~アンドロメダ~
輸送船に乗り移って行く隊長を見ながら警戒を続けていた。
ソナ-もレ-ダ-も反応なし・・・一安心かな?
「赤城さん、索敵機から報告はありますか?」
<<いえ、何もありません。海域クリアです>>
「わかりました」
ふぅ・・・
でも海は安全でも船内からの銃声がたびたび聞こえる。
隊長・・・大丈夫かな・・・
なんて思っていると・・・
「ん・・・?何この音・・・」
何かが海中を進んでくる音・・・まさか・・・!
「魚雷・・・・!」
「え、何だって!?」
「魚雷音聴知!方位・・・240度高速接近!」
いったいどこから・・・
「雷!対潜戦闘行くよ!」
「了解!」
雷ちゃんと響ちゃんが離れて潜水艦の元へ向かった。
するとレ-ダ-に・・・
「まずい・・・新たに敵艦隊!規模は小さいですが・・・」
<<赤城よりアンドロメダさんへ!敵艦の位置を教えてください!>>
「そこより40km先、孤島の影に隠れてます!」
<<わかりました!攻撃隊発艦!>>
潜水艦は・・・潜っちゃったかな・・・
でも・・・!
「雷ちゃん!響ちゃん!こっちに戻ってきてください!」
<<え、でもまだ潜水艦いるわよ?>>
「大丈夫です!」
ふっふっふ・・・私の秘密兵器使うときが来た!
「アスロック・・・発射用意!」
脇に伸びているVLSの蓋を開ける。
いくら深海に潜ってもコレなら・・・!
「発射はじめー!」
VLSから2発発射する。
あ、そういえばさっきの魚雷ってどこを狙ってたんだろ・・・
「雷ちゃん、魚雷の航跡は見える?」
<<ううん・・・見えないわ>>
「了解」
ソナ-で位置を確認すると・・・
「ゆ、輸送船を狙ってる!?」
<<え、何!?>>
「魚雷は輸送船を狙ってます!」
<<ど、どうするの!?>>
「げ、迎撃を・・・CIWS攻撃始め!」
海面に向けて撃ちまくってみるが・・・
「当たって・・・お願い・・・!!」
その願いが届いたのか魚雷が水中で大爆発を起こす。
やった・・・
「ふぅ・・・迎撃成功・・・やりました!」
<<ナイス!あと潜水艦の撃沈を確認したわ!>>
<<ハラショ->>
「了解しました!」
ふう・・・あとは敵艦隊だけかな?
なんてこと思ってると・・・
<<フタエノキワ-ミ-!キワ-ミ-!!!>>
そんな絶叫とともに水平線の向こうで大きな水柱が立っていた。
潜水艦の魚雷かな?
<<あ、えっと・・・クロが敵戦艦を撃沈したわ>>
「こちらでも確認しました」
<<式風よりアンドロメダ、すべての敵艦隊の撃沈を確認>>
「了解です」
あとは隊長だけかな・・・
大丈夫かな・・・銃声が大分減ったけど・・・
~提督~
<<ブリッジ制圧!>>
「了解、小包は見つかったか?」
<<こちらチャ-リ-分隊、小包確保。抵抗ありません>>
「了解、そっちに向かう」
さて、尋問して核兵器に関して聞きださんとな
階段を下りながらどうやって聞き出してやろうかと考えていた。
「この先です」
「あいよ、どうも」
ドアを開けて中に入る
中はえらい豪華だった
その奥には初老の男性がいた
「へえ・・・えらい豪華な内装だな」
友好的な雰囲気で話しかけてみる。
深海の提督も普通のおっさんだな・・・
「そりゃどうも」
「あんたが提督か?」
「いかにも」
「んじゃ、本題で、核兵器持ってんの?」
「・・・どこからの情報だそれは」
「あら、もれてることに気づかなかった?」
「お前らは偵察機の情報にしか頼っていないだろ・・・それがどこからだ」
「あ~・・・まぁ・・・俺は米軍からの情報も仕入れてるからな。てか衛星持ってるし」
「・・・チッ」
