~アンドロメダ~
あの機影・・・まさか・・・!
私は急いでデ-タベ-スを検索する。
すると・・・
「アイガイオン級・・・重巡航・・・管制機・・・」
アイガイオン級重巡航管制機。
エストバキアが開発した空中空母だ。
「何なんですかあの航空機!!」
「空中空母です!早く艦載機を・・・!」
「ベルカ戦争の時のとは違うの!?」
「あれとは違います!」
もう艦載機を上げ始めているだろう・・・
あの大きさから考えるに艦載機は・・・1000機以上・・・
「赤城さん!戦闘機はあと何機残ってますか?!」
「あと・・・メビウスが2機・・・ク-ガ隊のみです!」
「バ-ベットさんは!?」
「F-14Dが20・・・」
少ない・・・でも、やれるうちにやらないと・・・!
そんな時突然レ-ダ-がおかしくなる。
「レ-ダ-が・・・まさか・・・コットスは居ないはずなのに・・・!」
「私もレ-ダ-が・・・ECM!?」
「ECCM出力最大!みなさん、早く艦載機を!!」
「わかりました!第二次攻撃隊、全機発艦!!」
「上がれる機は全機発艦!急いで!」
「わ、私どうしたらいいですか!?」
「雪風さんは・・・」
今、雪風にできることは無いに等しい・・・
でも・・・対空砲火なら・・・!
「雪風さん、主砲で対空攻撃はできますか?」
「はい!」
「あの機を狙ってください!」
「わかりました!!」
私は敵をミサイルでロックオンする。
私の対空兵装は申し訳程度しかない・・・今は圧倒的に対空装備に欠けている。
「スタンダ-ド・・・撃てー!!!」
<<こちらホ-クアイ、敵艦載機発艦を確認。ものすごい数-------->>
突然無線が途切れる。
「ホ-クアイロスト!!撃墜されたわ!!」
「・・・そんな・・・!」
「司令官に連絡は入れたの?!」
「いえ・・・連絡は入れません」
「何でよ!」
「入れてももう間に合いません!」
するとアイアガイオンから複数のミサイルが発射された。
「目標ミサイル発射!!こっちに突っ込んできます!」
鎮守府にいそかぜさんとうらかぜさんが居てくれたら・・・
二人はデ-トと言ってどこかに出かけてしまっている。
「ミサイル本艦隊に近づく!アンドロメダ、迎撃するわよ!!」
「わ、わかりました!!」
迎撃ミサイルを発射するもミサイルの数が多い・・・
「I have control」
雪風がそうつぶやき突然表情が変わる。
さっきまであんなに焦っていたのに雰囲気まで別人になっている。
「redy」
いつもの舌足らずな口調ではなく流暢な英語を呟いている。
あの人格なんだろうか・・・
「GUN」
レディガンと呟きミサイルに向けて機銃掃射を始めた。
「ミサイル一発撃墜!さらに一発が突っ込んできます!!」
「redy main gun」
突っ込んできていた5発中、4発機銃で撃墜。
残り一発はもう目の前まで迫っている。
「Shelling started」
雪風はまず一発を発射。
しかしそれは少し逸れていた。
・・・外した・・・?
