ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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と、言うわけで!!!
本日2話目です!!

しばらくはこのハイスクールD×D編を書いてリフレッシュして、問題児編に戻ろうと思います!!!
楽しみにされている皆様申し訳御座いませんっ!!!


ひとまず、本編をどうぞ♪


〜旧校舎のディアボロス〜
~原作始まりました~


どうも、兵藤 士織だ。

 

あれから時が経つのも早く、俺と一誠は高校2年生となった。

そう。原作開始の時期だ。

 

 

 

「一誠!早くしないと置いて行くぞ」

 

「待ってくれよ士織!」

 

一誠はどたどたと慌ただしく廊下を走り玄関まで出てくる。

 

「遅いぞ一誠」

 

「そ、そんなこと言われたって……仕方ねぇだろ?

母さんがうるさいんだよ……」

 

疲れたように溜め息を漏らす一誠。

 

「まぁ、良いだろ?

ちょっと親馬鹿だがいい親には変わりない」

 

「……だな」

 

そう言って俺と一誠は笑いあった。

 

「一誠ちゃーん!士織ちゃーん!

何話してるの~?」

 

台所から飛び出してきた俺たちの母親―――兵藤(ひょうどう) 葵泉(あおい)―――は人懐っこい笑顔で俺たちに話しかけてくる。

まるで女子高生のような容姿をしており一緒に歩いていれば良くても姉、普通なら妹にしか間違われないというびっくりの母親である。

 

「母さんはいい親だなって話をしてたんだよ」

 

「そうそう」

 

俺と一誠は素直にそう答える。

すると、母さんは嬉しそうに笑って俺と一誠に抱き着いた。

 

「ありがとう2人とも~!!!」

 

「か、母さん!!?

恥ずかしいから!!」

 

一誠は慌てた様子でばたばたと動く。

 

「そうだな。

母さん、そろそろ行かないと駄目だから……ね?」

 

俺は苦笑いを浮かべながら母さんにそう告げる。

すると、母さんは頬を膨らませながら不満そうに、

 

「仕方ないなぁ~……」

 

言って渋々といった感じに離れていった。

 

「それじゃぁ母さん……」

 

「「行ってきます」」

 

俺と一誠は声を揃えてそう言うと玄関のドアを開け、学校に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――私立駒王学園。

言わずもがな原作の舞台となる学校だ。

俺と一誠は此処に通っている。

 

この学校は数年前まで女子校だったせいか、男子生徒よりも女子生徒の割合が多い。

学年が下がる事に男子生徒の比率は上がるが、それでもやはり全体的に女子生徒が多かった。

発言力も未だ女子の方が圧倒的に強く、生徒会も女子生徒の方が多く、生徒会長も女性だ。

男子が強く出られない校風で過ごしにくいかと思っていたのだが―――――そうでもない。

実際、変態ではなくなった我が弟、一誠も元の顔が良かった為か結構多くの人気を勝ち取っている。

 

しかし――――――――――

 

 

 

 

「おはようイッセー君、士織ちゃん♪」

 

「おっはよう!イッセー君、しおりん♪」

 

「おはようございますイッセー君、士織様」

 

 

 

「何故俺だけ名前の呼ばれ方がおかしい!?」

 

俺の事を君付けで呼ぶ生徒が圧倒的に少ないのだ。

呼び捨てならまだいいだろう……しかしちゃん付けは地味に傷付くのだが?!

俺はこのことを無駄だと分かっていながら一誠に相談した。

すると、至極真面目そうな顔で、

 

「士織ってどう考えても見た目美少女じゃん。

普通に男扱いされるのは難しいんじゃないか?」

 

と、告げられた。

その日の夜に枕を濡らしたのはちょっとした黒歴史である。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

とまぁ、関係のない事を語ったが本題はこれではない。

此処、駒王学園に通い始めてから2年目。

一向に俺と一誠のことに気づく様子のない悪魔の御一行様方。

はぐれ悪魔を何体も狩っているというのにそれに気付いた素振りすら見せない。

要するに―――――

 

 

 

「「無能……?」」

 

 

 

俺と一誠が声を揃えてそう言ってしまうほどなのである。

 

 

 

ちなみに只今の一誠の実力だが……正直な所眷属にすることはできないんじゃないか?そう思わせるほどの実力を付けている。

しかも驚いたことに煩悩を何処かに捨ててきたのか?というほど真面目になっていた。まぁ、変態さが無くなったわけでは無いと思うが……。

その証拠に、不本意な方法でだがしっかりと禁手(バランスブレイカー)にも至り、更には亜種の禁手にも目覚めている。

亜種の禁手と不本意な方法に関しては……後に語るとしよう。

 

なにせもうすぐ俺たちの教室に到着してしまうからな。

 

俺と一誠は自分の教室へと足を踏み入れる。

 

「「死ねぇぇぇ!イッセーぇぇぇぇ!!!士織ぃぃぃ!!」」

 

それと同時にクラスメイトである元浜と松田が飛びかかって来た。

松田の方は俺が腹にアッパーカット喰らわせ、元浜の方は一誠が顔面を蹴る。

 

「かふっ……っ!!!?」

 

「ぶふっ……っ!!!?」

 

そして仲良く床に沈んだ。

 

「全く……元浜も松田も学習しろよ……」

 

