ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんこんばんは♪

一応完成しましたので投稿させていただきます!!


それでは本編をどうぞ♪


~顔合わせしました~

Side 一誠

 

「ん…………」

 

公園で意識を失った俺が次に起きたのは自室のベットの上だった。

時を刻む時計の音が聞こえる。

 

『やっと起きたか相棒』

 

「……ドライグか……」

 

何処かホッとしたようなドライグの声が聞こえてくる。

 

「……悪魔にはなってねぇみたいだな」

 

『あぁ。士織の奴が相棒を悪魔に転生させる前に助けていた。

一歩遅かったら相棒も眷属悪魔の仲間入りだったぞ?』

 

「それは勘弁願いたいな……」

 

苦笑いを浮かべながら俺はドライグに言う。

 

『そ、それよりだな……相棒』

 

「ん?なんだよドライグ」

 

歯切れが悪そうにドライグが何かを言う。

そして、何かを察知したかの如く、

 

『っ!……まぁ、頑張れ。

それと、感謝だけは忘れるな!』

 

そう言って神器の中に引っ込んでいった。

 

「ん?変なドライグだったな……」

 

俺はそう呟くと寝返りを打つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぅ…………すぅすぅ……」

 

「……ゑ……?」

 

そして、驚愕する。

そこに居るはずのないものを見たから。

 

俺の目の前に居るのは少女―――否、少女のような我が兄様だった。

 

(……え?……え?どういうこと?どういうことなのドライグ?)

 

『……そう取り乱すな隣に居るのは兄だろう?

なら問題は無いではないか』

 

神器の中から引きずり出したドライグが言ったのはそんな言葉だった。

 

(馬鹿なの?ねぇ馬鹿なの?

士織は紛れもなく俺の兄だけど見た目こんなだよ?

なにこれ可愛いっ!!!)

 

シーツを握りながら寝息を立てる士織。

一応そっちのけは無いが流石にこれは刺激が強い。

今はマシになっているが素は煩悩の塊だった俺。些か目に毒である。

 

『相棒……死ぬぞ……?』

 

(安心しろドライグ。

この可愛いは癒されると言う意味の可愛いだ……。

それくらいなら許してくれる……はずだ)

 

などと言っているが俺の身体ががくがくと震え始めた。

 

(やべぇ……無意識の恐怖で俺の体が震えてやがる……!)

 

『……何を馬鹿なこと……を……』

 

(どうしたんだドライグ?)

 

いきなり言葉を詰まらせるドライグ。

 

『……死ぬな……相棒……』

 

「ゑ…………??」

 

俺はその言葉に目の前の兄にしっかりと視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……随分と面白い思考してるな一誠……?」

 

瞳を開きジト目でこちらを睨む兄様の姿がそこにはあった。

 

 

 

(あ、俺死んだわ…………)

 

 

 

俺はそこに死を覚悟し、瞳を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――全く……心配させるんじゃねぇよ……」

 

コツン、と俺の頭にほんのりと痛い衝撃が加えられる。

どうやら拳で軽く突かれたようだ。

 

「……悪ぃ……士織」

 

士織の声は心から俺を心配する声だった。

どうやら俺は―――――

 

 

 

―――――良い兄も持ったようだ。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「そう言えばなんで俺と一緒に寝てたんだ?士織」

 

ベットから身体を起こし背伸びをしている士織に俺はそう声を掛けた。

 

「ん?あぁ……母さんだよ。

『一誠ちゃんが心配だから士織一緒に寝てあげて!!』……ってうるさかったからな……」

 

げっそりしたような顔で言う士織。

母さんがどれだけ頼んだのか良く分かる顔である。

 

「あ、あはははは……ご苦労様だな……」

 

「……本当だぞ……」

 

二人して苦笑いを浮かべる。

 

 

 

「とりあえず……早く着替えろ一誠。

学校に遅刻するぞ?」

 

時計を見ればいつもなら既に家を出ている時間だ。

士織は俺にそう言うとベットから降りて、おもむろにパジャマを―――――

 

 

 

「『ちょ、ちょっと待て!!!!』」

 

 

まさかのドライグとシンクロして士織を止める俺。

 

「こ、此処で着替えるのか!?」

 

「当たり前だろ?時間が惜しい……」

 

『ま、待て士織!!!

それは相棒には些か刺激が強すぎる!』

 

「……なんだ一誠……まさか……」

 

ドライグの言葉に突然目を座らせてこちらを睨み始める士織。

 

「ばっ……!!!んなわけねぇだろ!?

