ISトランスフォーマービースト   作:鳴神 ソラ

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前回、穴より現れた少女は記憶を失っていた…


※:少女に関してハーメルンにて連載中のブレードさんの『プリキュアオールスターズ ジャスティスウォー』と関わりがあります。

どうしてそうなったかはブレードさんの小説を見てください。


第11話:異世界より来たりし、記憶喪失の少女

 

 

前回から2日後、サイバトロン基地にて穴から現れた少女は精密検査を受けていた。

 

その傍では運んだスピードブレイカーやゴッドマグナス以外にライオコンボイとビッグコンボイにコンボイもいた。

 

コンボイ「彼女の具合はどうなんだいアイ?」

 

アイ「頭を強く打ってはいますが命に別状はありません。ただ、脳にどの様な影響が起きているか…」

 

結果を聞くコンボイにアイはそう答える。

 

スピードブレイカー「しっかし何者なんだこの子?」

 

ゴッドマグナス「確かにな…こいつは純粋な人間なのか?それとも人間にさせられた奴なのか?」

 

アイ「そこも調べた結果、彼女は純粋な人間。そこにあるのが彼女の所持品よ。ただ一部が時空の穴の影響で壊れちゃってるみたいだけど」

 

首を傾げて呟くスピードブレイカーとゴッドマグナスにアイはそう答える。

 

ライオコンボイは置かれていた荷物で通信端末の様なのを手に取る。

 

見た目的に壊れていないが操作しようとすると反応しないので壊れていると言うのは間違いない様だ。

 

スピードブレイカー「と言うかこのカードに描かれてる奴らは誰なんだ?」

 

コンボイ「……もしや」

 

ライオコンボイ「心当たりがあるのかいコンボイ?」

 

その後にスピードブレイカーが並べられた少女が描かれたカードを見て呟く中で思い当たる様子のコンボイにライオコンボイは質問する。

 

コンボイ「ああ、見た目と雰囲気からしてこの絵の少女たちは『プリキュア』ではないかと思うんだ」

 

ゴッドマグナス「プリキュア?なんだそりゃあ?」

 

スピードブレイカー「そうそう。どう言う存在なんだよ総司令?」

 

出て来た言葉に誰もが気になる。

 

コンボイ「我々をこの世界へと移動させた彼から聞いた話だが…プリキュアとは、平和を脅かす者達が現れし時に妖精に選ばれ、平和の為に戦う伝説の戦士と言われた少女たちだ。その人数は様々な世界に存在するから数えられないと言う」

 

ビッグコンボイ「そんな存在がいたんですか…」

 

スピードブレイカー「んじゃあこの子もプリキュアの可能性があるって事?」

 

答えたコンボイにビッグコンボイは驚き、スピードブレイカーは少女を見て首を傾げる。

 

その問いにはたぶんなとコンボイは答える。

 

アイ「あ、コンボイ総司令官。ブレイクが篠ノ之博士をお連れしたとの事です」

 

コンボイ「分かった。此処に案内してくれと伝えてくれ」

 

そう報告するアイにコンボイがそう指示して少しすると束を連れてブレイクが来る。

 

束「やあやあ、束さんが来たよ。それで要件は何かな?」

 

コンボイ「ご足労感謝する篠ノ之博士。実はこの通信端末を直してほしいんだ」

 

呼び出した件について聞く束にコンボイはそう言ってからライオコンボイが通信端末を束に手渡す。

 

束「ふむふむ…中身がイカレてるから束さんの出番と言う訳だね。任せたまえ!」

 

ドンっ!と大きな胸を叩いてから近くのデスクに通信端末を置いてからどこからともなく工具を取り出して早速分解する。

 

束「ふむふむ、此処のパーツがイカレてるね。んで、ここも…あー…こりゃあデータも一部欠損してる可能性あるね…んでここは…」

 

コンボイ「直せるのかい?」

 

中を見てぶつぶつ言いながら調べる束にコンボイは質問する。

 

