横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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首都解放

~いそかぜ~

 

<<エメリア軍へ、こちら370航空連隊第009戦術飛行隊シュトリゴン隊だ>>

 

<<シュト・・・俺たちの回線に入ってくんなクソが!!>>

 

敵?増援から私たちに通信が入る。

 

「いそかぜさん・・・!どうするのです・・・!?」

 

電さんが冷や汗を流しながら話しかけてくる。

 

<<我々は敵ではない、敵は最初に進入したあのエストバキア機だ>>

 

<<どういうことだ>>

 

<<あれは・・・>>

 

シュトリゴン隊の話によると戦争に負けたあとエストバキア国内では好戦派と守戦派が対立していた。

国内には好戦派が大多数だったらしく再び侵攻してきたとのことだった。

 

<<せめてもの罪滅ぼしだ。これよりシュトリゴン隊はエメリア軍の指揮下に入る>>

 

<<こちらゴ-ストアイ。了解した>>

 

<<おいおい!!信じるのかよ!!>>

 

上の話が何一つ理解できない私たちは茫然としていた。

・・・その時だった。

 

「・・・ッ!?電さん!!敵機直上!!」

 

「えっ・・・・?」

 

突然の轟音・・・真上を見上げるとエストバキア軍のF-18が急降下してきていた。

明らかに私たちを狙っている。

 

「くっ・・・!!」

 

私はとっさにVLSを開きスタンダ-ドを発射する。

スタンダ-ドは白い尾を引き敵機に真正面から直撃した。

直後に轟音と爆風・・・

 

「あ・・・・あぁ・・・」

 

突然に出来事に電さんは放心していた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫ですか?」

 

「だ、大丈夫なのです」

 

「よかった・・・」

 

私は力なくその場に座り込んだ。

海水がスカ-トを濡らして冷たい。

 

「い、いそかぜさん?大丈夫なのです・・・?」

 

「少し・・・休憩させてください」

 

上空を見上げるとすでに空中戦が始まっていた。

その時私のすぐそばに何かが落ちてきた。

 

「?」

 

私はそれを拾い上げる。

それは・・・血の付いたヘルメットの一部だった。

さっきのパイロットのものだろうか・・・

急激に罪悪感が押し上げてくる。

私は仲間を護った。

だけど・・・人を・・・殺した。

 

「う、うあ・・・」

 

「いそかぜ?大丈夫?」

 

「うあああああ・・・・!!」

 

「・・・」

 

マイケルさんがやさしく私を抱きしめる。

 

「ねぇ、泣いても仕方ない事じゃない?」

 

「でも・・・私は人の命を・・・私は命を護るために作られたのに・・・殺すためなんかじゃないのに・・・!」

 

「でもね、私たちは一応''兵器''なのよ?」

 

「でも・・・!」

 

「でもじゃないの。それに今のは電やみんなの命を護ったじゃない。あの機の翼に着いてた武器を見た?」

 

私は無言で首を振る。

敵機の兵装なんて見ていない。

ずっと見ていたらたぶん、トリガ-を引けなかった。

 

「GBU12・・・誘導貫通爆弾が6発ついてたわ。あんなブットイのが電に当たったら・・・どうなるかしら」

 

「・・・!」

 

考えるだけでもゾッっとする。

 

「それに、相手には明確な殺意があった。というか私たちの姿を確認して急降下ってなかなか殺意に充ち溢れすぎて殺意の波動を感じるわ」

 

「殺意の波動ってなんかかっこいいっぽい!」

 

「あんたは空気読みなさい!」

 

「あだっ!!」

 

マイケルさんに夕立さんがゲンコツされていた。

でも確かにそうだ。遠目から見たら私たちはただの女の子だ。

それに誘導貫通爆弾を叩き込もうとするなんて、そこには明確な殺意がある。

 

<<こちらシュトリゴンリ-ダ-!艦娘・・・だったか?>>

 

「こちらミサイル駆逐艦マイケル・マ-フィ。旗艦がちょっとアレだから私が代わりに交信します」

 

