なんで本部まで出向かねばならんのだ・・・
今朝、本部への出頭命令を受けて出発し、今帰ってきたところだ。
「ええやん・・・別に戦果微妙でも・・・」
そんな愚痴を言いながら鎮守府への道を歩く。
一応戦果は挙げているんだが・・・基本的に米軍とかとの共同戦・・・しかも無かった事にしないといけないレベルの作戦・・・ブラックオプスが多いのだ。
大半は敵司令官の排除が主になる。
遠征で偽装しているのでバレはしないが・・・
「はぁ・・・コレ言うと大問題だもんな~・・・」
敵司令官の排除は問題ではないのだが・・・
深海棲艦との接触、または協力している可能性のある人間の排除も含まれている。
排除するのは米軍だが俺たちはその援護と言う形で協力している。
目標は他国の人間・・・
それの暗殺に日本が絡んでるなんて知れた日には国際問題だ。
「それにしても・・・お説教が途中から駆逐艦談義に変わるって何なんだ」
途中から突然駆逐艦の良さについて語り合っていた。
まぁそんな事してたからこんな外が暗くなるまで外出していたのである。
「ようやく帰ってきた・・・」
ホント疲れた・・・
電とのんびり過ごしたい・・・
「提督さんがご帰還っと・・・」
門をくぐり司令室のある建物へ向かう。
何やら司令室で人影が見える。
「あいつら・・・また司令室に溜まりやがって・・・」
まぁ、にぎやかで嫌いじゃないが・・・食ったもんとか片付けてくれ。
そんな愚痴を心の中で言いながら司令室のドアを開ける。
「ただいま~」
「あ~、しれぇ~かんさん~。おかえりなのれす~」
「い、電さん・・・?」
明らかに酔っている電が出迎えてくれた。
いや、それよりもその猫耳と尻尾は何だ!
俺を殺す気か!似合いすぎだろ!・・・じゃなくて!誰だ酒飲ましたのは!!
「しれぇかんさん、見ててくらさいなのです~」
「ヘーイ!イナズマ!やっちゃうネ-!」
焼酎持ってハイテンションな金剛もいた。
お前か飲ませたのは!!
「しれぇ~かんさん~!」
「あ、ああ、何だ?」
電のほうを見ると・・・
「にゃんっ♪」
可愛い声出してネコのポ-ズをする電が。
「ふぁぁぁぁぁぁ!!!!」
変な声出た。
いや、可愛すぎるでしょ。
嫁に来い。あ、もう来てたね。
「にゃー!!ニャ-のほうが上手いニャー!見てるにゃ!」
「あ、本家が」
「にゃんっ!」
「・・・にゃんっ♪」
電も同時にネコのポ-ズを・・・
「電の勝ちだな」
「にゃああああああ!!!なんでにゃあああああ!!!」
「そりゃお前、普段しないから可愛さ10割増しなんだよ!」
「ニャ-だって普段こんなことしにゃいにゃー!!」
「いや、普段からにゃーにゃー言ってるやん」
「にゃあああああ!!!たいちょーなんか嫌いにゃあああああ!!」
「あ、逃げた」
叫びながら司令室を出ていった。
てかこの状況いったい何なんだ。
「おい、アンドロメダ」
「ふぁい~?」
「お前も酔っとるんかい!!」
唯一まともな艦娘が・・・
「たいちょーも飲むといいれす~・・・」
「よくねーよ!!」
「しれぇ~かんさ~ん」
「ん、何だ?」
「どうぞなのれす~」
そういってチュ-ハイを出してきた。
てかなんでお前も飲んでんねん!!
「おいしいのれす~」
「はぁ・・・もうせっかくだし俺も飲むか・・・」
どうせ今は課業終わりの時間だ。
飲んだってバチは当たらない。
「そういや、おつまみあったかな・・・」
戸棚を探すとミックスナッツが出てきた。
「よっし!みんなで飲もうぜー!」
「ヒャッハアアア!!飲むネ-!!」
「お前は一升瓶振り回すな!!」
酔った金剛が危ない・・・
まあ・・・こんな平和な時間もいいか・・・
「しれぇかんさん~」
「ん?どした?」
「今日も一日、おつかれにゃんっ♪」
「グハァァ!!!」
ある意味ダメ-ジがすごい一言いただきましたー!
