~アンドロメダ~
今日の仕事は・・・あれ、何もない?
アイガイオンによる鎮守府強襲が起きた翌日、私はいつもどおり司令室にきて今日の仕事を確認していた。
「書類整理が・・・少しだけですか」
ほんの4~5枚程度の書類があるだけでほかは何もなかった。
デイリ-も今日は回す必要がない。
書類を片付けているとケストレルがやってきた。
「アンドロメダ、今日出かけない?」
「今日ですか?もう少しで仕事が終わるので・・・」
「了解!私の彼氏も一緒にいるけど大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
「実はアンドロメダに紹介したい人がいるんだって」
「は、え?私に?」
「男の人の友達ほしいんでしょ?」
「ええ!?わ、私はそんな!」
実をいうとちょっと欲しかったりもする。
男の人といえば隊長くらいしかこの鎮守府にいない。
「まぁ仕事終わったらいこっ!」
「は、はい」
そんなわけで仕事も終わり、着替えてケストレルを待つ。
「おまたせ~!」
「あ、ケストレルさん」
「えへへ、ちょっと服選ぶの迷っちゃった」
「私・・・こんな服でいいでしょうか・・・」
「普通にかわいいよ!」
「そ、そうですか・・・?」
「そういえばメガネかけてたっけ?」
「最近少し視力が落ちまして・・・艤装つけてるときは問題ないのですが・・・」
「そうなんだ、メガネ似合ってるよ!」
「あ、ありがとうございます・・・」
「とりあえず行こっ!」
場所は東京で待ち合わせらしい。
実は会う前から緊張しまくりだ。
「ケ、ケストレルさん・・・逃げていいですか・・・?」
「ええ!?なんで!?」
「お、男の人と話すの緊張しちゃって・・・」
「お、おう・・・」
「そんな微妙そうな顔しないでくださいよぉぉぉ・・・」
「いや~・・・その・・・私が男なら襲ってるね!」
「な、なに言うんですか!?」
「へへへ、じょーだん、じょーだん!・・・同性カップルはあの護衛艦二人でいいと思う・・・」
「あ、あはは・・・」
そんなわけで東京駅。
改札を出るとケストレルの彼氏と、その友人らしき人がいた。
「おまたせー!」
「ううん、今来たとこだよ」
「なんだよ、お前可愛い彼女じゃねーかよおおおおおお!!お前だけは・・・味方だと信じていたのに・・・」
「あ、あはは・・・」
友人さん・・・結構タイプかもです・・・
話してみないとわからないけど・・・
「始めまして!俺、朝野 正樹っていいます!」
「ほうほう・・・君がタクミの友達か~」
「こいつとは小学校からの付き合いだからね」
「おまけに趣味も似通ってるしね」
「そりゃ、お前に俺が色々吹き込んだからな」
ケストレルはすぐに仲良くなったようだ。
私は・・・入りづらい・・・・
「そっちの女の子は?」
「ああ、この子は私の昔からの友達だよ」
「へぇ、よろしく!」
「はえ!?あ、ええっと・・・よ、よろしくおねがいします・・・」
いきなりびっくりした・・・
「名前はなんていうの?」
「わ、私ですか?じょ、情報収集艦アンドロメダ・・・です」
「ん・・・?どゆこと?」
正樹と名乗った少年は頭に?マ-クが飛びまくっていた。
「ああ正樹、その子とケストレルは艦娘なんだって」
「ファッ!?マジかよ!!」
正樹は軽く興奮したように話しかけてきた。
「俺、艦娘のファンなんだ!すげぇ・・・」
「え、ええっと・・・」
「ぜ、ぜひとも連絡先を!!」
「ふええええ!?」
いきなりのこと過ぎてびっくりする。
連絡先聞かれるなんて初めてすぎる・・・
「正樹・・・ナンパするの早いよ・・・」
「え、これってナンパなの?」
「え、えっと・・・正樹さん・・・」
「は、はい!何でしょうか!」
「連絡先・・・交換しますか・・・?」
「いいの!?やったあああああ!!」
「ふぇっ!?え、えっと・・・ケ-タイを・・・」
その光景をケストレルとその彼氏さんは遠目から眺めていた。
なんで離れてるんですか・・・
「これからよろしく!」
「あ、はい・・・よろしくお願いします」
連絡先も交換し、4人で街に出かけた。
~提督~
「ふあああああ・・・」
朝の6時か・・・
今日も天気がいい。
ふとケ-タイを開くと着信が何件もあった。
「この番号・・・司令部?」
とりあえず電話をかけねば・・・
「もしもし?」
<<ああ大佐!やっと出た・・・>>
「なんです?」
<<大規模作戦だよ、明後日には作戦開始だ>>
「マジっすか・・・」
<<ああ、第十一号作戦だ>>
「第十一・・・二次大戦の?」
<<まぁ、名前はそのままだな。深海棲艦の泊地をリランカ島に見つけた>>
「ああ、あれ泊地だったんですか。なんか1ヶ月前くらいから妙な動きしてましたもんね~」
<<・・・一ヶ月前・・・?我々が見つけたのはつい先日なんだが・・・>>
「えっ」
遅すぎぃ!!だから大規模作戦なんかになるんだよ!
