横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

33 / 131
極秘任務

「作戦か~・・・国防総省直々ってことは極秘なんだろうけど・・・暗殺とかじゃなけりゃいいな」

 

「し、司令官さん殺し屋さんだったのです!?」

 

「いやいやいや違うから!!」

 

「でも暗殺って・・・」

 

「特殊部隊の仕事には暗殺があるんだよ・・・」

 

「司令官さんは・・・したことがあるのですか・・・?」

 

「んや、俺は暗殺任務はないぞ。まぁ・・・空軍時代に撃墜した戦闘機からベイルアウトできなかったパイロットを見ると少し罪悪感に蝕まれたがな」

 

「やっぱり・・・そういうことあるのですか・・・?」

 

「戦闘機パイロットだったしな・・・実際戦争に行ってるから・・・」

 

「そう・・・ですね」

 

「すまないな・・・少しがっかりしたか?」

 

「いえ!そ、そんなことは!」

 

「そうか?」

 

「でもやっぱり・・・敵でも命は助けたいのです」

 

「お前は・・・本当に優しい子なんだな」

 

そういいながら頭をなでてやる。

 

「ふにゅ~・・・」

 

なかなかに可愛い声だしおってからに・・・

すると一番大きな雷が鳴り停電が起きた。

 

「ぴやあああああああああ!!!」

 

「お、停電か?」

 

厚い雲のせいで部屋の中はほぼ視界ゼロだ。

・・・電さん、真正面から抱きつくのはいいけど顔入れてる位置が大事なところだからね。

・・・・・・・・・・・・・・・反応しないように般若心境唱えとこう・・・

 

「か、雷怖いのですううううう!!!」

 

「お、そ、そうだな・・・」

 

アッカァァァァァァン!!!!そこでしゃべったり動いたりしたらアカァァァァァン!!!

 

「と、ところで電、そ、そろそろどけてもらえるか?」

 

「て、停電と雷が怖いのでもうちょっとこのままで・・・」

 

「お、おう・・・」

 

荒ぶりそうなMy sonを抑えるのに必死だぜ・・・

そしてもういっぱつデカイのが鳴る

 

「ぴゃっ!?」

 

「おぅっ!?」

 

か、顔をさらに突っ込んできやがったなコイツ・・・

やばいぞ、般若心境の般若様パワーが限界を迎える・・・!

こうなったら・・・「アラー・アクバル!」と心でシャウトし続けよう・・・

 

「し、司令官さん・・・?」

 

「アラー・アクバル!!」

 

「司令官さん!?」

 

・・・しまった心の声が・・・

 

「ど、どうしたのです!?」

 

「あ、ああ・・・大丈夫だ、ちょっと錯乱してた」

 

「大丈夫なのです!?ど、どこかで怪我したりだとか・・・」

 

「とりあえず・・・そろそろ電気つくだろ・・・離れれるか?」

 

「も、もうちょっとこのままで・・・」

 

お願いだからどけてええええええ!!!!!!そこ俺の単装砲が格納されてるからあああああああああああ!!!

なんて思ってると電気がついた。

・・・助かったぜ・・・

 

「電・・・電気ついたぞ」

 

「び、びっくりし・・・・ぴゃっ!?」

 

電は今まで顔をうずめていた場所に気づき一気に真っ赤になる。

そしてフリ-ズ・・・

 

「お、おーい?電ー?」

 

とりあえず名前を呼んでみると・・・

 

「きゅぅぅぅぅぅ・・・・」

 

そんな声を出してぶっ倒れた。

 

「い、電!?メディック!メディィィィィィィィック!!!!!!!」

 

そんな俺の絶叫で一日が始まった

 

 

 

 

 

 

~3時間後くらい~

 

電を起こして司令室まで二人で歩いていく。

 

「電、大丈夫か?」

 

「なのです・・・ちょっとびっくりしたのです・・・」

 

「そか・・・まぁ、気をつけろよ?てか、もう昼前か・・・」

 

「そうですね・・・ごめんなさいなのです・・・私が気絶してたばっかりに・・・」

 

「いんや、気にする必要ないよ」

 

電はしょんぼりしている。

 

「電、さっきそのペンタゴンのおっさんから連絡あったんだけどもうちょいで到着予定らしいから出迎え任せれるか?」

 

「あ、はい!お任せくださいなのです!」

 

「それと、今日は早く仕事終わらせような。なんとなく・・・電と二人で過ごしたい」

 

「も、もう・・・照れるのです・・・でも、私も同じなのです!」

 

「じゃあ俺は司令室でいろいろしてるからお迎え頼む!」

 

「了解なのです!」

 

