウラ、クロエ、ドイツでのISによるテロが起きた際の鎮圧の時以来だな」

 

敬礼するラウラとクロエにビッグコンボイはそう言う。

 

千冬「知り合いだったのか?」

 

クロエ「はい、相手側が強敵で苦戦していた所を助けられました」

 

ラウラ「ビッグコンボイならば丁度よかった!実は少し前にシュバルツハーゼとコンバットロンの基地以外の軍事基地から軍用車両が盗まれる事が起きたのです」

 

ビッグコンボイ「盗まれるだと?それで?」

 

問う千冬にクロエは頷いた後にそう言うラウラのにビッグコンボイは続きを促す

 

ラウラ「それ以外にも地中から掘り起こされた謎のケースも盗まれたのです。サイバトロンには軍用車両や謎のケースの捜索をお願いしたいとの事です」

 

ビッグコンボイ「謎のケース!?(まさかトランステクター…ドイツも持っててそれが盗まれていたのか…)」

 

シャルロット「あ、それフランスでもあった!こっちもオーパーツなケースを一夜で盗まれたとか」

 

ガルバ「ふむ…もしかすると同一犯の可能性も考えられるな」

 

そう言ったラウラのにシャルロットも反応して言い、ガルバが顎を摩って呟く。

 

ビッグコンボイ「分かった。総司令に伝えておこう」

 

ラウラ「よろしくお願いします」

 

了承するビッグコンボイにラウラは頭を下げる。

 

千冬「さて、長話は放課後でな」

 

ガルバ「そうだな。お前たち早く教室へ向かえ、シャルとボーデヴィッヒ妹は織斑が担当する1組、ボーデヴィッヒ姉はワシの担当する2組だ」

 

シャルロット&ラウラ&クロエ「はい!」

 

それぞれ返事をした後にビッグコンボイと別れ、ビッグコンボイは見送りながら考える。

 

ビッグコンボイ「(盗まれた軍用車両にトランステクター…利用するとなると…倉田正影か…もしくはワールドデストラクターズ…もしもキュアメイガスがスピードブレイカーの記憶からトランステクターについての知識を得ていたのなら…)」

 

そう思案しながらビッグコンボイはコンボイに連絡をする。

 

 

 

 

 

 

一方、IS学園男子寮では、1つの部屋で1人の少女が苛立っていた。

 

こちらは女子寮と違い、2人ではなく5人で一部屋を使う感じになっていて、女子寮より大きく広いが一纏めにしといた方がマシだと言う女性達の意見も取り入れている。

 

また、無人機により女性にされた男性達も一緒にされている。

 

???「くそ!あの無人機め!」

 

???2「きょ、恭介様落ち着きなよ。そんなに荒れてちゃ他の奴らと同じですよ」

 

???3「そうだぜ恭介、リラックスした方が良いぜ」

 

苛立ちげに机を叩く少女に別の少女2人が宥めに入る。

 

???「お前等は悔しくないのか!罵倒していた奴らと同じ女にされて!あの時味わったのより屈辱だ!」

 

???4「ですが烈火や翔平殿の言う通り、一度落ち着かれた方がよろしいです」

 

???5「けどさ、凍矢の言う通り落ち着いても神様に用意して貰った専用機も女にされてから使えなくなるし、この有人様の腕でもどうする事も出来ないし、どうするべきかな…」

 

恭介と呼ばれた少女を宥めながらもう1人の少女の後に最後の1人がそうぼやく。

 

彼らの会話から察するだろうが彼らは一夏やガルバと同じ転生者だが違いがある。

 

一夏達は死んでからそのまま新たな生として転生した形だが彼らが神により強制的に死なされて転生させられた存在だ。

 

転成特典と言うのを付けられたのだがそれにより世界の歴史や人の成り立ちが歪んでしまう事もある。

 

閑話休題

 

誰もが荒れる恭介のにどうしようかと4人は顔を見合わせた時…

 

???「ふふ、血気盛んで良いわね」

 

恭介「!?誰だ!?」

 

誰でもない声に5人は身構えるとそこには1人の女性、麗子がいた。

 

烈火「ええ!?誰!?何時の間に!?」

 