<<了解、上空の敵機には容赦しないでくれ。アイツらは守戦派の連中を兵士、市民、女子供問わず処刑してきたクソったれだ。あと10分でエメリア機が補給を終えて離陸してくる。それまで俺たちの援護と電子支援頼めるか?>>

 

「了解したわ」

 

マイケルさんは通信を切り私たちのほうを向く。

 

「ということで、対空戦闘用意」

 

「た、対空戦闘!?あれは人間が乗った戦闘機なのです!」

 

「そうよ、何か問題でも?」

 

「も、問題って・・・人を殺すのですか!?」

 

「あれは敵。それに貴女だって第二次大戦を駆けた軍艦じゃないの?」

 

「今は違うのです!!」

 

電さんとマイケルさんが口論をしていた。

他の艦娘はみんな黙っていた。

きっと撃つべきか撃たないべきかを考えているのだろう。

 

「・・・私はやるよ」

 

「響!?」

 

響さんが砲を上空に向け呟く

 

「もう姉や妹を失いたくないんだ。だから私は・・・撃つ」

 

「いそかぜ、貴女は?」

 

「・・・やります・・・!」

 

今撃たなければ誰も護れない。

上空の敵機は20以上、シュトリゴン隊は12機程度。

数で押されている。

それに艦娘の存在も気づかれただろう。

敵が来る可能性だって十分にある。

 

「わ、私は・・・」

 

雷さんは砲を握って震えていた。

その時だった。

 

「・・・!敵機接近!!雷さん!!」

 

「えっ!?」

 

雷さんは驚いて振り向く。

そこには今まさに機銃掃射を行おうとするSu-25の姿があった。

30mm機関砲が今まさに牙を剥こうとしていた。

その時。

 

「危ないのです!!」

 

「きゃっ・・・!!」

 

電さんが雷さんを突き飛ばす。

直後にSu-25から機銃掃射が始まった。

 

「きゃあああああ!!」

 

「い、電!!」

 

「い、いたたたた・・・怪我はないですか・・・?」

 

「な、ないけど・・・中破してるじゃない・・・!」

 

「雷お姉ちゃんを護れたから・・・満足なのです」

 

「ま、満足って・・・」

 

電さんは艤装の魚雷に直撃弾を受け、魚雷が誘爆していた。

しかし奇跡的に中破にとどまり轟沈には至らなかった。

雷さんは通り過ぎ、旋回して再び掃射コ-スに乗ろうとしてるSu-25を睨みつける

 

「よくも・・・よくも電を・・・!!」

 

砲を素早くSu-25に向ける。

 

「うわあああああああああ!!!!」

 

少しずらして12.7㎝砲弾を二発発射する。

すると一発は外れたが2発目がエアインテ-クに吸い込まれ機体中央部付近で爆発した。

直後に機体がはじかれるように横に吹き飛んだ。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

しかし上空にパラシュ-トを確認した。

 

「パラシュ-ト・・・あ・・・!ベイルアウト!!」

 

私は一つ思いついた。

人を殺さずに敵を叩き落とす方法。

なぜ思いつかなかったのだろうか。

 

「みなさん!!聞いてください!!」

 

「何かしら」

 

「敵機の翼か胴体を狙ってください!でも機銃のみで・・・!」

 

「どうするつもり?そんな場所を狙い撃てっていうの?」

 

「ベイルアウト・・・させれなくても敵機を撤退させれます!そうすれば・・・誰も死なない!!」

 

「なるほど・・・でも・・・コクピットに当たっちゃうかもよ」

 

「・・・私はみなさんを信じます!」

 

「旗艦らしいことかは分からないけど、いいこと言うわね。乗ったわ」

 

「私もやるっぽい!狙撃なんてしたことないけど・・・」

 

「私もやるわ!夜戦ならもっと当てれたけどね!」

 

夜戦だと危ないですよ・・・という突っ込みは置いといて・・・

 

「レディ-なら狙撃くらいできるのよ!きっと映画化よ!」

 

いろいろ突っ込みどころが多いが気にしない・・・

 

「よし・・・やります!!まずは敵の注意をひきつけます!主砲弾を時限信管で上空を撃ってください!」

 