電はピシッっと敬礼して外に向かっていく。

とりあえず今回の作戦メンバ-を決めるか・・・

つれて行く提督は・・・信用できるヤツか・・・式風で大丈夫だとは思うが・・・

 

「さてと・・・そういえば偵察衛星残ってたっけな・・・」

 

つい先週ハッキングした偵察衛星の画像を確認する。

たまにデブリで破壊されてるからな~・・・

 

「お、あったあった」

 

画像を見ていくと・・・

 

「お・・・?この画像は・・・もしや!」

 

この前作った露天風呂の画像があった。

・・・誰か入渠しておるな

 

「もうちょい・・・もうちょいズ-ム・・・」

 

偵察衛星が高性能なヤツならオアシスが見えるかもしれない・・・!

 

「もうちょい・・・見えたッ!!!」

 

そこには・・・・

 

 

 

 

 

 

普通に風呂に使ってる俺だった。

 

 

 

 

「・・・・・・・俺かいいいいいいいい!!!!!!!!」

 

な"ん"で"な"ん"だ"よ"お"お"お"お"お"お"お"お"!!!

そんな絶叫上げてるとヘリの音が聞こえてきた。

 

「もう到着か・・・早いな」

 

とりあえずお茶でも汲んどくか。

なんてしてるとドアがノックされた。

 

「どうぞ」

 

「失礼する。」

 

「お客さん連れてきたのです!」

 

「ありがとう、電。とりあえずこちらにかけてください」

 

「ありがとう」

 

何か・・・そこらへんのおっさんっぽいな。

 

「それで、何が始まるんです?」

 

「第三次大せ・・・おっと、作戦だ」

 

「どんな内容の?」

 

「そうだな、詳細はだな・・・」

 

するとカバンからひとつの衛星写真を取り出す。

・・・船団か?

 

「これは昨日CIAから送られてきた写真だ。この船団、積荷は何か分かるか?」

 

「分かってたら苦労しませんよ。それで?」

 

「・・・中身はな・・・「深海側の提督」だ。」

 

「・・・!?」

 

「それも、大将クラス。大物だ」

 

前にケストレルたちが話していたヤツか・・・

 

「あの・・・司令官さん、深海にも提督さんがいるのですか?」

 

「いや・・・分からない・・・」

 

「君は・・・艦娘だったよね?」

 

「はい!特Ⅲ型駆逐艦 電 なのです!」

 

「ふむ・・・イナヅマか・・・今後会うことはないかも知れないが、アメリカ国防総省のブラックだ。」

 

「ブラックさん、電取ったら許しませんよ?」

 

「おいおい、君顔が怖いぞ?」

 

え、そんなアシュラがキシャ-みたいな顔してた?

まぁ、そんなことおいといて。

 

「で、作戦内容は何です?」

 

「ああ、そうだな。簡潔に話す、今回はこの深海提督の捕縛だ。」

 

「・・・・敵側が激しく抵抗した場合は?」

 

「殺害も許可する。今回は深海提督を可能なら捕縛必要あらば殺害だ」

 

かーんたんに暗殺命令だしやがってこのおっさん。

電の顔がすっごい曇ってんぞ

 

「・・・了解。それで、今回の戦力は?」

 

「Navy SEALsと第160特殊航空連隊、あとは君たち、艦娘隊だ。できれば空母と駆逐艦のみで編成してほしい」

 

「どうしてです?」

 

「今回の作戦は日本側にも極秘の作戦なんだ」

 

「なぜですか?大勢で強襲したほうが・・・」

 

「その日本軍が深海と繋がっているとしたら?」

 

「!?」

 

「ど、どういうこと・・・なのです?」

 

「電、すまない、少しお口チャックでいてくれ。」

 

「な、なのです」

 

どういうことだ・・・

 

「これもCIAが入手した資料だ」

 

「メモリー?」

 

「ああ、UAVが確認した密会の様子が入っている。ただし、赤外線映像だったのと建物の外に出る寸前でUAVが撃墜されて詳しくは分からない。それにヤツらが今向かっている場所・・・何があると思う?」

 

「疑問系が多いな・・・何があるんです?」

 

「"核"だ」

 

「核!?」

 

「旧ソ連が放置していた核ミサイル施設がある。・・・・・・ちなみにミサイルもそのままだ」

 

「でも、寿命が来てるんじゃ・・・」

 

「やつらがそのミサイルを撃つとは言ってないぞ、その核を取り出した可能性がある。」

 

「そんなもの取り出して何をしようと・・・」

 

「砲弾か、爆弾にして人口密集地に打ち込むんだろう。しかしミサイル施設の場所は明確だが、それを撃つつもりなのか核をとりだしているのかは分からない。」

 

