ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんお久しぶりです♪
今回はなんとか間に合ったのですよっ!!!(>_<)

そして……やっと、やっとここまで来たのですっ!!(>_<)


取り敢えず、本編をどうぞ!!!


〜触れてしまいました〜

Side 一誠

 

リアス部長、小猫ちゃんを我が家に招いた日の夜。

初めは確かに1人で寝ていたはずなのに、ベットには2つの人影があった。

―――――アーシアと夕麻だ。

この2人、何時からか俺のベットに潜り込んでくるようになってしまっていた。

 

「……幸せそうに眠ってるな」

 

それが微笑ましくて、つい、頭を撫でてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――そんな時、外に何者かの気配が現れた。

 

それと同時に感じるプレッシャー。

今まで眠っていたアーシア、夕麻は飛び起きてしまう。

 

「い、イッセーさん……っ!」

 

「……これは……っ!」

 

アーシアは俺の腕にしがみつき、夕麻は起きたばかりというのに額に汗を浮かべていた。見れば2人とも体を震わせている。

 

「大丈夫か?」

 

2人を安心させるように頭を撫で、少しでも気を落ち着かせる。

 

「だ、大丈夫です」

 

「私も、問題ないわ」

 

少々の(ども)りがあるものの起きたすぐに比べれば余裕が出来ているだろう。

俺は立ち上がり、今の状況を確認するために玄関へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっほー、赤龍帝クンにその他諸々の諸君。夜分遅くにすんませんねぇ〜」

 

玄関でその日は泊まっていたリアス部長と合流し、家の外に出ると、ケラケラと笑いながらフリードが話しかけてきた。

 

「本当に夜遅くは迷惑だぜ?」

 

軽口に軽口で返すかのように俺は気楽にそんな言葉を返す。

……フリードがさっきのプレッシャーを……?いや、違う。今まで幾度となく戦ったことはあってもプレッシャーを感じたことはない。

 

(……つぅことは……)

 

俺は空を見上げた。

月をバックに空で浮かんでいた者―――――。

漆黒の翼を生やした……男の堕天使だ。

黒い翼は十枚五対。無駄に凝った黒いローブを身に纏っている。男の堕天使はリアス部長を捉えると、苦笑した。

 

「初めましてかな、グレモリー家の娘。紅髪が麗しいものだ。

―――――忌々しい兄君を思い出して反吐が出そうな程にな」

 

「ごきげんよう、堕ちた天使の幹部―――――コカビエル。

それと、私の名前はリアス・グレモリーよ。お見尻おきを。

もうひとつ付け加えさせてもらうなら、グレモリー家と我らが魔王は最も近く、最も遠い存在。この場で政治的なやり取りに私との接触を求めるなら無駄だわ」

 

……やはり、アイツが堕天使の幹部、コカビエルか……。

通りでそこそこのプレッシャーを放ってる訳だ。

 

「おぉ、そうだ。

これは土産だ。受け取れ」

 

コカビエルはそう言うと指をパチン、と鳴らし魔法陣を展開させる。すると、そこから2つの影が落下してきた。

 

「……ぐ……っ!」

 

片方の影が片方の影を抱きかかえて、うめき声を上げながら俺の前に着地する。

その影に目を凝らしてみると、そこには―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――ボロボロのイリナを抱えた血塗れの父さんの姿があった。

 

「と、父さん!?イリナっ!?」

 

「……い、一誠か……。

すまんな……お前の友人を……守りきれなかった……」

 

父さんはそう言うと、糸が切れたマリオネットのように倒れ込んだ。

イリナの方は気絶しているだけのようだが父さんの方は本格的にまずい!

 

「アーシア!!!!!

頼む、助けてくれ……っ!!!」

 

俺はアーシアの名を呼び、父さんの治癒を頼む。アーシアは父さんの隣に来ると神器を迷いなく発動してくれた。淡い緑色の光がアーシアの身体から発せられ、父さんの体を包み込んだ。

 

「なんだ、その男はお前の父親か。

俺たちの根城に来たその女どもを歓迎していたら突然現れてな。

嫌にしつこかったがやはり、たかが人間だったようだ。二匹逃がしたがまぁ、いい」

 

コカビエルは嘲笑しながら言う。

……たかが人間……??

