横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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ケッコン初夜

いろいろ波乱なケッコン式が終わった日の夜である。

 

「その・・・司令官さん・・・今日はごめんなさいなのです・・・」

 

「ははは、こうして元気なんだ、そう謝ることないよ。それに今一番幸せな時なんだ、楽しまなきゃ損だぞ?」

 

「そ、そうですね・・・うん・・・はい!」

 

「よし!とりあえずだな・・・プレゼントを見ようぜ!」

 

「なのです♪」

 

大量にあったので全部部屋に運んでもらってるが・・・確認してるだけでも一時間はかかりそうな・・・

 

「なぁ電、もし平和になったらお前はそのまま家族になってくれるか?」

 

「突然どうしたのです?」

 

「あ、いや、ケッコン済みの軍務を終えた艦娘はそのまま提督の家族になる権利があるからな、どうするのかと思って・・・」

 

「そんなの家族になるに決まってるじゃないですか!」

 

「そう・・・だな。俺には家族といえる存在はお前らだけだからな・・・」

 

「なのです!でもご両親はどうしたのです?」

 

「二人はベルカ戦争時に死んだよ。落ちてきた戦闘機が家を直撃したんだ」

 

「・・・」

 

「仕方ないさ、戦争だったんだ。それにもうそんな被害者を出さないのも俺たちの任務だろ?」

 

「ですね・・・」

 

「お前は昔から人を助けてきたんだ、今でも救えるよ」

 

「ありがとうなのです!」

 

そんな話をしながら俺の個室へ帰ってきた。

今は俺と電の部屋だがな。

まぁ・・・ちょくちょく第六のメンバ-が遊びにくるからもう俺の個室ってほどでもないがな。

 

「さてと、何が入ってるかな?」

 

「あ!すごいのです!最新装備なのです!!」

 

「お、何だ?」

 

それは工廠一同からだった。

どれどれ・・・

 

76mm速射砲

ハープーン発射装置+射撃指揮装置

 

・・・・・・・・最新というか現代兵器ですね

でも装備の資源消費量はミサイルはまぁ予想通りだが速射砲は案外安い。12.7cm砲以下だ。

 

「電、これ装備できるか?」

 

「んと・・・ちょっと分からないのです・・・」

 

また明日工廠行ってみようか・・・

 

「お?これは・・・メビウス提督のか。仕事速いな・・・って封筒?」

 

「中身は何なのです?」

 

「ん~・・・?チケット?」

 

そのチケットは

近接航空支援サ-ビスと書かれたチケットだ。

しかもプラチナ会員用の・・・なんとこれは何回呼んでも費用がかからないとか。

まぁ・・・でも制空権の確保くらいか・・・あとは上陸作戦用かな?

てか俺は今思ったんだ。装備が現代化しすぎていると・・・

 

「お、何かカ-ドがあったぞ?」

 

「どんなのです?」

 

「ん・・・え・・・?何これ」

 

筋肉妖精「ランボー」

・・・誰ですかねこのおじさん。

今にもアフガン行きそうですが・・・

 

「み、見なかったことにしよう・・・」

 

筋肉妖怪もいるからな・・・ていうか、筋肉多すぎるだろ!

 

「司令官さん見てください!大きな蟹なのです!」

 

「おお!!すごいな!こんど二人で食べるか!」

 

「なのです♪」

 

しっかしまぁみんなプレゼントいっぱい用意したもんだな・・・

こりゃしっかりとお返しせねば・・・

 

「電、そろそろ風呂に行ったらどうだ?時間も遅いし」

 

「そうですね、ではお先に行くのです!」

 

「混浴だったらいいのにな~・・・」

 

「あ、あの・・・その・・・ま、まだ恥ずかしいのです・・・」

 

「まだ・・・だと・・・!?」

 

顔を赤くして走っていく電を尻目に俺はつぶやいた。

・・・ということは段階を踏めば・・・いや、もう段階踏みまくりな気がするんだけどね。

 

「さて、とりあえず布団だけ出して寝れるようにしとくかな」

 

