司令室から赤城たちと一緒に海面を進む電を見送りながらケッコンの資料を見ながらため息をついた。
指輪を渡すのはいいが、どう言えばいいか・・・
彼女居ない暦=年齢である俺だが・・・いや、あれだ、彼女居なかったのは米軍とか居たからだ。
「はぁ・・・どうするかね・・・」
というか電はどう思ってるんだろうか。
そればっかりが気になる。
「ベ-シックに「俺とケッコンしてくれ!」でいいかな・・・ううん・・・」
なんて独り言つぶやいてると
「グッドモーニングネー!」
「おぅっ!?金剛!?」
「ど、どうしたネ?」
「あ、いやなんでもない」
「そう?ところで焦って隠した書類は何なのネ?」
「あ、ああ・・・これか・・・」
金剛ならいいアドバイスくれそうだが・・・
まぁ、見せてみるか。
「お~・・・提督もついに電ちゃんにアタックしますカ~・・・」
「おう・・・ってお前なんで知ってんだ!!」
「そんなもの見てたら分かるヨー。ていうかこの鎮守府でそのこと知らないの電ちゃんくらいネ」
「マ、マジか・・・」
そんなに分かりやすいかなぁ・・・俺・・・
「とりあえず指輪とかはいつ渡す予定ネ?」
「ああ、今日演習から帰ってきたらだ」
「じゃ、急いで式の準備ネ!」
「待て待て待て!!早すぎるぞ!!」
「えー・・・でも式風提督のところは式の準備済ませてケッコン指輪渡したのヨ?ついでにプロポ-ズもその時・・・」
「いやまぁ・・・アイツの場合は色々アレだしな・・・」
「まぁいいネ、プロポ-ズの言葉考えてるノ?」
「まだだ・・・」
「も~・・・それくらい考えて事起こさなきゃダメヨ!」
「す、すんません」
「ところで提督、電ちゃんがどう思ってるとか気になってるんでショ?」
「!?何で分かるの!?」
「提督って結構分かりやすいヨ?」
「さいですか・・・」
しかしまぁ・・・気になって仕方ないのは事実だがな・・・
「電ちゃんなら心配いらないヨ、提督の話してるとき幸せそうな顔してるネ。というか、この前相談受けたヨ」
「相談?」
「ケッコンの事ネ、提督は誰とするんだろうって」
「あ、あぁ・・・」
「そのとき電ちゃん、提督のこと好きって言ってたネ」
そう言う金剛の顔は少し悲しそうだった。
「まぁ・・・知ってたことだから仕方ないネ!」
「金剛・・・」
「ほら、提督も悲しそうな顔しないネ!」
「いや、お前の気持ちは知ってたんだが・・・何もしてやれないのがな・・・」
「そんなの問題ナッシング!ていうか重婚考えたら勝手に提督の古巣の部隊に連絡して強襲してもらうからネ!」
SEALs呼ぶ気かコイツは!!
まぁ・・・重婚する気はさらさらないがな・・・
一回指がそれお前曲がらないだろって言うくらい指輪つけた提督見かけたが・・・
うんまぁ・・・人それぞれだよね!
