「・・・・電さん?これはどちら様で・・・?」
「ゼロ、オイテケ!」
「え・・・えっと・・・」
遠征から帰ってきた電達が連れていたのはもの凄く見覚えのある子だった。
・・・北方棲姫じゃねぇかあああああああああああああああ!!!!!!!!
「・・・海に返して来い」
「で、でも迷子だったのです!」
「迷子で敵の姫クラス連れてくんなああああああ!!!」
何で!?何で連れてきちゃうの!?
とツッコミしてもどうしようもないわけで・・・
「はぁ・・・とりあえず空き部屋に連れて行ってやってくれ・・・敵意は無さそうだし・・・」
「りょ、了解なのです」
「お泊りお泊り!」
北方棲姫は電にやたら懐いているようだった・・・
とりあえず司令室に帰ろう・・・
「電、ソイツの面倒見てやってくれるか?」
「分かったのです!」
二人仲良く寮に向かっていった。
何も知らない艦娘に攻撃されなきゃいいけど・・・
~電~
「電、ゼロちょうだい」
「ゼロ・・・?ああ、零戦なのです?」
「うん!ゼロ!」
「さ、さすがに無理なのです・・・」
北方棲姫は大事そうに黒い零戦を持っている。
勝手にあげたら司令官に怒られるのです・・・
「北方棲姫ちゃんはあそこで何してたのです?」
「えっとね、港湾棲姫お姉ちゃんと散歩してたんだけどはぐれちゃった!」
「あ、明るそうに言うのですね・・・」
「私、ホッポでいいよ!」
「分かったのです」
「電はなんて呼べばいい?」
「電でいいのです!」
「分かったー!」
なんていいながら歩いていると・・・
「あ、電さん、今度の演習なんです・・・が・・・」
「いそかぜさん・・・?」
いそかぜさんが凍りついていた。
アカンこれ、なのです!
「て、敵襲!!電さんが人質にぃぃぃぃぃ!!!」
「ちょ、ちょ!!いそかぜさん!!違うのです!」
「電さんを離せ!!」
「だ、だからぁ!!」
いそかぜさんは愛用らしい9mm拳銃をこっちに向ける。
今話が通じないのですううう!!
「離さなければ撃つ!!」
「お、落ち着いて・・・えいっ!!」
「ごふぅ!?ぐっ・・・私が一体何をしたと言うんですか・・・」
「ご、ごめんなさいなのです・・・」
いそかぜさんの鳩尾辺りを殴って黙らせた。
・・・ごめんなさいなのです・・・
「ふぅ・・・さ、ホッポちゃん、起きないうちに行くのです!」
「はぁい!」
この子元気なのです・・・
そのとき司令官さんから電話がかかって来る。
「もしもし?」
<<あ、電。北方棲姫と司令室まで来てくれるか?ちょっと寮だと不安で・・・>>
「了解なのです!」
そういって電話は切られる。
私は後ろに転がっているいそかぜさんを見てため息をついた。
起きたらきっと怒られるのです・・・
そんなわけで司令室
「司令官さん、入るのです」
「はいよ~」
「ゼロ、オイテケ!」
「それ挨拶なのです!?」
とりあえず椅子に座る。
「ホッポちゃん、何か飲むのです?」
「ん~・・・重油!」
「で、出来れば人間が飲めるもので・・・」
「え~・・・じゃあ軽油!!」
「それ燃料なのです!!」
「電わがまま~!」
「これわがままなのです・・・?」
「ははは・・・」
「司令官さんも笑ってないで手伝ってほしいのですううう!!」
「電~!ホッポ、焼酎飲みたい!」
「ようやくまともな・・・まともじゃないのです!?」
「焼酎!焼酎!」
「ホッポちゃん何歳なのです!?」
「知らない!」
「知らないのです!?」
「なんか・・・カオスだな」
「だから司令官さん見てないで助けてほしいのですぅぅ!!」
