今日も一日頑張るぞい。
とか思いながら机に向かう。
「そろそろ経理課作ったほうがいいかな・・・」
手元にあるのは経費の書類、書類、書類・・・
40㎝くらいの山になっていた。
大半は資源に関する物だったりする。
燃料不足で中東から独自ル-トで輸入したのはいいが・・・
やっぱり高くつくな・・・
「電、コ-ヒ-一杯入れてもらえるかな」
「了解なのです!あ、ミルクと砂糖はどうするのです?」
「ん~・・・一応つけてもらえるかな」
「分かったのです!」
電にコーヒーを入れてもらっていると、いきなり部屋に警報が鳴り響く。
「うおわああああああ!?!?なんだ!?」
続いて無線から・・・・
<<CP!CP!こちらデルタ4!駆逐艦娘寮で敵と遭遇!増援求む!送レ!!>>
<<こちらCP、了解。過剰戦力を回す>>
何で侵入されてんだよ!!
さすがに俺も出たほうがいいな
「電、お前はここに居ろ。いいな」
「で、でも・・・」
「命令だ、安全なところにいるんだ」
「わ、わかったのです・・・」
手元にあった89式小銃に弾を込め俺も艦娘寮に向かう。
「デルタ4、聞こえるか?」
<<こちらデルタ4!提督ですか?!>>
「ああ、状況は?」
<<ビジュアルコンタクトロスト・・・警戒を厳に・・・うわあああ!!>>
「おい!応答しろ!」
<<いやあああああああああ!!出たあああああ!!!!!>>
つづいて無線機から艦娘の悲鳴が聞こえてきた。
出た・・・?
<<バ、バカ!大きい声だすからこっちに来たじゃない!!>>
<<だ、だってぇ!!>>
<<あんたいつまでも驚いてないでどうにかしなさいよ!!>>
<<じ、自分にも・・・ぎゃああああああああ!!飛んだああああああああ!!!>>
<<いやあああああ!!キモイィィィィィ!!!!!!!>>
無線から聞こえる悲鳴。
あと単語から状況が予想できた。
・・・・・・・・Gかよ・・・
「あ~・・・デルタ4、Gが出たのか?送レ」
<<ですです!!そうなんです!!!アパ-ム!!新聞紙持ってこーい!!!>>
なんだこれ。
正直な感想がそうだった・・・
「はぁ・・・89・・・いらなかったな・・・」
そんな事思いながら艦娘寮に入る。
「しししし司令官!!出た、出たんですぅぅぅ!!」
いきなり いそかぜに飛びつかれた。
目の前には泡吹いてぶっ倒れてる うらかぜが。
「あ~・・・コイツどうした・・・」
「う、うしろから飛んできたアレに・・・」
「なんて不幸な・・・」
それよりも白目剥いて、首に手を回して泡吹いてる姿どうにかならねーのか・・・
ホラ-だぞ・・・
「ったくG一匹に何騒いで・・・」
ふと足元に視線を向けると・・・
「・・・・・・・・」
Gが「やぁ!」って感じで俺の目の前に出てきた。
「ででででで出たぁぁぁぁぁ!!!」
「誰かァァァ!!新聞紙ィィィ!!!!」
いや、Gがいきなり目の前に出てきたら誰でもビビるでしょ。
とか心の中で言い訳しつつ、パニくる提督であった。
「チッ・・・消えた!」
「司令官!逃げましょう!ここはもう終わりです!」
「いやそこまで大事じゃないからね?」
まるでゾンビでも発生したみたいな・・・まぁいいか・・・
「とりあえず捜索・・・あ」
「え?」
何かプチッっという音がしたと思い、足を上げると・・・
「・・・・・・・・・ぎゃああああああああああ!!!!!!」
G・・・ふんじゃった・・・(号泣
「司令官、もう二度と私に近づかないでください」
「やめて司令官泣いちゃう」
とりあえず泣きながら処理をした。
それよりもどこから発生したのか・・・
「なぁ、アレどっから出てきた?」
「天井裏から・・・」
「ふむ・・・」
天井か・・・となると早いとこ駆除しないと・・・
「いそかぜ、ガスマスクと強力な殺虫剤頼むわ」
「了解しました」
いそかぜにガスマスクと殺虫剤を取りに行ってもらう。
少し待っていると・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「出てこい・・・チェ-ンガンが待ってるぜ・・・」
なんか顔に迷彩塗装をしたアンドロメダがM134を持って歩いてきた。
「・・・・なにしてんだお前」
「何って・・・害虫退治ですよ?」
「あ、うん・・・そっか・・・」
そんな害虫退治あってたまるか。
そんな事思っていたら・・・
「ケ、ケストレル!やめなさいって!!」
「離してバ-ベット!!汚物は消毒するんだから!!」
「あなた火炎放射器もって何言ってるのよー!!」
こんどは火炎放射器を持ったケストレルが出てきた。
後ろから必死で止めようとしているバ-ベット。
「おまえらなんで駆逐艦寮にいるんだ・・・」
