~ピョ-トル・ヴェリ-キイ~
さてと・・・一仕事しちゃおうかな
「クズネツォフ、制空権取れそう?」
<<問題ありません>>
「よぉし!」
あの巨体をロックオンする。
あれだけ大きいなら少し外したからって問題はないだろう。
「フォ-ルト・・・撃てっ!」
S-300FMを12発連続発射する。
S-300はかなり大型の対空ミサイルで何も知らない人が見たらICBMと勘違いしそうな形をしている。
ミサイルは2発がコクピット付近、残りは翼に命中した。
10発も大型ミサイルを被弾した翼はへし折れ、大型機はバランスを崩した。
<<敵機、バランス崩しました。どうしますか?>>
「なんかその・・・機械みたいな喋り方だねよぇ・・・クズネツォフって・・・」
<<兵器ですから>>
「艤装を外したら別人なのにね」
<<・・・グラニ-ト、目標をロックオン>>
「わあああああ!!!待った待った!!!!」
クズネツォフ怖い・・・
とりあえずアイツはバランス崩したけど・・・落ちる前に反撃してきそうだな~・・・
よし、やったこと無いけど対艦ミサイルを直撃させてみよう
「グラニ-ト、諸元入力・・・撃てー!!!」
座標を空中で爆発するように設定して発射する。
対艦ミサイルで対空攻撃なんて聞いたこと無いけどね。
<<目標にミサイル命中・・・敵機、墜落します>>
「あれ、当たった?」
<<はい、直撃です>>
「やったね♪」
<<帰りましょう>>
「そうだね」
着任早々、デカブツを叩き落して帰路に着いた。
~アンドロメダ~
「着任早々お疲れ様でした」
「いえいえ!初実戦で戦果あげれてボクも満足だよ!」
「当然の結果です」
「あ、クズネツォフ!いつまで艤装つけてるの?」
「これが私の本体です」
「基地内では外すのが常識でしょ!」
「あ、やめっ・・・・」
仲いいですね・・・なんて思いながらクズネツォフの艤装が外されるのを見ていた。
「はい外れた!」
「えっ・・・ひっ!」
さっきまでの機械みたいな口調が変わり、ピョ-トルの後ろに隠れてちょこっとだけ顔を覗かせていた。
・・・かわいいです
「あー!隠れるの禁止!」
「ひぅ!で、でも・・・・わ、私・・・無理ですうううううう!!!!」
そう叫んでクズネツォフはどこかへ走っていった。
「え・・・ええっと・・・」
「ああ、ごめんごめん!クズネツォフって艤装外したら突然人が変わるんだよねー!あははは!」
「ええっと・・・と、とりあえずお部屋分かりますか?」
「うん!あ、そういえば提督は?」
「今旅行に行かれてますよ」
「ああ、そうなんだ!旅行いいなぁ~・・・」
「とりあえず今日はお疲れ様でした」
「初めてで疲れた~・・・あ、クズネツォフはボクは見つけて連れて行くから大丈夫だよ」
そういって司令室から出て行った。
するとこんどはケストレルが司令室に飛び込んできた
「ア、アンドロメダー!!よかったぁ・・・」
「うわぁ!!ケ、ケストレルさん・・・抱きつかないでください・・・」
「だって・・・心配だったし・・・」
「あの・・・それより・・・」
部屋の入り口で男性が一人ケストレルを眺めていた。
「あの人・・・誰ですか?」
「ああ、アレ?私の彼氏!」
「ア、アレ扱いって・・・」
結構扱いひどいな・・・
とりあえず挨拶はしとこう・・・
「ケストレルの彼氏さんですか?」
「は、はい!島田 拓未と申しますです!」
不恰好な敬礼をしながら噛み噛みでしゃべっていた。
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。私は情報収集艦アンドロメダです」
「よ、よろしくおねがいします!」
「とりあえずお茶でも飲まれますか?」
「ああ、アンドロメダ、そんなのいいよ~」
「でも・・・お客さんですし・・・」
「ほらタクミ!ジュ-ス買ってくる!」
「ええ!?」
「もちろん、お前のサイフな」
「ひどっ!!」
「えへへ、冗談だよ。何が飲みたい?」
「え、ぼ、僕は特に・・・」
「じゃあ、なんでもいいね。アンドロメダは?」
「あ、いえ!私が行きますよ!」
「いいのいいの」
「じゃあ・・・お願いします」
「はーい!」
そんな感じで司令室はのんびりとした空気になっていた。
~提督~
「ソフトクリ-ムおいしいのです♪」
