ブラ鎮爆破・・・指導も終わり、鎮守府に帰ってきた。
すると鎮守府の門の前に一人の女の子が・・・
「ん?お嬢ちゃんどうしたんだ?こんな場所で」
「あ・・・えっと・・・パパがここにいろって・・・」
「パパ?」
「ここなら・・・拾ってくれるって・・・」
「・・・捨て子・・・か・・・」
見た感じ、10歳くらいだ。
いくら一般人でもほっとくわけにはいかない、保護しないと
「そか・・・とりあえず中へおいで」
「うん・・・」
「しかし・・・その服サイズあってなくないか?」
「その・・・家は・・・お金なくて・・・」
「・・・」
戦争の影響で地方部の一部は極貧状態になっている箇所が多数ある。
たぶん、そこから来たんだろう。
「お父さんとお母さんは?」
「どこかへ行くって・・・遠いとこって・・・」
「・・・すまん」
たぶん失踪だろうな。生存は絶望的だ。
「あ、司令官さん!お帰りなさいなのです!あれ、その子はどうしたのです?」
「ただいま、電。さっき鎮守府前に置いていかれてたのを保護したんだよ。たぶん両親は失踪・・・生存は絶望的だろうな」
「そう・・・ですか・・・」
「うちで養ってやればいいさ、子供一人養えるくらいの物量はあるよ」
「了解なのです!」
「そだ、いそかぜはどうしてる?」
「あの・・・それが・・・」
「?」
電はものすごい言い難そうな顔をしている
「実は・・・うらかぜさんもうち所属になって・・・それからちょっと・・・」
「え、また現代艦増えたの・・・?」
「いや・・・そこじゃないのです・・・」
「じゃあ何だ?」
「それが・・・その・・・デキちゃったみたいで・・・」
「ファッ!?」
まさかの百合カップルですか!?
・・・そそる(ry
「それで・・・今お部屋なのです・・・」
「と、とりあえず・・・この子の面倒を任せてくれないか・・・?」
「りょ、了解なのです!」
電に女の子を預け、司令室に向かった。
~電~
「お姉ちゃん、名前なんて言うの?」
「私ですか?電なのです!」
「いなづま・・・さん?」
「呼び捨てでいいのです」
「うん!分かった!」
「そっちはなんて言うのです?」
「私は佳織だよ!」
「佳織ちゃんですか、よろしくなのです!」
なぜか私と歩いていると突然元気になる。
大人の人が苦手なんだろうか・・・
いろいろ話しているうちに部屋に着く。
すると中から・・・
「ハァハァ・・・あっ・・・うらかぜ・・・そこ、ダメ・・・です・・・!」
「えへへ、いそかぜってこんな所が弱いんだ~」
「あッ!!ダメ・・・!!」
・・・・・・・・・・
「聞いちゃダメなのです・・・」
急いで耳を塞ぐ。
健全な子供には聞かせられないのです・・・
「あはは、手がべとべと~、ちょっと洗ってくるね!」
「ハァ、ハァ、ハァ・・・う、うん・・・」
「えへへ、可愛い」
そんな会話が聞こえたと思ったらドアが開いた。
「あ、あれ!?電さん!?」
「・・・うらかぜさん・・・」
一応うらかぜさんは服を着ていたが・・・いそかぜさんは・・・もうR-18タグつくのです・・・
ちなみにうらかぜさんは雷お姉ちゃんとよく似ている。
この前本人が、「まぁ、私って護衛艦「いかづち」だs」といいかけたところでいそかぜさんが急いで口を塞いでいた。
いそかぜさん曰く「関わったらいけない大人の事情」らしいのです。
「あ、あはははは・・・と、ところで電さん、この子はどうしたんです?」
「あの・・・お二人に預かってほしかったんですけど・・・不安に・・・」
言い切る前に・・・
「可愛いいいいい!!いそかぜ!見てみて!!」
「ち、力・・・入らないですぅぅぅ・・・・」
「もう・・・」
「と、とりあえず・・・お預けして大丈夫なのです・・・?」
「任せてください!」
そういってドアを閉めた。
・・・ものすごく不安だ。
そっちの世界に入らない事を祈るのです・・・
~いそかぜ~
うぅ・・・まだ何だか余韻が・・・
でも小さい子の前・・・服は着とかないと・・・
「うわ~・・・お姉ちゃんたち美人・・・」
「え、そう?いいこと言うねー!」
「ねえお姉ちゃん、本の読み聞かせしてほしいな」
「うん、いいよ。どんな本?」
「えっとね、これ!」
差し出されたのは「新訳 桃太郎」だった。
・・・なんだ新訳って。
ものすごく内容が気になる。
「これを読めばいいの?」
「うん!」
「うらかぜが読みますか?」
「任せて!私読み聞かせ得意なのよ!」
そういってペ-ジを開く。
「むかしむかし・・・」
※ここからいそかぜの心の声は【】で表示されます。
昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山に芝刈りに。
おばあさんは川に昨日屠った鬼の返り血を洗いにいきました。
【おばあさん強いなオイ!!!