「それで、どう言って渡すネ?これ重要ヨ?」
「う~ん・・・」
「俺とケッコンしてくれ・・・電!でいいとか考えてないでしょうネ?」
「うっ・・・」
「あ~・・・やっぱりネ・・・」
「やっぱりって何だやっぱりって!!」
「まぁ・・・提督らしくていいけど・・・もうちょっとロマンチックなのがいいと思うネ・・・」
うむ・・・ロマンチックか・・・
「そうだ!ブル-エンジェルスに頼んでキュ-ピッドを空に描いてもらってプロポ-ズってどうよ!」
「いや・・・どこから呼んでくるネ!?」
「そりゃお前アメリカ海軍からだな・・・」
「とりあえずそれ・・・式の最中にやってもらったほうがいいと思うヨ・・・」
「ああ、それもいいな!」
「ほかに案ないネ?」
「他かぁ・・・う~ん・・・」
「これ私の案だけどイイ?」
「どうぞ」
「俺とケッコンしてくれ電!たとえここの艦娘が全員轟沈してもお前だけは守り抜く!・・・とかどうネ?」
「・・・不吉すぎるわ!!てか、明らかに今守られてるの俺だよね!?」
「Oh...ダメですカ・・・」
「もうストレ-トでいいよな・・・?」
「う~ん・・・まぁ・・・それはそれでいいと思うヨ?」
とりあえず色々決まったところで・・・
「やっぱ式とかいる?」
「ん~・・・そこは電ちゃんと要相談かな~・・・細々としたいって子も多いみたいだしネ!」
「そうか・・・まぁ、あと2時間程度で帰ってくるしな・・・」
「あら、もうそんな時間ネ?」
「すまんな金剛」
「お安い御ネ!」
そういって金剛は部屋を出て行った。
去り際に少し涙流してたが・・・
ちょっと悪いことしたかな。
そうこうしてるうちに二時間たった。
俺の心臓が破裂するんじゃない?って勢いで動いてる。
「電、早く帰って来い・・・いや・・・もうちょいかかってもいいぞ・・・」
私の心臓破裂しそうでち
するとドアノブが回った。
ステンバイ・・・ステンバ-イ・・・
「演習終わりました!」
補給も終えた電が笑顔で入ってきた。
・・・心臓破裂寸前だよ。
「お、お疲れ様。演習どうだった?」
「はい、私たちの勝ちでした!」
「よくやったな。お疲れ様」
「なのです!あ、それで話ってなんなのです?」
「あ、あぁ・・・話な」
誰かぁぁぁぁ!!!心臓の鼓動を抑える薬を急いでええええ!!!
「えっと・・・そのだな・・・」
「?」
ああああああ!!心臓がああああ!!!でも首傾げてる電可愛いよおおおお!!!
「その・・・あれだ・・・」
「司令官さん、どうしたのです?」
そして電さん、こっちに接近。
やめてえええ!!今来られたら死んじゃううううううう!!!
ええい!もうこうなったら言うしかねぇ!!いくぜ俺!
「電!」
「は、はい!」
「俺と・・・俺とケッコンしてくれ!!」
「えっ・・・」
一瞬電がフリ-ズする。
俺の心臓は過労死しそうな勢いで動いてる。
「え、えっと・・・私と・・・ですか・・・?」
「あ、ああ、お前とだ」
「そ、その・・・あの・・・わ、私なんかでよろしいのですか・・・?」
「お前だからいいんだよ。電」
電は顔真っ赤にして俯いている。
そして笑顔で顔を上げた。
「司令官さん!」
「おうっ!?」
すごい勢いで飛びついてきた。
ついでに抱きついてきた。
「私・・・司令官さんのこと大好きなのです!」
「俺もだ、電」
「やっと思いが伝わったのです!」
「はは、まさか両思いとはな」
「・・・ずっと司令官さんの秘書艦で居させてくださいね」
「当たり前だろ」
「・・・・司令官さん」
「ん?何だ?」
電は目を瞑って見上げてくる。
こ、これはあああああああああ!!!
そして二人の唇が合わさりそうになった瞬間・・・
「よう!イ-グル!お前の艦隊すごいな!久々にいい戦いだったってウチの連中も言ってたよ!」
式風が司令室に入ってきやがった。
・・・・・・・・・・・・・・・コロス
「式風ぇぇぇ・・・・・・・・・・・・・・」
「ん?どした?」
俺は引き出しからDE.50calを取り出し・・・
ちなみに電もどこからか連装砲を取り出していた。
さすが我が嫁だ
「電・・・」
「なのです・・・」
「え、ちょ、何!?何なの!?」
セ-フティ-を外す。
ついでに初弾も送り込む
「・・・野郎ぶっ殺してやらあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「なのですうううううううううう!!!!!!!!!!!」
式風提督に向けて発砲開始だぜ☆
いいところ邪魔したもんね。仕方ないね。
「いやあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
その日、執拗に式風を追い掛け回す提督と電の姿が鎮守府のみならず横須賀市内で目撃されていた。
妄想が捗るぜ(真顔
ちなみにリアルのほうでは電ちゃんまだレベル97なの・・・