横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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作戦開始!

弾薬はこんなもんか・・・

装備を整えて司令室に向かう途中何気なく空を見上げた。

雲ひとつない快晴、冬なのにほんのり暖かい。

 

「はぁ・・・こんないい日に戦争か・・・」

 

なんてつぶやいてると

 

「あ、司令官さん!探したのです!」

 

「ん?電か?どした」

 

「あの・・・これ・・・」

 

「ん?」

 

電がお守りみたいなものを差し出してきた。

 

「お守りか?」

 

「はい!無事に帰ってこれるように・・・私の手作りなのですよ!」

 

電は少しドヤ顔で言ってくる。

可愛いなもう・・・

 

「ありがとうな。電、鎮守府のことは頼むぞ」

 

「了解なのです!司令官さんはもう行くのです?」

 

「ああ、SEALsのやつらと打ち合わせもあるしな」

 

「えっと・・・司令官さん・・・」

 

「ん?何だ?」

 

「気をつけて・・・なのです!」

 

そういって頬にキスをしてくれた

 

「おま・・・ホントに可愛いなもう!」

 

「ふにゃああああ!!頭ぼさぼさになるのですうううう!!!」

 

頭をわしゃわしゃ撫で回してやった。

 

「さてと、行こうかな」

 

「必ず帰ってきてくださいね」

 

「おう!」

 

とまぁ、フラグビンビンに立てたけど・・・

主人公補正あるし大丈夫だろ!(慢心

とメタい話は置いといて。

 

「さて、全員行くぞ!」

 

「待ってたぜ隊長!」

 

「もう一度作戦を確認するぞ、まずは艦隊が敵護衛隊を撃破、その後俺達が降下、制圧する」

 

「了解!」

 

なんて確認してると・・・

 

<<全部隊へアイリ-ン。もう一度繰り返すアイリ-ン>>

 

式風が無線で作戦開始を合図してきた。

うん、こんな開始コ-ド言った覚えないんだけど俺。

まぁいいや。

 

<<了解アイリ-ン!>>

 

<<ファッキンアイリ-ン!>>

 

あんたらノリノリだなオイ。

 

「よし!全員行くぞ!」

 

その合図でヘリが離陸した。

作戦開始!

 

 

 

~U-96~

 

うぅ~・・・いきなり実戦なんて無いよ~・・・

 

「大丈夫?」

 

「あ、はい!だ、大丈夫です!」

 

「でもちょっとふらついてるでち」

 

「き、緊張しちゃって・・・」

 

「大丈夫なの!私達は偵察して帰るだけだから気楽にいけばいいのね!」

 

「き、気楽にって言っても~・・・・」

 

初実戦で緊張しないほうが無理だよ・・・

 

<<アンドロメダより潜水艦隊へ。敵艦発見・・・>>

 

「て、敵艦!?」

 

「ほら、やるわよ!雷撃戦用意!」

 

「で、でも敵艦見えないです・・・」

 

小島にさえぎられてよく見えない・・・

 

<<そっちから見えないのか?>>

 

「ダメね・・・式風提督、そっちからは見えない?」

 

<<いや見えない・・・気象衛星とリンクできないのか?>>

 

「できるわけ無いでしょ!」

 

イムヤさんがすごい突っ込みを浴びせていた。

まぁ・・・その・・・妥当な気がするけど・・・

 

<<え、できますよ?>>

 

「できるの!?」

 

<<イムヤさんのスマホにデ-タ転送しますね>>

 

「あ、そういえば貴女、情報収集艦だったわね・・・」

 

この艦隊なんだかすごい・・・

なんて思っていると双眼鏡に敵艦の姿が映る。

 

「あ、見えました!駆逐イ級が一隻・・・あ、いえ3隻います!」

 

「よーし!じゃ、クロ最初の一撃をそのえっと・・・音響誘導魚雷だっけ?それでやっちゃって!」

 

「わ、分かりました!発射管一番注水!」

 

一番発射管にG7esIIを装填する。

 

「目標位置確認・・・フォイア!」

 

魚雷を撃ちだす。

当たって・・・!

 

「じゃあ私達もやるわよ!」

 

「了解でち!魚雷さん、四番発射!続いて5、6番、放射状に撃つでち!」

 

みんなも続いて魚雷を発射する

私の魚雷は・・・命中まであと10秒・・・

イ級は気づかず前進している。

 

「魚雷命中します・・・」

 

2秒後、大きな水柱があがる

 

「命中!クロさすが!」

 

・・・・・

 

「クロ?」

 

「キワーミー!!キワーミー!フタエノキワーミー!!」

 

ひゃっはああ!!!命中だぜえええええ!!ざまぁ見やがれア○公め!