「分かったのです!」

 

駆逐艦たちから砲撃が開始される。

今湾内にいるのは私たちだけ・・・マリ-ゴ-ルドやほかの艦はみんな湾内から出て交戦している。

 

「撃てー!」

 

対空砲火に気づいた敵機がこちらに向かってくる。

 

「来ました!機種・・・A-6とSu-34!!Su-34のほうが厄介です!先にアイツを狙ってください!あの青い機体です!」

 

「了解!」

 

一発一発慎重に機銃弾が放たれる。

そして・・・

 

「命中・・・!敵機がバランスを・・・ベイルアウト・・・パラシュ-ト確認!雷さん!」

 

「任せて!助けるわ!」

 

「あ、私も行くのです!!」

 

撃墜したパイロットの救助に二人が向かった。

 

「さて・・・救助はあの二人に任せましょ」

 

「はい!」

 

その約6分後、続々とエメリア機が空に上がってきた。

戦闘は増援の到着とエストバキア機の撤退で終わった。

シュトリゴン隊はその追撃とばかりにその後ろを追っていった。

どんな人たちだったんだろう・・・

 

「ふぅ・・・終わったわね・・・」

 

「はい・・・」

 

帰ったらどこか空がよく見える場所にこのヘルメットを埋めてあげよう・・・

私は撃墜したパイロットの遺品を大事にしまった。

 

 

 

 

 

グレ-スメリアの港に入港する。

と言っても私たちはそのまま陸に上がったが。

電さんと雷さんは撃墜したパイロットを背負って病院に担ぎこんでいた。

もう夕暮れだ。

早くお風呂に入りたい・・・

そんな事を思っていると・・・

 

「いーそーかーぜぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「ん?うらかz・・・きゃああああ!!」

 

「えへへ・・・やっと会えた~」

 

「やっとって・・・2日ぶりくらいですよ」

 

「私にとっては3年くらいです!」

 

「いやドヤ顔で言われても・・・」

 

「それよりも・・・お風呂いこっ♪」

 

「え、どこのですか?」

 

「ほらあそこ!」

 

うらかぜは高級ホテルを指さす。

あそこは艦娘に与えられた宿泊地だ。

 

「お部屋はとってあるんですか?」

 

「うん!私たち第3艦隊はさきについてたからね!」

 

「そうですか・・・じゃ、行きましょうか」

 

「おうよ!あ、夜は・・・寝かさないからね♪」

 

「え、あ、あの・・・私、今夜はきついんですけど・・・」

 

「大丈夫♪気絶したら寝れるよ♪」

 

「待って、お願いです待って」

 

「気絶させないようにするけどね♪」

 

「やめてください死んでしまいます」

 

嗚呼・・・私死ぬんだろうか・・・

 

 

 

 

~電~

 

グレ-スメリアの埠頭に腰かけて空を見上げていた。

時刻は夜。

首都解放を祝って花火が打ち上げれていた。

 

「キレイなのです・・・」

 

私はボソっと呟く。

司令官さん・・・早く到着してほしいのです・・・

 

「お前のほうがキレイだよ・・・なんちって」

 

「え?」

 

「よ、2日ぶり」

 

「し、司令官さん!」

 

私は思わず抱き付いた。

久々の司令官さんだ。

 

「おっと・・・可愛いなホント」

 

「えへへ・・・」

 

「さてと・・・よっこいしょ」

 

司令官さんは私と一緒に座る。

波の音と花火の音がとても心地よい。

 

「たーまやー」

 

「日本の花火とはまた違ってキレイですね・・・」

 

「そうだなぁ・・・」

 

「ここでかき氷でもあったら最高なのです」

 

「エメリアは今冬だぞ?」

 

「ふふ、知ってるのです」

 

「日本に帰ったらかき氷食べような」

 

「はい♪」

 

「さて・・・いつまでもここにいたら風邪引くし、宿泊先にでも行くか」

 

司令官さんは私の手を握り歩き出す。

この手を握るには2日ぶりだけど・・・私には1年より長く感じた。

その分・・・幸せだけど。

 