俺は女の子が大好きだよ!!!」

 

俺は慌てながらそう言う。

しかし、士織はそのままこちらを睨んでいる。

もう駄目か……そう思ったそのとき―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――冗談だ。

そこまで元気があるならもう心配は要らないな……」

 

士織はそういいながら俺の部屋を出ていった。

 

まるで嵐のように俺を翻弄する兄。

怪我人に対しての当たりではないような気がした。

 

『……命があるだけマシだろう……』

 

「……だな……」

 

俺はドライグとそんな言葉を呟き、大人しく学校の制服に着替え始めるのだった。

 

 

 

Side Out

~~~~~~~~~~~~~~~~~

Side 士織

 

 

 

朝に一誠をからかったという事くらいしか特に何も無く無事学校も終わり、時は放課後。

 

―――――そう、リアス・グレモリーとの話し合いの時間が迫っていた。

 

「なぁ、士織。

使いの人が来るんだよな?」

 

一誠が暇そうに机に座って言う。

 

「そうだ。

おそらく来るのは―――――」

 

俺がその名前を言おうとした時、教室のドアが開く。

 

「兵藤 士織さんと兵藤 一誠君は居るかな?」

 

―――――木場(きば) 祐斗(ゆうと)

予想通りの男がそこには居た。

 

 

 

「此処に居るぞ」

 

俺は自分の席から立ちながら名乗りを上げる。

すると木場 祐斗はにこりと微笑みながらこちらへと近づいてきた。

廊下、教室の各所から黄色い歓声が沸く。

 

「リアス・グレモリーの使い……でいいのか?」

 

俺が率直にそう尋ねるとそうだよ、と言って頷いた。

 

「で?俺たちはどうしたら良いんだ?」

 

一誠が木場 祐斗に向かってそう言う。

いつの間にか机からも降りて俺の横に来ていた一誠。

 

「僕に着いて来て欲しい」

 

木場祐斗がそう言うと、今まで静かだった女子生徒が声を上げた。

 

 

「き、木場くん✕兵藤くんのカップリング!!」

 

「しかもそこに士織様もいるわ!!」

 

「なるほど、木場くんと兵藤くんが士織様を……!!」

 

「薄い本が厚くなりますな……!」

 

 

 

「「「…………」」」

 

これには流石の木場祐斗―――いや、少し親しみを込めて木場―――も参ったようで引き攣った笑みを浮かべていた。

一誠の顔なんてまるで福笑いのようになっている。

 

「と、ともかく早く出ようぜ!」

 

一誠は福笑いから復活して口早にそう言った。

 

「そ、そうだね……」

 

木場もそれに賛同し、俺たちは教室を足早に出ていったのだった。

 

……腐女子は苦手だ……。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「此処に部長が居るんだよ」

 

そう言った木場に連れられて来たのは校舎の裏手にある現在使われていない旧校舎。

見た目は古いが何処も壊れておらず、綺麗にしてある。

二階建ての木造校舎を進み、階段を登る。

さらに二階の奥まで歩を進めた。

 

そして木場はとある教室の前で歩みを止めた。

戸にかかるプレートには『オカルト研究部』と書かれている。

 

「部長、連れてきました」

 

木場が中にそう確認を取ると中から「えぇ、入って頂戴」というリアス・グレモリーの声が聞こえてくる。

 

それにしても『連れてきました』……か……。

些か礼儀がなって無いのでは無いだろうか。

 

ともかく、それ置いておくとして。

俺と一誠は木場の後に続いて部屋の中に足を踏み入れた。

 

 

 

「「……うっわ……」」

 

俺たちは中の様子につい声を漏らしてしまった。

一言で言えば悪趣味な内装。

 

だって考えてもみて欲しい。

部屋中面妖な文字を書き込まれ、魔法陣で纏めてみましたなんていう部屋を悪趣味と言わずして何と言うのだろうか?

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「それでグレモリー先輩は何処に?」

 

俺はそう呟き辺りを見回す。

ソファーには少女がひとり腰掛け黙々と羊羹を食べている。

俺が小さく会釈すると食べるのをやめてしっかりと返してくれた。

 

(塔城(とうじょう) 小猫(こねこ)……)

 

この学校ではマスコットキャラクターのように扱われる1年生だったはずだ。

 

(……リアス・グレモリーは……)

 

やはり原作と同じなのだろうか……。

