横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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【祝】バトルシップ地上波初放送


発動準備、第十一号作戦! 前編

作戦開始の朝。

司令室で最後の作戦計画を練っていた。

 

「司令官さん、休憩したらどうですか?」

 

「休憩って言ってもなぁ・・・これがお前らの生死に関わる様なものだからな・・・」

 

「でも・・・司令官さんが体壊しちゃったら・・・」

 

「大丈夫だよ。じゃあ、休憩ついでに建造でも回してみるか」

 

「景気づけにですか?」

 

「まぁ、そんなもんかな」

 

そんなわけで休憩がてら工廠に向かう。

どうせなら支援艦隊のために強力な艦がほしい・・・

 

「てーとく!今日はどうするの?」

 

「大型建造2回ほど回してくれ」

 

「あいあいさー!!」

 

妖精達がバタバタと動き出す。

 

「何が来ると思います?」

 

「・・・まともなものじゃないのは確実・・・」

 

「・・・」

 

電はなんとなく微妙そうな顔をしていた。

準備が整い、妖精が高速建造を始めた。

 

「ypaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!」

 

「・・・なんでロシアなの」

 

「・・・さぁ・・・」

 

「ほい出来たー!!」

 

「どれどれ」

 

扉が開くと、まずは見慣れた武装の女の子が出てきた。

・・・イ-ジスだねこの子・・・

なんで家の鎮守府ってこう・・・現代艦しか出ないんだよ!!もっとあるだろ!!

 

「あんたが提督か?俺はミサイル駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ!ジョンって呼んでくれ!深海棲艦だろうが宇宙人の戦闘兵器だろうがなんだって沈めてやるぜ!でも、パンジャンドラムだけは勘弁な!!」

 

「ようこそ横須賀へ」

 

俺っ娘か・・・

天龍とキャラ被(ry

そんなこと思ってるともう一人出てきた。

 

「こんどは誰かな」

 

「見た感じ戦艦っぽいのです?」

 

煙が晴れ、出てきた艦娘は自己紹介を始めた。

 

「私はマイティ・ムー。戦艦ミズ-リだ。大和型にも引けを取らないぞ。相手が戦艦だろうが宇宙人だろうがボコボコにしてやるさ」

 

「ようこそ。さっそくだけど、支援任務についてもらえるかな」

 

「いいぞ。任せろ」

 

「じゃあ、1200時に司令室に」

 

「了解」

 

二人を寮まで案内し、司令室に戻ってくる。

 

「司令官さん・・・現代艦多くないですか・・・?」

 

「ああ・・・しかも一人は結構いろんな艦と取っ組み合いしそうだ・・・」

 

「ミズ-リさんですか?」

 

「ああ・・・長門あたりと・・・」

 

「だ、大丈夫だと・・・思うのです・・・?」

 

何で疑問系?とか思ったけど気にしない!

 

「よし・・・とりあえず作戦はこんなもんか」

 

「どんな感じなのです?」

 

「内容はな・・・」

 

威力偵察の詳細な作戦はまず、うらかぜから艦載機を上げ周囲を偵察しつつ、レ-ダ-で警戒。

ほかの艦も対空、対潜警戒を厳としつつ目標海域まで進む。

周囲にはピケット艦などの存在も確認されていた。

今回進むル-トはまず、ポイントA(アルファ)で確認されているピケット艦をなるべく遠距離からの砲撃で撃沈、敵に存在を気づかれないようにする。

もし発見された場合、上空に待機しているケストレル艦載機から電子攻撃を行い、敵の通信網を麻痺させ撃破する。

次にポイントB(ブラボー)に向かい一時待機、偵察衛星の情報をもとにポイントC(チャーリー)、ポイントE(エコー)のどちらに向かうかを選択する。

最短ル-トはポイントCだが敵も強力だろう。

ポイントCに向かう場合、支援艦隊は全力で偵察艦隊を援護、敵艦隊を撃滅する。

ポイントD(デルタ)に向かう場合は少し遠回りにはなるが敵の警備は比較的脆弱だ。

ポイントDには複数の潜水艦も確認されている。その後ポイントF(フォックストロット)に向かう。

ポイントFはポイントCほどでは無いが比較的強力な敵艦隊がいるだろう。

そこでポイントFに向かう場合、少し遠回りをして燃料が減っているため、支援艦隊より長距離ミサイル攻撃を行う。

発射弾数4発、いそかぜからトマホ-ク攻撃を行う。

そしてポイントH(ホテル)が敵の警戒艦隊の旗艦がいる。

まず、交戦と同時にピョ-トルとクズネツォフがグラニ-ト対艦ミサイルを合計4発発射、旗艦とその周りの軽巡クラスを攻撃する。

残りを偵察艦隊で撃沈、殲滅する。

これが今回の作戦だ。

 

