横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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出張:舞鶴鎮守府

「というわけで電!すまん!鎮守府を頼む!」

 

「了解なのです!気をつけてなのです!」

 

遠征が終わった翌日、出張の準備をしながら電に引継ぎを任せていた。

誰か一人艦娘を連れて来いと言われたので単座のF35じゃ舞鶴まで行けない・・・

 

「誰連れて行くのです?」

 

「ああ、今回はいそかぜを連れて行こうかと思ってる」

 

「うらかぜさんが怒りそうなのです・・・」

 

「あ~・・・大丈夫・・・だと・・・思う」

 

ちょっと不安になってきた・・・

とりあえず いそかぜ には伝えてあるので出発の準備だけしよう。

 

「まぁとりあえず行ってくるよ。あ、それと俺がいない間は特に作戦を進める必要ないからな」

 

「え、いいのです?」

 

「ああ、まだ期間は残ってるし大丈夫だよ」

 

「了解なのです!気をつけて行ってらっしゃいなのです!」

 

そう言った後に・・・

 

「司令官さん、ちょっと耳貸してほしいのです」

 

「ん?何だ?」

 

「・・・ちゅっ」

 

「!?」

 

頬にキスをしてくれた。

 

「えへへ、行ってらっしゃいのキスなのです」

 

ちょっと赤くなった笑顔で言われた。

可愛すぎるやろがああああ!!!!

 

「と、とりあえず行ってくる!」

 

「はい!行ってらっしゃいなのです!」

 

部屋を出て格納庫に向かう。

今回は艤装を持っていく必要がある。

今鎮守府に艤装を運搬する能力があるのはAC-130しかない。

 

「ガンシップしかないのか・・・」

 

一応、パイロットは俺だが火器管制員は妖精さんだ。

 

「あ、司令官。もう来てたんですか」

 

「ああ、もう出発の準備しないとな」

 

艤装を付けたいそかぜが格納庫までやってきた。

 

「もう出発ですか?」

 

「うん、お前が忘れ物ないんだったらな」

 

「はい、大丈夫です」

 

「んじゃ行こうか」

 

ガンシップに乗り込み、エンジンを始動させる。

 

「さてと、離陸しよう」

 

滑走路に入り出力を上げて離陸する。

舞鶴まで約3時間ほどだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~3時間後~

 

無事着陸し、鎮守府へ向かう。

 

「どんな提督かな」

 

「年齢が13でしたっけ」

 

「13で少将とか何やったらそうなるんだよ・・・」

 

「さぁ・・・」

 

そんな事言いながら鎮守府に向かっていると海軍の制服を着た少女がこっちにやってきた。

 

「お、あの子かな?」

 

「みたいですね」

 

「てかお前いつまで艤装つけてんだ・・・」

 

「始めが肝心じゃないですか?」

 

「いきなり’’私、イージス艦です!’’とか言われても反応に困るぞ・・・」

 

そんな話してると・・・

 

「お疲れ様です!私はここの艦隊を預かっています」

 

「お出迎えどうm・・・ありがとうございます!」

 

いかん、いつもの癖でタメになってしまう。

 

「とりあえずお茶でもどうですか?」

 

「ちょうど良かった、のど渇いてたんで」

 

「では冷たいお茶用意しますね!」

 

「ありがとう」

 

「あ、そういえばその方が秘書艦ですか?」

 

「はい、私は いそかぜ型ブイ・ウェッブ艦、いそかぜです」

 

「・・・ブイ・・・えっとなんです?」

 

「あとで説明します」

 

「は、はい・・・見たことない艤装ですけど・・・」

 

提督は興味津々でいそかぜの艤装を見ていた。

とりあえず中に入ろう。

 

「えっと・・・それでここが司令室になります」

 

「へぇ・・・結構いい立地なんだn・・・なんですね」

 

「はい、海が良く見えます」

 

俺の鎮守府司令室の窓から見えるものはCIWS、パトリオット、対艦ミサイルetc...

