横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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迎撃

核を撃つことがなければいいが・・・

核報復の事ばかりが頭をよぎる。

 

「そういえば隊長」

 

「ん?なんだ?」

 

「電さんって編成に入ってましたっけ」

 

「へっ?」

 

さっき出撃命令を出したが・・・

アレ?なんか入れてなかった気がするような?

 

「ご、ごめん、ちょっと確認してくる・・・」

 

「あ、それなら私の手元に・・・」

 

「ど、どうなってる?」

 

「あ~・・・入ってないですね」

 

「だああああ!!俺のアホォォォォ!!!」

 

急いで電に無線をつなげる。

 

「電!すまん!お前出撃じゃなかった!急いで戻ってくれ!」

 

<<あ~・・・その・・・途中で気づいてまだ鎮守府出てないのです>>

 

「あ、あれ?そうなの?」

 

<<司令官さん、ちょっと落ち着くのです!もうっ!>>

 

「す、すまん・・・」

 

海に出てなくてよかった・・・

ちょっとホっとしながら現場海域の監視を続ける。

 

「もう間もなく潜水艦隊が敵と遭遇・・・航空隊は発艦を開始しました」

 

「了解。シンファクシに散弾ミサイルの発射準備を伝えてくれ」

 

「了解。シンファクシさん散弾ミサイル発射を準備してください」

 

<<了解、弾数は?>>

 

「2発だ。炸裂高度はいつもより低めの2000ftで頼む」

 

<<了解>>

 

2000ftであのミサイルが炸裂すれば基地は壊滅だろう。

 

「そういえば敵からの声明は?」

 

「核報復に対してですか?えっと・・・」

 

アンドロメダが調べてくれてる間にコ-ヒ-を入れに行く。

 

「隊長、ちょっとマズイかもです」

 

「ん?どうした?」

 

「深海棲艦より司令部から・・・」

 

「司令部?」

 

「今すぐ核を撃て。命令が届いています」

 

「核攻撃命令だと?どこのどいつだソレを送ってきたのは!」

 

「最高司令官から・・・」

 

「ふざけんな!電話つなげ!」

 

「りょ、了解しました」

 

電話を司令部につなげ、司令官を呼び出す。

 

<<大佐。どうした?>>

 

「どうしたもこうしたも・・・核攻撃命令についてです」

 

<<ふむ・・・>>

 

「いいですか。核を撃てば撃ち返される。そして撃たれたら撃ち返す、これが核報復なんですよ!」

 

<<私は報復の話を聞きたいんじゃないんだがね>>

 

「これは重要な話です。核兵器は簡単に・・・ロケット砲みたいにポンポン撃っていいものではない」

 

<<ふむ・・・なら、敵はもう撃ってきた。撃ち返すべきではないのかね?>>

 

「あれはたしかに弾道ミサイルだ。でもあれは通常弾頭、核兵器じゃない」

 

<<発射の時点で君に分かるのか?それに核が積んであるか積んでないか>>

 

「確かにそれは確認のしようがない。では、ここで核を撃てば相手から撃ち返されるのは分かりますよね」

 

<<ああ、だが君はそれを迎撃できる装備があると報告があるんだが>>

 

「それは東京までです。」

 

<<敵は東京を狙ってくる。十分だ>>

 

「相手は多弾頭ミサイルだ!日本の重要都市すべてに核を降らせれるんですよ!」

 

<<ふむ・・・で?それが攻撃しない理由だと?>>

 

「そうです、核は簡単に使っていいものじゃない」

 

<<・・・今は戦争中・・・忘れたか?>>

 

「それは分かってます」

 

<<敵は我が国に対して弾道ミサイル攻撃を行い、多数の人命を奪った。それよりも先の隕石落下事件・・・巡航ミサイル攻撃・・・報復攻撃を行わない理由がないと思うが・・・>>

 

石頭め・・・

電話で交渉を続けていると・・・

 

「隊長・・・大変です・・・」

 

「どうした?」

 

「真珠湾基地から・・・弾道ミサイルが発射されたって・・・」

 

「ちくしょうッ!!」

 

<<ほら見ろ。やっぱり撃ってきた。報復攻撃を行え、命令だ>>

 

「クソッ・・・」

 

だが、今司令官の言っている事は100%間違いじゃない。

やるしか・・・ないのか・・・

 

「ブーストフェイズで迎撃は?」

 

「同時に発射された3発中2発を迎撃したらしいんですが・・・」

 

「1発生き残ったか・・・」

 

「・・・・」

 

撃つしかない。

ここで撃たないと・・・また撃たれる。

 

「・・・・アンドロメダ、発射ボタンをくれ」

 

「待ってください!まだ迎撃ミサイルが残ってます!」

 

「報復攻撃だ、やらないとやられる」

 

「隊長!ここで撃てば向こうだって撃ち返してきます!世界が終わりますよ!!」

 

「・・・俺はお前らが核兵器で死ぬくらいなら・・・」

 

ほぼ無理やりアンドロメダからボタンを奪い取ろうとする。

 

「やめてください!」

 

突然聞こえた電の声。

 

「やめてください!罪のない人の命を奪っちゃダメなのです!」

 

「だけど・・・これは撃ち返さないと・・・」

 

「いやなのです・・・」

 

電が泣きながら訴えてくる。

 

「核を撃たれた時点で平和的解決方なんて・・・」

 

「何か・・・何かあるのです!だから・・・撃たないでください・・・」

 

「・・・・・・・」

 

その時一つ思いつく。

やれるか分からないが・・・

失敗の可能性も高い。

 

「・・・・アンドロメダ、電装系・・・吹っ飛んでも許してくれるか?」

 

「え・・・?」

 

「核を宇宙空間で爆発させて迎撃する」

 

「EMPが起きますけど・・・・それ以外なさそうですね」

 

「これしかない。一応PAC-3もあるが・・・」

 

「いえ、相手はMARVです、これでやりましょう」

 

「・・・よし!」

 

盛大な賭けだが・・・やるしかない。

 

「電、ミサイルを撃つが、これは相手の街は狙ってない。分かるよな」

 

「・・・街に撃ったらもう口聞かないですからね・・・」

 

「け、結構罰軽いな・・・まぁ、大丈夫だ。核を宇宙空間で爆発させて迎撃する」

 

「・・・まるでなんでも核兵器時代みたいですね」

 

「・・・・仕方ない」

 

「司令部にはなんと?」

 

「核兵器を発射、だけど宇宙空間で爆発しちゃったゴメンねって送っとけばいいだろ」

 

「了解しました」

 

あとは発射管制に連絡して核の炸裂高度を設定させる。

 

「あとはタイミングだな・・・」

 

「できれば高度が一番高い段階で狙いたいですね・・・」

 

「それを狙うとすると・・・・あと何分後だ?」

 

「あと12分と30秒後です」

 

「分かった」

 

何としても宇宙空間で破壊してやる

 




うん、最近微妙!

そんな事は置いといて、ガルパンはいいぞ

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