まずいぞ・・・核弾頭を所有されたら・・・

 

「ブラックさん、ひとつ思うことがあるとすれば・・・・核弾頭のサンプルかもしれない」

 

「サンプル・・・か・・・つまり量産するつもりか」

 

「予想ですがね」

 

「いや、案外あっているかも知れない。」

 

「いますぐ施設を攻撃できませんか?」

 

「無理だ。深海の占領下にある」

 

こうなったらODINで・・・

 

「提督、言って置くが衛星から攻撃しようなどとは思うなよ。あの地下には核廃棄物もある。もし掘り起こされれでもすれば二度と人が住めなくなる」

 

「衛星攻撃つぶされちゃどうしようもないですね」

 

「だから、深海提督を捕縛するんだ。いいな」

 

「了解しました」

 

「必要な武器や兵器があれば言ってくれ。なんでも揃えよう」

 

そういい残して帰っていった。

あああああ・・・・・核を持ってるかもってマジかよおおおお・・・・

 

「司令官さん・・・もうしゃべっていいのです?」

 

「も、もういいぞ。すまなかったな」

 

「ぜんぜん大丈夫なのです!」

 

とりあえず作戦を練ろう。資料を見る限り船団がそこに到着するまで一週間はかかる。

 

「電、今日の艦隊業務は何がある?」

 

「えっと・・・今日はですね・・・」

 

じーっと資料を覗き込んでる

 

「え・・・何もないです・・・?」

 

「うそ!?」

 

電と資料を覗く

・・・本当に何もない。

今日は鎮守府全体が休日状態だ。

 

「お、じゃあ今日は部屋に帰ろうか」

 

「い、いいのですか!?」

 

「何もないのにここに居てもな・・・とりあえず部屋に帰って二人でゆっくりしよう」

 

「今日はゆっくりと司令官さん独占できるのです♪」

 

「はは、じゃ、俺も電を独占だな」

 

「独占夫婦ですね!」

 

「夫婦って言うけど、俺たちまだカップルみたいだよな」

 

「えへへ、でも司令官さんとずっと一緒に居れることに変わりはないのです♪」

 

「そうだな」

 

そんな話をしながら部屋に戻る。

雷は止んだが、雨が激しい。

 

「雨止まないですね・・・」

 

「そうだな・・・てか、時雨のヤツ雨のたびに傘も持たずに外出てずっと空を見てるからな・・・風邪引かなきゃいいが・・・」

 

「でもあの時の時雨さんって何か近寄りがたい感じなのです・・・」

 

「まぁ・・・そうだな」

 

「あ、司令官さん、お茶飲むのです?」

 

「ん、じゃあいただこうかな」

 

「なのです!」

 

そういえば電はいつの間にか私服に着替えていた。

てか髪下ろした姿が天使過ぎる。

 

「なぁ、電、お前これから髪下ろしててはくれんか?」

 

「はぇ?どうしたのです?」

 

「いや、髪下ろした姿が可愛くてな・・・いつも以上に天使に見える」

 

「はわ!?て、天使ですか!?」

 

「おう、エンジェルだ」

 

「はわわわ・・・」

 

顔を真っ赤にしてる・・・可愛すぎる・・・

そんな感じでのんびりと過ごした。

テレビを見たりゲ-ムしたり・・・

負けるたびに悔しがってもう一回!ってなってる姿が可愛くて仕方なかった。

負けて悔しがる姿が見たいからって本気だしたわけじゃないからね!

そんなこんなで夜。

 

「電、電気けしてくれるか?」

 

「もう寝るのですか?」

 

「もう寝るってお前・・・寝る準備万端だろうが・・・」

 

「私は・・・もうちょっと司令官さんとくっついていたいのです」

 

「電気消してもできるだろ?」

 

「うぅ~・・・女心が分かってないのです!」

 

「分かったよ。もう可愛いなぁ・・・」

 

「えへへ・・・」

 

電はいつものように俺の布団に入ってきてくっついてくる。

・・・これ襲ったら犯罪ですかね。

 

「あの・・・司令官さん」

 

「ん?どうした?」

 

「あの・・・その・・・」

 

電は顔を真っ赤にしてもじもじしている

 

「司令官さん・・・司令官さんってその・・・あ、赤ちゃん・・・作る方法ってしってるのです・・・か・・・?」

 

「ぼふぉぉぉ!!!!!!!」

 

盛大にいろいろ噴出した。

 

「ま、待て待て待て!!!!どういうことだ!!」

 

「え、だから・・・その・・・知ってるのです・・・?」

 

「そ、そりゃ知ってるが・・・」

 

「その・・・あの・・・」

 

「ど、どうした?」

 

くそう、今ので完全に心臓が発作でも起きるんじゃないのかってぐらい動いてるぞ。

 

「じゃ、じゃあ・・・その・・・それをしても赤ちゃん出来ない方法とかも・・・」

 

「そ、そりゃ・・・知ってるよ・・・?」

 

「あ、あの・・・司令官さん・・・」

 

「なななななななんですか!?」

 

なんでこんな敬語なんでしょうね私。

 

「司令官さんと・・・それを・・・したいのです・・・」

 

「や、夜戦を御所望で?」

 

するとコクリと頷く。

・・・・喜んだらいいの!?これ喜んだらいいの!?