「まぁ・・・焼酎だしてやればいいと思う・・・」
「いいのです?それいいのです!?」
何かもう疲れたのです・・・
焼酎をコップについで出してあげる。
「ん~!おいしい!!」
「けっこうグビグビ行くのですね・・・」
「いい酒が飲めそうだ・・・」
「一緒に飲んじゃだめなのです!!」
すると一瞬で酔ったのか分からないが顔の赤くなったホッポちゃんが・・・
「んふ~・・・電~」
「ど、どうしたのです・・・?」
「姉ちゃん、ええ尻しとるのぅ・・・パンティ、オイテケ!」
「はにゃっ!!?」
「・・・なんだこれ」
「だから見てないで助けてぇぇぇぇ!!」
ホッポちゃん酔ったらおっさんになっちゃったのです・・・
「ウェヒヒヒヒ、口で嫌がってもアソコは正直だぜ?」
「口調変わってるし何かおかしいのですうううう!!」
「へっへっへ・・・」
「司令官さん助けてぇぇぇぇ!!」
「え~・・・これ助けろったって・・・ねぇ?」
「ねぇ?じゃないのですううううう!!!助けてぇぇぇぇ!!」
「ウェヒヒヒヒ」
なんてことしてる間に体を触りまくってくる・・・
「ホッポちゃん、やめっ・・・そこ触っちゃダメぇぇぇぇ!!」
「おお・・・これは・・・また・・・」
「司令官さんなんでちょっとニヤケながら見てるのです!?なんでビデオカメラ用意してるのです!?」
「だってお前・・・な?」
「な?じゃないのですうううう!!わ、私の貞操がどうなってもいいのです!?」
「む、それはよくないな。よし、一線を越えそうになったら助けよう」
「一線越える前に助けてぇぇぇぇぇ!!」
何気に体をがっちり押さえ込まれて動けない・・・
てか、司令官さん録画してる!?
「ホ、ホッポちゃん!?す、スカ-ト脱がそうとするのやめてええええ!!」
「・・・いいぞもっとやれ(ボソッ」
「聞こえたのです!バッチリ聞こえたのです!!!」
「へへへへ、乳は無いけど尻はええのぅ」
「ホッポちゃんおかしいのです!!いろいろおかしいのです!!」
し、司令官さん助けてぇぇぇぇ!!録画してないで助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
~提督~
ロリ×ロリ・・・最高だ。薄い本が広辞苑になるな。
「司令官さんんんんん!!助けてぇぇぇぇ!!!」
顔真っ赤&涙目・・・たまらn・・・っとそろそろ助けないとやばそうだな。
「ほらホッポ、もうやめろ」
「電、オイテケ!」
「どゆこと!?ぐっふぇ!!」
同時に殴られた・・・あ、これアカン・・・意識飛ぶ・・・
「し、司令官さんんんんんんん!!!!!!」
「ん・・・いててて・・・ああ、クソ・・・」
何時間ぶっ倒れてたんだろう・・・
ふと周りを見ると、一通り満足したのか焼酎のビンを握っておっさんみたいに寝るホッポと・・・
服が乱れまくって完全に一線を越えて号泣中の電がいた。
電はそれでも俺の殴られた場所を冷やそうと氷の入った袋を置いていてくれた。
「イテテテ・・・電・・・大丈夫か・・・?」
「うぅぅぅぅ・・・ぐすっ・・・」
「ああ・・・よしよし・・・」
抱き寄せてやると・・・
「うえええええええええええん!!!!いろいろ大事なもの失った気がするのですぅぅぅぅ!!」
「よしよし・・・」
「もうホッポちゃん怖いのですぅぅ・・・ぐすっ・・・うええええん・・・」
「・・・一体何された・・・」
「・・・言いたくないのです・・・」
「そ、そか・・・」
なんてことしてると・・・
