ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さん遅くなってすみませんっ!(>_<)
FGOで酒呑童子ちゃんの育成に集中していて投稿を忘れていた夜叉猫です←Σ\(゚Д゚;)

書きだめがいやに溜まってるなぁ……とのんきに考えていたのですが、更新の日にちを見て投稿していないことに気が付きました……(苦笑)

ひとまず、今回はすごく短いですが、お楽しみくださいっ!(>_<)



第77話

Side 士織

 

サイラオーグがチンピラ悪魔を殴り倒した後、一時はチンピラ悪魔の眷属たちが襲いかからんばかりの雰囲気だったが、サイラオーグの「主を介抱するのが先ではないのか?」という言葉でその場は収まりを見せた。

そして、シーグヴァイラと呼ばれた女性を化粧直しに向かわせ、傍にいたスタッフたちにその場の掃除を命じるという行動をしたサイラオーグは面倒ごとをやっと終えたと言わんばかりに息をひとつ吐き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――騒ぎからしばらくして、化粧直しを終えたシーグヴァイラと呼ばれた女性、そして支取先輩が合流するとその場では若手悪魔たちが挨拶を交わしていた。

その席には一応俺もまざっている。

 

「私はシーグヴァイラ・アガレス。

大公、アガレス家の次期当主です」

 

涼しい顔をして初めに言葉を発したのは彼女。

 

「ごきげんよう、私はリアス・グレモリー。

グレモリー家の次期当主です」

 

「私はソーナ・シトリー。

シトリー家の次期当主です」

 

そして、それに続くようにリアス先輩、支取先輩が挨拶をする。

主たちが席に着き、眷属はその後方で待機していた。

 

「俺はサイラオーグ・バアル。

大王、バアル家の次期当主だ」

 

堂々とした自己紹介をするサイラオーグ。

威風堂々とした態度に舌をまいてしまう。

そして、先ほどの騒ぎの中で優雅にお茶を飲んでいた優しげな雰囲気の少年も口を開く。

 

「僕はディオドラ・アスタロト。

アスタロト家の次期当主です。

皆さんどうぞ宜しく」

 

虫も殺せなさそうな雰囲気。

―――――しかし、その中にはきな臭いモノを感じた。

俺が目を細めていると、サイラオーグが口を開く。

 

「グラシャボス家は先日、御家騒動があったらしくてな。

次期当主とされていた者が不慮の事故死を遂げたばかりだ。

先程のゼファードルは新たな次期当主の候補ということになる。

……ところで、先程から無言で座ってるが、自己紹介はないのか?」

 

サイラオーグは俺を見てそう言う。

確かに此処に座っておきながら何も言わないというのはおかしいか……。

 

「俺は兵藤士織。

まだ知らない者の方が多いと思うが『中立チーム』のトップだ。

今回はサーゼクス・ルシファーからの依頼で此処にいる。

……レーティングゲームにも出る予定だ」

 

「なるほど……噂では聞いていたが本当だったとは……。

つまり、今日が正式な発表というわけだな?」

 

俺の言葉の意味を冷静に理解したサイラオーグは言う。

 

「おそらくだけどな。

俺はサーゼクス・ルシファーに呼ばれただけだ。

詳しいことは聞かされてないのさ」

 

俺が肩をすくめながら答えれば、サイラオーグは少々の笑みを浮かべた。

 

「何にせよ、戦うのが楽しみだ」

 

「そ〜いうのは俺の弟とやってくれ」

 

親指を立てて、一誠が待機している方を指しながら、サイラオーグの言葉を躱す。

 

 

 

「―――――皆さま、大変長らくお待たせいたしました。

皆さまがお待ちでございます」

 

扉が開かれ、使用人が入ってきたかと思えばそう言って、俺たちを誘導しようとしていた。

―――――ついに、行事とやらが始まるようだ。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

俺たちが案内されたのは異様な雰囲気が漂う場所だった。

かなり高いところに席が置かれており、そこに偉そうにふんぞり返る悪魔が座り、更にその上の段にも悪魔の姿。

そしてもうひとつ上の段には見知った顔―――――サーゼクス、その隣にはコスプレをしていないセラフォルー。

他にも若い男性が2人。

何処か怪しげな雰囲気のあるを醸し出す男性と恐ろしく気だるげな表情の男性。

おそらく『アジュカ・ベルゼブブ』と『ファルビウム・アスモデウス』なのだろう。

 

―――――あれが、冥界のトップ『四大魔王』。

 

いずれにせよ、俺たちは今、お偉いさん方に高い位置から見下ろされている状態だ。

明らかに見下した視線に苛立ちを感じる。

若手悪魔、そして俺は1歩前に出て、言葉を待った。

 

 

 

「よく、集まってくれた。

次世代を担う貴殿らの顔を改めて確認するため、集まってもらった。

そして、はるばるご苦労、中立チームとやらのリーダー殿。

この度は我々のレーティングゲームに試験的に参加するとの話……()()には十二分にお気をつけくだされ」

 

初老の男性悪魔がにやついた表情で俺の方を見ていた。周りの悪魔たちもクスクスと笑っている。

俺を見下して蔑んでいるのが丸わかりだ。

 

「―――――君たち6人は家柄、実力共に申し分のない次世代の悪魔だ。

だからこそ、デビュー前にお互い競い合い、力を高めてもらおうと思う。

そして、中立チームのリーダーである兵藤士織くんのレーティングゲーム参加が今後の新たな取り組みに良い影響を与えてくれることを願っている」

 

その場の空気を断ち切るようにサーゼクスは立ち上がって言った。

 

「我々もいずれ『禍の団(カオス・ブリゲード)』との(いくさ)に投入されるのですね?」

 

サイラオーグはサーゼクスに向かって直球に訊く。

 

「それはまだわからない。

だが、出来るだけ若い悪魔たちは投入したくないと思っている」

 

サーゼクスの答えに納得出来ない様子のサイラオーグは眉をつり上げた。

 

「何故です?

若いとはいえ、我らとて悪魔の一端を担います。

この歳になるまで先人の方々からご厚意を受け、なお何も出来ないとなれ―――――」

 

「サイラオーグ、その勇気は認めよう。

しかし、それはまだ無謀というもの。

何より未だ成長途中の君たちを戦場に送るのは避けたい。

それに次世代の悪魔を失うというのはあまりに大きいのだよ。

理解して欲しい。君たちは君たちが思っている以上に我々にとって宝なのだよ。

だからこそ、大事に、段階を踏んで大きく成長して欲しいと思っている」

 

気持ちの籠ったサーゼクスの言葉にサイラオーグも一応の納得をしたようだが、その表情にはまだ不満が見て取れた。

 

 

 

―――――そしてその後は、お偉いさん方のどうでもいい話や、レーティングゲームについての詳しい説明。

俺という存在の立ち位置などの話が進められていったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方は如何でしたでしょうか?
楽しんでいただけたのなら幸いです♪

さてさて、最近ではFGOで三蔵ちゃんのイベントをやったり、パズドラでゼウスさんにコテンパンにされたりという日々を過ごしていますが……。



―――――暑すぎます!!!
帰宅してから扇風機の前で涼んでいる毎日……(苦笑)
この時期だと私の家では皆薄着でおくたばり状態です(笑)
……クーラーを入れればいい話なのですが(苦笑)

皆さんも暑さに負けずに頑張りましょうっ!!

それでは今回はここまで!
また次回お会いしましょう♪

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