 

「あ、大佐さん、いそかぜさん、少しお手伝いしてもらいたいことがあるのですが・・・」

 

「ん?手伝い?」

 

「いいですよ」

 

お茶(綾鷹)もらったしな。

それくらいはしないと。

 

「すみません、あそこの本部まで本を持っていかないといけないのですけど・・・私じゃ重くって・・・」

 

「ああ、そういうこと・・・いいっすよ」

 

「司令官・・・敬語がおかしいですよ・・・」

 

「あ、け、敬語とかそんなに気にしなくていいです!」

 

「でも一応階級上だし・・・」

 

「歳はそっちのほうが上です!」

 

「そうか?じゃあ敬語苦手だしそうするよ」

 

そんなわけでとりあえず本を持って本部まで向かう。

広辞苑みたいな本が10冊以上・・・こりゃ持てないわな。

 

「本当にすみません・・・」

 

「いやいいよ」

 

本部の廊下をあるいていると・・・

 

「おやおや、これは少将殿ではありませんか」

 

声をかけられた方向を振り向くとやたらニヤニヤした提督二人がいた。

なんだこれ、後輩イジリか。

SEALsの時に比べたら可愛いほうだな。

 

「こんにちわ、提督方」

 

「おや!少将殿が挨拶してくれましたよ!」

 

「当然ですよ、大将閣下ですからね。それより・・・駆逐艦ごときが秘書など・・・」

 

「まったくですな!秘書は戦艦クラスでないと!」

 

駆逐艦ごとき・・・ねぇ・・・

まぁ、この子・・・''ミサイル''駆逐艦ですけどね。

 

「提督方」

 

「何かな?」

 

「この子は私に秘書ではありません、そこの提督の秘書です。ごときという言葉を取り消してください」

 

「そこの提督?どちら様かな?」

 

「あ~・・・どうも」

 

「大将閣下に挨拶もないとは・・・」

 

絡みめんどくせぇ!!!

DQNにもなれない位置づけのヤツかお前らは!!

 

「チッ・・・めんどくせーなもう・・・こんちゃーす。ペッ」

 

大将閣下に舌打ちした挙句、すごいだるそうな挨拶して廊下に唾吐き捨てた大佐の図です。

 

「な・・・」

 

さすがにあまりのこと過ぎてひるんでる。

 

「貴様!それが大将に向かってやることか!」

 

「だってうちの子のこと''駆逐艦''ごときとかいうんだも~ん」

 

ガキみたいな言い方だったと我ながら思ってる。

 

「それの何が悪いというんだ」

 

全体的にわりーよ

 

「つーかコイツは駆逐艦は駆逐艦でも種類ちげーですよ」

 

「何だというんだ、どうせ旧型とかそんなのだろう」

 

超絶最新型ですハイ。

 

「こいつの艦種はDDじゃないっすよ、DDGっすよ」

 

「DDG・・・?」

 

「ミサイル駆逐艦」

 

「!?」

 

「司令官、私は護衛艦です。海上自衛隊にミサイル駆逐艦なんていませんよ。ミサイル護衛艦です」

 

「そこ!?ま、まぁいいか・・・」

 

「う、うそをつくな!そんなもの演習でもすればすぐに分かる」

 

「うんまぁ・・・いいけど・・・やるんで?」

 

「ああ!その根性叩き直してやる」

 

元SEALsの根性叩き治せるかな~?

 

「大佐さん・・・いいんですか?」

 

「だいじょぶだいじょぶ、相手が6隻だしてこよーがイ-ジスシステムがあるから」

 

「そうですか・・・」

 

「いそかぜ、演習の準備するぞ」

 

「はい、私のこと駆逐艦って言ったアイツ等許しません」

 

「駆逐艦って言われたことが嫌なんだ・・・」

 

「私は護衛艦です」

 

そこは譲れないのな・・・

そんなこんなで演習へ。

 

「1対6って・・・」

 

「本当は一隻でも良かったんだがな、ボコボコにされる貴様が見たいのだよ」

 

「あ、そ・・・・」

 

ゲスいというかなんと言うか・・・まぁいいか。

 

「演習開始!」

 

「いそかぜ、電子攻撃開始、敵の目を潰せ」

 

<<了解、電子攻撃開始します>>

 

「電子攻撃・・・?何の話だ」

 

電子攻撃分からんの!?何で!?