束「一応ね。ただ一部のデータが欠損してるからそっちの復元に関しては時間をかける事になるね。使えるようにならすぐに直せるよ」

 

ライオコンボイ「流石は天才と言われた人だ」

 

まあねんと褒めたライオコンボイに答えながら様々なパーツを取り出して束は修理して行く。

 

束「はい、完了」

 

ブレイク&スピードブレイカー&ゴッドマグナス「はやっ!?」

 

そしてカバーを付け戻して言う束に上記3人は驚き、その手早さにコンボイは感嘆の息を漏らす。

 

コンボイ「流石、來奈の弟子さんだね」

 

束「へへへ…んでまぁ、これなんなの?なんか変わったデータあったし」

 

褒めるコンボイに束は照れた後にそう聞く。

 

コンボイ「そうだな。君にも話しておこう」

 

そう言ってコンボイはプリキュアについて話す。

 

束「なにそれ箒ちゃんを変身させたい」

 

ゴッドマグナス「妹の了承なしにやろうとするなよ;」

 

話を聞いて目を輝かせる束にゴッドマグナスは釘を刺す。

 

その時だった…突如置かれていた沢山のプリキュアが描かれたカードがふわりと浮かび上がる。

 

スピードブレイカー「うえ!?何が起こるんだ!?」

 

それにスピードブレイカーはゴッドマグナスの後ろに隠れるとカードは通信端末に現れたスリットを通って行く。

 

すると画面が輝き、そこから映像が流れだす。

 

映し出されたのは丁度寝ている少女がプリキュアに変身する所であった。

 

ビッグコンボイ「これは…」

 

アイ「もしかすると彼女のこれまでの記録かも!」

 

束「おー見るからに忍者っぽいね~」

 

それに誰もが見続ける。

 

様々なプリキュアとの共闘や1人での戦い…そして…

 

スピードブレイカー「おいおいおいおい…」

 

ゴッドマグナス「マジかよ」

 

次の光景に誰もが絶句する。

 

野心を持った者により起こりし戦争でのプリキュア同士の戦い、その中で起こりし数々の悲劇。

 

誰もが言葉を出せないまま映像は戦いが終わり、自身が付いた所が偽りだった事にショックを受けて彷徨っていた少女が時空の穴に吸い込まれる所で終わり、消えて行く。

 

ビッグコンボイ「コンボイ…」

 

コンボイ「………立場を利用しての法案を作り、それを切っ掛けで戦争を起こし、あまつさえプリキュア達を戦わせ合わせるとは…」

 

振るえる拳を握り締めて怒気を放つコンボイに誰もが同意だった。

 

束「確かにきついね。んでこの子は騙されていたけど黒幕が作り出した組織へと付いていた…大丈夫なのかな?」

 

スピードブレイカー「だ、だけどよ。騙されてたんだぜ。しかもその前のを見ると俺達と同じじゃねえか」

 

少女が自分達に危害を加えないかと言動に含んで聞く束にスピードブレイカーはそう言う。

 

ゴッドマグナス「いいてぇ事は分かるぜスピードブレイカー…だがな、それで心が壊れて自暴自棄になって暴れまくる可能性もあるぞ」

 

スピードブレイカー「そ、そうだけどよ…」

 

ゴッドマグナスの言い分も正論でもあるので口ごもるスピードブレイカーだったが少女が声を漏らし出したのでそっちに顔を向ける。

 

少女「っ…ここは?」

 

コンボイ「目が覚めたかい?」

 

頭を抑えながら体を起こす少女にコンボイは話しかける。

 

人間ではないコンボイに少女は驚いて警戒する。

 

少女「だ、誰?」

 

コンボイ「驚かせて済まない。私はサイバトロン総司令官のコンボイと言う。周りの皆は私の仲間さ。君の名前を聞かせてくれても良いかな?」

 

警戒する少女にコンボイは自己紹介して安心させる様にして聞く。

 

少女「名前……っ!名前が思い出せない…それに……私は……誰なんだ?」

 

スピードブレイカー「思い出せないって…記憶喪失になっちゃってるのか?」

 

