横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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遠征:長距離砲撃支援

「突然なんだけど、遠征に行ってくれないか?」

 

「はぁ・・・遠征ですか・・・」

 

カレ-洋作戦を終えた翌日。

司令室には電を始めとし、ミズ-リ、大和、ジョン・ポ-ル・ジョ-ンズ、ケストレルがいた。

 

「なぁ提督、遠征たってどこ行けばいいんだ?」

 

「ああ、遠征の内容はな・・・」

 

今回の遠征・・・長距離砲撃支援だ。

現在、キス島で日米の陸上部隊がキス島に上陸しようとしている深海棲艦を阻止している。

そこで、沖合いから長距離艦砲射撃およびミサイル攻撃を行い地上部隊を援護する。

座標などは地上部隊が指示してくれるのでそれに従い砲撃するというものだ。

 

「砲撃援護ねぇ・・・ここからミサイルで援護射撃とかいけないの?」

 

「射程がギリギリなぁ・・・弾道弾ならいけるけど味方にあたる可能性もあるしな」

 

「ふーん・・・それより、深海棲艦に上陸部隊なんかいるの?」

 

「ああ、何か噂によると海で死んだ人間をコピ-して作った部隊らしい」

 

「なにそれ怖い」

 

実際普通に怖い話だ・・・

またこれも噂だが、長期間行方不明だったのにいきなり帰ってくる人間がいると言うのだが、みんな共通して海上で行方不明になったとか。

それでその人間が深海棲艦のコピ-だとか。

 

「とりあえず援護すればいいんだな!」

 

「まぁ、そうだな」

 

「よっしゃ!俺に任せてな!」

 

「頼りにしてるよ、出撃はあと2時間後だからな」

 

「了解!」

 

 

 

 

~電~

 

「まもなく作戦海域なのです!」

 

「よーし!向こうの部隊と通信つなげ!」

 

「こちら米軍艦ジョン・ポ-ル・ジョ-ンズ、支援位置に到着した。オ-バ-」

 

<<海軍の支援を要請する!>>

 

<<敵の潜水艦を発見!>>

 

<<駄目だ!!>>

<<駄目d>>

<<駄目>>

<<駄目だ!>>

<<ちくわ大明神>>

<<駄目・・・おい誰だ今の!!>>

 

「なんか混線してるのです・・・」

 

「そ、そうだねぇ・・・」

 

<<こちらミスフィット1-3!洋上の艦船へ!>>

 

「こちらジョンポ-ルジョ-ンズ、聞こえるぞ」

 

<<砲撃支援、位置はJ-P-U-1-5-9 6-8-1!!効力射要請!!>>

 

「了解、位置はJ-P-U-1-5-9 6-8-1。攻撃オ-バ-」

 

<<攻撃アウト!!>>

 

ジョンさんはさっそく砲撃を開始する。

今回ミズ-リさんとJPJさんはアメリカを援護、私と大和さんが日本を援護する。

ケストレルさんは両方を空中から援護する。

 

「こちら大和!砲撃支援は必要ですか?」

 

<<海軍の支援を要請する!>>

 

「了解しました!砲撃開始します!」

 

「あ、あの!座標は・・・」

 

「水観より確認しました!」

 

「了解なのです!」

 

「座標を送ります!」

 

大和さんから送られた座標を元に射角を合わせる。

 

「主砲!てーっ!!」

 

「撃ちー方ー始めなのです!」

 

私の主砲の音が大和さんの主砲の砲声にかき消される・・・やっぱりすごい。

 

<<上空援護機を要請する!>>

 

「了解!ラ-ズグリ-ズ出撃!」

 

無線はさっきから混線だらけ・・・ほとんど聞き取れない。

それよりさっきから無線の最中に「ちくわ大明神」とかつぶやく人いるんですけど・・・いったい何なのです・・・

 

 

 

 

 

~提督~

 

遠征が終わるまで・・・あと半日以上か~・・・

 

「そんなに心配ですか?」

 

「そりゃなぁ・・・遠征つっても被弾しないわけじゃないし・・・」

 

「心配しなくてもきっと大丈夫ですよ」

 

「でもなぁ・・・」

 

「隊長、心配してても帰ってきませんよ」

 

「まぁ・・・そうだなぁ・・・」

 

でも心配なので向こうの無線につなげてみる。

 

「無線ですか?」

 

「ああ、一応状況が知りたくてな」

 

つなげてみると・・・

 

<<ちくわ大明神>>

 

「・・・・・・・!?」

 

<<誰だ今ちくわ大明神って言ったヤツ!!!>>

 

・・・・・・・・・状況が理解できん。

 

「あれ、もう無線きられるんです?」

 

「・・・ああ・・・つなげた瞬間ちくわ大明神って言われた・・・」

 

「向こうでいったい何が起きてるんですか・・・」

 

「さぁ・・・・」

 

「あ、隊長、外出許可願えますか?」

 

「ん?ああ、いいけどどした?」

 

「ちょっとお誘いが・・・」

 

「ああ、例の男の子か?」

 

「は、はい・・・」

 

「んな申し訳なさそうな顔すんなって、もう付き合ってるのか?」

 

「はぇっ!?つつつつ付き合ってなんてないですよ!!」

 

「ありゃそうなのか」

 

「も、もう・・・」

 

「まぁなんだ、一度どんなヤツか見てみたいし鎮守府にでも呼んで来なさいな」

 

「いいんです?」

 

「いんじゃね?」

 

「いや・・・よくないと思うんですけど・・・」

 

「まぁ、見つかっても揉み消すし」

 

「何で揉み消すんです!?」

 

「ほら・・・目撃者がいなければ大丈夫だって」

 

「消すんですか!?」

 

「コラテラルダメ-ジだ」

 

「・・・便利ですねその言葉・・・」

 

「まぁ、とりあえず楽しんで来い!」

 

「はい!」

 

アンドロメダが出て行き司令室に一人になる。

 

「あ、メ-ルだ。また本部からか・・・」

 

内容はっと・・・

 

「え~・・・また出張・・・しかも新米提督かよ・・・またかよ・・・」

 

せめて作戦期間が終わってからにしてくれませんかねぇ・・・

まぁでも期間は約一日程度、何とかなるか。

 

「んで、デ-タデ-タっと・・・」

 

デ-タを参照する。

すると・・・

 

「・・・・・・・・・え?」

 

表示されたのは明らかに呉の天音提督よりも幼い顔立ちの少女だった。

つーか年齢が13ってオイ。

ついに大本営は頭の中に蛆虫でも沸き始めたか・・・

 

「何でまた子供なんか・・・」

 

ふと階級を見ると・・・

 

「・・・少将ぉぉぉぉぉ!?!?」

 

新米だろ!?新米なのに少将!?俺なんてまだ大佐だぞ!?

 

「ああもう・・・突っ込みはおいといて鎮守府は・・・舞鶴か・・・」

 

何でまた子供のお守りみたいなことを・・・はぁ・・・

 

「明日から行けってか・・・少将殿に指導することなんてねーぞ・・・」

 

はぁ・・・めんどくせ・・・

とか重いながらも仕事なので行くしかない。

明日か・・・もう新幹線使うのめんどくせーし・・・F35で行くかな。

VTOLなら着陸も楽だし。




何か最近面白いのが書けてない・・・読者さんすんません!!
あと忙しくて感想返せてないのですが何とか返すようにします!

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