ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんどうも。
最近ネタを放り込みたくてうずうずしている夜叉猫です。


今回の話ですが……あまり納得できるできになりませんでした……(苦笑)


スランプというほどでは無いのですが筆が進みません……。


暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。


それでは本編をどうぞ♪


〜説明しました〜

「粗茶です」

 

「お構いなく」

 

「あっ、どうも」

 

ソファーに腰掛けた俺と一誠に姫島朱乃がお茶を淹れて渡してくる。

ちょうど喉が渇いていたということもあり、湯呑を傾ける。

 

「良い腕をしていますね」

 

「確かに、うまいですよ」

 

熱過ぎず、冷た過ぎず。

香りの良いお茶に、俺と一誠は素直な感想を述べる。

 

「あらあら、ありがとうございます」

 

うふふと嬉しそうに笑う姫島朱乃―――姫島先輩―――はお盆を抱えながらこちらを見詰める。

 

「朱乃、あなたもこちらに座って頂戴」

 

「はい、部長」

 

テーブルを挟んで反対側のソファーに座るリアス・グレモリーは姫島先輩にそう声をかける。

姫島先輩もそれに従ってお盆を別の場所に置くと、リアス・グレモリーの隣へと腰をおろした。

視線が俺と一誠に集まりしばしの沈黙の後、リアス・グレモリーが口を開いた。

 

 

「―――――単刀直入に言うわ。

私達は【悪魔】なの」

 

その発言に俺と一誠は顔を見合わせる。

この人は馬鹿なのではないか……?

 

(……やっぱり気が付いていなかったみたいだな……)

 

(流石『無能王』のあだ名を持つ人だな……)

 

アイコンタクトをとりながら俺たちは苦笑いを浮かべた。

 

 

 

「信じられないって顔ね。

まぁ、仕方がない―――――」

 

「いや、あなた方が悪魔だということは駒王学園(ここ)に来る前から知っていましたよ」

 

俺はリアス・グレモリーの言葉を途中で遮り、そう告げる。

 

「ちなみに生徒会の面子も悪魔ですよね?」

 

一誠は俺の言葉に続くようにそう口にする。

俺たちの言葉にリアス・グレモリー―――グレモリー先輩―――は勿論此処、オカルト研究部の面々も驚愕の表情を浮かべた。

 

「……なんで知っているのかしら……?」

 

グレモリー先輩は警戒したような雰囲気でこちらを見詰めるとゆっくりと口を開いた。

 

「以前も言いましたがそう警戒しないでください。

もし俺たちが敵なら―――――既にあなたたちはこの世に存在していませんよ……?」

 

笑みを浮かべながら俺は言う。

 

「「「「……っっ?!」」」」

 

それと同時……いや、少し遅いくらいの反応で、オカルト研究部の面々はソファーから立ち上がった。

 

「どうかしましたか?いきなり立ち上がったりして」

 

どう見ても臨戦態勢に入っているが―――――別段驚異にもならない。

 

「とりあえず座ったらどうですか?

話し合いをするために俺たちは此処に来たんですから……」

 

そう言って、再びお茶をすする。

しばしの静寂に包まれる部屋。

何もしない俺たちに安心したのかオカルト研究部の面々は臨戦態勢を解くと、ゆっくりとソファーに腰をおろした。

 

「……ごめんなさい。

恥ずかしい所を見せてしまったわね」

 

しかし、まだ動揺を隠せないグレモリー先輩。

まぁ、それも仕方がないことだろう。今まで一般人だと思っていた相手が自分たちの正体を知っており、更に重圧まで掛けてきたのだから。

 

「改めて聞かせてもらうわ……。

―――――あなたたちは一体何者……?」

 

俺たちのことを見定めるような視線を送りながらそう問うグレモリー先輩。

俺と一誠は軽く目を合わせると、事前に打ち合わせしていた事を話し始める。

 

「俺はちょっと変わった魔法を使う一般人ですよ」

 

「『俺は』……?」

 

俺の発言に眉を顰めるグレモリー先輩。

そしてその視線は一誠の方へと集まった。

 

「士織……その言い方だと俺にばっかり注目が集まるだろ……?」

 

「俺は事実を言ったまでだ」

 

一誠の非難するような声にさらっと返す。

勿論これも打ち合わせした会話である。

 

「全く……。

……俺はちょっと変わった神器(セイクリッド・ギア)を持った人間ですよ」

 

渋々といった風に一誠はそう言った。

 

 

 

「そう……。

あなたたちの使う魔法と神器(セイクリッド・ギア)を見せて貰ってもいいかしら?」

 

俺たちの話を聞いたグレモリー先輩は興味深そうにそう言ってくる。

その目は良い物を見つけたというような目であった。

 

「……良いですよ。

まず、俺が使う魔法は【妖精の魔法(エンジェリック・スペル)】という俺独自の魔法です」

 

「あなた独自の魔法……?」

 

「はい。

この魔法は俺の俺による俺のための魔法です。

よって、誰かが真似できる代物ではありません」

 

俺がそう説明し終わる(・・・・・・)と次は一誠が口を開いた。

俺の魔法の話で姫島先輩が残念そうにしたのは彼女が魔術師(ウィザード)タイプだからだろうか?