<<警報!警報!所属不明艦を感知!距離30000!!>>
「不明艦!?」
急いで無線をかける。
「対水上戦闘用意!ハ-プ-ン攻撃準備!」
<<了解!対水上戦闘よーい!>>
双眼鏡で相手を見ると・・・
「港湾・・・棲姫・・・!?単艦だと!?」
<<目標港湾棲姫!ハ-プ-ン準備よし!>>
「攻撃少し待て!」
<<了解>>
よく見ると白旗を振りながらこっちに向かってくる。
一応、オープンチャンネルで話しかけてみるか・・・
「あ~・・・港湾棲姫に告ぐ!こちらに向かう意図を明らかにせよ!現在、本鎮守府のすべてのミサイル照準は貴艦に向けられている!」
<<あ、あの・・・えっと・・・こ、攻撃の意図はありません!>>
「了解した。用件は?」
<<あの・・・ホッポはそちらに居ますか?>>
「ホッポ?あ、ああ、迷子で保護したが・・・」
<<あぁ!良かった!私は引き取りに来ただけです!>>
「お、おう」
とりあえずいつでも撃てるようにだけはしておく。
「電、ホッポの迎えが来たから送ってやるぞ」
「お迎えですが・・・ぐすっ・・・」
「む、無理するなよ?」
「大丈夫・・・なのです!」
涙声で言ってくるが・・・
大丈夫かな・・・
「とりあえず背負っていってやるか・・・」
というわけでホッポを背負って外に出る。
何気に臨戦態勢な艦娘も集まってきている。
「あ~・・・お前ら、頼むから撃つなよ・・・?」
「大丈夫ネ!」
「大丈夫言いながら砲口向けてるよね君!?」
「・・・今度こそ決着つけるネ・・・(ボソッ」
「お前さっさと部屋帰れぇぇぇぇ!!!」
なんてことしてると・・・
「ようこそ、横須賀へ」
「あ、その・・・ホッポは・・・」
「あ~・・・その・・・司令室で焼酎飲んで酔っ払っちゃって・・・」
「いつものことなので大丈夫です」
「いつものことなの!?」
とりあえず寝てるホッポを引き渡し・・・
「あの・・・これつまらないものですが・・・」
「ん?」
「深海最中・・・おいしいですよ」
「あ~・・・こっちはお土産ないが・・・あ、間宮の饅頭持って来てやってくれないか?」
「あ、そんなお構いなく!」
「いいのいいの気にすんな!・・・いい映像が取れたしな(ボソッ」
ビデオカメラが無事&かなりナイスアングルで固定されてたのでいい映像が取れていた。
・・・俺の宝にしよう
「映像?」
「ああ、こっちの話」
そんなことしてるとまだ涙目な電が饅頭をもって来てくれた。
「んじゃこれ間宮の饅頭。美味いぞ」
「すみません・・・何から何まで・・・ご迷惑を・・・」
「ああ、いいのいいの。まぁ道中気をつけてな」
「はい、またいつか・・・」
「ああ」
本音はもう二度と会いたくない。
次会うときは絶対敵だし!!
そんなこんなでホッポを連れた港湾棲姫は帰っていった。
「はぁ・・・疲れた・・・電、風呂入るか?」
「・・・入りたいのです・・・」
「んじゃ行って来いな。俺は部屋で待ってるよ」
「行って来るのです・・・えぐっ・・・」
「ま、まだ泣いてるのか・・・」
目を擦りながら風呂場に向かっていっていた。
・・・何かビデオ見るのに良心が痛んできた・・・
うん、やめとこう・・・また今度にしよう・・・
そんなわけで自分の部屋に帰ってのんびりしていた。
一応、仕事は終わったしのんびりするだけだな。
「まだ18時か・・・晩飯時だし、今日は食堂行くかな」
そんな予定を立てながら電の帰りを待っていた。
ロリ×ロリ・・・最高ではない・・・あ、ちょっと待って憲兵さん呼ばないで!!