 

「先程の話だが……魔王と交渉などというバカげたことはしない。

そんなことはしても無駄だからな」

 

「……それで、私との接触は何が目的かしら?」

 

「そんなもの簡単さ。

―――――俺は戦争が望みさ!!!」

 

コカビエルは笑みを浮かべてそう叫んだ。

……戦争が望み……??

 

「お前の根城である駒王学園を中心にしてこの町で暴れればサーゼクスも出てくるだろう?

エクスカリバーでも盗めばミカエルが戦争を仕掛けてくれるかと思ったが……寄越したのが雑魚ども……。興醒めにも程がある。

これではあまりにもつまらん……つまらんだろう!!!!

だから今度は悪魔の、サーゼクスの妹の根城で暴れるんだ。

ほら―――――楽しめそうだろう?」

 

……楽しめそうだろう……??

コカビエルのその言葉に俺はついに―――――キレた。

 

「【禁手化(バランス・ブレイク)】」

 

『Welsh Dragon Balance Breaker !!!!!!』

 

「コカビエぇぇぇぇぇぇルッッ!!!」

 

俺は【赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)】を見に纏うと、雄叫びをあげ、地を蹴り、コカビエルに向かって高速で肉薄する。

 

『Boost Boost Boost Boost Boost !!!!!』

 

『Explosion !!』

 

「ぶっ飛びやがれッ!!」

 

コカビエルの懐まで潜り込んだ俺は、解放された力を全て右拳に込め、コカビエルを殴りつけた。

 

「ぬぅぅぅうッッ!!!?」

 

両腕をクロスさせガードするコカビエル。

……流石は堕天使の幹部なだけはある。俺の拳を受け止めたのだから。

 

「……やるじゃねぇか」

 

「当たり前だ。

貴様のような奴と戦えるのが何より嬉しくてな!

だからこそ俺は戦争をやめられんのだ!」

 

コカビエルは笑みを浮かべながらそう言うと鎧の胴の部分を蹴りつけ、俺から距離を取る。

 

「フリード!

惜しいが此処は一時退却だ!

駒王学園に向かうぞ!!」

 

「…………」

 

コカビエルの声に反応を返さないフリードだったが、退却という言葉は効いていたらしく、その懐から球体を取り出し、地面に叩きつけた。

見覚えのある閃光が辺りを包み、ほんの一瞬、視界を奪われてしまう。

 

「……くそ……っ!」

 

俺はまたこの閃光に引っかかってしまったことに苛立ちを覚えながらも、父さんのことが心配になり、コカビエルたちを追うのではなく、下に降りて行った。

禁手(バランス・ブレイカー)】を解除し、未だに治療を続けているアーシアの元へと駆け寄る。

 

「アーシア、父さんは大丈夫そうか?」

 

「は、はい!

もう傷はなくなりましたから……後は意識が回復してくだされば安心です!」

 

「……そうか……」

 

俺は胸をなで下ろし、立ち上がる。

リアス部長の方へ近づくと声をかけた。

 

「リアス部長」

 

「……イッセー、学園に向かうわよ。

他のみんなにはもう使い魔を通じて伝えたわ。

―――――コカビエルを止めるわよ」

 

「わかりました」

 

俺はその場で拳を握った。

……父さんとイリナを傷つけたんだ……コカビエル、お前は()の逆鱗に触れたんだ。

―――――無事で済むと思うなよ……ッッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけたのなら幸いです♪

さてさて、やっとコカビエルを出すことができましたが……はい、もう既にフラグが乱立してますね……(苦笑)
手を出してはいけないものに手を出してますし……。

早くバトルシーンを書きたいところですっ!!(>_<)


さてさて、今回はこの辺で……。
では、また次回お会いしましょう♪

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