・・・報告してないからなのもあるけど
<<どうやって見つけたんだ・・・>>
「偵察衛星が写真送ってきて、それを元にUAVで現場空域を・・・」
<<・・・なんで報告ないの>>
「・・・すんません」
<<まぁ・・・仕方ない>>
よかった。怒られなかった。
「とりあえず明後日ですね。了解です」
<<よろしく頼む。ところで君今どこにいるんだ?鎮守府に電話しても出ないし・・・>>
「ああ、電と北海道に旅行です」
<<旅行中だったのか・・・それはすまない>>
「いえいえ。作戦でしたら仕方ないですからね。それに、アンタには鎮守府の改造黙認してもらってますし」
<<・・・あれは君が「俺のバックわかってます?アメリカっすよ?みんなのお友達サムおじさんっすよ?」って脅迫してきたからだろうが・・・>>
「そ、そんなことしたっけな~?」
・・・かれこれ3年前くらいにそうやって司令部に言ったのは事実です
とりあえず今日で旅行は終わりだな・・・
<<とりあえずよろしく頼む。あと、俺の嫁は子日だ。異論は認めん>>
「・・・ペドめ・・・」
<<大佐・・・君とはいい酒が飲めると期待したんだがな>>
「ロリコンとペドを一緒にするんじゃねーですよ」
<<ふむ・・・よろしい、ならば戦争だ>>
「いいっすけど、俺のバック分かってます?アメリカっすよ?タスケテーっていったら武装した怖いおじさん達が攻め込んできますよ?>>
<<・・・・・・・>>
「まぁ、明後日ですね。了解しました」
<<・・・無理やり話を終わらすな君・・・とりあえず頼むよ>>
「了解」
仕方ない・・・帰り支度だけしとくか・・・
「ふああああ・・・あれ・・・司令官さん・・・」
「おはよ。どした?」
「何で荷物まとめてるんですか?」
「ああ・・・すまん、明後日から大規模作戦が始まるんだ。それで、もう帰らないと・・・」
「もう帰るんですか・・・?」
「いや、午後に出発しようと思ってるよ」
「じゃあ午前中に急いでお土産買わないと・・・」
「そうだな」
そんなわけで朝食も済ませて空港付近に向かう。
荷物だけ機体に詰め込んで空港内でお土産を買うことにした。
「電、なるべく生鮮食品は避けてくれよ、あと壊れやすいものも」
「どうしてです?」
「あの輸送ポッドの位置って地味に熱くなるんだよ、あとはGで壊れたりするからね」
「なるほどなのです!」
「まぁ、白い恋人とかなら大丈夫だと思うけど・・・」
「了解なのです!司令官さんは何買うのです?」
「ん?俺?これこれ」
「木彫りの熊・・・?」
「ちょっとこういうのを司令室に置いてみたくってな。なんか偉い人感でるだろ?」
「いやまぁ・・・出ますけど理由が・・・」
そんな会話をしていたら昼過ぎになる。
お土産もたんまり購入した。
「さてと・・・帰るかな」
「司令官さん・・・また、連れてきてくださいね」
「おう!また来ような」
「はい!」
~アンドロメダ~
横須賀まで帰ってきて4人でカフェに行っていた。
「ところでさ、タクミ」
「ん?何?」
「彼女とどこまでやったんだよ」
「ファッ!?」
「ブフッ!!!」
「ケ、ケストレルさん!?大丈夫ですか!?」
「げほっげほっ・・・大丈夫・・・」
「な、なにもしてないよ!!」
「え~・・・つまんねーの・・・」
ちなみにその話・・・私も気になります。
「ところでケストレルさん」
「げほっ・・・何・・・?」
「どこまでやったんです?」
「ぶふぉおおお!!」
飲みかけてた水をまた盛大に噴出した。
「お!やっぱアンドロメダさんも気になる?!」
「気になります!」
「だ、だから何もしてないって!アンドロメダも目を光らせない!」
「いまナイトビジョン起動させてませんよ?」
「そういう意味じゃない!」
それ以外に目が光るって何があるんだろう・・・
そんな話してると・・・
「あ、すみません、少し電話に行ってきます」
「どうしたの?」
「隊長から・・・」
「ん、了解!」
店のトイレ付近で電話にでる
「もしもし?」
<<ああ、アンドロメダか>>
「はい。今、機内なんですか?」
<<うん、横須賀に帰還中>>
「そういえばどうしたんですか?」
<<明後日から大規模作戦が始まるんだ。それで1500には会議室にいて欲しいんだけど・・・>>
「あと1時間後ですか!?」
<<お、おう。どした?>>
「ちょ、ちょっと遅れるかもしれません・・・」
<<ああ、少しくらい大丈夫だよ>>
「すみません!急いで帰ります!」
<<はいよー。気をつけてな>>
「隊長もお気をつけて」
電話を切り、ケストレルのところへ戻る
「おかえり~。なんの電話だったの?」
