横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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発令!第十一号作戦

~アンドロメダ~

 

今日の仕事は・・・あれ、何もない?

アイガイオンによる鎮守府強襲が起きた翌日、私はいつもどおり司令室にきて今日の仕事を確認していた。

 

「書類整理が・・・少しだけですか」

 

ほんの4~5枚程度の書類があるだけでほかは何もなかった。

デイリ-も今日は回す必要がない。

書類を片付けているとケストレルがやってきた。

 

「アンドロメダ、今日出かけない?」

 

「今日ですか?もう少しで仕事が終わるので・・・」

 

「了解!私の彼氏も一緒にいるけど大丈夫?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「実はアンドロメダに紹介したい人がいるんだって」

 

「は、え?私に?」

 

「男の人の友達ほしいんでしょ?」

 

「ええ!?わ、私はそんな!」

 

実をいうとちょっと欲しかったりもする。

男の人といえば隊長くらいしかこの鎮守府にいない。

 

「まぁ仕事終わったらいこっ!」

 

「は、はい」

 

そんなわけで仕事も終わり、着替えてケストレルを待つ。

 

「おまたせ~!」

 

「あ、ケストレルさん」

 

「えへへ、ちょっと服選ぶの迷っちゃった」

 

「私・・・こんな服でいいでしょうか・・・」

 

「普通にかわいいよ!」

 

「そ、そうですか・・・?」

 

「そういえばメガネかけてたっけ?」

 

「最近少し視力が落ちまして・・・艤装つけてるときは問題ないのですが・・・」

 

「そうなんだ、メガネ似合ってるよ!」

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

「とりあえず行こっ!」

 

場所は東京で待ち合わせらしい。

実は会う前から緊張しまくりだ。

 

「ケ、ケストレルさん・・・逃げていいですか・・・?」

 

「ええ!?なんで!?」

 

「お、男の人と話すの緊張しちゃって・・・」

 

「お、おう・・・」

 

「そんな微妙そうな顔しないでくださいよぉぉぉ・・・」

 

「いや~・・・その・・・私が男なら襲ってるね!」

 

「な、なに言うんですか!?」

 

「へへへ、じょーだん、じょーだん!・・・同性カップルはあの護衛艦二人でいいと思う・・・」

 

「あ、あはは・・・」

 

そんなわけで東京駅。

改札を出るとケストレルの彼氏と、その友人らしき人がいた。

 

「おまたせー!」

 

「ううん、今来たとこだよ」

 

「なんだよ、お前可愛い彼女じゃねーかよおおおおおお!!お前だけは・・・味方だと信じていたのに・・・」

 

「あ、あはは・・・」

 

友人さん・・・結構タイプかもです・・・

話してみないとわからないけど・・・

 

「始めまして!俺、朝野 正樹っていいます!」

 

「ほうほう・・・君がタクミの友達か~」

 

「こいつとは小学校からの付き合いだからね」

 

「おまけに趣味も似通ってるしね」

 

「そりゃ、お前に俺が色々吹き込んだからな」

 

ケストレルはすぐに仲良くなったようだ。

私は・・・入りづらい・・・・

 

「そっちの女の子は?」

 

「ああ、この子は私の昔からの友達だよ」

 

「へぇ、よろしく!」

 

「はえ!?あ、ええっと・・・よ、よろしくおねがいします・・・」

 

いきなりびっくりした・・・

 

「名前はなんていうの?」

 

「わ、私ですか?じょ、情報収集艦アンドロメダ・・・です」

 

「ん・・・?どゆこと?」

 

正樹と名乗った少年は頭に?マ-クが飛びまくっていた。

 

「ああ正樹、その子とケストレルは艦娘なんだって」

 

「ファッ!?マジかよ!!」

 

正樹は軽く興奮したように話しかけてきた。

 

「俺、艦娘のファンなんだ!すげぇ・・・」

 

「え、ええっと・・・」

 

「ぜ、ぜひとも連絡先を!!」

 

「ふええええ!?」

 

いきなりのこと過ぎてびっくりする。

連絡先聞かれるなんて初めてすぎる・・・

 

「正樹・・・ナンパするの早いよ・・・」

 