「毎朝俺と士織にやられてるくせによ……」

 

俺と一誠は互いに頭を抱えて溜め息を吐いた。

この二人は俺のことを呼び捨てで呼んでくれる数少ない人間で親友だが……やはり変態、エロさがどうも……。

 

「「うるさいぞ!!!お前たちのせいで俺たちがどれだけ酷い扱いを受けていると思ってるんだ!!!」」

 

「「自業自得だろ」」

 

俺と一誠は声を揃えてばっさりと切り捨てた。

すると、涙を流し始める元浜と松田。

 

「……なぁ、士織……こいつらなんか可哀想になってきたんだけど……」

 

素の自分がこうなっていたかもしれないと考えたのだろう。一誠は俺に向かってそう言ってきた。

 

「……で?俺にどうしろと?」

 

元浜と松田も期待の眼差しで一誠を見詰めている。

 

「いや、これと言って何かをしてやってくれとは言わないが?

だってこいつらの自業自得だし?」

 

「「悪魔めぇぇぇぇぇぇっ!!!」」

 

「何を言うか人聞きの悪い!」

 

一誠はそう言って元浜と松田の頭に手刀を落としていた。

 

「ほらほら、ホームルームを始めるぞ!

早く席につけ!」

 

ちょうど教室に入ってきたクラス担任が教卓に立ちながらそう言ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひょ、兵藤 一誠君ですかっ!?」

 

放課後、校門を出ようとしたその時一人の少女が飛び出して来た。

 

―――綺麗な黒髪をした素直そうな少女。

 

それが俺の第一印象だ。

 

「あ、あの……その……」

 

もじもじとしながら俯く少女に一誠は首を傾げている。

やはり変態さが隠れてしまうと鈍感系主人公になるんだな……一誠って……。

 

「ひ、一目惚れしましたっ!!!

わ、私と付き合って下さいっ!!」

 

顔を真っ赤にしながらそう言った少女。

一誠は少女の突然の告白に驚いているようだが嬉しそうである。

 

「君、名前は?」

 

比較的落ち着いた一誠の声。

以前までの一誠なら裏返った声で即刻OKを出していたことだろう。

 

「ゆ、夕麻……天野(あまの) 夕麻(ゆうま)ですっ!!!」

 

名乗られた名前にやはりと思う俺。

堕天使の力を感じた時からおそらくとは思っていたが……。

彼女が原作の一誠を殺した堕天使―――――レイナーレ……か。

 

「夕麻ちゃんか……良いよ。

俺なんかで良いなら宜しくお願いします」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

一誠の言葉にぱぁっと、輝くような笑みを見せるレイナーレ……いや、天野 夕麻。

その姿はまるで―――――

 

「あぁ。本当だよ」

 

「よ、良かったぁ~……!」

 

―――――本当に恋する乙女のようだった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

突然の告白事件からしばらくして。

俺と一誠は家の近くの道を歩いていた。

 

「なぁ、士織……」

 

「何だ?一誠」

 

「……夕麻ちゃんから堕天使の気配を感じなかったか?」

 

神妙な面持ちで一誠はそう問うてきた。

 

「あぁ……感じたな」

 

「……やっぱりか……。

……夕麻ちゃんも俺の神器(・・)を狙ってんのかな……?」

 

悲しそうに呟く一誠は何処か弱々しく見えた。

辛いトレーニングの時にでもこんな弱々しい姿は見せなかったのに……だ。

 

「……かもしれないな。

でも、それにしては―――――

 

―――――堕天使の気配を必死で隠しすぎだ……」

 

「だよな……俺も一瞬普通の女の子かと思ったぜ……?」

 

そう。天野 夕麻は堕天使の気配を隠しすぎているのだ。

まるで―――――

 

「―――――自分を普通の女の子だと思って欲しいみたいに……隠している……」

 

俺が言おうとした言葉を一誠が続けた。

 

「それは俺も思ったよ……」

 

俺がそう言った後、二人の間に沈黙が広がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――良し。悩むのなんて俺らしくねぇよな。

士織、今度夕麻ちゃんとデートしてみるよ。

そこで見極める。

夕麻ちゃんが神器を狙っているのか……それとも……」

 

一誠はその後は続けなかった。

俺はふっ、と一瞬笑うと口を開く。

 

「あぁ。そうしろ。

少なくとも俺には―――――恋する乙女に見えたぞ?」

 

言うことだけ告げた俺はスタスタと歩き、目前にあった自宅のドアを開け、中に入っていった。

俺から少し遅れて家の中に入ってきた一誠の顔は何時も通りの元気なモノになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――原作と幻作の歯車は今、噛み合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編はいかがでしたでしょうか?

あえて余計なことは述べませんが……皆様なら分かりますよね?(笑)


とまぁ、余裕も出てきたので久しぶりに雑談でも……(笑)

私、ハイスクールD×Dの原作を持っていなくて困っていたのですが、兄と姉に頼んで少し協力してもらったんですよ……(苦笑)
それで出された交換条件が……

兄……「お風r……じょ、冗談だよ!しばらく俺の事おにーちゃんって呼んで?(笑)」

姉……「お風呂一緒に入ろ~!!!」

でしたよ……(涙)

まぁ、やりましたけど……(苦笑)



と、言うわけでまた次回お会いしましょう♪

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