俺は落胆の表情を浮かべながら部屋の奥を見る。

 

 

 

「部長、これを」

 

部屋の奥。

カーテン越しにリアス・グレモリーとは違う女性の声が聞こえてくる。

 

「ありがとう、朱乃」

 

そしてリアス・グレモリーの声。

と、言うより彼女は何故シャワーを浴びているのだろうか……?

来客があるにも関わらずこの時間を選んだというのならあまりにも失礼である。

 

 

 

「……先輩、食べますか?」

 

と、俺がリアス・グレモリーへの評価を落としているとき、隣から小さなお皿を差し出された。

その声の主を見てみると先程まで無言で羊羹を食べていた塔城小猫であった。

 

「良いのか?」

 

こくり、と小さく頷く塔城小猫。

俺はその発言に甘え、差し出された羊羹をひとつ摘み口にする。

いい塩梅の甘さが口に広がり今までの苛立ちが少しだけだが解消されていく。

 

「お、士織良いな~……俺も貰って良いか?」

 

そんな俺の姿を見た一誠が塔城小猫―――塔城―――にそう言った。

 

「…………どうぞ」

 

しばし考えるようにした塔城は仕方がないという風にお皿を差し出した。

 

「サンキュー♪」

 

一誠は嬉しそうに羊羹を摘み口に放り込んだ。

 

 

 

「ごめんなさい。

昨夜少し用事があってシャワーを浴びていなかったから、今汗を流していたの」

 

カーテンを開き出てきた制服姿のリアス・グレモリーはこちらに向かって微笑みかけるとそう言った。

そしてもう一人。

黒髪のポニーテールをしたニコニコと笑う女性。

彼女はこちらを向くと深々とお辞儀をして、

 

「あらあら。

初めまして、私、姫島(ひめじま) 朱乃(あけの)と申します。

どうぞ、以後お見知りおきを」

 

丁寧に自己紹介をする。

リアス・グレモリーよりもしっかりしていると思うのは俺だけ……いや、一誠も思ってるみたいだな。

 

「……俺は、兵藤 士織。

こんななりをしているが一応男だ。

一応(・・)宜しく頼む」

 

「どうも。俺は兵藤 一誠。

士織の弟してます。

一応(・・)宜しくお願いします」

 

俺は無表情に、一誠はにこにこ笑いながら簡単な自己紹介をした。

 

 

 

「これで全員揃ったわね……。

兵藤士織君、兵藤一誠君。

いえ、士織、イッセー」

 

「「…………呼び捨て……」」

 

俺たちはいきなりの呼び捨てにボソりとそう呟いた。

親しくもない間柄なのにいきなり呼び捨ては……。

 

「私たち、オカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ」

 

一拍開け、リアス・グレモリーは、

 

 

 

悪魔(・・)としてね」

 

 

 

―――キメ顔でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編はいかがでしたでしょうか?

まず一言……

これってリアスアンチじゃないかな……??

うすうすは気がついていました……。
しかし、リアスが嫌いな訳ではありません!!!

今はこのような扱いですが、後には良い感じに!!

なってると思いたいです……はい……(苦笑)



とまぁ、ここからは雑談を少々……。

最近やってしまったと思ったことをいくつか……。

私この間バスケの試合みたいなものをしてきたのです!
勿論素人参加もOKなモノでして……。
私自身バスケ大好きなので友達と参加したのですが……。

これが面白すぎてついやり過ぎてしまいまして……(苦笑)
家につく頃にはヘトヘトになっていました……。

そこで、いざ汗を流そう!
と、思って服を脱いでお風呂場に入ったら…………



……兄が居ました。

私、タオルなんて巻かないので……まぁ、要するに全部見られました……(涙)
その時の私は自分ってこんな声が出るんだ……というような悲鳴をあげてしまいまして……家族が大混乱……。

これが一つ目。

もう一つありまして……(苦笑)

これは単純に寝ぼけてなのですが……
多分夜中に起きてフラフラとトイレにでも行ったんだと思いますが、そこから戻って寝た場所が…………



……姉の部屋。

起きたら姉がいて大パニックでした。
しかし、姉が嬉しそうな顔していたのが頭から離れません……(苦笑)

「いつでも来ていいよ♪」

だなんて言われる始末です……(苦笑)


とまぁ、夏休み中にいろいろとやらかしてしまった夜叉猫なのでした……(涙)


とりあえず、また次回お会いしましょう……!

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