何で鬼屠れるんですか!!
桃太郎いらないでしょ!!
と、心の中で突っ込みをした】
すると、大きな桃が川上から流れて来ました。
おばあさんは。
「じいさんのクソみてぇにデケェ桃だな」
と言いました。
【おばあさん口悪いな!!!
・・・これ突っ込み無しには物語を聞けない気がする・・・
ていうか、なんで うらかぜ は突っ込みのひとつもないんですか!?
でも、女の子は楽しそうに聞いているので声に出しての突っ込みはやめておいた。
・・・声に出して突っ込みたい・・・】
「しかたねぇ、ジジイにも食わせてやるか」
おばあさんは大きな桃を担いで持って帰りました。
桃の総重量は40kgを越しています。
【おばあさん強靭すぎるでしょ!!!
若々しいですね、おばあさん!!】
「早く帰ってこないかなじいさん」
するとおじいさんが返って来ました。
おじいさんはたまたま仕留めた獲物のプレ○ターを持って帰って来ました。
【なんでおじいさんプレ○ター仕留めてるんですか!!
もうこれおじいさんとおばあさんだけで鬼が島壊滅できるでしょ!!
・・・もうダメだ・・・声に出して突っ込みたい・・・】
「今帰ったぞ。今日はいいものを捕まえた」
「おかえり。川で大きな桃が取れてねぇ」
おばあさんは突然温和な口調になりました。
猫かぶってます。
【・・・本が突っ込み入れるですか!?】
「お、その桃はどうしたんじゃ?」
「おいしそうな桃だったからねぇ・・・べ、別にアンタのために取って来たわけじゃないんだからねっ!たまたま流れて来たから持って帰っただけなんだから!」
おばあさんはこの歳でツンデレです。キツイです。
【・・・ああ、もう疲れた・・・
突っ込む気力が削がれる・・・】
「どうじゃ、食べてみんか」
「そうですね、では・・・チェストォォォォォォォ!!!!!!!」
おばあさんはあの赤鬼を屠った伝説の手刀で桃を半分に割りました。
すると中から可愛い赤ちゃんが出て来ました。
「おぎゃあ!!(低音」
ものすごい低音で泣く赤ちゃんが出て来ました。
「おやまぁ!ものすごい低音の赤ちゃんですね!」
「こりゃたまげた!低音だ!」
おじいさんとおばあさんは低音ばかり気にしてました。
赤ちゃんはほったらかしです。
「この子は桃から生まれたから桃太郎と名づけましょう」
「そうだな、桃太郎がいいな」
子供がいなかったおじいさんとおばあさんは桃太郎をそれは大切に育てました。
おばあさんは料理や家事を教え、おじいさんは銃火器の扱い方、近接戦闘術、兵器の操縦方法をみっちり教導しました。
「いいか桃太郎!これから語尾にはサ-をつけろ!分かったか!!」
「Sir,Yes sir!」
「声が小さい!!」
「sir,yes sir!!!!!」
「よし!」
おじいさんはどこぞのハ-ト○ン軍曹です。
桃太郎がすくすくと育ちました。
もう一人前の海兵隊員です。
【もうダメ突っ込む。
・・・桃太郎じゃないんですか!?海兵隊員なんですか!?】
「おじいさん、おばあさん、私は今から鬼退治に行ってきます」
「鬼が島へ行くのかい?」
「やめなさい、命がいくつあっても足りないよ」
