「あちぃ・・・・」
朝、刺すような日差しで目を覚ます。
「司令官さん!おはようなのです!」
「おはよ・・・元気だな・・・」
電はなんでこんな元気なんだ・・・
「司令官さんは夏バテ気味なのです?」
「どうなんだろうな・・・」
とにかく暑い。
汗も出て気持ち悪くて仕方ない。
「すまん、ちょっとシャワ-浴びてくる」
「あ、じゃあその間にご飯用意しとくのです!」
「ありがとう」
寮の中にあるシャワ-室に向かう。
艦娘と共同の場所だが今は朝の6時、誰もいないだろう。
それより入ってる場合札がかけられるので人がいるのがすぐにわかる。
シャワ-室に向かうと札はかけられていなかったので遠慮なく入る。
「はあああ・・・なんでこんなに暑いかな・・・」
そんな独り言を言いながらシャワ-室のドアを開けると・・・
「・・・・・・たい・・・ちょ・・・?」
「・・・・・・・・・・・」
なんでケストレルが居るんだよ・・・
「な・・・なんで・・・?」
「いや・・・入ってるなら札かけとけ・・・」
「・・・・」
ヤバイ、俺死んだ。殺される。
死を覚悟したが・・・
「う、うっ・・・ぐすっ・・・」
「えっ!?ちょ、なんで泣いてる!?」
「だ、だって・・・彼氏にもまだ裸見られたことないのに・・・」
「いや見てない!バスタオルで隠れてるから見えてない!」
「・・・うわあああああん!!」
「ちょちょちょ!泣くな泣くな!!」
どうすりゃいいんだこれ・・・
そんな事悩んでいると・・・
「司令官さん?なんか泣き声見たいなの・・・聞こ・・・え・・・」
「あ」
「(ニコッ」
電さん、あなた今すっごいいい笑顔ですよ。
うっすら見える眼球がものすごく黒く濁ってるけど。
魔女化寸前のソウルジェムみたいになってるけど。
「あ、あの・・・電・・・」
「ぐすっ・・・隊長に裸見られた・・・うええええん・・・・」
待てぇ!!誤解を招くような事を言うなぁぁぁ!!!
「・・・司令官さん」
「はい!何でしょうか!」
「言い残す事ありますか?」
「・・・わが生涯に一片の悔いなs------」
「なのです!」
「ぎゃああああああああああ!!!!」
言い残すこと言い切る前に処刑が始まった。
「待った待った!!その関節はまがらっ・・・」
その瞬間、ボッキンっといういい音が鳴った
「Ahaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!」
思わずアメリカ人みたいに叫ぶ。
「なんでケストレルさんの裸見てるんですかぁ?ねぇ?どうしてなのですかぁ?」
「誤解!誤解だk・・・ノオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
次は腕の関節がお亡くなりになった。
・・・これ、そろそろ死にそうなんだけど。
~4時間後~
みっちり電に説教をされて解放された。
とりあえず不可抗力ということを信じてくれて助かった。
被害も関節が外れたくらいで済んだぜ・・・
「電・・・今度からきっちり話聞いてくれ・・・」
「でも・・・ほかの女性の裸見たことは許さないのですっ!」
「すまなんだ・・・」
それでも電はしっかり朝食を用意してくれていた。
「遅い朝ごはんですけど・・・」
「ああ、ありがとう」
食べながらニュ-スを見る。
ちょうど世界のニュ-スをやっているところだった。
『次のニュ-スです。幽霊飛行機と言われている超大型航空機が太平洋上を飛行しているのを発見しました。この機体の形状はベルカ戦争時に撃墜された大型航空機XB-0に酷似していて・・・』
XB-0・・・んなもんが幽霊航空機ねぇ・・・
・・・ふつうに怖い。
「XB-0って何なのです?」
「ん~・・・簡単に言うと空飛ぶ航空母艦だよ」
「そ、そんなものあったのです!?」
「ああ、エストバキアとベルカが開発してたんだ」
ただ2つとも、航空機の爆弾に弱いという弱点があったけどな。
てかそれよりもこんなゲテモノに爆弾を投下しようとした変態はふつうにすごいと尊敬する。
そんなニュ-スを見ていると警報が鎮守府に響き渡る。
<<こちら防空司令部!アンノウンが当鎮守府に接近中!>>
「なんでこんなタイミングで・・・!」
部屋にあった無線機をとる。
「おい!不明機との距離は?!」
<<あと20マイル!>>
「クソッ!!」
窓を開け空を見る。
そこには・・・
「XB・・・0・・・」
間違いない。あれは・・・XB-0だ。
それはすぐに鎮守府に接近してくる。
<<強力なECM!第一種警戒態勢発令!>>
<<どうしてここまで侵入に気づかなかった!!>>
<<当鎮守府に接近する機影を目視!総員配置急げ!>>
<<敵機上空に接近・・・来る!>>
大きな影が鎮守府を覆う。
機体下部に装着された榴弾砲や機関砲が牙をむく。
<<滑走路に直撃弾!離陸不能!!>>
スクランブル発進しようとする機体の前の滑走路に徹甲榴弾が撃ち込まれる。
滑走路に大穴が空き戦闘機が離陸できない。
「クソッ!!」
「司令官さん!早く避難するのです!!」
「あ、ああ、わかった!」
向かっているのは・・・東京!!
「電待ってくれ!東京に連絡を・・・」
「わ、わかったのです!!」
急いで東京に連絡を入れる。
<<こちら東京司令部>>
「横須賀鎮守府だ!!現在国籍不明機に攻撃を受けている!向かっている先は東京だ!!」
<<なに・・・待て、陸軍より入電・・・国籍不明機・・・了解した、ただちに航空支援を・・・>>
「もう間に合わない!迎撃を頼む!こっちは滑走路を破壊された!」
<<了解した、陸軍航空隊のF-15が向かう>>
「頼んだ!」
そういった瞬間鎮守府をものすごい衝撃・・・地震に近いものが襲う。
同時に熱風もだ。
窓の外を見ると航空機用燃料タンクが爆発を起こしていた。
電は口を抑えて絶句している。
「クソったれ・・・鎮守府が・・・!」
艦娘を出撃させようにも間に合わない。
黙ってみているしかなかった。
とりあえず戦闘を起こしてみたけど・・・これ後から書くの面倒になるパタ-ンと見た!!