 

「く、クちゃんの人が変わったでち!?」

 

「お、おーい・・・クロちゃ~ん?」

 

HAHAHA☆次の魚雷装填だZE☆

ふと双眼鏡をのぞくと・・・

 

「あっ・・・」

 

「あ?」

 

駆逐艦が一隻こっちに向かってきていた。

 

「アラァァァァァァァァァァァァァム!!!!!!!!」

 

「え、え?え?ど、どうしたの!?」

 

「く、駆逐艦接近です!急速潜行急いで!」

 

うぅ・・・駆逐艦見て正気に戻ったけど・・・嫌われちゃったかな・・・

 

「い、急ぐでち!」

 

「これはやばいのね!」

 

みんな急いで潜行する。

ソナー音が近づいてくる・・・。

この瞬間はいつも心臓が弾けそうになる・・・

お願いだから通り過ぎて・・・!

そして・・・

 

「・・・もしかして・・・」

 

目をつぶってたから分からなかったけど後ろに行った?

後部発射管の射角内!

 

「・・・後部発射管注水・・・」

 

「クロちゃん、やるでち・・・?」

 

「や、やってみます・・・」

 

さっきと同じようにG7esIIを装填する。

 

「2番発射用意・・・フォイア!」

 

魚雷の音に気づいたイ級が急いで転進しようとするが・・・

 

「遅いです!」

 

魚雷は見事にイ級の腹に直撃する。

 

「フタエノキワーミー!」

 

殺 り ま し た 。

ひゃっはああああ!!2キルだぜえええ!!

 

「く、クロちゃ~ん・・・」

 

「あっ・・・す、すすすすみませんんんん!!!」

 

「ど、どうしたの?」

 

「そ、その・・・昔から戦闘になると人が変わるって言われてて・・・」

 

うぅ・・・またやっちゃった・・・

でもさっきの攻撃で哨戒中だった駆逐艦はすべて撃沈したみたい。

 

<<こちらアンドロメダ、潜水艦隊へ。こちらは護衛艦隊をすべて撃沈しました。そちらは1800・・・隊長が輸送艦に到着するまでの哨戒を継続してください>>

 

「了解しました」

 

「了解!そういえばクロすごいじゃない!初戦で二隻撃沈なんてすごいわよ!」

 

「そうでち!今回のMVPでち!」

 

「え、そ、そうですか?」

 

「そうなのね!まぁ・・・人が変わっちゃうのは・・・」

 

「うぅ・・・」

 

「イク!」

 

「ご、ごめんなのね!」

 

「い、いいんですぅ~・・・」

 

ううううう・・・やっぱり変な印象与えてる~・・・

 

「と、とりあえず哨戒を続行でち!」

 

「そうね、とりあえずイクはちゃんと謝りなさい!」

 

「ご、ごめんなさいなのね~!」

 

「い、いえ・・・そ、そんなに謝らなくても・・・」

 

でも・・・なんとなく仲良くなれそう・・・

そんなことを思った初陣だった。

 

 

 

~提督~

 

<<こちらス-パ-6-1、すべての護衛艦隊が撃沈されたらしい>>

 

「了解した!お前ら、相手を見くびるなよ!」

 

「大丈夫だ!」

 

<<へへへ、あいつら困ったら石投げてくるからよくみりゃ平気だ>>

 

「お前・・・油断してたら死ぬぞ」

 

<<はいはい、隊長殿>>

 

「ホントに分かってんのかね・・・」

 

なんて軽口を飛ばしながら目標に接近していった。

 

<<えらい静かだな・・・>>

 

<<そうだな・・・>>

 

「式風、護衛艦殲滅後敵船で動きはあったか?」

 

<<いや確認できていないぞ>>

 

「了解」

 

いやな予感がする・・・

 

「ガンナ-、クレ-ンの影に気をつけろ!」

 

「了解」

 

先行するブラックホ-クを見ながら無騒ぎを覚えていた。

すると・・・

 

<<左舷からRPG!>>

 

<<回避急げ!>>

 

予想通りだけど・・・まぁ・・・

しかしパイロットがうまいこと射線から逃れて同乗する狙撃手にRPG兵は排除されていた。

倒れる瞬間にRPGが発射されブリッジを直撃していた。

 

「うわぁ・・・艦橋ぶっ飛んだぞあれ・・・」

 

「中は地獄絵図でしょうね・・・」

 

「とりあえず降下しよう」

 

ヘリは艦尾の開けた場所に接近しロ-プを下ろした。

 

「ロックンロ-ルだ!」

 

「GOGOGO!!」

 

次々に兵士が降下していく。

んじゃ我輩も行こうではないか

ロックンロ-ルだぜぃ!




艦これじゃ無くなってきてる希ガス。

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