「たしかにおいしいなコレ」
二人でベンチに腰掛け、ソフトクリ-ムを食べていた。
このあとの予定決めてないけど・・・どうするかな
「電、このあと行きたい場所とかあるか?」
「ん~・・・お買い物に行きたいのです!」
「お土産とか?」
「はい!あとは北海道のおいしい食べ物とか!」
「お!いいな!いっそのこと食べ歩きするか!」
「きょ、今日はお腹いっぱいなのです・・・」
「んじゃ明日?」
「明日なら大丈夫なのです!」
「お土産は何買って帰るかな~」
「ん~・・・白い恋人とか?」
「そうだな」
とりあえず時間もいい頃合なので旅館に帰る。
「電、今日は満足か?」
「はい!・・・牛さんなみのおっぱいってどうやったら手に入るのです・・・」
「あ、あはは・・・」
そんな話をしながら旅館に帰ってきた。
3時間くらい運転してたら疲れた・・・
食事も済ませて部屋に帰って来た。
「ふ~・・・疲れた」
「お疲れ様なのです!」
長時間の運転はつらい・・・
とりあえず風呂に入ろう
「電、風呂行かないか?」
「お風呂ですか?」
「ああ、ここってカップル・夫婦用の混浴があるしな」
「ここここここ混浴!?」
「だ、ダメか?」
「え、えっと・・・ダメではないですけど・・・」
「んじゃ行こう!」
「は、はい!」
よし、頑張ってMy sonがカ-ニバルだよっ!にならないようにしないとな。
え?何?混浴映像寄越せって?
・・・1万からスタ-トな
「電はもう先に入ったかな?」
扉を開けて入るとまだ誰も居なかった。
「先に入っとくかな」
お湯につかり一息つく。
お湯の温度は最高で疲れが取れていく。
・・・・それはおいといて、ここは露天風呂なんだが何故か周りに地上配備型CIWSとロシアの最新式対空ミサイルS-400が置いてある。
あと気のせいであってほしいけど、この露天風呂の半径40km以内は飛行禁止空域だった気がする。
「ここは何かの軍事施設かよ・・・」
しかもたまにCIWSが上空の目標を追尾するように動いてたりする。
怖すぎ。
「電遅いな・・・」
一息つきながら空を見上げていると・・・
「きゅーそくふじょー!なのです!」
「おわっ!?」
電がお湯から飛び出てきた。
「えへへ、司令官さん、対潜警戒を厳となせ!なのです」
「・・・お前はその対潜警戒をする船だろうが・・・」
「えへへ♪」
「可愛いなもう・・・」
「司令官さん、お膝の上いいです?」
「ん?いいぞ」
「じゃあ失礼するのです」
電はあぐらを搔いていた俺の脚の上に座ってきた。
水の中なので元々軽い電がさらに軽く感じる。
「空・・・きれいなのです」
「そうだな・・・夕暮れ時だしな」
「そういえば司令官さんとこうして空を見上げてると何だか落ち着くのです」
「場所もいいしな・・・ここで鳥の鳴き声とかあれば完璧なんだが・・・」
聞こえてくるのはCIWSのモ-タ-音とバルカンが空回りする音だった。
・・・バルカンが空回りするって結構近いとこにタ-ゲットいるんじゃね・・・?
なんて思っていると・・・
「はにゃあああ!?」
「おおう!?」
ものすごい轟音とともにぶっとい対空ミサイルが飛んでいった。
・・・マジですか・・・
しかもその後空に赤い点のようなものが出来た数秒後、小さい爆音が聞こえてきた。
・・・・撃墜されとる・・・
<<お客様にご連絡いたします。さきほど露天風呂上空の飛行禁止空域に偵察機と思わしき航空機が侵入、再三の警告に従わなかったため撃墜処置をとらせていただきました。お客様を驚かせてしまい、誠に申し訳ございません>>
「て、偵察機?」
「あ~・・・手の込んだ盗撮だな・・・」
「び、びっくりしたのです・・・」
「俺もだ・・・」
突然でびっくりしたがその後は静かになった。
これでゆっくり風呂に浸かれる。
「司令官さん」
「ん~?何だ?」
「・・・大好き・・・なのです」
俺のほうに振り向き、上目遣いで言ってきた。
「俺もだよ、電」
「えへへ・・・ん・・・ちゅっ・・・」
何度目のキスだろうか。
・・・ケッコン式のときのファ-ストキスはノ-カンな。
そのまま30分くらいお湯に浸かっていたせいで俺たちは軽くのぼせてしまった。
ラストのイチャコラシ-ンを頑張ったです(小並感
そんなことは置いといて今回はまぁまぁ・・・かな?