旅行2日目。
とりあえず札幌に来てみた。
「とりあえず札幌に来たのはいいけど・・・どこ行くかな~」
「ん~・・・お昼食べたいのです!」
「もうそんな時間か・・・よし!ラ-メンでも食いにいくか!」
「札幌ラ-メン・・・食べたいのです!」
「よし!行くか!」
行くか!と行ったのはいいけど、どこに美味い札幌ラ-メンあるのやら・・・
「あ、司令官!あそこのお店どうなのです?」
「ん?あの列が出来てるとこ?」
「そうなのです!」
「そうだな、行こうか」
少し列の出来たラ-メン屋に向かう。
列に並ぶと前に並んでいた少し太めの中年の男が話しかけてきた。
「おや、あんたもこのラ-メンに目をつけたか」
「列が出来てたんでね」
「つまり・・・初めてか・・・」
何だこのオッサン。
「ええまぁ・・・ここって美味しいんです?」
「いや、クソ不味い」
「・・・不味いんかい!!」
「いやほら・・・人間どこまで不味いのか気になるじゃん」
「ならないでしょ!美味いもの食いたいでしょ!!」
とりあえずこのラ-メン屋はやめておこう・・・
わざわざ旅行先で不味いもの食いたくない・・・
「司令官さん・・・列って信用できないのです・・・」
「すごく痛感した・・・」
いや、アレが稀な気がするけど・・・
とりあえず無難に駅前を探すかな・・・。
「あ、そうだ。鎮守府のほう大丈夫かな」
「もう・・・今はお仕事の話は無しなのです!」
ちょっと電が膨れっ面になる。可愛い。
「はは、よしよし」
「ふにゃああああ!!撫でまくらないで欲しいのですうううう!!」
「おっとすまんすまん」
「髪がぼさぼさになる・・・」
そんなことしてると鎮守府から電話がかかって来た。
「ん?」
「どうしたのです?」
「鎮守府から電話・・・ちょっと出てくる」
「了解なのです!」
「もしもし?」
<<旅行中すみません。少し報告があったので・・・>>
「報告?何かあったのか?」
<<いえその・・・ケストレルさんに彼氏できちゃったみたいで・・・>>
・・・・・・・・・・・・!?
「ファッ!?え、ちょっ・・・えっ!?」
<<どうもこの前出かけた先で仲良くなった男性がいたらしく・・・今朝嬉々として報告してきました・・・>>
「マジかい・・・」
<<あ、それと建造報告なんですが、雪風さんが着任されました>>
「や り ま し た 」
<<ですがその・・・>>
「ん?どした?」
<<戦闘中の様子がおかしくて・・・>>
「怯えてでもいたのか?」
<<いえ・・・人が変わるっていうか・・・その・・・話せば長くなるので動画をあとで送ります!>>
「お、おう」
そういって電話は切られた。
・・・ケストレル・・・いつの間に・・・
まぁ、いっか。
それよりも雪風キタコレ!
「電話終わったのです?」
「ああ、終わったよ」
「じゃあお店探すの再開なのです!」
「おー」
「棒読みなのです!?」
~アンドロメダ(昨日)~
さてと、建造行こうかな。
「えっとデイリ-は・・・うん、これでいいかな」
私は工廠に向かった。
「建造お願いします。駆逐艦クラス一隻分で」
「はいよー!今日はてーとく居ないの?」
「はい、電さんと旅行に・・・」
「ほ~・・・ということは旅行中に【ピー】とか【ピー】とかしてるんだろうね」
「な、生々しい・・・」
「とりあえずこれ、高速建造どうする?」
「一応お願いします」
「イエッサ-!!」
いったいあの火炎放射器でどうやって建造してるのか気になって仕方ない・・・。
すると・・・
「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です!どうぞ、宜しくお願い致しますっ!」
「横須賀鎮守府にようこそ。司令官代理の情報収集艦アンドロメダです」
「あれ、しれぇは居ないんですか?」
「今は旅行に行かれています」
「雪風も旅行に行きたいです・・・」
私はそんな会話をしながら司令室に戻る。
「雪風さん、さっそくですが正面海域に出撃してもらいます」
「い、いきなりですか!?」
「はい、私といそかぜさん、うらかぜさんと警備にお願いします」
「わ、わかりました!」
雪風はビシっと敬礼をして出て行く。
「ふぅ・・・えっと・・・装備装備・・・」
装備を確認する。
12.7cm連装砲と魚雷・・・あれ、もうひとつ?
