ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~ 作:夜叉猫
更新が遅くなってしまってすみませんっ!!
試合だったり、模試だったり、誕生日だったりで忙しくて書けなかったのですよぅ……(涙)
本当に遅くなりましたが、ひとまず本編をどうぞっ!!(>_<)
Side 士織
「美味しかった」
オーフィスはオムライスを完食すると満足そうに頬を緩め、そう口にした。
オーフィスには大きいかと思ったが……あの食べっぷりを見るに余裕だったみたいだな。
「我、これ気に入った」
「そうか?
なら、また今度来た時に作ってやるよ」
「お願い」
即答で返事を返すオーフィス。
ここまで気に入ってもらえると作った俺としては嬉しい限りだ。
「んじゃ、ちょっと洗い物してくるから……」
そう言って席を立つと、オーフィスはせかせかと動き始め、テーブルに乗っている皿を全て持って俺の方へと近寄ってきた。
「我も、士織手伝う」
「そっか……ならその食器持ったまんま俺についてきてくれ」
「わかった」
オーフィスはこくりと首を振り、まるでアヒルの子が親を追いかけるようにトコトコと可愛らしくついてくる。
「此処に置く?」
シンクを見つめながらそういうオーフィス。
「おう。
さんきゅなオーフィス。洗い物は俺がすっからさ」
そう言って微笑みながらオーフィスの頭を優しく撫でる。すると、オーフィスは頬を緩め、気持ちよさそうに目を細めた。
良く懐いた猫のような愛らしさに引き込まれてしまいそうだ。
「士織、手伝ったら撫でてくれる?」
洗い物という作業を忘れ、オーフィスを撫でているとそう言い出した。
「我、士織に撫でて欲しい。
だから……手伝ったら撫でてくれる?」
「いや……別にそんなの関係なく撫でてやるよ。
でも……そうだな……手伝ってくれたらその場でご褒美として撫でてやる」
「……!わかった」
オーフィスはそう言うと嬉しそうに、
(ったく……何時もはほとんど無表情のくせに……たまに見せる笑顔が可愛いとか反則だろ……」
オーフィスの笑顔に毎度毎度ドキッとさせられるのは慣れないものだ。
「士織、士織」
「ん?なんだ?」
オーフィスは俺の服の裾を引っ張りながら名前を呼んでくる。
「―――――我、笑うと可愛い?」
「……は?」
「士織、我の笑顔、可愛いって言った」
「んなっ!?」
初めにキタのは驚愕、それに遅れて羞恥が俺の身体を走った。
どうやら声に出てしまっていたようだ……。何たる不覚……。
「我、可愛い??」
こてん、と小さく首を傾げながらそう言うオーフィス。
俺は熱くなった自分の頬を冷ますように手で仰ぎ口を開いた。
「―――――あぁ。可愛いぜ?」
……我ながら上手く平然を装えたはずだ。
とは言っても顔が赤いのは気のせいではない筈なので見る人が見れば一発だろう。
「……そ、そう」
オーフィスは顔を俯かせながらそう言うと、足早にキッチンから出ていった。
顔を俯かせていたオーフィスだったが、俺は見た。
―――――紛れもなく顔を赤く染めたオーフィスの顔を。
(……表情豊かになってきたのはイイ事だな)
子を見守る親の心境とはこんなことをいうのか、いや、しかし、俺はそれ以上のモノを心の中に感じたのを忘れはしないだろう。
Side Out
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Side 一誠
エクスカリバー破壊のための同盟を組んで、そして、士織が『ちょっと留守にする』という書置きを残して姿を消して早数日。
連日俺、木場、小猫ちゃん、匙の四人で夕方にエクスカリバーの捜索を行っているのだが、手掛かりすら掴めていなかった。
捜索時にはゼノヴィアたちから貰った魔の力を抑える神父の服を着ているため、神父狩りをしているのなら出会える筈なのだが……。
俺の心中は焦りに染まっていた。
タイムリミット―――――リアス部長たちにバレるのも近いだろう……。
「ふぅ……。今日も収穫なしかよ……」
気落ちするように匙が言う。
いつものように、表の部活動を終えた俺たちはエクスカリバーの捜索を行っていたのだ。
「簡単には見つからないもんだな……」
匙と同じく少々の気落ちを感じながらそう口にする。
―――――と、そんな時、先頭を歩いていた木場が足を止めた。
「……祐斗先輩」
小猫ちゃんも何かを感じたようで、俺もそれまでの散漫な警戒心を引き締める。
……これだけの接近を易々と許すとは……。
こんなことが士織に知られたらと考えると背筋が凍りそうだ。
「上だ!」
匙の叫び。
全員が上空を見上げたとき、長剣を構えた少年神父が降ってきた。
「……死ね」
殺気の塊のようなその声と共に振るわれる長剣。
木場が素早く魔刀を創り出し、少年神父―――――フリードの一撃を防いだ。
「フリード!!」
「っ!……その声は赤龍帝クンかい?