 

「次は俺の番だな……。

俺の神器(セイクリッド・ギア)は……これです」

 

そう言って、左腕を突き出した。

一誠の腕は光を発し、その光はすぐさま形を成す。そして現れたのは燃え盛る焔のように赤い籠手。

 

「これが俺の神器。

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】……。

つまり俺は―――――」

 

 

 

―――――今代の【赤龍帝】です。

 

 

 

一誠の言葉にその場にいた俺と一誠を除いた全員が息を呑んだ。

 

(掴みは上々……だな……)

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「あなたたち私の眷属にならないかしら?」

 

「「お断りします」」

 

俺と一誠の説明を聞き終えたグレモリー先輩は唐突にそう申し出てきた。

予想の範囲内ではあるが……まさか俺たちの話を聞いた上で言ってくるとは思わなかった。

 

「っ……!

な、何故か理由を聞いてもいいかしら?」

 

「そもそもあなたの実力じゃ、どの駒を使っても俺たちを転生させることはできませんよ」

 

俺は単純な事実を述べる。

原作の一誠を転生させるのに『兵士(ポーン)』の駒を8つも使ったのだ。

今の一誠を転生させるなんて不可能だろう。俺は……言わずもがな無理だ。

 

「な、なんですって……!

そんなのはやってみなければ分からないでしょう!」

 

グレモリー先輩は怒ったようにそう言うとチェスに使うような駒を取り出した。

しかし、どの駒も反応することはなく、グレモリー先輩は驚愕の表情を浮かべる。

 

「『兵士(ポーン)』8つでも転生出来ないなんて……」

 

「……ともかく、俺は今のところ悪魔に転生するつもりは無いですよ」

 

「俺もですね」

 

俺と一誠は淡々とそう述べた。

すると、先程まで沈んでいた様子のグレモリー先輩はしばらく何かを考えるような仕草をして、顔をあげる。

 

「じゃぁ、せめてオカルト研究部には入ってもらうわ。

あなたたちという存在を知ったからには私たちの目の届く範囲に居てもらわないと困るのよ」

 

上から目線な命令するような内容に俺は、

 

「―――――悪いが断らせてもらう」

 

今までの敬語もやめ、いつも通りの口調でそう言った。

 

「……なんですって?」

 

グレモリー先輩は怪訝そうな顔をして俺を見詰める。

おそらく、口調や雰囲気が変わったこと、そして何より俺の言った言葉に反応したのだろう。

 

「生憎と監視されるのは好きじゃないからな」

 

「そうはいかないわ。

もしかしたらという場合もある。

この土地の責任者としてあなたたちを野放しには出来ないわ!」

 

立ち上がり、こちらに向けて指を指す。

グレモリー先輩はキメ顔でそう言った。

 

 

 

 

 

「……はぁ、分かったよ。

オカルト研究部には属してやる。

ただし、基本的に俺は眷属になるつもりはないというのをしっかりと忘れないでくれ」

 

「士織が良いのなら俺も良いですよ。

それと、今のあなたには魅力を感じないので眷属になるつもりはありませんのであしからず」

 

しばしの沈黙の後、俺はそう言った。

心底嫌だが、これ以上話しても平行線だろう。此処は俺が折れてやる方が楽だ。

グレモリー先輩の監視程度なら無いに等しい。

これについては一誠も同じ考えのようだ。

 

「分かったわ。

宜しくね士織、イッセー」

 

グレモリー先輩は満足そうに頷くとにこりと微笑んで俺たちの名前を呼んだ。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「それじゃぁ、改めて自己紹介と行きましょう」

 

グレモリー先輩がそう言うとオカルト研究部の面々は自己紹介を始めた。

 

「僕は木場……祐斗。

クラスは違うけど兵藤さん達と同じ2年生です。

えーっと……僕も悪魔です。

宜しくね」

 

自分の名前を言うときに躊躇ったが何かあるのだろうか……?

 

「……1年生。……塔城小猫です。

宜しくお願いします。……悪魔です」

 

小さく頭を下げる塔城。

やはり原作通り【塔城小猫】を名乗っているらしい。

 

「3年生、姫島朱乃ですわ。

一応、研究部の副部長も兼任しております。

今後とも宜しくお願いします。

これでも悪魔ですわ。うふふ……」

 

姫島先輩は礼儀正しく頭を下げると微笑みを浮かべた。

こちらも原作通りのようだ……。

 

「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。

家の爵位は公爵となっているわ」

 

紅い髪を揺らしながら堂々とそう言った。

 

俺たちは一度自己紹介を終えているが皆自己紹介をしているという事でその流れにのり、口を開いた。

 

「兵藤士織だ。

一応魔法と武術を得意としている。

勿論だが人間だ」

 

「兵藤一誠です。

一応最高の赤龍帝を目指しています。

士織と同じく人間です」

 

 

あぁ……面倒な事にならなければいいのだが……。

俺は話していない俺の神器がバレた時のことなどを少しだけ心配した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編はいかがでしたでしょうか?

これからの展開を考えるのがだんだん難しくなってきました……。
2巻はなんとなくですが考えは出来ているのです……(苦笑)

この際1巻の内容はサクサクと進めてしまいましょう……!


それではまた次回お会いしましょう♪

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