ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんこんばんはっ!(>_<)
遅くなってすみません……部活が少し忙しくて更新できませんでした……(苦笑)


今回は短いですけど、早速本編の方をどうぞ♪(*´ω`*)


第72話

どうも、兵藤士織だ。

 

 

 

着替え終わった俺、祐奈、オーフィスの3人は、先に言ったようにオーフィスの為の買い物をするためにショッピングモールを訪れていた。

 

「さて……まずは何を何処で買うかな……」

 

俺はオーフィスを肩車したまま辺りを見回して言う。

ちなみにオーフィスの今の格好だが、ちょうど小猫の服がサイズ的に1番近かったために借りて着ている状態だ。

 

「まずは見てまわろうよ、士織くん」

 

白地に水色の水玉模様のあしらわれたサマーワンピースに身を包んだ祐奈は俺の左手を握りながらニコニコと笑っていた。

 

「それもそうだな……。

急いでるわけでもなし……見て回るのも悪くねぇか!」

 

俺はそう言って、祐奈に握られた手を優しく握り返す。

 

「オーフィス。

何処か興味があるところあるか?

軍資金なら3大勢力のトップたちから使いきれないだろってくらい貰ってるから気にしなくていいぞ」

 

今の自分の使える資金の量に若干の苦笑を隠せずに言った。

 

3大勢力のトップたちから援助という形で俺は資金を貰っている。

サーゼクスも、アザゼルも、ミカエルも、善意でという話だったはずなのだが……3者ともにちゃっかり俺たちへの依頼を3回分対価なしにしてくれないだろうかと頼んでくる辺り3大勢力を引っ張っている者の強かさを感じたのを覚えている。

 

「我、あそこ行きたい」

 

オーフィスは俺に肩車されながら指を指した。俺が指の先を辿っていけば―――――そこにあったのはフードコート。

 

「……美味しそう」

 

じゅるり、と涎を啜るような音が俺の頭上で聞こえてくる。

そんなオーフィスの様子に、隣では祐奈も苦笑い気味だ。

 

「……うちの龍神さまはなんでこんな腹ペコキャラになっちまったかねぇ……」

 

俺自身、身に覚えがないためそういうしかなかった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「―――――うまうま」

 

無表情ながら嬉しそうな雰囲気を振りまくオーフィス。

彼女の目の前にはそれはそれは大量の食べ物が置かれていた。

 

「……す、すごいね……」

 

「……あぁ……こいつは胃袋まで無限なんだろうよ……」

 

俺と祐奈はコーヒーを飲みながら、幸せそうに食べるオーフィスの様子を眺めて休んでいる。

オーフィスは自分の顔ほどはありそうな肉まんを口いっぱいに頬張りながら咀嚼する。

 

「ほらオーフィス。

頬に食べ残しが付いてるぞ」

 

「???」

 

俺の言葉に首を傾げるオーフィス。

その仕草に微笑みながら俺は頬に付いた食べ残しを取り、口に放り込む。

 

「そんなに急いで食べなくていいぞ?

誰も取りゃしねぇよ」

 

オーフィスの頭をぽんぽんと撫でて言った。

 

「なんだか士織くんお父さんみたいだね」

 

そんな俺とオーフィスの様子を見ていた祐奈がクスクスと笑いながらそんなことを言う。

 

「ならお母さんはお前か?祐奈」

 

「なっ……?!」

 

俺からの返答に顔を真っ赤に染めた祐奈。

しかし、その表情は嫌がるというものではなく、満更でもないようなものだ。

 

「も、もう!

からかわないでよ士織くんっ!」

 

「からかってねぇんだけどな」

 

そう言って、コーヒーを一口飲む。

オーフィスもいつの間にか食事を終え、満足気にお腹を撫でていた。

 

「我、満足。美味しかった」

 

「も、もう食べちゃったの……?」

 

祐奈はオーフィスが食事を終えたという事実に目を丸くしている。

それもそうだろう、一瞬目を離した隙にあの大量の食べ物が消えていたのだから。

オーフィスは椅子から降りると何処かにトコトコと歩いていき、何をするわけでもなく戻ってくる。

 

 

 

「―――――消化完了」

 

「早すぎるよっ?!」

 

サムズアップするオーフィスに祐奈は声を上げてツッコム。

そんな2人の様子を何となしに見つめ、俺は頬が緩むのを感じた。

 

「オーフィスもこう言ってることだし、本題の服を買いに行くか」

 

立ち上がりながら呟く。

俺の行動を見たオーフィスは立ち上がりきった俺をよじ登り、肩車の形に落ち着く。

祐奈はそれに対抗するように俺の腕を抱き締めるように密着した。

 

「……行くか」

 

動きにくいがそれを言ったところで変わらないだろう。それに、嫌なわけでもないので俺はこのままゆっくり歩き始めた。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「結構買ったな……」

 

買い物を終えた俺たち3人はのんびりと帰路についていた。

俺の手にはオーフィスのために悩みながら買った服が入った紙袋が複数個さげられている。

 

「服を一式揃えないといけなかったからね。

でもね?士織くん。

女の子の服を揃えるならまだ少ない方だよ?」

 

祐奈はそういうが、どちらかといえば着の身着のままとまでは言わないが適当な服しか着ない俺や、もともとオシャレなどに興味の薄いオーフィスは首を捻り唸る。

 

「今度は士織くんの洋服も買いに行こうね?

今日はオーフィスちゃんの服しか買えなかったから……。

僕がコーディネートしてあげるよ!」

 

腕を胸の前まで上げてガッツポーズをすることでやる気を滲み出させる祐奈。

俺はそんな祐奈の頭を優しく撫でた。

 

「楽しみにしてるぞ?」

 

「うんっ!」

 

えへへ〜と表情をだらしなく緩める祐奈は愛らしく、自分の表情も自然と柔らかくなってしまう。

 

「我も士織の服選ぶ」

 

肩車状態のオーフィスが俺の頭をペチペチと叩きながらそういった。

 

「さんきゅなオーフィス。

……だけど叩くのだけはやめてくれ。普通に痛い」

 

苦笑混じりに言うと、オーフィスは叩くのをやめてくれる。

その代わりに俺の顔をある場所に向けさせた。

 

 

 

 

 

「……たこ焼き屋か?」

 

そこにあったのは『たこ焼き』と書かれた暖簾のかかったお店。

 

「我、アレ食べたい」

 

「……お前本当に食いしん坊だな……」

 

「褒め言葉」

 

顔は見えないが、オーフィスがドヤ顔をしているのが気配でわかる。

俺はふぅ、とため息混じりに言葉を吐き出した。

 

「……みんなの土産に買っていくか」

 

「そうだね。

オーフィスちゃんの希望も叶うし、みんなも喜ぶと思うよ?」

 

隣で祐奈がクスクスと笑う。

俺はそんな祐奈も引き連れて、オーフィスが強請ったたこ焼き屋に足を向けた。

 

 

 

 

 

「―――――すみませーん。

たこ焼きを持ち帰りたいんですけどー」

 

 

 

 

 

―――――ソースの香りを嗅ぎながら、何気ない日常の幸せを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方は如何でしたでしょうか?
楽しんでいただけたのなら幸いです♪


さてさて、最近は地震が多いですね……(苦笑)
私自身、九州に住んでいるのですが……夜中に揺れるのはやめてほしーのですっ!(>_<)
流石に怖いのですよ……(苦笑)
読者の方にも九州に住んでいる方もいると思いますので、どうか、お気をつけくださいっ!!(>_<)

それでは今回はここまで!
また次回お会いしましょう♪

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