凍矢「!?(烈火に気配を感じ取られなかっただと!?)」

 

麗子「ふふ、初めまして私は琴場麗子。あなた達に良いお話しがあるの」

 

恭介「はん、いきなり現れて、しかも女の言う話なんて良い事ないだろ」

 

驚く烈火の隣で驚愕する凍矢や恭介達へと名乗って言う麗子に恭介はそう言う。

 

麗子「あら、乗ってくれたら男に戻れると言いたかったのに」

 

翔平「!?も、戻れるのか!?」

 

有人「マジで!?」

 

出て来た言葉に翔平と有人は食いつく。

 

恭介「止せよ2人とも。いきなり現れてそんな美味い話はないと思うぜ」

 

麗子「あら酷い。疑り深い子ね…せっかく見下していた女達へと見返すチャンスを取り戻せるのに」

 

そう突っぱねる恭介だが麗子のに、ギリッと歯を食いしばる。

 

恭介自身、一刻も戻りたいと言う気持ちがある。

 

だけど目の前の麗子が何者なのか分からないので歯止めがかかる。

 

麗子「それに他の子も元に戻れるのに拒否しちゃうなら他の人に持っていこうかしら」

 

恭介「………足元を見やがって……」

 

凍矢「恭介殿…」

 

そう言う麗子に恭介は手を握り締めるがやがて力を抜く。

 

恭介「………話に乗ってやる。どうすれば良い?」

 

麗子「ふふ、簡単よ。この腕輪を付けてくれればいいわ」

 

そう言って麗子は5つの腕輪を取り出して見せる。

 

色は銀色、赤、青、紫、黄色で恭介、烈火、凍矢、翔平、有人の手に渡される。

 

こうかとそれぞれ右腕だったり、左腕の手首に付けた瞬間…光が迸る。

 

恭介&烈火&凍矢&翔平&有人「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

麗子「うふふ、これで貴方達は私の、いえ、ミストレスの忠実なる部下よ」

 

絶叫が響く中で麗子は笑い声をあげる。

 

不思議な事にそれは誰にも聞かれなかった。

 

 

 

 

 

 

一方…IS学園整備室

 

虚「ふう…これで良いですね。後は放課後で仕上げれば大丈夫ですね」

 

本音「そうか~良かったねグリちゃん」

 

1つの存在を前にしてふうと整備服姿でそう言う虚のに同じ格好の本音が隣にいる少女にそう言い、少女も嬉しそうに頷く。

 

同じ様に見ていた薫子もすいませんねと虚に謝る。

 

薫子「ウチの同室の相方のお願いを聞いて貰って」

 

虚「いえ、それに彼がどういう存在か知りたいですし」

 

そう言って虚は整備台に横たわる存在を見て言う。

 

見た目は赤い戦闘機の様なロボットで…その両翼にはデストロンのマークが描かれていた。

 

 

 

 




ブラックキング「はいどうも!ブラックキングでーす!」

サンダーダランビア「その相方サンダーダランビアッス」

タロウ「ウルトラマンタロウだ」

銀八「銀八先生でーす」

蛇八「蛇八先生だ」

ザコソルジャーズ「ザコザコアワーでございます!」

銀八「裏で暗躍されてるな」

蛇八「こう言うのは本当に相手にされると厄介だなホント」

ザコB「ちなみに出て来た転生者たちはキュアメイガスと同じ知り合いに頼んで作って貰ったザコ」

ザコA&ザコC「ほうほう」

ブラックキング「ちなみにその際に言い忘れてその知り合いを困らせたのは内緒やで」

サンダーダランビア「言ってるッスよ;」

タロウ「最後に現れた存在が気になるな」

銀八「ああ、作者がふと見つけた動画を見て出したくなったそうだ」

蛇八「話的にも入れても違和感ないだろうとの事だ」

ザコA「うわー、それ誰なのか気になりますな」

ザコC「ホントザコ」

タロウ「まぁ、次回になればわかるだろう」

ザコソルジャーズ&ブラックキング&サンダーダランビア「そんな訳で!次回もザコザコ!」

タロウ「次回を待ってるのだぞ!」

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