横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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ブラ鎮死すべし慈悲はない

司令部じきじきの命令でブラ鎮司令官暗さ・・・・指導に来た。

一応視察が行くとは伝わってるらしいがその場しのぎすらする気がないらしい。

艦娘はボロボロで動き回っている。

 

「こりゃひどい・・・」

 

「ひどいですね・・・」

 

一緒に視察に来た呉の天音提督と司令部に向かう。

司令室の前まで来るとやたら中が騒がしい。

耳を澄まして聞いてると視察は明日来ると勘違いしていて、今のうちに逃げようとしていた。

よし、いきなり入って驚かせよう。

 

「おやおやおや~?引越しの準備とはご精がでますね、中将殿」

 

「なっ!?し、視察は明日だって・・・」

 

「残念でした、今日ですよ」

 

中将は冷や汗を流しながら後ずさる。

すると苦し紛れに・・・

 

「ちょ、ちょっと待て、飯でも食って話し合おう。そうすりゃどんなアホでも・・・」

 

往生際悪いな・・・

と思っていたら天音提督が中将の顎に蹴りを入れていた。

ミニスカ姿で顎に蹴り入れるとは・・・。

そんなことより・・・くそっ・・・ここでは後姿しか見えん・・・!

あとで中将から何色だったかを聞いておこう。

しかしブチギレモ-ド(?)の天音提督は・・・

 

「祈れ、今お前が生きてるうちに出来るのそれくらいだ」

 

「キャラ変わってる・・・(小声」

 

聞こえたら殺されそう。

すると天音提督、どこから持ってきたのかガソリンの入った缶とバッテリ-のようなものを準備する。

・・・あんたここ吹っ飛ばす気か・・・

 

「提督さん、手伝ってください!」

 

「お、おう」

 

中将と椅子に縛りつけ口をふさいでおく。

その間に天音提督は笑顔でガソリンをばら撒いていた。

あと何かの装置をつないだ車用バッテリ-をまだ油が出ているガソリン缶の横に置いた。

 

「さ、行きましょ」

 

「んー!!!」

 

中将は鼻水と涙をボロボロ流して命乞いっぽいことしてた。

・・・僕はいろいろ設置してないので知りません。

 

「あ、提督。これどうぞ」

 

「なにこれ」

 

「スイッチです♪」

 

「おうお前、俺に汚れ仕事させる気か」

 

「お願いします♪」

 

ちなみにこのお願いしますは笑顔で言ってるが目が笑っていなかった。

すごく怖かったです(小並感

 

「とりあえず司令部に指導できたと伝えるかな」

 

「そうですね」

 

「んじゃ電話かけてくるわ」

 

「了解です」

 

今頃司令室でガクブルなブラ鎮司令官を思い浮かべると少し可愛そうになってきたがこれも仕事だ仕方ない。

☆ちなみに司令部から暗殺命令なんて出てないお☆

 

「もしもし」

 

<<大佐か。どうだ?>>

 

「いまから面白い物聞かせてあげますよ」

 

<<面白い物?>>

 

ポチっとな☆

ものすごい爆音と共に司令部が吹っ飛ぶ。

 

<<・・・そりゃクールだナ>>

 

司令官は爆死、艦娘は呉鎮守府で保護となった。

 

「さて、仕事も終わったし飯くいにでも行くか?」

 

「行きます!」

 

「おっし!」

 

 

 

 

 

~いそかぜ~

 

<<こちらシュガ-ト級輸送艦、護衛感謝する。こっちは可燃物満載だ、鎮守府まで頼むよ>>

 

「了解です。武装はありますか?」

 

<<いや、僚艦のゴ-ドンと共に武装は無しだ>>

 

「了解しました」

 

今いるのは横須賀沖合いの海上、見晴らしはかなりいい。

天候も快晴だ。

 

「いい天気だな~、海水浴したいわ!」

 

「雷、任務中だよ」

 

「ちぇ~・・・響の石頭・・・」

 

「け、喧嘩はダメですよ・・・」

 

<<いそかぜさん、雷お姉ちゃんが迷惑かけてたらごめんなさいなのです・・・>>

 

「め、迷惑なんて掛けてないわよ!」

 

微笑ましい姉妹なことで・・・

そのときふとレ-ダ-を見るといつの間にか敵潜水艦を補足していた。

 

「敵の潜水艦を発見!」

 

「駄目だ!」

 

<<ネガティブ!>>

 

「ダメですか・・・って、本当にいるんです!!」

 

<<おいおい、これは一種の儀式だろうが>>

 

「く、口が勝手に・・・動いちゃったわ・・・」

 

「え・・・ええ~・・・」

 

とりあえず気を取り直して・・・

 

「敵潜・・・本艦隊を取り囲む形で布陣しています。数10。現在停止してます」

 

「先制攻撃掛ける?」

 

「先制攻撃です、まず私が遠くの4隻にアスロックを発射します、残りは私が誘導しますので撃破を」

 

「了解」

 

「任せて!もっと頼っていいのよ!」

 

雷さんは袖をまくり気合を入れていた。

 

「久々に潜水艦狩りだね」

 

響さんは何か黒い笑みが出ていた。

怖い。

 

「VLA開放・・・アスロック発射始め!」

 

4発のアスロックが白い尾を引き空中に撃ちだされる。

 

「雷さん、響さんは各3隻ずつお願いします」

 

「了解」

 

「了解!」

 

二人が分かれて潜水艦に向かっていく。

 

「雷さん、進路230に変更したら連絡を、響さん、進路そのまま、6秒後に爆雷を投下してください」

 

私の積んであるシステムがあれば機関をとめて潜んでいる敵潜なんて一瞬で見つけられる。

またそれに味方を誘導するなんて朝飯前だ。

 

「アスロック・・・命中!」

 

いっきに4隻の反応が消失する。

 

<<てー!>>

 

<<ypa!>>

 

二人も攻撃を始めた。

ものの数分で敵潜水艦は全滅する。

 

<<なーんか、手ごたえないわね~>>

 

「あ、あはは・・・強いと困るのは私たちなんですけどね・・・」

 

なんて話してると突然LINK17という表示が出る。

 

「ん?リンク17?」

 

表示を見ると・・・

 

DD URAKAZE

 

「う・・・うら・・・かぜ・・・」

 

<<どうしたの?>>

 

「やだ・・・うそ・・・」

 

<<だ、大丈夫!?>>

 

私の頭の中にあの血を流したうらかぜが出現する。

 

「いそかぜ・・・ユルサナイ・・・沈め・・・冷たい海に・・・!」

 

「やだ・・・やだ・・・いやあああああああああああああ!!!」

 

<<いそかぜさん!落ち着いて!!>>

 

「いやああああああああああああああ!!!」

 

私はそのまま気を失った。




今回微妙!
じ、次回から本気出すし・・・

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