ゴッドマグナス「みたいだな…これも時空の穴を通った際に頭を打った影響か」

 

聞かれた事に少女は頭を抑えて呻く様子に呟くスピードブレイカーにゴッドマグナスは腕を組む。

 

束「これにも見覚えがない?」

 

通信端末を見せる束だが少女はじっと見るが首を横に振る。

 

ライオコンボイ「覚えていないか…」

 

束「まぁ、もうちょい時間をかけてデータを修復すれば名前とか分かるだろうしなんならパワーアップも「止めて!」うえ!?」

 

ふうむと呟くライオコンボイの後にそう言った束のに突如少女は叫び、誰もが驚いて見る。

 

少女「止めて…パワーアップは…止めて…」

 

スピードブレイカー「だ、大丈夫か?」

 

ゴッドマグナス「いきなりどうした?」

 

顔を青くする少女にスピードブレイカーは慌てて、ゴッドマグナスは問う。

 

少女「わ、分からない。けれどパワーアップと聞いたら嫌な気分になって…」

 

ビッグコンボイ「記憶のある時に何かあったのだろうか…」

 

そう答える少女にビッグコンボイが呟く中で考えていたコンボイが顔を上げる。

 

コンボイ「スピードブレイカーにゴッドマグナス、君達はブレイクと篠ノ之博士と共にこの子をIS学園に連れて行って貰えないだろうか?」

 

ブレイク「?どうして彼女も一緒に?」

 

そうお願いするコンボイにブレイクは問う。

 

コンボイ「此処にいるより同年代の女の子がいる場所の方がゆっくり出来ると思ってね。それに篠ノ之博士もそれの修理は自分の所でやった方がやり易いと思ってね」

 

束「まぁそうだね~」

 

スピードブレイカー「分かったぜ総司令!君もそれで良いか?」

 

少女「え、あ…うん」

 

ゴッドマグナス「んじゃあ善は急げだな。行こうぜスピードブレイカー」

 

おう!と束と少女、ブレイクと共にスピードブレイカーとゴッドマグナスは出て行く。

 

それをコンボイ達は見送る。

 

 

 

 

 

 

別の場所で…

 

???「ふうん…此処に飛ばされて来たのね…」

 

はるか上空で司祭をモチーフにした衣装を纏い、三つの眼を模した装飾を持つサークレットを頭に付けた女性がいた。

 

顔は左目が包帯で包まれていたが女性は徐に包帯を外すと晒された左目はケガをしてなく、ぱっちりと開く。

 

???「………見つけたわよ。あなたを殺してあげるわ…○○○○○○!」

 

憎悪の炎を目に宿しながら女性はそう言って移動を開始する。

 

記憶を失いし少女と憎悪を燃やす女性…一体彼女たちは…

 

 




ブラックキング「はいどうも!ブラックキングでーす!」

サンダーダランビア「その相方サンダーダランビアッス」

タロウ「ウルトラマンタロウだ」

銀八「銀八先生でーす」

蛇八「蛇八先生だ」

ザコソルジャーズ「ザコザコアワーでございます!」

銀八「女の子の名前出てないんですけど!!?前回で俺の言った事が詐欺になりませんかねこれ!?」

蛇八「展開的な事情で次回になったんだな;」

ザコA「致し方なしザコ;」

ザコC「それにしても最後の女性は誰ザコ?知り合いの人から貰ったのは1人だけの筈ザコ?」

ブラックキング「最後の女性は別の知り合いから送られて来た1人や」

サンダーダランビア「しかも色々と送られてくるッスから話の展開的に大助かりだったりするッス!」

タロウ「確かに彼女の覚醒的な意味の相手には困らない人物だな」

ザコB「結構恐ろしい女性であったりします」

ザコA&ザコC「ほ、ほうほう…」

銀八「どういう存在かは今度こそ次回で!」

ザコソルジャーズ&ブラックキング&サンダーダランビア「そんな訳で!次回もザコザコ!」

タロウ「次回を待ってるのだぞ!」

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