提督だろ!?

そんな演習を横で見守っている少将が・・・

 

「いそかぜさんってどんな艦なんですか?」

 

「ああ・・・俗に言うイ-ジス艦」

 

「イ-ジス・・・ギリシャ神話の盾ですか・・・」

 

「まぁそんなもんかな」

 

<<司令官、敵偵察機接近>>

 

「了解、対空戦闘用意。シ-スパロ-攻撃始め!」

 

<<シ-スパロ-発射用意よし!!>>

 

「シ-スパロ-発射、始め!」

 

<<後部VLS、シ-スパロ-発射!SALVO!!>>

 

これで完全に敵の目が潰れた。

独壇場だな。

 

「偵察機も撃墜・・・電探もダメ・・・貴様!何をした!」

 

「だからジャミングでレ-ダ-を機能停止させて偵察機は対空ミサイルで撃墜したんすよ」

 

「さっきから山城が電探は不調だし偵察機は落ちるしでものすごい鬱になってんだよ!可愛そうだろ!」

 

「・・・・・・」

 

どう反応すればいいのやら・・・

 

「いそかぜ、敵の目は完全に潰れた、敵空母を攻撃する」

 

<<了解しました>>

 

トマホ-クで遠距離攻撃を行おう。

 

<<いつでも撃てます>>

 

「了解、好きなタイミングで撃て!」

 

<<了解>>

 

空母は確か・・・翔鶴だったかな?

 

<<トマホ-ク・・・攻撃はじめ!!>>

 

俺たちのモニタ-のレ-ダ-にひとつの光点が写る。

 

「・・・・ドカン」

 

「ああああああああああああああ!!!翔鶴があああああ!!!」

 

頭抱えて悶えてる大将閣下であった。

クソワロタ(真顔)

 

「いそかぜ、一気に終わらせよう。イ-ジスシステム起動、対水上目標をすべてロック」

 

<<了解、イ-ジスシステム起動>>

 

「ロックできたか?」

 

<<はい、諸元入力>>

 

「了解、少し待て」

 

<<はい>>

 

ここで大将に降伏勧告(?)でもしてみよう。

 

「大将殿、もうアンタのとこの艦をいつでも全滅させれる、今のうちにそこの少将といそかぜのこと駆逐艦って言ったこと誤ったらどうです?」

 

「は?ふざけるな!俺がなんで貴様等などに謝らないといけないんだ!」

 

「そっすか・・・いそかぜ」

 

<<はい、何ですか?>>

 

「一斉撃ち方」

 

その言葉の数秒後、レ-ダ-にいくつもの光点が写る。

着弾まで30秒足らず・・・可愛そうに、相手は一発も撃てないどころか相手すら見えてない。

 

「ドカ-ン」

 

「いやああああああああああああああああああああ!!!!」

 

さっきまでの威勢がどっかに行き、ものすごい悲鳴を上げていた。

クソワロ(ry

 

「あああああ・・・そんな・・・なぜだ・・・」

 

「さぁ?日頃の行いが悪かったんじゃねーですか?」

 

「ああああああ・・・・」

 

放心状態の大将はもうほっとこ。

 

「いそかぜ、そのままドックに帰還してくれ」

 

<<了解しました>>

 

「さて、少将。帰りますかな」

 

「あ・・・は、はい!」

 

少将もモニタ-を見たまま固まっていたらしい。

・・・もはや見慣れた俺って・・・。

 

 




やっぱり戦闘シ-ンが少し苦手かも・・・

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