「アンドロメダの部屋でUNOしてたら・・・それよりケストレルを止めるの手伝ってよ!」
「いや・・・まだ焼かれたくない」
「ヒャッハアアア!!汚物は消毒よォォォォ!!!」
「出ぇて来いクソッタレぇぇぇぇ!!!!」
アンドロメダ、ケストレルが暴れ始めた。
・・・・どうすりゃいいんですかねコレ。
「ハァ、ハァ・・・司令官、持ってきま・・・し・・た・・・」
「あ、おかえり」
「どうしたんですかコレ・・・」
「ちょっとクレイジ-になった二人が暴れだした」
「見たらわかりますよ!?どうしてこうなったんですか!?」
「知らん、とりあえずガスマスクとコレ、もらうぞ」
いそかぜから物を受け取り装着する。
さて、駆除に行こうかね
「バーベット、いそかぜ・・・その二人落ち着かせといてな」
「・・・・」
すごく嫌そうだ。
とりあえず天井裏に向かう
「・・・どっこいせ!」
うわ~・・・薄暗いな・・・
ライトをつけると・・・
「・・・・・・・一匹見たらって言うけどさ・・・」
想像してごらん、100匹くらいのGが蠢きあってる姿を・・・
「ファァァァァァァァック!!!!!!!!!」
とにかく殺虫剤をばら撒く。
なんとか数を減らしていくがそれでもまだいる。
「ちくしょう!何匹いるんだよ!」
殺しても殺しても湧いてくる・・・
そんな戦闘が10分ほど続いた。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
なんとか片付いたようだ。
ふぅ・・・
「あとはこれを掃除して・・・」
箒と塵取りを取りに戻ろうとした瞬間・・・
「うぉわ!?」
床が抜け、下に落ちた。
「いててて・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
ぶつけた腰をさすりながら視線を上に上げる。
そこには便座に座っている曙さんの姿が。
縞パンッ!!!
「あ~・・・男子トイレと間違ったみたいだな、失礼」
「いやあああああああああああああああああ!!!!」
「逃げろぃ!!」
ダッシュで逃げる。
次の瞬間警報がまた鳴り響く。
<<CP!CP!こちらズ-ル-1!!トイレに不審者あり!交戦許可願う!送レ!>>
<<こちらCP了解、細心の注意を払え>>
やばい、捕まったら殺される。
主に曙に殺される。
「どうやって逃げ・・・あんなところにダンボ-ル!もらった!!」
不自然においてあるダンボ-ルを被り警備がどこかに行くのを待つ。
足音が通り過ぎた・・・?
「ゆっくり逃げよう・・・」
少し立ち上がると・・・
「ん・・・!?」
やっべ!!!
「CP、こちらデルタ3、ダンボ-ルが動いている。送レ!」
<<こちらCP、真面目にやれ。終ワリ>>
「クソッ!信じてないぞ!」
いや当たり前でしょうに。
「もういい、行くぞ」
「絶対動いてたんだけどな・・・」
なんとか危機は去った・・・
とりあえずガスマスクを外し堂々と歩いていそかぜ達の所へ戻る。
「司令官、不審者が出たらしいんですが・・・大丈夫でしたか?」
「ああ、それならさっきパトロ-ルの連中が引っ張って行ってたぞ」
「そうですか・・・」
・・・言えない。
口が裂けても言えない。
「とりあえず駆除はしたが・・・」
「じゃあ一安心ですね」
「ああ、俺は仕事に戻るよ」
艦娘寮を後にし執務室に戻る。
するとなんかまぁ・・・青筋浮かべた電さんと刀持った曙さんがいらっしゃいました。
「おかえりなのです、司令官さん」
「おかえり、クソ提督」
「たたたたたたた、ただいまままままま」
バレてる?!これもしかしてバレてる!?
「司令官さん、さっき不審者が出たらしいんですけど・・・」
「ええ、私が被害にあったわ」
「そりゃ大変だな・・・パトロ-ルの連中も・・・」
やっばい。どうやって逃げよう。
つーかどうやってバレた!?
いや、まだ確信じゃない・・・うまく・・・
「ねぇ、クソ提督」
「ん?なんだ?」
「あたしのパンツ・・・何色だった?」
「縞パンッ!!」
あ
「へぇ~・・・なんで知ってるのですゥ?」
「あ、えっと・・・あの・・・」
「クソ提督」
「はい何でしょうか!!」
「言い残すことは?」
あ、もう処刑ム-ドだコレ。
電さんもスイッチ入ってますねコレ。
最期くらい・・・キレイに決めたらァァァ!!
「電のパンティおくれェェェェ!!!」
「死ねクソ提督!!」
「司令官さん、さすがにオイタが過ぎましたねェ」
「ぎぃやあああああああああああああああ!!!!!」
まったくキレイに決まりませんでした。
なんか微妙でござる。
そんな事はさておき、就職が陸上自衛隊に決まったでござる!
これから頑張るぜぃ!