舌打ちしやがったなこのおっさん
「・・・それで、聞きたいのは何だ?」
「お前ら核を持ってるのか持っていないのか、それだけでいい」
「じゃあ答えは持っているだ」
「やっぱりか・・・」
「今のご時勢、核兵器を持ってないとやっていけないだろ」
「じゃあタ-ゲットはどこだ?」
「人口密集地、どこの国のもだよ」
「テロリストかよお前ら・・・」
さすがに呆れた・・・
まぁちゃっちゃと核施設の情報吐かせないと
「核施設の情報がほしいんだろ?」
「さすがだなおっさん」
「おっさん言うなバカタレめ!!」
「いや、どうみてもおっさんだろお前!!」
「俺はまだまだ20代だしぃ!心は20代だしぃ!」
「心かよ!実年齢言えよ!」
「・・・・・・48」
「おっさんじゃねぇかああああ!!!!!!」
不毛な突っ込み争いが・・・
「もういいや・・・で、核施設はどこだ?」
「教えてくださいイケメンのお兄さんと言ったら教えてやろう」
・・・・・・・・コノヤロウ
「おーし皆、コイツコンクリ漬けにして海に沈めようぜ」
「悪かった俺が悪かった」
「んじゃ話してもらおうか」
「・・・この先の核施設・・・そこしか知らん」
「ふむふむ・・・そこがお前の担当って事か?」
「そうだ、鎮守府みたいなもんだ」
「なるほど・・・そんじゃ」
「?」
鎮守府にいる電に無線をつなげる
「おーい、我が嫁よ聞こえるか?」
<<はわっ!?な、なんなのです!?>>
「んとね、俺の机のPC開いて」
<<りょ、了解なのです>>
「んで開いたらミサイル管制ってソフト開いて」
<<ミ、ミサイル!?>>
「いいからいいから」
<<な、なのです・・・>>
「んで、MARVってヤツ選択して弾頭を通常で」
<<や、やったのです>>
「んじゃ座標送るから入力して」
電にメ-ルで座標を送る。
一応通常弾頭だからまぁ・・・大丈夫かな?
「入力した?」
<<準備OKなのです!>>
「んじゃ、発射!」
<<発射なのです!>>
無線機越しに爆音が聞こえる。
てか・・・俺の鎮守府ってよくよく考えたら重武装過ぎワロエナイ
「んじゃおっさん」
「素敵なお兄さんだ」
「まだ続けるの!?」
コイツ実は結構いい人なんじゃないかと思ってきた。
「そこの米兵と一緒にみんなのお友達サムおじさんとこ行ってきてね」
おっさんは抵抗もせず米兵に連れられてつれてかれた。
「はぁ・・・終わった終わった・・・」
「さっさと帰りましょう」
「そうしよ」
後部甲板まで出てヘリで回収してもらう。
弾道ミサイルはもうちょいで着弾するだろう・・・
まだ核施設は残ってるだろうし・・・安心はできんな
なんて事考えてるうちに無事に鎮守府に帰ってこれた。
こちらの損害はゼロ。
「電、ただいま」
「おかえりなのです!」
「お守りのおかげで皆無事だったよ」
「え、えへへ・・・」
「ふああああ・・・疲れた・・・」
「あ、司令官さん」
「ん?何だ?」
「あの・・・何かまた視察が来るらしいのです・・・」
「ファッ!?」
何で!?もういやだめんどくさい!
「ど、どんな人・・・?」
「な、名前までは・・・」
「・・・・・・・」
めんどくせぇ・・・とにかくめんどくせぇ・・・何がめんどくさいって視察されることじゃなくて仕事しないといけないのが・・・
「ど、どうしたのです?震えてるのです!?」
「め・・・」
「め?」
「めんどくせえええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」
「はにゃああ!?」
そんな絶叫が鎮守府に響いた。
今回は面白くないと思われ・・・
じ、次回は頑張るんだからねっ!