横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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やーい!お前の鎮守府の隅っこハッテン場ー!

床の軋む音が不気味で怖い。

 

「し、司令官さん・・・ここさっきも通った気がするのです・・・」

 

「ああ~・・・俺もそんな気がする」

 

さっきも見た張り紙が張ってある廊下に出た。

張り紙の発行日が20年前だからな・・・つか、何でこんな建物残してんねん。

おかしいだろ・・・

まぁ、場所が鎮守府の隅っこのほうだからな・・・

 

「そういえば階段あったよな、上に上がってみるか?」

 

「い、行くのです?」

 

「行くしかないでしょ」

 

「な、なのです!」

 

階段に向かう。

そのとおりにあるトイレが臭くてかなわんぜ

 

「うぅ・・・怖いのです・・・」

 

「そうだな・・・」

 

そういえばさっきからNVGの調子がおかしい。

付いたり消えたりする・・・PEQのライトを点灯させれば何とかなるが・・・

 

「ん・・・人影か・・・?」

 

「ゆ、幽霊なのです!?」

 

「いや分からん・・・トイレの前で何してんだ・・・?」

 

とりあえず人間っぽいし警告しとこうか・・・

 

「おい、お前何してる」

 

そいつはゆっくりとこっちを向く。

あ、これアカンやつかも

 

「ししししし司令官さんんん!!いやな予感しかしないのですぅぅぅ!!」

 

「激しく同意だ」

 

でもなぜか体が動かない。

オワタ\(^O^)/

 

「逃げるのですうううう!!!」

 

「くそ・・・体が動かん・・・」

 

「はにゃ!?わ、私もなのです!?」

 

ゆっくりとこっちに向かってきた・・・

手は動く・・・こうなった・・・

 

「野郎オブクラッシャアアアアア!!!」

 

トリガ-ハッピ-になっちゃったけどいいよね。

とりあえず全弾ぶち込んでやった。

すると突然体が動くようになったぜ!

・・・それならいいけどね、もう目の前に居ちゃったりするんですよねこれが。

俺死んだ。

 

「ひ、ぴぎゃああああああああああああ!!!」

 

電がものすごい悲鳴を上げてる。

てかこの幽霊さん・・・えらいイケメソっすね。

なんでこんな冷静なんだろ俺。

すると幽霊が・・・

 

「や ら な い か ?」

 

「・・・・・・・・・・・総員退避いいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

 

「撤退なのですううううううううう!!!!」

 

身の危険と言うより貞操の危険を感じて全力で階段を駆け上った。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「つ、疲れたのです・・・」

 

死ぬかと思った・・・主に俺のケツが。

さっきの幽霊(?)は階段に開いていた穴にボッシュ-トされてた。南無。

 

「とりあえず先にすすもう・・・」

 

歩き出した瞬間・・・

 

「・・・・!?ひにゃああああああああああああああああ!!!!」

 

「おわああ!!!どした!?」

 

「あ、ああああ・・・・あそこの扉が・・・」

 

「あそこ?」

 

電が指差す方向を見る。

そこは風なんか吹いていないのにドアが開いたり閉まったりしている。手招きするように・・・

てか、電さんアナタめっちゃ抱きついてきますね。

 

「なぁ・・・電よ・・・」

 

「な、なんなのです?」

 

「許可する、あそこのドアに砲撃しろ!ついでに壁に一発ぶち込んで穴あけて逃げるぞ!」

 

「なのです!!」

 

「いいか、俺の耳元でぶっ放すなよ?耳が聞こえなくなる」

 

「分かったのです!」

 

そして照準をドアに向ける。

 

「砲撃開始なのです!!」

 

電が砲撃を開始する。

・・・・・・・・・・耳元で。

知ってたよ、こういうことになるって知ってたよ・・・

 

「お前俺さっきなんて言った!?もう絶対俺の耳元・・・」

「もう一発なのです!!」

 

お願い話聞いて・・・

鼓膜破れる・・・

ヘッドセットをつけていたから何とか耳は聞こえる。

 

「ああああああああああ・・・・・」

 

「はにゃ!?ご、ごめんなさいなのですううううう!!!!!」

 

「今度から気をつけようね・・・」

 

とりあえず開いた穴から脱出しましょうねぇ。

 

「んで、脱出したのはいいが・・・どうするね」

 

「ああ!司令官!脱出できましたか!」

 

「お前減給な」

 

「ひどいです!!」

 

ひどいわけあるか!!と青葉に心の中で突っ込んでおく。

 

「とりあえず疲れた・・・帰ろう・・・」

 

「なのです・・・」

 

あ、そうだ、電にあの書類渡そうかな・・・

ううむ・・・悩む・・・どう言って渡せばいいのか・・・

と悩みながら司令室に帰ってきた。

 

「ふぅ・・・電、今日はもう休んでいいいぞ」

 

「え、でもお仕事が・・・」

 

「んなもん俺一人でできるよ。いや、心優しいボランティアがいたからそいつに任せるよ。な、青葉ちゃん?」

 

「う、うぅう・・・」

 

「あ、青葉さん・・・頑張ってくださいなのです!!」

 

電を見送ったあと青葉と二人で書類整理とかいろいろ始めた。

 

 

 

 

 

そして次の日。

書類の量が多すぎていつの間にか寝落ちしていた。

 

「うわ・・・寝てたのか・・・とりあえず残りを・・・あれ?片付いてる」

 

ふと隣を見ると青葉がペンを手にぐっすり眠っていた。

コイツ・・・全部やってくれたのか・・・

 

「今日は一日休みにしてやるかな・・・」

 

上着をかけてやり俺は電に渡そうと思っていたケッコン指輪と書類を捜す。

 

「う~む・・・いざとなるとどうすれば・・・」

 

どう言って渡そう・・・

そんなこと考えてると・・・

 

「司令官さん!おはようございますなのです!」

 

元気よく電が入ってきた。

 

「おわあああああ!?!?」

 

「はにゃ!?ど、どうしたんですか!?」

 

「ど、どうもしてない・・・大丈夫だ」

 

「それならいいんですが・・・えっと、今日は私が演習でしたよね?」

 

「んっと・・・そうだな、金剛たちと式風の部隊と演習予定だったかな?」

 

「では今から準備して行って来るのです!」

 

「あ、そうだ電、演習終わって補給終わってからでいいから司令室に来てくれるか?」

 

「了解なのです!」

 

そういって電は部屋を出て行った。

とりあえず・・・昼過ぎまでに考えておこう・・・




タイトル詐欺(迫真
今回は急展開&面白くないかも。
・・・許してちょ☆

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