すると砲弾はすぐ真横で爆発、ミサイルの軌道を逸らした。
そして迷走を始めたミサイルにもう一発を撃ちこみ撃墜した。
時限信管を使用したのだろう・・・でもあの一瞬で・・・。
「ミサイル消滅!あとは本体だけ・・・」
しかし目標は弱点を撃ち抜かない限りスタンダ-ドミサイル程度では撃墜できない。
ましてやRAM程度じゃかすり傷一つできない。
「せめてあいつの後ろに回り込めたら・・・」
「・・・!アンドロメダさん!敵機来ます!」
赤城さんが頭上を見て叫ぶ。
・・・シ-スパロ-はもう間に合わない・・・
「対空戦闘!CIWS発射!!」
「redy GUN」
雪風と共に迎撃を急ぐ。
しかし数が多すぎる・・・
「多い・・・キャアアア!!!」
右半身にはしる激痛・・・
右を見ると雷撃機が火を噴いて墜落していった。
・・・被雷した・・・
急いで被害を確認する。
「そんな・・・FCS損傷・・・?」
FCSレ-ダ-を破壊されいた。
「・・・ここで・・・終わりなの・・・?」
周りでは撃ち漏らした敵機の爆弾が着弾しおおきな水柱を上げている。
「キャアアア!!真上・・・直上・・・?」
「赤城さん!」
「飛行甲板大破・・・バ-ベットさん・・・あの子たちを・・・」
「わかってるわよ!早くここから離脱して!」
「すみません・・・!」
赤城さんは離脱していく。
空中は敵機で覆われている。
・・・ここで沈むのかな・・・
隊長・・・鎮守府・・・守りきれなくて・・・ごめんなさい・・・
そんな事思っていたときだった。
「CIWS、撃て!」
ものすごい轟音が聞こえ横を向く。
「貴女は・・・だれですか・・・?」
「間に合ったぁ・・・ボクはキ-ロフ級重巡洋艦、ピョ-トル・ヴェリ-キイ!」
「ロシア艦・・・」
「さっき着任しました!」
「了解・・・しました・・・」
「ひどく損傷してるけど大丈夫?」
「右舷に一発被雷しました・・・」
ひどく痛む右のお腹を押さえながら言う。
「敵は・・・アイツ?」
「そうです・・・」
「わかったよ。クズネツォフとボクがあとは片付けるよ」
「でも・・・着任したばっかりじゃ・・・」
「大丈夫、ボクはこれでも世界最大の戦闘艦だから」
「・・・わかりました・・・必ず、鎮守府に帰ってきてください」
「やだなぁ・・・それじゃ死亡フラグだよ・・・」
そう言って別れる。
雪風が私のそばを守るように航行してくれている。
「You have control」
「・・・?」
「ひやああああああ!!!!ミサイルがああああ!!!!・・・ってあれ・・・?」
「あの・・・雪風さん・・・?」
「ア、アンドロメダさん!?どうしたですか!?」
「魚雷を・・・」
「早く帰ってドックに・・・」
また覚えていないんだろうか・・・
~ケストレル~
東京を離れて横須賀に帰ってきた。
彼氏も連れてだけど。
「ケストレルさん、横須賀においしいカフェみたいなのって無いかな」
「ん~・・・私あんまり外でないからな~・・・行きたいの?」
「なんとなく・・・ケストレルさんの家の近くに行ってみたくって・・・」
「んじゃ、いっそのこと家来ちゃう?」
「え、えぇ!?ま、まだ早いよ!!」
「早いって何だ・・・まぁいいや、ついて来て」
「ぼ、僕まだ心の準備が・・・」
「・・・あんた私と何するつもり・・・」
とりあえず鎮守府に向かって歩く。
「あれ、ケストレルさん。あれ何?」
「そろそろさん付けやめてよ~・・・んでアレって?」
「ご、ごめん・・・アレだよ」
指差す方向を見ると・・・
「え・・・何・・・アレ・・・」
「何だろうね・・・」
「あの模様・・・」
「?何か知ってるの?」
「タクミ!ここまで来たならついて来て!!」
「え、え!?何!?」
「いいから早く!!」
・・・深海棲艦・・・・!!!
いつのまに空を飛べるように・・・
ダッシュで鎮守府に帰る。
そういえば今鎮守府にいる艦に対空戦闘能力がほとんど無かった・・・
「鎮守府ってここ?」
「そう、ここが横須賀鎮守府。とにかく安全な場所に隠れてて!」
「え、で、でも・・・」
「いいから!!」
そういっても私の後を追ってきた。
とにかく急いで工廠に向かわないと・・・
「お?ケストレル?」
「妖精さん!対空能力の高そうな船、何でもいいから建造して!!高速建造で!!」
「あいさー!!」
「ケ、ケストレル~・・・ゼェゼェ・・・」
「結局ここまで私についてきたのか・・・・」
「だ、だって心配だし・・・」
「はぁ・・・じゃあ工廠から出てきた艦娘にあのデカブツにしたに行くように言っといてね!」
「ケストレルはどうするの!?」
「防空司令部に走ってそこのミサイルをアイツに叩き込んでやるのよ!!」
「ミ、ミサイル!?」
「とにかくお願い!!」
そう言って私は防空司令部に向かった。
今動かせるのはトマホ-クのみ・・・
対艦ミサイルを対空攻撃に使うなんて考えたこと無かったけど・・・なんとかしてみせる!
戦闘描写が苦手かも知れん・・・そんなこと思った今日のこのごろ。