「ホテルに帰ったら高級ディナ-が待ってるぞ~」

 

「おお!楽しみなのです!」

 

「コース料理だって聞いたな・・・楽しみだな」

 

「はい!」

 

そういえば・・・港に帰ってから雷お姉ちゃんの姿が全然見えない。

 

「司令官さん、雷お姉ちゃんはどこ行ったか知ってるのです?」

 

「ん?ああ、あいつなら被災者の救護に回ってたらしいぞ。なんかまぁ・・・すごい活躍だったらしい」

 

「あ、そういえば私たちが助けたパイロットさん・・・」

 

「ああ、エストバキア機の?あいつ等なら病院だよ。まぁ・・・その・・・」

 

司令官さんはすごく言いづらそうになる。

 

「どうしたのです?」

 

「そのだな・・・電と雷に会いたくて仕方ないらしい・・・ちなみにもう4回くらい病院を脱走してる」

 

「え・・・」

 

「お前ら好かれてるなぁ・・・」

 

司令官さんはすごく苦笑いだった。

 

「まぁ・・・電は渡さんがな!」

 

「えへへ・・・」

 

そんな話をしているとホテルに到着した。

 

「さて・・・んじゃチェックインしようかね」

 

「お部屋は何階ですかね」

 

「見晴らしがいいと良いな」

 

司令官さんがカギをカウンタ-から受け取っていた。

 

「えっと・・・25階・・・スイ-トル-ムゥゥゥ!?」

 

「すいーとるーむ・・・?」

 

私には聞きなれない言葉だった。

 

「どんだけいい待遇になってんだ・・・」

 

「スイ-トル-ムって何なのです?」

 

「ん~・・・まぁ・・・めちゃめちゃ高級な部屋だよ」

 

「すごいのです・・・!」

 

そんなところ初めてなのです!

部屋に入るとまずは荷物を置いた。

と言っても私たちの荷物は先に届いていてほとんど司令官さんの物だった。

 

「すごいいい景色なのです・・・」

 

まだ復興が進んでないとはいえ、ライトアップされたお城や艦船がキレイだった。

 

「なぁ電、あのお城明日行ってみるか?」

 

「え、いいのです?」

 

「ああ、休暇が貰えてるからな。それに明日グレ-スメリアに鎮守府を作るしな」

 

「それお手伝いしなくていいのです?」

 

「ああ、妖精さんが全部やってくれるよ」

 

「じゃあ明日はデ-トなのです!」

 

「そうだな!それにしても今日はお疲れ様」

 

「ふにゅ・・・」

 

司令官さんが頭を撫でてくれる。

 

「えへへ・・・」

 

そのまま後ろに倒れるように司令官さんにもたれかかる。

おっきな体・・・それがすごく安心した。

 

「そうだ、風呂入らないとな」

 

「そうですね・・・あ、司令官さん!」

 

「ん?なんだ?」

 

「お背中流すのです!」

 

「え」

 

司令官さんが少し硬直した。

 

「え、い、いや待て待て!一人で大丈夫だ!」

 

「え~・・・でも前混浴したじゃないですか・・・」

 

「あれは風呂ひろかっしな!」

 

「狭いと抱き付いてお風呂入るから安心するのです!」

 

「いや待て安心できん!主に息子が!」

 

「?私、子供は出来てないのです・・・」

 

ちょっと恥ずかしくなる。

で、でも司令官さんの子供なら・・・///

 

「とりあえず行くのです!」

 

「ま、待てって!!はぁ・・・もうなるようになれ・・・」

 

「れっつお風呂ー!なのです!」

 

「おー・・・」

 

「なんで元気ないのです!」

 

「いや・・・元気だよ・・・一部が・・・」

 

「?」

 

変な司令官さん。

 

 

 

~提督~

 

マズイ。結構マズイ。

何がマズイってさすがにこんなところで行為に及ぶわけにはいかん。

 

「お背中ゴシゴシなのです~♪」

 

で風呂に入っちゃってんだよなぁぁぁぁぁ!!!

やばい!マジでヤバイ!

 

「司令官さん、私の背中も流してほしいのです!」

 

「お、おう」

 

ええい、もうなるようになれ!!