 

「い、電・・・い、いいのか?」

 

「そ、その道具を・・・もらったので・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・ちょっと待て、誰からもらった。」

 

「し、式風さんからなのです・・・」

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・GJ。

心の中で敬礼しておく。

 

 

 

 

「そ、そうか・・・え、い、電は・・・したいのか・・・?」

 

「さ、さっきからそう言ってるのです・・・」

 

そう言うと電はおもむろに服を脱ぎ始めた。

 

「おわあああああ!?!?!?ちょちょちょちょい待てえええええええ!!!!」

 

「も、もう我慢できないのです!私から襲うのです!と、利根さんだってそうしたって言ってたのです!」

 

誰だあああああああ!!!純粋無垢だった電に色々吹き込んだのはアアアアアアアア!!!!ハッテン場送りにしてやるから出て来い!!!

そんなこと思ってる間に電は生まれたまm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

    / ̄ ̄\

   /(⌒)(⌒)\

   ( ゙゙(_人_)゙゙ )

   > _| ̄ ̄ ̄ ̄|

   ( ⌒( ヲ見せられ|

   ソ ̄ ̄|ないおw|

   /   |____|

  /   -く

`/ /~ ̄) ノ

(__ノ  (__)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「電・・・ふぅ・・・大丈夫か?」

 

「は、はい・・・でも・・・痛かったのです・・・」

 

「ま、まぁ・・・初めてはな・・・」

 

「でも司令官さん・・・激しすぎなのです・・・」

 

「そ、そうか?」

 

「そうです!途中やめてって言ったのに・・・」

 

「そ、そりゃすまないことした・・・」

 

はい、お察しの通り事後でございます。

え、何?メインがないじゃないかって?

お前タグを良く見るんだ、R18タグはついておらぬ。

見たければ他をあたることだ!ここは次の話を全裸待機で待っている紳士しかおらぬのだ!

 

「でも・・・司令官さん・・・また・・・いいですか?」

 

「え!?い、いいのか?」

 

「は、はい・・・その・・・気持ち・・・良かったのです」

 

「お、おう・・・」

 

「司令官さん、ちょっと疲れちゃったのです・・・」

 

「そうだな・・・寝るか」

 

「そうですね・・・おやすみ・・・なのです・・・ちゅっ」

 

そういうと電はキスをして微笑んだ。

天使だな・・・

だが、次の作戦ではこの子にだけは・・・いや俺の艦娘すべてにおいてだ。

人に銃口を向けさせたくない。

銃口を人に向け、トリガ-を引くのは俺だけで十分だ。

この鎮守府で人を殺した・・・なんて提督は俺くらいだろう・・・いや、俺だけで十分だ。

・・・何人も敵とは言え殺してきた俺だ、もし死ぬときは地獄だろうな。

この子とは・・・天国と地獄で別れてしまうがな・・・

やめとこう、ネガティブになるだけだ。

 

「司令官さん、寝ないのですか?」

 

「あ、いや、そういうわけではない」

 

「ん~・・・キスが足りないのです?」

 

「ファッ!?い、いや、そういうわけじゃ・・・」

 

「ん・・・ちゅっ・・・」

 

するともう一回キスをしてきた。

 

「え、えへへ、2回目なのです」

 

「明日は俺からしてやるからな」

 

「じゃあ、する前にしてやるのです!」

 

「望むところ!」

 

今のこの幸せを大事にしよう・・・

そう思いながら眠りの世界へ入っていった。

・・・・作戦開始は明日の夕方だ。




    / ̄ ̄\
   /(⌒)(⌒)\
   ( ゙゙(_人_)゙゙ )
   > _| ̄ ̄ ̄ ̄|
   ( ⌒( ヲ見せられ|
   ソ ̄ ̄|ないおw|
   /   |____|
  /   -く
`/ /~ ̄) ノ
(__ノ  (__)


え~・・・電をそっちの世界に連れ込むなといってた方々へ。



すんませんしたあああああああああああ!!!!!!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。