横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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とある海外ドラマネタ入れました(´∀`)
てかそれメインだな(・∀・)
あとぜんぜん関係ない話、前期の同期が後期教育で第一空挺団行ったんだけど、あの第一狂ってる団噂の1部は本当らしい・・・空挺団怖い。



DDG-151 ネイサン・ジェームズ

「暇だ・・・」

 

執務室で一人呟く。

今日は珍しく仕事が無い。

あるにはあるが量も大したことなかった。

 

「建造でもしてみるかな・・・」

 

なんて呟いていたら突然部屋のドアとか戸棚が開いたり閉まったりし始めた。

ポルターガイストが始まった。

だが一瞬で犯人が分かる。

 

「おいコラ、シンビルスク!やめろ!」

 

『えー・・・てか何で私って分かるんですかー』

 

「お前くらいだろこんな悪戯すんのは!」

 

『ほんとに私だけだと思いました?』

 

「え、何それ」

 

『ほら・・・貴方の後ろにも・・・』

 

「はぁ?後ろ?」

 

後ろを振り向くと窓ガラスに焼け爛れた人間の顔があった。

表情が分からないくらい焼け爛れているが物凄い形相で睨んでいることだけは分かる。

控えめに言って超怖い。

 

「おわぁぁぁぁぁぁ!?!?」

 

『いやぁぁぁぁぁ!!?出たぁぁぁぁぁ!!』

 

「なんでお前もビビってんだよ!」

 

『何となく怖そうな人呼んでみたらめちゃくちゃ怖い人がぁぁぁぁ!!!』

 

「お前かよ呼んだの!お帰り願え!!」

 

『あ、悪霊退散!アラーアクバル!』

 

「なんでイスラム教徒と化してんだお前は!」

 

『じゃ、じゃあ、マーフィさんと結婚出来ますように!』

 

「出来ねーだろお前死んでんだから!!てかそれ幽霊に頼むことじゃないよね!?もう一つ言うと幽霊がお願いする事じゃねーだろ!!!」

 

ふと後ろを振り向くと例の幽霊は呆れた顔をして消えた。

 

『あ・・・帰ってくれました・・・』

 

「お前な・・・マーフィの所にでも行っとけ・・・」

 

『いやー、マーフィさんイジメすぎて気絶しちゃんたんですよねーあはは!』

 

「あはは!じゃねーよ!何お前もクレイジーサイコレズになってんだ」

 

この鎮守府に2組もレズカップル要らない・・・

俺はとりあえずこの空間から逃げたかった。

 

「電でも連れて建造にでも行こ・・・」

 

『いってらっしゃい、貴方に神のご加護がありますように』

 

「何今更良いキャラぶってんだよ!」

 

『いいじゃないですかー』

 

とりあえず俺はさっさと工廠に向かう。

その途中の廊下で電を見つけた。

 

「あ、電ちょうどいい所に」

 

「?なんですか?」

 

「ちょっくら工廠まで着いてきてくれ」

 

「了解なのです!」

 

というわけで工廠前。

相変わらずちっこい妖精が動き回っている。

 

「お!てーとく!おひさー!」

 

「ういっす、2隻分建造頼めるか?」

 

「うむ!任せられよ!」

 

機械に資材を突っ込んでいく。

そしておもむろに高速建造材を取り出した。

 

「出てこいクソッタレぇぇぇぇ!!!」

 

「それ建造で言うセリフじゃない。」

 

「ストレス溜まってるのですか・・・?」

 

「たぶんな」

 

そして扉が開く。

さてどんなバケモノが出るやら・・・

 

「提督さん、お疲れ様です。練習巡洋艦鹿島、着任です。うふふっ」

 

「か、鹿島・・・?」

 

「はい?何でしょうか?」

 

「うわぁぁぁぁ鹿島ぁぁぁぁ!!よく来てくれたぁぁぁ!!バケモノ意外がやっと出たァァ!!」

 

「きゃっ!な、なんですか!?」

 

思わずまともな艦娘が出たことに喜びさけんでしまった。

 

「あ、すまん、俺はここの提督だ。とりあえずあと一人出てくるからソイツがきたら鎮守府を案内するよ」

 

「ありがとうございます、ふふっ」

 

鹿島は優しく微笑んだ。

電は若干ムスッとしていた。

 

「どした電」

 

「・・・なんでもないのです」

 

「ん?そか?」

 

『鈍感提督め・・・』

 

「ん!?シンビルスク!?」

 

「シンビルスク?」

 

「あ、あぁ、何でもないよ」

 

そんなことしているうちにもう一つも終わった。

今度は誰が出てくるやら。

そして扉が開いた。

 

「DDG-151ネイサン・ジェームズ参上!ミサイル迎撃から疾病対策までお任せだよ!」

 

「・・・結局はこうなるのか・・・」

 

「あれぇ!?なんでガッカリしてるの!?」

 

「なんでもない・・・てかお前、アーレイ・バーク級か?」

 

「うん!そうだよ!」

 

「んじゃお前の姉がここにいるから後で挨拶でも行くか」

 

「姉!誰々!?」

 

「マイケル・マーフィだよ」

 

「お!マーフィ居るんだ!」

 

「ネイサン・ジェームズさん、鹿島です。よろしくお願いしますね」

 

「電なのです!よろしくなのです!」

 

その時、ネイサン・ジェームズは少しだけビクッとして笑顔に戻る。

 