「明後日から大規模作戦発令、1500に会議室に集まるようにとのことです」
「1500って・・・あと1時間しかないじゃん!」
「はい!急いで帰らないと・・・」
「ごめんタクミ!!お金は今度返すから払っといて!!」
「あ、え・・・う、うん」
「すみません!正樹さん、私のもお願いします!」
「お、おう。気をつけて」
「はい!」
急いで鎮守府に戻る。
その最中に真上を聞きなれた轟音が通り過ぎていった。
たぶん隊長だろう。
なんとか10分前までに鎮守府にたどりつけた。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「な、なんとか帰れたね・・・」
「そうですね・・・あとは着替えないと・・・」
「できることならシャワ-浴びたい~・・・」
「そんなことしてる暇ありませんよ!」
「分かってるって。着替えよ!」
「はい!」
急いで寮にもどり制服に着替える。
久々に走ったら汗かきました・・・
急いで会議室に入る。
「すみません!遅れました!!」
「お、おう、時間はまだ大丈夫だぞ」
「あ、あれ?」
「まだ4分あるよ」
「間に合ってよかった・・・」
「ははは・・・」
なんだか久々に隊長の姿を見た気がする・・・
~提督~
「よし、1500・・・作戦を説明するぞ!」
作戦名は第十一号作戦。
リランカ島攻略作戦だ。
まず、第一海域に軽巡と駆逐艦を派遣して威力偵察を行う。
この場で敵を確認した場合、これを撃破する。
今回の作戦にはケストレル、バ-ベット、いそかぜ、アンドロメダ、ピョ-トル・ヴェリ-キイ、アドミラル・クズネツォフは出撃できない。
支援艦隊としては可能だが。
「あれ、何で私はOKなんです?」
「ああ、うらかぜはDDだろ?」
「そんなこと言ったらいそかぜだってDDだよ?」
「あいつはDDGだろうが・・・」
「あ、そっか」
「あとケストレルとかは一応原子力空母だからな。原子力を使う艦が出撃できないんだ」
「なるほど・・・」
「とりあえず続きな」
編成はまず、第一海域に第六駆逐隊とうらかぜ、雪風を出撃させる。
第二海域は水上打撃艦隊を編成し、出撃する。
第三海域の情報はまだ少ないため後日説明となる。
「まぁ、作戦説明はこんなものか」
「質問!」
「はい、うらかぜ」
「私の主な役目って何?」
「ん~・・・できればうらかぜは高性能なレ-ダ-で索敵をしてほしいんだ。攻撃もなるべく速射砲で」
「了解、どうしても積極的に戦闘に参加しないといけない場合は?」
「その場合はミサイルの使用も許可。まぁ、とあるロシア提督から100万くらい資源が届いてな・・・」
「さすがロシアやで・・・」
「まぁ、そんなとこだ。支援艦隊はケストレル、バ-ベット、ピョ-トル、クズネツォフの4人には必ず入って欲しいんだが・・・いいか?」
「ボクは問題ないよ!」
「わ、私も・・・その・・・問題ないです!」
「私も大丈夫よ」
「私も!」
「よし、作戦は明後日だが、威力偵察は明日行う!」
「了解!」
「明日に備えとけよ!解散!」
ばらばらと作戦会議室を出て行く。
「司令官さん・・・」
「どした?」
「その・・・実は明日が怖いのです・・・」
「・・・」
「もし・・・強力な敵がいて・・・それでっ」
「もうそれ以上言うな。フラグだぞ」
「でも・・・でも・・・!」
「泣くなって、な?」
「うぅっ・・・」
「よしよし。大丈夫だ。うらかぜも、雪風もいる。第六のみんなも一緒だ。安心していって来い。な?」
「はい・・・」
「ほら、涙拭け。もし何かあったら俺がどうにかしてやるよ」
「はい・・・ぐすっ」
「よしよし」
「・・・司令官さん・・・」
「ん?何だ?」
「・・・この部屋・・・もう誰も来ませんか?」
「ん~・・・まぁ、もう来ないだろうな」
「司令官さん・・・」
「ん?何だ?」
「ここで・・・いいですか・・・?」
「いいですか・・・・おまっ・・・」
いきなり目の前に服をはだけさせ始めた。
「ま、待て待て待て!!せめて部屋でやろ!部屋で!!」
「わ、私はここでいいんです!」
「落ち着け、落ち着けって!!」
「お、落ち着くのはそっちなのですっ!」
「ちょ、まっ・・・んぐっ・・・!」
「ん・・・ぷはっ・・・」
「・・・キスで口塞いで落ち着かせるの反則だろ・・・」
「えへへ・・・」
結局そのまま司令室で電と夜戦を行い、翌日は地味に腰痛に苦しめられたとさ。
明日は威力偵察だが、油断せずに行こう・・・鎮守府のミサイルも準備しておかないと。
イベント始まりましたねぇ!
やっとこさE-1E-21突破しました!
・・・丙作戦だがな。
いいんだよ!俺は艦娘が手に入ればいいんだよ!