「え、これってナンパなの?」

 

「え、えっと・・・正樹さん・・・」

 

「は、はい!何でしょうか!」

 

「連絡先・・・交換しますか・・・?」

 

「いいの!?やったあああああ!!」

 

「ふぇっ!?え、えっと・・・ケ-タイを・・・」

 

その光景をケストレルとその彼氏さんは遠目から眺めていた。

なんで離れてるんですか・・・

 

「これからよろしく!」

 

「あ、はい・・・よろしくお願いします」

 

連絡先も交換し、4人で街に出かけた。

 

 

 

 

~提督~

 

「ふあああああ・・・」

 

朝の6時か・・・

今日も天気がいい。

ふとケ-タイを開くと着信が何件もあった。

 

「この番号・・・司令部?」

 

とりあえず電話をかけねば・・・

 

「もしもし?」

 

<<ああ大佐!やっと出た・・・>>

 

「なんです?」

 

<<大規模作戦だよ、明後日には作戦開始だ>>

 

「マジっすか・・・」

 

<<ああ、第十一号作戦だ>>

 

「第十一・・・二次大戦の?」

 

<<まぁ、名前はそのままだな。深海棲艦の泊地をリランカ島に見つけた>>

 

「ああ、あれ泊地だったんですか。なんか1ヶ月前くらいから妙な動きしてましたもんね~」

 

<<・・・一ヶ月前・・・?我々が見つけたのはつい先日なんだが・・・>>

 

「えっ」

 

遅すぎぃ!!だから大規模作戦なんかになるんだよ!

・・・報告してないからなのもあるけど

 

<<どうやって見つけたんだ・・・>>

 

「偵察衛星が写真送ってきて、それを元にUAVで現場空域を・・・」

 

<<・・・なんで報告ないの>>

 

「・・・すんません」

 

<<まぁ・・・仕方ない>>

 

よかった。怒られなかった。

 

「とりあえず明後日ですね。了解です」

 

<<よろしく頼む。ところで君今どこにいるんだ?鎮守府に電話しても出ないし・・・>>

 

「ああ、電と北海道に旅行です」

 

<<旅行中だったのか・・・それはすまない>>

 

「いえいえ。作戦でしたら仕方ないですからね。それに、アンタには鎮守府の改造黙認してもらってますし」

 

<<・・・あれは君が「俺のバックわかってます?アメリカっすよ?みんなのお友達サムおじさんっすよ?」って脅迫してきたからだろうが・・・>>

 

「そ、そんなことしたっけな~?」

 

・・・かれこれ3年前くらいにそうやって司令部に言ったのは事実です

とりあえず今日で旅行は終わりだな・・・

 

<<とりあえずよろしく頼む。あと、俺の嫁は子日だ。異論は認めん>>

 

「・・・ペドめ・・・」

 

<<大佐・・・君とはいい酒が飲めると期待したんだがな>>

 

「ロリコンとペドを一緒にするんじゃねーですよ」

 

<<ふむ・・・よろしい、ならば戦争だ>>

 

「いいっすけど、俺のバック分かってます?アメリカっすよ?タスケテーっていったら武装した怖いおじさん達が攻め込んできますよ?>>

 

<<・・・・・・・>>

 

「まぁ、明後日ですね。了解しました」

 

<<・・・無理やり話を終わらすな君・・・とりあえず頼むよ>>

 

「了解」

 

仕方ない・・・帰り支度だけしとくか・・・

 

「ふああああ・・・あれ・・・司令官さん・・・」

 

「おはよ。どした?」

 

「何で荷物まとめてるんですか?」

 

「ああ・・・すまん、明後日から大規模作戦が始まるんだ。それで、もう帰らないと・・・」

 

「もう帰るんですか・・・?」

 

「いや、午後に出発しようと思ってるよ」

 

「じゃあ午前中に急いでお土産買わないと・・・」

 

「そうだな」

 

そんなわけで朝食も済ませて空港付近に向かう。

荷物だけ機体に詰め込んで空港内でお土産を買うことにした。

 

「電、なるべく生鮮食品は避けてくれよ、あと壊れやすいものも」

 