あとは電がいっつも風呂上りに飲む牛乳を出しておいてやらないとな。

とりあえず準備できたし俺も風呂でさっぱりしてくるかな。

 

「ふああああああ・・・・いろいろあって疲れた・・・・」

 

風呂場の脱衣所で大あくびしながら風呂場に入る。

でも着任から今まで色々あったな~・・・一番最初の作戦で電が大破したときには泣けたぜ・・・

 

「ふぅ~・・・・・」

 

お湯の温度がちょうどいい・・・そういえば最近こうやってのんびり風呂には入れなかったな・・・

入れるには入れるが10分もせずに出たりしてたからな・・・・

そんなこんな途中寝そうになりながら結構長湯していた・・・

 

「ふ~・・・いい湯だった・・・あれ、電はまだか」

 

長湯してんな~

よし、突撃に行こうか・・・へっへっへ

とか思ってたら帰ってきた。

 

「お先だったのです!あれ、司令官さんも入ったのです?」

 

「うん、とりあえず布団とお前が飲む牛乳だけ出してな」

 

「ありがとうなのです♪」

 

「どういたしまして」

 

そして電と他愛もない話をしながらのんびりと時間を過ごした。

テレビを見て最近の芸能人の話をしたり面白い番組を見て二人で笑ったり・・・

今が戦争中ということを忘れてしまいそうだ

 

「ふああああ・・・・そろそろ眠くなってきたのです・・・」

 

「ああ~・・・そうだな、そろそろ寝るか」

 

「そうするのです!」

 

二人で布団に入る。

一応二つ出してあるが電が俺の布団に入り込んできた。

 

「えへへ、司令官さんのところがいいのです」

 

「お、おいおい・・・」

 

「ダメですか?」

 

「い、いや・・・いいけど何か緊張してな・・・」

 

「えへへ、私もです」

 

「なぁ・・・電」

 

「どうしたのです?」

 

「式のとき、まともに出来てなかったよな・・・」

 

「・・・そうですね」

 

そう言うと電は目を瞑ってこっちを見上げてくる。

俺もそれに従い、目を瞑ってお互いの唇を重ね合わせた。

 

「んっ・・・」

 

電の女の子らしい甘い香りとシャンプ-の香りが息をするたびに香ってくる。

式のときはノーカンと考えたい・・・

電とのキスは甘酸っぱい感じがした。

 

「えへへ、これが始めて・・・ですね」

 

「そうだな、式の時はノ-カンだ」

 

「ふふっ・・・そうですね」

 

「お、必死に謝るかと思ったんだがな」

 

「も、もう!そんなこと期待しないでください!」

 

「へっへっへ」

 

「もう・・・司令官さんのバカ・・・」

 

「おお?バカとは何だ?そんな子にはこうしてやる!」

 

電の脇腹をくすぐってやる

 

「ひゃっ!?あ、あはははははは!!ひゃめ・・・やめてくださいなのですうううう!!!」

 

「へっへっへ、この程度ではやめんぞ!」

 

「あはははははは!!!だめ・・・くすぐったいのですうううう!!ひゃううううう!!」

 

さすがに苦しそうなのでこの辺でやめてやる。

 

「はぁ・・・はぁ・・・も、もう・・・息が出来なかったのです・・・」

 

「ははは、ごめんよ」

 

「今度は怒りますからね!」

 

まぁ・・・可愛かったし・・・

あんな可愛い声出されたら誰だって・・・ねぇ?

 

「ふああああ・・・司令官さん・・・そろそろおやすみなのです・・・・」

 

「お、そうだな。寝ようか。おやすみ」

 

「おやすみなさいなのです・・・」

 

そういうと電はもう一度俺にキスをしてきた。

そして少し微笑んだ姿が可愛すぎてやばかった。

とてつもなく心地よく幸せに寝れた日だったかもしれない。

 

 

~翌日~

 

ものすごい雷の音で目が覚める。

今日はあいにくに大雨か・・・雷もなってるしな・・・

 

「電?もう起きてるのか?」

 

「あ、司令官さん・・・ひゃぅっ!?お、おはようなのです・・・」

 

「雷苦手なのか?」

 