「うん!よろしく!私もみんなに負けないように頑張るよ!」

 

俺は若干違和感を覚えたがとりあえず気のせいということにした。

 

「んじゃ、鎮守府案内にでも行くか。電も一緒に行くぞー」

 

「了解なのです!」

 

というわけで鎮守府を案内していく。

特に面白い場所もないが。

 

「ホントはもうちょい施設あったんだが・・・ミサイル攻撃受けてな」

 

「えー、私なら一瞬で迎撃したのにー」

 

「提督さん、ミサイルって何ですか?」

 

「あー、そっか。鹿島は分かんないよな。ジェームズ、教えてやってくれ」

 

「お任せあれ!えっとね!」

 

ジェームズはミサイルの概要を簡単に説明した。

内容を聞いた鹿島は若干震え上がっていた。

 

「つ、つまり、狙ったら絶対そこに飛んでくるんですよね・・・」

 

「んー、まぁそだね」

 

「しかも音の早さで・・・」

 

「物によったら音の3倍とかだよー」

 

鹿島は更に青ざめた。

ついでに電も青ざめた。

 

「司令官さん!ミサイルって早くても亜音速くらいで飛んでくるって言ったじゃないですかぁ!!」

 

「あー・・・まぁ特殊な対艦ミサイルはマッハ3くらいだな」

 

そういや教育し忘れてた。

なんて思っていたら若干ヤツれたマーフィが前から来た。

 

「あら、提督じゃない。その2人はどうしたの?」

 

「ああ、さっき建造したんだ。お前の妹もいるぞ」

 

「へっ?妹?」

 

「会いたかったよマーフィー!!」

 

「え、きゃっ!!」

 

「私、ネイサン・ジェームズだよー!お姉ちゃんー!」

 

「え・・・?ネイサン・ジェームズ?艦番号は?」

 

「DDG-151だよ!どしたの?」

 

「・・・ごめんさない。私貴女を知らないわ」

 

「え・・・?」

 

知らない?どういう事だ

 

「同じアーレイ・バーク級じゃないのか?」

 

「お、同じアーレイ・バーク級だよ!」

 

「・・・貴女何を言っているの?アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦に100隻目は居ない。それに私はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦で最新型なのよ。151なんて存在しない。」

 

「え・・・だ、だって私・・・」

 

存在しない艦・・・どういう事だ。

 

「え、えっと提督さん、私混乱してきました。」

 

「俺もだ。」

 

「わ、私もなのです」

 

俺たちは完全に混乱していた。

1番混乱しているのはジェームズだろう。

 

「で、でも私!あなたがお姉ちゃんって知ってるんだよ!」

 

「・・・ごめんなさい。私には分からない。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦はまだ62隻しか居ない。私が今ある中で最後に就役した艦なんだから」

 

俺は一つ、ふと思ったことがあった。

いそかぜ のようにパラレルワールドの艦が建造されたのではないか。

SFチックな話ではあるが、いそかぜ と うらかぜ がいい例だ。

 

「なぁジェームズ、お前の記憶にある世界情勢はどうなっている?」

 

「世界?えっと・・・あまり喋りたくない・・・」

 

さっきまで明るかった顔が一気に暗くなる。

 

「どうしてだ?」

 

「・・・言いたくないの!!・・・みんなを信じれなくなるから・・・」

 

突然叫ぶ。

みんなを信じれない?

 

「とりあえずマーフィ、ジェームズはお前の知ってる世界の艦じゃなさそうだ」

 

「どういう事よそれ」

 

「いそかぜ と同じだ」

 

「ブイ・ウェッブ艦って事?」

 

「いや、ジェームズは普通のアーレイ・バーク級だろうが・・・コイツに何かあったんだろう」

 

そんな話をしてる後ろでは電と鹿島がジェームズを宥めていた。

 

「ジェームズさん、大丈夫なのです?」

 

「うん・・・大丈夫。二次大戦の艦なら大丈夫だから・・・」

 

「二次大戦の艦ならってどうしてですか?」

 

「ごめんね、今は話したくない。私の事きっと嫌いになるから」

 

「まぁ、話したくないならまた話せるようになってから教えてくれ。いつでもいいよ」

 

俺はそう言って鹿島と寮に帰らせた。

 

「司令官さん、ジェームズさんどうしたんですか?」

 

「さぁな・・・」

 

そんな話をしていると。

 

『そんな時に私参上です』

 

「にゃぁぁぁぁぁ!?!?」

 

「おわっ!?シンビルスクか!?いきなり出てくんな!」

 

『あ、電さんごめんなさい。提督さんもついでにごめんなさい』

 

「上官に対していい態度してんなお前・・・」

 

『えへへ』

 

「えへへじゃねーよ!」

 

『まぁそんな事置いといて、ちょっと記憶でも見てきましょうか?』

 

「いや、しなくていい。知られたく無いことだってあるだろう」

 

『んー・・・まぁそうですね、じゃ私はこの辺で』

 

「はいよ、じゃーな」

 

シンビルスクはそのまま消えた。

 

「電、とりあえず執務室に・・・電?」

 

「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

「・・・・・・」

 

 

 




気づく人は気づいたかな?
ザ・ラストシップの主人公的駆逐艦のネイサン・ジェームズを出してみた。
とりあえず、やたら明るいアホの子で戦闘になるとやたら冷静みたいなキャラにしようと思ってるけど変更は受け付けるよ(゜∀。)

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