「提督より全艦娘へ。1200までにオペレ-ション集合」
鎮守府内にそう放送する。
敵泊地攻撃作戦のブリ-フィングのためだ。
「電、準備は大丈夫か?」
「はい!ばっちこいなのです!」
「気合い入ってるなぁ~・・・」
電は元気にそういった。
今回は敵航空基地攻撃だ。
第一艦隊が戦艦・空母で編成し敵飛行場に艦砲射撃および空爆を行う。
第二艦隊は水雷戦隊で編成、対潜警戒を行う。
第三、第四艦隊は現代艦で編成、対空対潜対艦警戒を行う。
直接敵飛行場に攻撃を行うのは第一艦隊のみでほかは護衛だ。
「さて、ブリ-フィングル-ムに行くか。電、補佐頼んだよ」
「なのです!」
時刻は1130。
「準備は・・・よし!」
プロジェクタ-を設置し、作戦海域の海図を表示させておく。
「不安要素は・・・アレだけか・・・」
本部の情報を元に行った偵察で得た写真。
そこには飛行場といつでも離陸できる状態のSu-27とSu-35、Mig-29、Mig-21。
国旗は表示されていないのでどこの国のかは分からない。
深海棲艦がスホ-イ使ってるって聞いたらユ-クの軍人大激怒だろうなぁ・・・
そんな事考えてる皆が集まってくる。
「よし、ブリーフィングを始める!」
今回の作戦、編成はさっきも言った通りだ。
第一艦隊が航空基地襲撃。
第二艦隊から第四艦隊までが第一艦隊の護衛だ。
第一艦隊の編成は大和、長門、金剛、榛名、赤城、加賀。
第二艦隊、電、響、秋月、浜風、五十鈴、由良
第三艦隊、いそかぜ、うらかぜ、ピョ-トル、クズネツォフ
第四艦隊、アンドロメダ、ケストレル、シンファクシ、マイケル
「編成はこの通りだ。秋月は初実戦だな」
「はい!対空攻撃はお任せください!」
「あ、それとジョン、ミズ-リ」
「ん?なんだ?」
「すまん!お前らは別働隊というか・・・派遣でグレ-スメリアに向かってくれ!」
「はぁ!?なんで俺らだけ!?」
「いや・・・戦力がな・・・」
「ああ・・・向こう、駆逐艦と空母しかいねーもんなぁ・・・」
「工廠もあるんだがなぁ・・・妖精さんが言うこと聞かんらしい」
「なんだソレ・・・」
「とにかく頼んだ!」
「へいへい・・・」
しぶしぶ了承といった感じだった。
「話を戻す、今回の作戦・・・不安要素が一つある」
「何ですか?」
「この写真を見てくれ」
うつされた写真はスホ-イなどが映っている例の写真だ。
「これ・・・ボクの国のじゃんかー!!なんでこいつ等持ってんだよー!」
ピョ-トルが写真を指さして怒り出す。
「状況はよくわからんのだがな・・・とりあえず脅威はこいつ等だ」
こいつ等が居たら赤城、加賀の艦載機は全滅だろう。
「そういえばニャ-はどうすればいいにゃ?まさかお留守番かにゃ?」
「いや、お前はケストレル艦載機だ」
「任務は何なのにゃ?」
「赤城、加賀の航空隊と合流して航空基地まで護衛及び艦隊防空だ」
「なんかお仕事多いにゃ・・・でもニャ-のフェニックス空対空ミサイルがあれば問題ナシにゃ!」
「なんか不安だが・・・」
「ニャーがいれば百人力にゃ!」
「ま、まぁ・・・頼んだ」
なんとなく不安が残るが大丈夫だろう。
「あ、そうだ。今回の作戦、艦隊指揮及び航空隊指揮をAWACSが担当する」
「AWACSって何ですか?」
赤城が質問をしてくる。
そういや、赤城達には分からん単語だよなぁ・・・
「早期警戒管制機。まぁ、空飛ぶ指揮所だよ。コ-ルサインはスタ-バ-ストだ」
「了解しました」
「よし、一時間後に作戦行動開始!幸運を祈る!」
「了解!」
わらわらとブリ-フィングル-ムを出ていく。
俺は・・・支援攻撃の準備をしとくかな。
てか・・・あの武器商め・・・ICBMが在庫切れってなんだよ!
