横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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DACT(異機種間空戦訓練 )

金剛をみっちり説教して俺は通常の提督業務に戻った

 

「あ~・・・空戦してぇええ~・・・」

 

「へ、平和が一番なのです」

 

朝一で俺の後頭部ぶん殴りおった電はいつもの調子で言う。

てか覚えてないんかコヤツは。

するとドアがノックされた

 

「どうぞ~」

 

「失礼します提督」

 

「お、赤城じゃん。珍しく早起きなんだな」

 

いつもはあと3時間くらい寝てる赤城が起きてきた。

 

「あの・・・提督は今お暇ですか?」

 

「まぁ、正直暇だけど・・・」

 

「私の艦載機の訓練を手伝ってくれませんか?」

 

「へっ?」

 

訓練つっても艦娘用の艦載機に人間は乗り込めんぞ。でっかいラジコン飛行機くらいのサイズなのに

 

「どうやんの?」

 

「提督が標的機してください」

 

「・・・あんた鬼?」

 

仮にも提督だぞ俺は。

 

「おまえな・・・俺が空軍時代にくすね・・・もらって来た無人標的機が沢山格納庫にあるだろうが」

 

「いやその・・・やはりエ-スと戦わせたほうが・・・」

 

「まぁ・・・飛びたかったからいいけどさ・・・」

 

「本当ですか!?」

 

赤城は飛び跳ねる勢いで喜んでいる。

 

「あ~・・・電、悪いんだけどこの書類をお願いいたします・・・」

 

「なのです!」

 

それでも電はしっかり引き受けてくれた。やっぱり嫁はこのk(ry

 

「んじゃ、先に外行ってくれ」

 

「提督はどちらへ?あそこの戦闘機ではダメなのですか?」

 

「お前の艦載機が音速超えれるならいいけどよ・・・」

 

「あぁ・・・なるほど」

 

「A-10でも引っ張り出してくるわ」

 

「では、先に演習海域へ向かっていますね。あ、それと正規空母はみんな参加するようでして・・・」

 

・・・・・・・・・・・え

 

「・・・・よ、よく聞こえなかったな・・・もう一回言って」

 

「正規空母はみんな参加するようです」

 

「・・・・・・・・・・・・おk」

 

まぁ・・・・ボーキはたまりに溜まってるからいいか・・・

とりあえず演習用空対空ミサイルと念のためのマーヴェリック積んでくか

格納庫から引っ張りだしたA-10のコクピットは少し埃っぽかった。

 

「・・・懐かしいな。このエンブレム」

 

リボンの中を飛行機が突き抜けていくようなデザインのエンブレム。

あの時はリボン付きの死神とか言われてたっけな~

 

「赤城、今から行くぞ。そっちは着いたか?」

 

<<はい。もう着いてますよ>>

 

「ほいよ~。」

 

エンジンの低い音が響く。

滑走路までタキシングしすぐに離陸した。

演習海域は鎮守府からすぐの場所なので時間はかからなかった。

 

「おっし!艦載機を上げろ!リボン付きの死神様が相手してやる!」

 

<<・・・みんな優秀な子たちですから>>

 

すぐに加賀の戦闘機隊が飛んでくる

 

「お、加賀からか。左からだな・・・」

 

本来、CASのための機体なので空中戦は苦手だ。

 

「う~む・・・やっぱり重いな」

 

するとすぐに後ろに零戦52型が飛びついてくる。

 

「さすが加賀の部隊」

 

だが、基地で空戦にも対応できるようにエレベ-タ-とかいろいろ変えてて良かったよ

ハイ・ヨ-・ヨ-でオ-バ-シュ-トさせる。これで背後を取った

 

「フォックス2!」

 

ついつい癖でミサイルを撃ってしまった・・・

だが、52型は機動性を生かして急旋回。ミサイルを振り切った。

 

<<・・・提督>>

 

「あ、あはは・・・ごめんって・・・」

 

明らかにおこですね加賀さん・・・

 

「いい腕してんな」

 

さっき急旋回した52型はまた後ろに食いついてくる

 

「おっと・・・あぶねぇ!」

 

すぐ横を曳航弾が飛んでいく。

一応ペイント弾だがなかなか怖い

こっちはすぐにジェットの速力を生かしていったん振り切り急上昇して失速させる。

そしてそのまま一気に真下に機首を向けヘッドオン状態で機銃を撃ち込んだ。

 

「スプラッシュワン!」

 

加賀の52型の一機を撃墜判定にした。

 

「よっしゃ!どんどん来い!」

 

そのときふとレ-ダ-を見ると明らかにおかしな点があった。

 

「ちょ、待て。レ-ダ-に新たな反応・・・あ~・・・深海棲艦かもな」

 

<<提督・・・私たち戦闘機しか搭載していないです>>

 

「しゃーないな・・・撤退を援護したるからはよ行け」

 

<<て、提督!?>>

 

「大丈夫、宇宙船も落としたし衛星も落としたし超巨大潜水空母沈めた俺に敵はいないぜ!」

 

<<・・・慢心じゃないですか・・・>>

 

なんて事いってると視界の端に敵戦闘機が見えた

 

「う~しちょっくら撃墜数増やしてくるぜ」

 

<<提督!やめてください!!人間の兵器は通用してないんですよ!?>>

 

「いいからさっさと鎮守府に帰って攻撃隊つんで来い!空母がこの近くに居んぞ!」

 

<<・・・御武運を>>

 

「へいへい」

 

さてさて・・・

 

「来いよヲ級!艦載機なんて捨ててかかって来い!」

 

なんてこと言いながら敵機に突っ込む

すれ違いざまに30mmを撃ちこむと何と撃墜できた

 

「え、マジで?」

 

やった本人が一番びっくりしてたりする

 

<<え・・・提督?>>

 

「俺・・ええ」

 

<<え?>>

 

「俺TUEEEEEEEEE!!!!」

 

<<て、提督・・・?>>

 

「俺強ぇ」

 

一機撃墜

 

「俺つえぇ」

 

もう一機撃墜

 

「俺・・・」

 

敵戦闘機隊全滅

 

「俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!」

 

すると下にヲっきゅんが一隻見えた

 

「ひゃっはあああああ!!汚物は消毒だあああああ!!」

 

小物台詞を吐きながら提督、突撃

 

「ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲッッッッ!?!?!?!?!?」

 

という悲鳴が聞こえてきた

 

「ふぅははははははははは!!!!みろ!深海棲艦がゴミのようだ!」

 

俺のマ-ヴェリックを全弾ヲ級ちゃんにぶち込んでやった(意味深

 

「俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!」

 

そんな絶叫が無線チャンネルを間違えたせいで鎮守府中に広がっていたのは帰って気づいたり・・・

 




うん、なんか変。

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