「は、はい・・・ちょっとだけ・・・ひにゃああ!!」

 

雷の音が鳴るたび可愛い悲鳴を上げまくっていた。

 

「電、着替えて朝ごはん食べに行くか?」

 

「え、えっと・・・その・・・今日はここで作っちゃダメですか・・・?」

 

「ここでか?そりゃト-スタ-とかもあるからぜんぜんかまわないが・・・」

 

「じゃ、じゃあ・・・ここでお願いするのです・・・」

 

「はいよ、てか電は何食べたい?」

 

「え、えっと・・・あ!作るのは私がするのです!」

 

「お、そうか?」

 

「妻の仕事なのです!」

 

「最近は男もするぞ?」

 

「私もしたいのです!」

 

「そうか、じゃ、よろしく頼むよ」

 

「なのです!」

 

電は張り切って簡易キッチンのほうに行った。

雷の音にビビリまくりだったが・・・

とりあえず俺はPCでもするか・・・

あれ?どこのメ-ルだ?

 

「ん~・・・?ウイルスの反応はないな・・・お、開いた開いた」

 

よく見ると差出人はアメリカ軍だった。

ええっと・・・アメリカ軍のどの組織だ?

 

「ん~っと・・・ペンタゴンか・・・ペンタゴン!?」

 

アメリカ国防総省が一提督にじきじきに暗号化メ-ル送ってくるか!?

 

「ええっと・・・作戦?」

 

内容は国防総省のお偉いさんが俺のところに来るからそこで話すってか・・・お勤めご苦労さんだね~・・・

ちょうどメ-ルを読み終わったとき電が朝食を持ってきてくれた。

 

「お、ありがとう」

 

「召し上がれなのです!あれ、そのメ-ルなんなのです?」

 

「ん~・・・アメリカ国防総省からじきじきに俺のところに作戦が来たんだよ」

 

「あれ、司令官さんって日本軍所属ですよね?」

 

「まぁ・・・正直表面上はな。米軍からの要請があれば日本軍側の指揮を抜けて米軍側の所属になることが出来るんだよね」

 

「それは司令官だけなのです?」

 

「ん~・・・たぶんな。どうも米軍のお上さんが大本営の石頭に頭下げに行ったとか・・・そんなに俺一人が大事かねぇ・・・」

 

「それは司令官さんがきっと無くてはならない存在なんですよ」

 

「そうかねぇ・・・まぁ、今日の午後には到着らしいから出迎えの準備しないとな」

 

「私たちも作戦参加なのです?」

 

「ああ、艦娘と俺の信用できる提督一名をつれてとのことだ」

 

「極秘なのですか・・・」

 

「たぶんな・・・SEALs時代に極秘作戦は結構やったから慣れてるんだけどな」

 

「SEALsって何ですか?」

 

「ん~・・・アメリカ海軍の特殊部隊中の特殊部隊だよ。いやぁ~・・・訓練はきつかった・・・」

 

「どんな訓練なのですか?」

 

・・・・正直思い出したくないんですが

 

「ああ・・・手足縛られてプールに放り投げられたりとかな・・・」

 

「え、えっと・・・すごい訓練ですね・・・」

 

「他にはな・・・」

 

「も、もうお腹いっぱいなのです・・・」

 

はっはっは・・・いろいろあるぜ・・・

今こうしてしてる提督がどんなに幸せか・・・

でも、こうやって電に出会えてケッコンできたってのは本当にこの仕事してて良かったって思うよ

しっかしまぁ・・・米軍の極秘作戦って失敗多いから不安なんだよなぁ・・・

そんなこと考えながら電とのんびりと朝食と取った。




電とのいちゃいちゃスト-リ-書くの楽しい。
くそう、電が可愛すぎる!何なんだあの可愛い生物は!
まぁ・・・その色々臭い内容ですが気にしたら負けです。
え?あとがきに書くな?俺知らねぇし!

はいまぁ冗談おいといて次話も楽しみにしててくださいな。
してなかった?・・・・ふむ、銃殺かハッテン場でケツを改造されるか好きなほうを選びたまえ。

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