あれさえあれば攻略が楽になったのになぁ・・・
~大和~
「こちら第一艦隊、間もなく作戦海域に突入します!」
<<こちらスタ-バ-スト。了解。現在索敵レ-ダ-に機影なし>>
「大和さん、私たちはここで停止、艦載機を上げます」
「分かりました。敵の潜水艦などには注意してください」
「はい。では・・・第一次攻撃隊!発艦してください!」
赤城さんが矢を放ち艦載機を上げる。
空に無数の戦闘機、攻撃機が展開された。
<<ニャ-もすぐいくにゃー!>>
後方から轟音・・・ネコさんも航空隊に追いつく。
「私たちも行きましょう!」
~ネコ~
これが初実戦。頑張るにゃ!
「お~・・・ラジコンみたいにゃ・・・」
横を飛ぶ零式戦闘機を見ながらつぶやく。
<<こちらメビウス1!ネコさん!ちょっと速いよー!!もっとゆっくり!>>
「これ以上落すと失速するにゃ!これ以上は無理だにゃー!!」
<<こっちはフルスロットルなのにー!!>>
駄々っ子のように零戦が翼を振る。
そんなこと言われたって無理な物は無理だにゃー・・・。
<<こちらスタ-バ-スト。索敵レ-ダ-に機影>>
「にゃ!?こっちも捕えたにゃ!」
<<目標・・・Su-27・・・フランカ-グル-プ、敵>>
「先制攻撃にゃ!みんな先にいくにゃ!」
<<了解!ネコさん!また後で!>>
「ここはニャ-に任せて先にいくにゃ!」
あれ・・・もしかして今のニャ-ってすごくカッコいいにゃ!?
アメリカ舐めるにゃよー!!
「ニャ-がやっつけてやるにゃー!」
2発のフェニックス空対空ミサイルを発射する。
ニャ-には複数の目標を同時攻撃する能力があるからたったの2機や3機くらいの迎撃なんて余裕にゃ!
<<ビンゴ!敵戦闘機撃墜!・・・待て、新たな機影・・・これは・・・!>>
「どうしたにゃ?」
<<索敵レ-ダ-の反応が・・・ステルス・・・!しかもコイツは・・・>>
管制官の声から驚きが漏れている。
「どうしたにゃ!早く言うにゃ!」
<<F-22・・・ラプタ-グル-プ、敵!>>
「にゃー!?!?」
索敵レ-ダ-には2機編隊が映ったり消えたりしている。
ニャ-は第4世代の戦闘機・・・相手は第五世代機・・・。
うん、無理にゃ。
「ニャ、ニャ-の攻撃を避けれるかにゃ!」
残ったフェニックスミサイルを発射に一基に転進する。
「ラプタ-相手なんか無理にゃー!!!!」
~いそかぜ~
<<ラプタ-相手なんか無理にゃー!!!!>>
「ラプタ-・・・!?」
「ラプタ-って・・・F-22!?」
「IFFはどうなってる?!」
「応答なし・・・敵です!!」
敵はSu以外にもアメリカ製の戦闘機まで・・・
「敵機の迎撃を急ぎましょう!艦隊にたどり着く前に落します!」
「了解!」
この作戦・・・なんだか嫌な予感がする。
上手くできたと信じたい。
何でゲ-ムとか映画とかでロシア製戦闘機って悪役なんですかね?!(憤怒
スホ-イとか美人じゃん!あのフォルムとかエロ可愛いじゃん!!