そんなにぎやかな夜だった。
~朝~
「ん・・・」
朝日で目が覚める。
「司令室で寝てたか・・・」
あたりを見ると電や金剛、アンドロメダも寝ていた。
てか、なんで金剛は服脱ぎ掛けなんだよ。
電に至っては猫みたいに丸まって寝ている。
「お前ら風邪ひくぞ・・・」
「ん~・・・」
「電、起きろ」
「ふにゃああああ・・・」
「ま、まだ猫なのか・・・」
「あれ・・・司令官さんおはようなのです~」
「ああ、おはよう。そんなところ居ると風邪ひくだろ」
「あれ・・・司令室?」
「お前ら、昨日酒飲んで酔っ払ったろ?」
「あ・・・ご、ごめんなさいなのですぅぅぅ!!!」
「ど、どした?そんなに謝らんでも・・・」
「だって・・・司令官さん帰ってきたのに酔っ払ってて・・・」
「いや、滅茶苦茶可愛い電が見れたから問題なし」
「え?」
「あ、いや何でもないよ」
「気になるのです~・・・」
軽く膨れる電を撫でてやり今日の業務の確認を行う。
「さてと・・・今日は・・・」
ふむ、いそかぜ達が鎮守府周辺の警備か。
あとは特に作戦もないな
「電、いそかぜ達に警備って伝えてきてくれるかな」
「はい、了解なのです!」
「あ、そういえばお前ら風呂入ったか?」
「あ・・・」
「やっぱみんな入ってないよな~・・・」
「ごごごごごごめんなさいなのですー!」
「いや、俺も入ってないし、今日は暇だから温泉にでも出るか?」
「え、いいのですか・・・?」
「ああ、金剛とアンドロメダも連れて行こう」
「はいっ!」
んじゃそれまでに仕事終わらせるかな。
PCを開き、いつも通り衛星から怪しい地域を監視する。
「特に異常なしっと」
いつも通りの海だった。
いや・・・なんか変なもんあった。
「これ・・・ヲ級・・・?」
無駄に気合いの入ったおしゃれしたヲ級が誰かと海岸を歩いている。
服装からして相手側の司令官か・・・
「深海にもこんなことあるのか・・・」
その風景をのんびり眺めていた。
すると・・・
「ん・・・?なんだこれ」
ズ-ムすると・・・指輪?
司令官が何かを渡している。
「へぇ~・・・やっぱあいつ等もこんな話あるんだな」
そして受け取ったヲ級はその指輪を笑顔で海に投げ捨てた。
「捨てるんかぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
俺は一人画面に向かって突っ込む。
うわ・・・相手側の司令官泣き崩れたぞ・・・
「全然優しくない世界だった・・・」
しかもヲ級さん、泣き崩れた司令官に捨て台詞っぽいと唾吐いて立ち去ってますやん・・・
「うわぁ・・・・・」
えげつない・・・
いや、待て、司令官が何かを始めた。
「ん・・・コイツ何して・・・」
よく見ると吐き捨てられた唾を舐めとっている・・・だと!?
どんな変態だよコイツ!!
「これはひどい・・・・」
酷い光景を見た・・・
そんな事していると電が帰ってきた。
「おかえり」
「ただいまなのです!っていうか・・・まだ寝てるのですか・・・」
「ん?あ、ああ。ぐっすりな」
そういや起こすの忘れてた・・・。
「さてと、昼まであと3時間頑張るか」
「がんばるのですー!」
「終わったら昼飯ついでに四人で近くに出来た温泉行こうな」
「はいっ!楽しみなのです!」
「よし、早く終わらせよう」
あと書類整理が少しだけ。
頑張るか。
更新遅れて申し訳ないです!
そんな事よりガルパンの映画マジ最高だったぜ!