~ケストレル~
ヲ級大丈夫かな・・・
艦娘用のドッグで治るんだろうか・・・
「はぁ・・・」
「大丈夫なのです?」
「あ、ごめんね、大丈夫だよ」
「やっぱりヲ級が心配なのですか?」
「うん、何か私の名前聞いた瞬間に苦しみだしたし・・・どうしたんだろ・・・」
「う~ん・・・あ、そういえばこんな噂聞いたことあるのです!」
「うん?どんなの?」
「えっとですね・・・」
その噂は深海棲艦はかつては自分たちと同じ艦娘だったということと私たちと同じように艦艇時代の記憶がうっすらとだけどあることだ。
また沈んだ艦艇がそのまま深海棲艦になることもあるとか。
「・・・という噂なのです!」
「・・・・・・」
私はヲ級のことで思い当たる節があった・・・
「バ-ベット・・・」
「バ-ベット?」
「・・・私のお姉ちゃんだよ」
「あっ・・・」
電は少し申し訳なさそうな顔をする。
私が姉を撃沈したことを思い出したんだろう。
「ごめん、ちょっとヲ級の様子見てくる!」
「わ、私も行くのです!」
二人でドッグに走り出した瞬間、ものすごい爆音が聞こえた。
「な、何!?」
「わ、わかんないのです!」
次の瞬間警報が鳴り出す。
<<正面海域に敵艦隊3を認む!現在攻撃を受けている!艦娘はただちに出撃、これを撃破せよ!>>
「様子見はお預けかな・・・」
「と、とにかく司令室へ急ぐのです!」
私は走って司令室に向かった。
「隊長!」
ドアを蹴破る勢いで中に入る。
「いったいどういう状況なの!?」
「見て分かるとおり襲撃だよ・・・ああもう・・・」
「どうしたの?」
「いや・・・それがだな・・・」
隊長はパソコンの画面を眺めている。
・・・死にそうな目で。
「ん?パソコンがどうかしたの?」
ふと画面を除くと・・・
「・・・・・・・・・・・・・・隊長さん?」
そこにはエラ-表示で強制終了しますというのが出ていた。
・・・・・ギャルゲ-の一番盛り上がるシ-ンで。
「ちくしょう!あの衝撃で俺の・・・俺の推しキャラ攻略があああああ!!!!」
「・・・・」
「お前なぁ!分かるか!?ツンデレキャラをデレモ-ドにさせた時のこの・・・この感情をおおおおお!!!」
「・・・・・・お前はアホかああああ!!!!」
いや、レ-ダ-とかいろいろ見てなかったの!?襲撃に気づかなかったの!?
「アホとは何じゃいワリャアアアア!!」
「いや、アホ以外にどういえばいいのコレ!!レ-ダ-とか見てなかったんかいワレエエエエ!!」
「んもんよりこっちのほうが大事だしいいいいい!!!」
「お前もう提督辞めろおおおおおおお!!!」
どんだけアホなんだろうかこの人は・・・
「ふざけやがってぇ・・・野郎ぶっ殺してやらあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
すると隊長は何かのコンピュ-タ-を取り出す。
「なにそのパソコンみたいなヤツ」
「見てろ外道が・・・宇宙空間からの狙撃を食らうがいい!!」
「・・・・・・・・SOLG・・・・?」
「いんや、あれは落としたろ。まぁ、見てろ。」
システム「ユ-エ-ヴィ-オンラ-イン」
・・・UAVですかー
「さてと・・・・プレデタ-で目標指示して・・・ふはははははは!!ODINの力を見るがよい!」
「あのぉ・・・隊長?もしかして・・・核?」
「んなわけあるか!」
「な、ならいいけど・・・」
「ポチっとな☆」
隊長がボタンを押した瞬間に隊長の知り合いの提督が入ってきた。
・・・名前なんだっけ
「イ-グル!!やばいぞ!襲撃だ!!」
「知ってるよ」
「だったら早く艦隊を!」
「まぁまぁ、式風くん、落ち着きなさいな」
「落ち着けるか!!俺はもう艦隊を出撃させたぞ!」
「え、マジ!?」
その瞬間ちょっと隊長が青ざめる。
「お、おい式風・・・いつごろ出した・・・?」
「10分前だ!」
「・・・やっば」
「どうしたんだ!早く行くぞ!!」
「・・・・・・・今すぐ引き返させて、頼むから」
「何でだ!!」
「・・・・・今からあの辺衛星から攻撃するんだよ・・・」
「ファッ!?」
私は・・・とりあえず襲撃の件はどうにかなりそうなんでさっさとヲ級のところに向かった。
~提督~
「ちょちょちょちょ待て!!衛星から攻撃ってどういうことだ!」
「え、ええっとぉ・・・米軍が放置してた攻撃衛星ODINをハッキングして俺専用にしてたんだよ・・・ちなみにあと2分後に攻撃開始」