「私は鬼達の悪さを止めたいのです。」
おじいさんとおばあさんは桃太郎の熱い思いを受け入れました。
「仕方ない、行くがいい。じゃが、生きて帰ってくるんじゃぞ」
「大丈夫です。私には・・・護るべき人が居ますから。」
桃太郎はその思いを胸に武器を取ろうとしています。
おじいさんは桃太郎のために知り合いのガンスミスにお願いしてM92F Inoxカスタム、通称ソード・カトラスを二丁用意しました。
桃太郎はこの後、トゥ-ハンドとして恐れられることになります。
おばあさんは、吉備団子を作るのがめんどくさかったので近くのコンビニからカロリ-メイトを買って来ました。
江戸時代より前なのになんで拳銃とかコンビニがあるのか不思議です。
【それ私も不思議だし、なんで本が内容に突っ込みいれてるのかも不思議だし、これ小さい子向けの絵本って事忘れちゃいけない。
と、私はそろそろ冷静に突っ込みを入れだす。】
桃太郎は家を出て、鬼が島へどんどん進んでいきます。
すると途中で犬に出会いました。
「桃太郎さん、桃太郎さん、立派な獲物ぶら下げて狩りでも行くのかい?」
「ああ、今から鬼を狩りに・・・な」
「へっ・・・それなら俺も連れて行ってくれ」
「ふむ・・・いいだろう、カロリ-メイトでも食べてお供になってくれ」
桃太郎は葉巻を吸いながら犬にカロリ-メイトを差し出します。
「うますぎるッ!!」
「さぁ、鬼が島へ行こう」
桃太郎はズンズンと進んで行きます。
すると今度は猿に出会いました。
「ああ、神様・・・助けてください・・・」
猿は桃太郎に助けを乞います。
「悪いが神は留守だ。休暇取ってベガス行ってる」
「ではあなたでいいんです。鬼達を駆逐したい・・・一匹残らず!!」
「じゃあ俺のお供になりな」
そういって桃太郎はカロリ-メイトを差し出します。
「もっと食わせろ!」
「さぁ、先に進もう」
【なんで桃太郎は葉巻吸ってるの。なんでちょっとハ-ドボイルドっぽいんですか。
ちなみに横の女の子は目をキラつかせて聞いている】
先にすすむとキジに出会いました。
「メ-デ-メ-デ-!!くそっ!落ちる!!」
「ああ!ジャン・ルイがやられた!!」
「落ち着けジ-ン!指揮を引き継ぐんだ!」
上にはキジが数匹飛んでいました。
その中の一匹が落ちてきたようです。
ワシと戦っているようです。
「キジ、大丈夫か」
「無理・・・だな、電気系統がイカれてるんだ。キャノピ-が飛ばねぇ・・・イジェクションシ-トもたぶんダメだ」
完全に作品を間違えているキジです。
【それ私のセリフです】
「これでも食べろ。傷が治る」
キジにカロリ-メイトを与えても元気になりません。
桃太郎は仕方ないので手持ちの高速修復剤を掛けました。
「上々ね」
するとどうでしょう、みるみる傷が治りました。
【なんでさりげなく艦娘要素でてるんですか。
もはや、突っ込みすぎて続きが気になってきた】
「さぁ、鬼が島へ行こう」
桃太郎たちは山越え谷越え、国境を越え、鬼が島に到着しました。
鬼が島はアメリカ国籍です。
【なんでアメリカ国籍なんですか!?