「どうしてです?」

 

「あの輸送ポッドの位置って地味に熱くなるんだよ、あとはGで壊れたりするからね」

 

「なるほどなのです!」

 

「まぁ、白い恋人とかなら大丈夫だと思うけど・・・」

 

「了解なのです!司令官さんは何買うのです?」

 

「ん?俺?これこれ」

 

「木彫りの熊・・・?」

 

「ちょっとこういうのを司令室に置いてみたくってな。なんか偉い人感でるだろ?」

 

「いやまぁ・・・出ますけど理由が・・・」

 

そんな会話をしていたら昼過ぎになる。

お土産もたんまり購入した。

 

「さてと・・・帰るかな」

 

「司令官さん・・・また、連れてきてくださいね」

 

「おう!また来ような」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

~アンドロメダ~

 

横須賀まで帰ってきて4人でカフェに行っていた。

 

「ところでさ、タクミ」

 

「ん?何?」

 

「彼女とどこまでやったんだよ」

 

「ファッ!?」

 

「ブフッ!!!」

 

「ケ、ケストレルさん!?大丈夫ですか!?」

 

「げほっげほっ・・・大丈夫・・・」

 

「な、なにもしてないよ!!」

 

「え~・・・つまんねーの・・・」

 

ちなみにその話・・・私も気になります。

 

「ところでケストレルさん」

 

「げほっ・・・何・・・?」

 

「どこまでやったんです?」

 

「ぶふぉおおお!!」

 

飲みかけてた水をまた盛大に噴出した。

 

「お!やっぱアンドロメダさんも気になる?!」

 

「気になります!」

 

「だ、だから何もしてないって!アンドロメダも目を光らせない!」

 

「いまナイトビジョン起動させてませんよ?」

 

「そういう意味じゃない!」

 

それ以外に目が光るって何があるんだろう・・・

そんな話してると・・・

 

「あ、すみません、少し電話に行ってきます」

 

「どうしたの?」

 

「隊長から・・・」

 

「ん、了解!」

 

店のトイレ付近で電話にでる

 

「もしもし?」

 

<<ああ、アンドロメダか>>

 

「はい。今、機内なんですか?」

 

<<うん、横須賀に帰還中>>

 

「そういえばどうしたんですか?」

 

<<明後日から大規模作戦が始まるんだ。それで1500には会議室にいて欲しいんだけど・・・>>

 

「あと1時間後ですか!?」

 

<<お、おう。どした?>>

 

「ちょ、ちょっと遅れるかもしれません・・・」

 

<<ああ、少しくらい大丈夫だよ>>

 

「すみません!急いで帰ります!」

 

<<はいよー。気をつけてな>>

 

「隊長もお気をつけて」

 

電話を切り、ケストレルのところへ戻る

 

「おかえり~。なんの電話だったの?」

 

「明後日から大規模作戦発令、1500に会議室に集まるようにとのことです」

 

「1500って・・・あと1時間しかないじゃん!」

 

「はい!急いで帰らないと・・・」

 

「ごめんタクミ!!お金は今度返すから払っといて!!」

 

「あ、え・・・う、うん」

 

「すみません!正樹さん、私のもお願いします!」

 

「お、おう。気をつけて」

 

「はい!」

 

急いで鎮守府に戻る。

その最中に真上を聞きなれた轟音が通り過ぎていった。

たぶん隊長だろう。

なんとか10分前までに鎮守府にたどりつけた。

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「な、なんとか帰れたね・・・」

 

「そうですね・・・あとは着替えないと・・・」

 

「できることならシャワ-浴びたい~・・・」

 

「そんなことしてる暇ありませんよ!」

 

「分かってるって。着替えよ!」

 

「はい!」

 

急いで寮にもどり制服に着替える。

久々に走ったら汗かきました・・・

急いで会議室に入る。

 

「すみません!遅れました!!」

 

「お、おう、時間はまだ大丈夫だぞ」

 

「あ、あれ?」

 

「まだ4分あるよ」

 

「間に合ってよかった・・・」

 

「ははは・・・」

 

なんだか久々に隊長の姿を見た気がする・・・

 

 

 

 

~提督~

 