 

「んっ・・・くすぐったいのです・・・」

 

電が顔を少し赤くしながら振り向く。

これなんてエロゲですかね。

いやもうゲ-ム化してださい。私買いに行きます。

 

「あっ・・・!」

 

「ど、どした?」

 

「い、いえ・・・その・・・くすぐったかっただけなのです・・・」

 

「そ、そか」

 

司令官さんの主砲が仰角最大ですけどどうしましょうコレ。

どう納めましょうコレ。

あ~そうだ~切り捨てればいいんだ~(乱心

 

「司令官さん、前も・・・流すのです?」

 

「ま、前!?」

 

「えへへ・・・もう司令官さんには何回も見られちゃってるので・・・」

 

「い、いや・・・そのだな・・・」

 

完全にエロゲだなコレ。

 

「前もお願いするのです・・・」

 

顔を赤く染め電がこっちを向いた。

何回も見たとは言ったが・・・まだこれ3回目ですからね!?

いや3回も・・・だけど・・・

今、頭の中で欲望と理性がドンパチしてるけど負けそう。

理性が負けそう。

 

「ん・・・あッ・・・」

 

「ど、どした?」

 

「・・・司令官さんのエッチ・・・なのです」

 

ご褒美ですハイ。

欲望が圧している!占有率70%!

 

「あの・・・司令官さん・・・」

 

「な、何だ?」

 

「変な気分に・・・なっちゃったのです・・・」

 

「へ、変な?」

 

「・・・えへへ」

 

はい負けたー。

理性が負けたー。

 

「い、電・・・」

 

「きゃっ!」

 

さすがに風呂場で押し倒したのまずかったかな・・・

ま、いいか。

 

「お、お風呂場じゃ・・・」

 

「もう無理だ・・・理性が負けた・・・」

 

「ふふっ・・・実は私もなのです・・・結構前から負けてたのです」

 

「電・・・」

 

「んっ・・・」

 

電とキスをする。

 

「ぷはっ・・・えへへ、ここだとすぐ体洗えるので案外いいかも知れないのです」

 

「そ、そうだな・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~朝~

 

「ぶぇっくしょい!!」

 

現在朝の6時。

さすがに風呂あがった後もはキツかった・・・

湯冷めした・・・

よく考えたらエメリアは冬だもんなぁ・・・

 

「電が風邪引いてなければいいけど・・・」

 

幸せそうな顔をして寝る電の額に手を当てる。

幸い熱はなさそうだ。

 

「ふぅ・・・よかった。俺も熱はないけど・・・うぇっくしょい!!」

 

くしゃみが・・・鼻風邪かな

 

「ん・・・くぅ~・・・」

 

「ホント・・・幸せそうな顔してるな」

 

電の頭を撫でながらもう布団に入る。

電の横に行くと・・・

 

「しれーかんさん・・・」

 

電が寝言をいいながら抱き付いてきた。

シャンプ-のいい香りがする。

 

「だいすき・・・」

 

もうその言葉でお腹いっぱいです。

その時フロントから電話が鳴る。

 

「ん?もしもし」

 

<<朝早く失礼します・・・あの・・・お連れ様が・・・>>

 

「連れ?誰です?」

 

<<えっと・・・いそかぜ様・・・とうらかぜ様です>>

 

「はぁ・・・どうされました?なんとなく予想つきますけど・・・」

 

<<実は喘ぎ声がうるさいと苦情が・・・>>

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

<<えっと・・・お伝えしましたので、失礼します>>

 

「あ・・・どうも・・・すみません・・・」

 

電話が切られる。

・・・・・・・・・・・・・・・あのクレイジ-サイコレズ共・・・

 

「はぁ・・・・」

 

深いため息が出る・・・

怒る気力もない。

 

「とりあえず・・・デートの準備でもするか・・・」

 

電の頭をもう一度撫でてやり準備を始めた。

そういえば電とは初めての海外だな。

楽しもう。

 

 




久々にイチャコラ書いた気がする。
序盤がすでに艦これが消えてエスコンになっちった☆

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