あれ瀬戸内海にないんですか!?】
鬼が島に入るためには大きな門を開けなければなりません。
「さて、と。どうする」
「俺が上から偵察する。犬と猿は狙撃班だ」
犬と猿にギリ-ス-ツを着せ、M21狙撃銃を持たせました。
刀じゃないんですね。
【なんでさりげなく銃が出てきてるのかもう違和感がなくなった。
もはや普通に感じて来ました・・・】
「庭内クリア。桃太郎、行けるぞ」
「よし、扉を爆破する」
桃太郎は扉を吹き飛ばし、大穴を空けました。
これもう桃太郎じゃないですね。
【ついには作品否定しました!?】
「皇国の興廃この一戦にあり!」
「「ypaaaaaaaaaaaa!!!」」
なぜかみんなロシア語でした。
非国民ですね。
【だんだん辛口になる本に面白さを覚えてきた私は異常ですか?】
騒ぎに気づいた鬼が集まってきます。
ですが、重武装の桃太郎の敵ではありません。
しかしひときわ大きな鬼が出て来ました。
「フハハハハ!!!ガキが一人とはな!!見よ!俺様のこの銃を!」
鬼は自分の銃の自慢を始めます。
「バレットM82をベ-スにセミ、フル切り替えつき、M2用のベルトリンクが使用可能!さらに下部にはダネルMGLを追加!世界広しといえど、こんな銃を撃てるのは俺様だけよ!」
鬼が銃を持ってる時点で作品崩壊が始まっています。
それ以前に最初から崩壊していますのでご安心を。
【ついに作品崩壊を認めましたよこの作者】
「うるせぇ!!聞いてもねぇのにベラベラしゃべりやがって・・・お前はテレビ伝道師か!!」
むかついた桃太郎は鬼の腹に一発撃ちこみました。
「ぐっ・・・卑怯な・・・」
「卑怯?あのな、いいこと教えてやるよ」
桃太郎は鬼の上に馬乗りになりました。
額に銃を突きつけます。
「こんなモンはな、撃って当たりゃいいんだよ!」
「ぐっ・・・!」
「勉強になったな、それじゃ、死んだお仲間によろしく」
容赦なく鬼を射殺しました。
その後攻略はどんどん進み、ついにはボスもボコボコにしました。
「ひ、ひぃ・・・!!い、命だけはお助けを・・・もう悪さはしません!!」
「そうか、それなら命だけは助けてやろう」
桃太郎はボスから去ろうとして振り向いてこう言いました。
「・・・と、約束したな?あれは嘘だ」
「うわああああああああああああああああああ!!!」
ボス鬼に向けて弾倉に残ってる弾を全弾叩き込みました。
えげつないです。
【これ小さい子向けですよね!?不安になってきたんですけど!!】
「というわけで村に平和が訪れました」
「わー!お姉ちゃん本の読み聞かせ上手ー!」
「えへへ、そう?」
「・・・いろいろすごすぎです」
「お姉ちゃん!次はこれ読んで!」
「うん!いいよ!」
タイトルは・・・
「桃太郎VSプレデター season1」
「もうやめてえええええええええええええ!!!!」
そんな悲痛な叫びが部屋に響いた。
~提督~
「ん?なんかいそかぜの悲鳴が聞こえなかったか?」
「きっと部屋でお楽しみなのです・・・」
「あの子置いてきて大丈夫なのか・・・?」
「た、たぶん・・・?」
「あ、そうだ。それより次の作戦なんだが、キス島撤退作戦だ」
「キス島ですか・・・」
「ああ、早く救助しないと兵士達の体力が持たない」
「そうですね・・・開始はいつなのです?」
「明日だ。編成は第六駆逐隊と不知火、島風だ」
正直、電達をこの海域に送りたくないが・・・一番練度の高い艦娘なので攻略に必要不可欠になってしまう。
「電、すまない。明日は頼む!」
「・・・司令官さん、行く前に・・・したいのです・・・」
「電・・・」
電は頬を赤く染めて近寄ってくる。
「だ、ダメだ・・・ここは一応司令室なんだぞ」
「今は・・・誰もいないのです」
「・・・電、いいのか・・・道具はないが・・・」
「今日は・・・その・・・大丈夫なのです」
「い、いいのか・・・?」
「そ、そういってるのです」
電はさらに近寄ってくる。
電の女の子らしい甘い香りが漂ってくる。
「司令官さん・・・んっ・・・ちゅっ」
電はキスをしてくる。
もう何度目だろうか。
でも、最愛の人とするキスは何度しようと飽きることはない。
「ぷはぁ・・・えへへ、司令官さん真っ赤なのです」
「そういう電も真っ赤だぞ」
「え、えへへ」
可愛く笑いながら俺のズボンのベルトを外してくる。
俺はこの甘く幸せな時間が永遠に続けばいいのにと願った。
うらかぜ と いそかぜは百合カップルにしないとダメだって俺の頭が・・・!
とりあえず思いついたネタを桃太郎にぶち込んだというね。
内容は薄っぺらいけど気にしないでね☆