「よし、1500・・・作戦を説明するぞ!」

 

作戦名は第十一号作戦。

リランカ島攻略作戦だ。

まず、第一海域に軽巡と駆逐艦を派遣して威力偵察を行う。

この場で敵を確認した場合、これを撃破する。

今回の作戦にはケストレル、バ-ベット、いそかぜ、アンドロメダ、ピョ-トル・ヴェリ-キイ、アドミラル・クズネツォフは出撃できない。

支援艦隊としては可能だが。

 

「あれ、何で私はOKなんです?」

 

「ああ、うらかぜはDDだろ?」

 

「そんなこと言ったらいそかぜだってDDだよ?」

 

「あいつはDDGだろうが・・・」

 

「あ、そっか」

 

「あとケストレルとかは一応原子力空母だからな。原子力を使う艦が出撃できないんだ」

 

「なるほど・・・」

 

「とりあえず続きな」

 

編成はまず、第一海域に第六駆逐隊とうらかぜ、雪風を出撃させる。

第二海域は水上打撃艦隊を編成し、出撃する。

第三海域の情報はまだ少ないため後日説明となる。

 

「まぁ、作戦説明はこんなものか」

 

「質問!」

 

「はい、うらかぜ」

 

「私の主な役目って何?」

 

「ん~・・・できればうらかぜは高性能なレ-ダ-で索敵をしてほしいんだ。攻撃もなるべく速射砲で」

 

「了解、どうしても積極的に戦闘に参加しないといけない場合は?」

 

「その場合はミサイルの使用も許可。まぁ、とあるロシア提督から100万くらい資源が届いてな・・・」

 

「さすがロシアやで・・・」

 

「まぁ、そんなとこだ。支援艦隊はケストレル、バ-ベット、ピョ-トル、クズネツォフの4人には必ず入って欲しいんだが・・・いいか?」

 

「ボクは問題ないよ!」

 

「わ、私も・・・その・・・問題ないです!」

 

「私も大丈夫よ」

 

「私も!」

 

「よし、作戦は明後日だが、威力偵察は明日行う!」

 

「了解!」

 

「明日に備えとけよ!解散!」

 

ばらばらと作戦会議室を出て行く。

 

「司令官さん・・・」

 

「どした?」

 

「その・・・実は明日が怖いのです・・・」

 

「・・・」

 

「もし・・・強力な敵がいて・・・それでっ」

 

「もうそれ以上言うな。フラグだぞ」

 

「でも・・・でも・・・!」

 

「泣くなって、な?」

 

「うぅっ・・・」

 

「よしよし。大丈夫だ。うらかぜも、雪風もいる。第六のみんなも一緒だ。安心していって来い。な?」

 

「はい・・・」

 

「ほら、涙拭け。もし何かあったら俺がどうにかしてやるよ」

 

「はい・・・ぐすっ」

 

「よしよし」

 

「・・・司令官さん・・・」

 

「ん?何だ?」

 

「・・・この部屋・・・もう誰も来ませんか?」

 

「ん~・・・まぁ、もう来ないだろうな」

 

「司令官さん・・・」

 

「ん?何だ?」

 

「ここで・・・いいですか・・・?」

 

「いいですか・・・・おまっ・・・」

 

いきなり目の前に服をはだけさせ始めた。

 

「ま、待て待て待て!!せめて部屋でやろ!部屋で!!」

 

「わ、私はここでいいんです!」

 

「落ち着け、落ち着けって!!」

 

「お、落ち着くのはそっちなのですっ!」

 

「ちょ、まっ・・・んぐっ・・・!」

 

「ん・・・ぷはっ・・・」

 

「・・・キスで口塞いで落ち着かせるの反則だろ・・・」

 

「えへへ・・・」

 

結局そのまま司令室で電と夜戦を行い、翌日は地味に腰痛に苦しめられたとさ。

明日は威力偵察だが、油断せずに行こう・・・鎮守府のミサイルも準備しておかないと。




イベント始まりましたねぇ!
やっとこさE-1E-21突破しました!
・・・丙作戦だがな。

いいんだよ!俺は艦娘が手に入ればいいんだよ!

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