取り外し不可と書かれたスロットに「YUKIKAZE」と書かれたものがあった。
ゆきかぜ・・・ん~・・・なんだろ・・・
とりあえず出撃準備を済ませて洋上に向かった。
「これが初実戦ですが、雪風さんは主に見学しててください」
「は、はい!」
洋上に出て少し向かうと索敵レ-ダ-に複数の反応があった。
駆逐艦クラス・・・3隻。
「いそかぜさん、うらかぜさん、駆逐艦3を認む。攻撃開始してください」
「了解しました。トマホ-ク、攻撃準備」
「いそかぜは長距離兵器あるからいいよねぇ・・・」
「・・・・(ドヤ」
「あー!!むかつくぅぅぅぅ!!!」
「あ、あの・・・攻撃を・・・」
「了解・・・トマホ-ク、攻撃はじめ!」
いそかぜさんから2発のトマホ-クが発射される。
「あれ、一発撃ちもらしになるよ」
「いえ、一隻は雪風さんがしとめてください」
「はい!艦隊をお守りします!」
艦隊は増速し、一気に敵艦隊に迫る。
「雪風さん、もし敵を撃沈できないと判断したらすぐに援護要請してください」
「わかりました!!」
雪風は主砲を斉射する。
・・・しかし、射程圏外だ。
「あの・・・もうちょっと近づかないと・・・」
「あれ、遠かったです?」
「ギリギリ圏外・・・あれ!?」
すると砲弾はなぜか敵駆逐艦に全弾命中・・・軌道をよく見ると何故か海面近くで発生した超強力な上昇気流で押し上げられ命中したようだ。
う、運良すぎる・・・
「敵艦隊殲滅・・・警備を続行しましょう」
「了解・・・あ、待って・・・魚雷音!!」
うらかぜさんが急に叫ぶ。
魚雷・・・!?
「6時方向・・・魚雷20!!」
「に、20!?」
「間違いありません!!魚雷20・・・雷速40!!」
「どどどどどどどうしましょう!?」
「雪風さん、落ち着いてください!全艦最大戦速!振り切ります!!」
「魚雷・・・そんな・・・誘導魚雷!?」
「誘導!?そんな馬鹿な・・・」
「魚雷から探針音・・・音響誘導魚雷です!!」
「私も確認しました。各艦に五発づつ向かってきます!」
私たちは逃げ切ろうと思えば逃げ切れる・・・でも雪風さんはそうはいかない。
現在の速力は35ノット・・・どうやっても追いつかれる。
「魚雷・・・距離2000!!」
もう至近距離だ。
どうする・・・落ち着け・・・!
すると雪風が・・・
「あい・はぶ・こんとろーる・・・」
「雪風さん?何か言いましたか?」
雪風のほうを振り向くと雪風は死んだ目をしていた。
俗に言うレイプ目みたいな目をしていた。
・・・怖い。
「ゆ、雪風さん!?」
私が呼びかけても反応しない・・・
そんなことしてる間に魚雷はもう目の前まで迫っていた。
・・・ここで・・・終わりなのかな・・・
雪風のほうを見たまま固まっていると突然雪風は180度急速旋回した。
その場で・・・だ。
いくら艦娘とは言え、そんな旋回をすれば体はもとより、艤装が持たない。
それ以前にいくら現代艦の私たちでもその場で速度を変えずに180度旋回なんて出来ない。
「雪風さん!何をする気ですか!!」
雪風は速力35ノットで後進状態だ。
艤装の耐久値が心配になる。
「主砲・・・準備」
雪風はそう呟いて魚雷に向けていきなり砲撃を始めた。
それも正確に一発ずつ撃ち抜いていく。
ものの1分で全魚雷を迎撃・・・
雪風はまた急速旋回で正面に戻る。
「ゆー・はぶ・こんとろーる・・・」
今度はそう呟いた。
同時に目に光が戻り、さっきまでの雪風になる
「ぎょ、魚雷いいいいい!!」
「魚雷ならもう全部迎撃されましたよ・・・?」
「あ、あれ・・・そうなんですか・・・?」
「記憶ないんですか!?」
「え、えっと・・・何の話かわからないです・・・」
「と、とりあえず戻りましょう」
「はい!艦隊をお守りします!!」
雪風さん・・・何者なんですか・・・。
そんなこと重いながら鎮守府への帰路に着いた。
ごめんね、イチャイチャシーン上手いこと出来なかったの・・・
というわけで、はい。作品を間違えてる雪風です。
分からない人に説明すると、戦闘妖精雪風見ましょう。以上!
え、説明になってないって?俺は知らん!