「まぁこんな感じかな」

 

「えっと・・・私達は基本的に敵に気づかれないように動けばいいのです?」

 

「まぁ、ポイントAではな。たぶん、ポイントCでは気づかれると思う」

 

「でもそれだと最初に隠密の意味がない気がするのです」

 

「ああ、でも最初に気づかれると敵の支援攻撃があるかも知れないからな。ポイントC、D、Fの攻略が難しくなるんだよ」

 

「なるほどなのです・・・あ、でももしポイントDに向かう場合はDで気づかれてもダメなのでは?」

 

「そうだな。ただ、相手は潜水艦・・・こっちが見つける前にはもうこっちを見つけて通信を行ってるだろうな・・・」

 

「でもケストレルさんの艦載機なら・・・」

 

「ケストレルに積んである電子戦機は一機だけで効果も電子妨害もほんの一戦程度しか行えないんだ。でも、もしポイントAで発見されなければ、ポイントCで電子攻撃を行えるから敵旗艦隊から攻撃を受けるリスクが減るんだよ」

 

「なるほど・・・」

 

「さと・・・そろそろ時間か・・・みんなを集めよう」

 

「なのです!!」

 

 

 

 

~電~

 

「・・・これが今回の偵察作戦の内容だ。質問は?」

 

「質問いいかな」

 

「なんだピョ-トル」

 

「グラニ-トは撃って合計4発だよね。それをどの目標に配分すればいいのかな」

 

「そうだな・・・一発は必ず旗艦、その他は偵察艦隊の情報を元に照準してくれ」

 

「なるほど。分かったよ!」

 

支援艦隊には現代艦・・・ミサイルって兵器を私はよく知らないけど少し頼もしい。

 

「じゃあ皆さん・・・出撃準備なのです!」

 

「おー!!」

 

工廠に走り、装備を整える。

ふと、装備を見ているとケッコン式でもらった砲を見つけた。

 

「あ・・・これ着けていこうかな・・・」

 

76mm単装速射砲

 

攻撃+1

命中+6

対空+20

迎撃+30

 

現代の主砲・・・どんな感じなんだろう・・・

 

「電ちゃーん!つけちゃう?」

 

「あ、工廠妖精さん!こんにちわなのです!」

 

「こんちゃっす!それで着ける?」

 

「う~ん・・・大丈夫なのです?」

 

「大丈夫!」

 

「じゃあ・・・お願いするのです!」

 

「はいよ!」

 

艤装に装着してもらう。

 

「じゃあがんばって!」

 

「なのです!」

 

工廠を出て外に向かう。

もうみんなそろっていた。

 

「お待たせしましたなのです!」

 

「レディは遅刻なんてしないのよ!」

 

「暁、なんでもレディをつければいいって物じゃないよ」

 

「な、なによ!いいじゃない!」

 

「喧嘩しちゃダメよ!」

 

「は、はわわ・・・」

 

でもよく考えたら私達、第六駆逐隊で大きな喧嘩といえば暁お姉ちゃんのプリンを雷お姉ちゃんが食べちゃったくらいしかない。

・・・あのときは口喧嘩から始まって砲雷撃戦まで発展してたのです・・・

流れ弾が司令室に直撃して司令官さんはアフロになって黒煙を吐いていたのが印象に残っている。

そのときPCでしていた仕事(?)の大切なデ-タが壊れてしまったらしく怒った司令官さんが2人に向かって演習用の塗料が詰まったトマホ-クミサイルを発射した。

2人とも塗料でベトベトになって泣きながら帰ってきてたのです・・・

 

「と、とにかく行くのです!」

 

「レディにお任せよ!」

 

「ypa!」

 

「もっと頼っていいのよ!」

 

「艦隊をお守りします!」

 

「速射砲に初弾装填・・・よしっ!行こ!」

 

支援艦隊のみんなはもう出撃して援護位置に向かっている。

偵察任務だけど・・・頑張るのです!!




JPJとミズ-リのセリフの元ネタはもちろんバトルシップですよ!
あの荒ぶるパンジャンドラムの強さといったらもう・・・

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