ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんこんばんは♪(*´ω`*)
昨日に続き更新してみました♪

できるだけ短いスパンで更新できるように頑張りたいと思いますっ!!(>_<)

それでは本編をどうぞ♪


第60話

どうも、兵藤士織だ。

 

 

 

サーゼクスたちの暴走から次の日の放課後。

俺は旧校舎1階の『開かずの教室』とされていた部屋の前に立っていた。

勿論だが、オカルト研究部の部員全員が集まっている。

この教室の中にいるのはもう1人の『僧侶(ビショップ)』。

原作と変わっていなければ女装少年ダンボールくんがいるはずだが……。

 

 

 

「―――――さて、扉を開けるわ」

 

俺が思考している間に、もう扉を開けるまで話が進んでいたらしい。

呪術的な刻印の刻まれていた扉からその刻印が消え去り、その扉をリアス先輩がゆっくりと開く―――――。

 

 

 

 

 

「イヤァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!!!」

 

―――――大絶叫。

扉が開かれた途端に俺たちを襲ったのはそれだった。

しかし、そんな中リアス先輩、朱乃先輩はため息を吐きながら中に入っていく。

 

『ごきげんよう。

元気そうでよかったわ』

 

『な、な、何事なんですかぁぁぁぁぁ?』

 

酷く狼狽した、中性的な声。

声だけ聞くとやはり男なのか女なのかの判断は付かないな。

 

『あらあら。

封印が解けたのですよ?もうお外に出られるのです。

さぁ、私たちと一緒に出ましょう?』

 

相手をいたわるような、優しい声音で朱乃先輩は『僧侶』を連れ出そうとしている。

 

『やですぅぅぅぅぅぅ!!

ココがいいですぅぅぅぅぅぅ!

お外に行きたくないっ!人に会いたくありませぇぇぇぇぇんっ!!!』

 

「……おい、こりゃ重症じゃねぇか」

 

「ま、まぁ……ね」

 

「……ヘタレですから」

 

事情を知っているであろう祐奈と小猫は苦笑を浮かべてそういった。

 

「取り敢えず入ってみようぜ?」

 

一誠はそう言って扉に手をかける。

開かれた扉の奥に広がるのはカーテンで締め切られた薄暗い部屋。

内装はその薄暗さに反して可愛らしく装飾それており、ただ一つ棺桶だけが異様な雰囲気を発していた。

完全に部屋の中に入ると、リアス先輩たちの前に1つ人影が見える。

 

―――――金髪と赤い双眸をした西洋人形のように端整な顔立ちをした少女……いや、違うか……。

床にヘタリ込み、ブルブルと震え、力なく座り込んでいた。

見るからにリアス先輩と朱乃先輩から逃げようとしているのが分かる。

 

「えっと……この子がリアス先輩のもう1人の僧侶っつー事で良いのか?」

 

「えぇ。そうよ。

それと言っておくけどこの子は……「男なんだろ?」っ?!わ、分かるの?士織」

 

俺の間に被せるように言った言葉にリアス先輩は驚きの表情を浮かべる。

 

「当たり前だろ。

俺もこんなナリだからな。そういう事には敏感なんだよ」

 

そう言って新しい僧侶の方へ視線をずらすと、ふと目が合った。

 

「っ!!」

 

……まぁ、ビクンと身体を震わせて凄い勢いで目を逸らされたが。

 

「と、と、と、ところで……その……この方たちは誰ですか……?」

 

「そうね、紹介するわ」

 

そういったリアス先輩は一誠、ゼノヴィア、アーシア、俺の順番で指しながら紹介を始める。

 

「あなたが此処にいる間に増えた眷属と協力者よ。

兵士(ポーン)』の兵藤一誠、『騎士(ナイト)』のゼノヴィア、あなたと同じ『僧侶(ビショップ)』のアーシア、そして協力者の兵藤士織よ」

 

「ヒィィィィ!?

ひ、人がいっぱい増えてるぅぅぅ!!」

 

「……引きこもりで対人恐怖症か……なかなかレベル高い眷属だな?」

 

「ご、ご、ごめんなさぃぃぃぃ!!」

 

俺の言葉に泣き目になりながら謝る僧侶くん。

 

「もぅ、イジメないで頂戴?

―――――お願いだから、外に出ましょう?ね?

もうあなたは封印されなくていいのよ?」

 

リアス先輩は優しくそういったのだが、僧侶くんは未だに怯えた様子で震える。

 

「嫌ですぅぅぅぅぅぅ!

僕に外の世界なんて無理なんだぁぁぁぁぁっ!

怖いっ!お外怖いっ!!

どうせ、僕が出ていっても迷惑をかけるだけだよぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

……難易度の高い僧侶だな……。

事前に知識として知ってはいたが……ここまでか……。

などと思っていると、僧侶くんの前にゼノヴィアが痺れを切らしたかのように飛び出す。

 

「えぇい!軟弱者め!

外に出ろと言ったのだから行くぞ!」

 

腕を掴み引っ張って行こうとした、その時だった。

 

「ヒィィィィっ!!!」

 

僧侶くんの絶叫と共に―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――時が停まった。

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

Side ???

 

「ま、また……やっちゃった……」

 

僕は誰もが停まった世界でそう呟く。

あの……ぜ、ゼノヴィア?とかいう人に怒鳴られて、腕を掴まれたのが怖くて、また無意識に発動してしまった……。

 

僕の視界に入ったモノの時を停めてしまうこの【停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)】の能力を……。

 

本当は誰も停めたくないのに……。

こんな……こんな【神器(セイクリッド・ギア)】欲しくなかったのに……。

 

「……また、怖がられちゃう……」

 

新しく眷属になったという人たちもこんな時を停める力を持った僕を怖がらないわけがない……。

そんな思考をすればするほど、憂鬱な気持ちが広がって―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――こりゃスゲェな」

 

「―――――皆停まってるなぁ」

 

 

 

聞こえるはずのない、僕以外の声が聞こえてきた。

 

―――――心臓がバクバクとなっている。

 

―――――そんなはずない。

 

―――――僕以外は皆停まってるはず。

 

僕は恐る恐る声の聞こえた方へと視線を移した。

 

 

 

 

 

「やっほー僧侶くん。

ちょっと俺たちとオハナシしよーぜ?」

 

「そうそう!

こんな機会だしオハナシしよーぜ!」

 

「ヒィィィィっ!!!?!!!?

な、な、な、な、なんで……停まってないんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ?!!!!」

 

2人の男の人たちは笑顔で僕に近づいてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方はいかがでしたでしょうか??
楽しんで頂けたのなら幸いです♪


今日、問題児の新話を書こうとしていたのですが……何故か書けませんでしたっ!!!(>_<)
あ、あまりにも久しぶりすぎて全然書けないのですよ……(苦笑)
これはリメイクするべきかなぁ……と思いつつ……(苦笑)

さてさて、今回はここまで♪
また次回お会いしましょう♪(*´ω`*)

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