「・・・被害はどれくらいになる?」
「ああ・・・まぁ最強クラスの姫級でも体が残ってればいいねってくらい?ちなみに海の深さも1mくらい増すかも・・・」
「おいおいおいおい!!!!!それ止めれんのか!」
「(・×・)ムリダナ」
「マジかああああ!!!!!」
式風はダッシュで艦隊を引きもどそうとしていた。
まぁ・・・距離的には今引き返せば余裕で間に合うけど。
「さてと・・・あとは誤差だけ修正するかな~・・・」
とりあえずプレデタ-の画面を見ながら誤差を直していく。
てか、こいつ等姫クラス連れてきてんじゃねーか・・・
そういえばODINはこの攻撃で残弾があと2発になるから本拠地攻撃までは温存だな。
もう宇宙空間に補給物資もってく術がないからな。
「あの・・・司令官さん」
「あ、電か。どした?」
「あの・・・この子達が・・・」
「ん?」
電の後ろからガクブル状態でこの前来たリ級とイ級が出てきた。
「おう?どした、そんなにガクブル状態で・・・」
「あ、あの・・・あの艦隊は・・・私たちを殺しに来た・・・」
「ああ~・・・」
アレか、情報しゃべられる前に沈めたれということですね分かります。
「だから・・・また攻撃に来る・・・そんなのだったら私たちは帰る!」
「いやまて、極論過ぎない?」
「だって・・・」
「だってもクソもあるか、お前らは俺の部隊所属の艦娘、勝手に帰ったり沈んだら沈んだ場所にODINから攻撃食らわすぞ」
「・・・ごめんなさい」
「分かればよろしい。んで、ほかに用はないか?」
「うん・・・」
「そか。あ、そうだ、お前ら鎮守府内散歩してみたか?」
「いや、まだだけど・・・」
「んじゃ今から電といってらっしゃいな」
「いいのです?」
「いいのいいの。電、よろしくな」
「なのです!」
電が司令室を出て行った瞬間、敵艦隊のいるであろう場所に宇宙空間から降って来た光の矢が直撃した。
「うわぁ~・・・こりゃミンチのほうが体残ってるぶんマシかもな~・・・」
味方が巻き込まれてないことを祈って俺はギャルゲ-を再会した。
ちなみにあの攻撃は俺と式風以外は誰がしたのか知らず、神の攻撃ということになってました。めでたしめでたし。
~ケストレル~
ものすごい爆音と衝撃のあと砲声がぴたりとやんだ。
「隊長の攻撃が命中したのかな?てか・・・あの人何気にいろいろおかしい物持ってんな・・・」
何で一提督が攻撃用衛星とか偵察用衛星とか・・・この前はICBMまで・・・この人小さいのは拳銃から大きいのは攻撃衛星までこの世にある兵器一式もってんじゃないの?って気分になってきた。
「さて・・・とりあえずヲ級は大丈夫かな?」
入居ドッグを覗くと・・・
「・・・・・・・・・・バ-ベット・・・?」
そこにヲ級は居らずあのセレス海で撃沈したバ-ベットの姿があった。
「やっぱり・・・バ-ベット・・・だよね?」
忘れもしない。あの長く黒い髪、キリッっとした顔立ち・・・
「この私よりちっさい胸は・・・やっぱりバ-ベットだ」
さりげなくひどいこと言ってみたり。
そんなこといっていると・・・
「んん~・・・」
「あ、起きた」
「ん・・・あ、あれ・・・ここは・・・セレス海じゃない・・・」
「おはよ、バ-ベット」
「んんん~・・・おはよ・・・ってケ、ケストレルゥゥゥゥゥ!!!??」
「そだよ」
「え、ええええ!?!?ラ-ズグリ-ズは!?」
「ああ~・・・その隊長ならここの司令官だよ?」
「え、ええっと待って、状況が読めないわ」
「ほいほい」
あのときのこと・・・怒ってないかな
「ねえ・・・ケストレル・・・あの時からの記憶がないの。何故か艦娘って言うことだけが分かるわ」
「そうだねぇ・・・その辺は隊長に聞けばいいと思うよ?」
「そ、そうね・・・てか、ケストレル・・・あんた私が起きる前に私よりちっさい胸とか言ってたの聞こえてたわよ・・・」
「えっ」
マジかよ・・・!
「ちょっとお話しましょうか?」
やばい、命が危ない
「グッバイ!」
「あ、コラ待ちなさ・・・キャッ!!」
追っかけようとして盛大に床で滑っていた。
お風呂で走っちゃ危ないよ~。
そんなこんなで新しい仲間が増えましたとさ。
・・・あのことは後で謝っとかないと・・・セレス海の事も。
COD;Ghostのスト-リ-って続きありそうなのよさ