へぇ……これはまた珍妙な再会で……。
悪魔の香りがすると思ったらまさかの悪魔そのものでしたかぃ……」
飛び退いたフリードは長剣―――――おそらくアレがエクスカリバーなのだろう―――――を構え直した。
俺たちは移動の障害にしかならない神父の服を脱ぎ捨て、各々の戦闘スタイルを取る。
「ドライグ!」
『Boost!!』
呼びかけに答えるように俺の力が膨れるのを感じた。
今回の俺の仕事は木場のサポート。
……まぁ、ピンチになれば話は別だが……。
「伸びろ、ラインよ!!」
真っ先に動いたのは匙。
手元から黒く細い触手らしきモノがフリード目掛けて飛んでいく。
手の甲には可愛らしくデフォルメ化されたトカゲの顔らしきものが装着されていた。
……つまり、あの触手はトカゲの舌か。
「うぜぇ」
それを聖剣で薙ぎ払おうとするフリードだったが、トカゲの舌は軌道を変えて下へ落ちていく。
ピタリとフリードの右足に張り付き、そのままグルグルと巻き付いた。
「そいつはちょっとやそっとじゃ斬れないぜ。
木場!これでそいつは逃げられねぇ!存分にやっちまえ!」
匙はそう叫び、木場へと伝える。
―――――しかし、フリードはそう甘くは無かった。
「だからうぜぇって」
吐き捨てるような台詞の後、フリードの持つ聖剣にオーラが集まる。そして、無造作に振るわれた。
フリードの聖剣による一撃は匙の拘束を斬り裂くだけでは飽き足らず、その下、地面をも抉った。
「んなバカな?!」
匙もまさかこんなにも簡単に拘束を解かれるとは思っていなかったようだ。
「……やっぱりキミに拘束なんて無意味だったみたいだね」
「おろろ?
……雰囲気変わったみたいだねぇ……?」
木場とフリードは向かい合いながら言葉を交わす。
「リベンジ……させてもらうよ」
木場はそう呟くと、一振りの刀を創り出す。
無駄な装飾は全くない。
ただ、振るいやすいように創られたであろうその一振りの刀を木場は鞘から抜き放ち、構えた。
「……この刀はキミに敗けて創った新しいモノ。
今までみたいな剣からの変換ではない、一から創り出した刀だ。
名前を付けるなら安易にこう付けよう―――――【
「……いいねいいね!
今の
今まではやる気のなさそうに刀身を下げていたフリードだったが、木場の姿に獰猛な笑みを浮かべ構えをとった。
「…………」
「…………」
無言の2人、そして、幾ばくかの間を空けて、2人の姿がブレた。
斬り合いを重ねた2人は少し離れていたところで鍔迫り合いを行う。
「やるじゃん騎士クン。
この間とは大違いだねぃ……。
流石の俺も斬られそうで冷や冷やモンだわ〜」
「……その割には随分と余裕があるね」
「ありぃ?
騎士クンにはそう見えちゃう?」
その通りなんだけど!と言葉を発したフリードは力業で木場との鍔迫り合いを終わらせ、一歩後ろに下がる。
―――――そこからの移動が異常だった。
瞬きの間に木場の背後へと回り込んでいたのだ。
「取り敢えずばいちゃ♪」
フリードは無慈悲にオーラを纏わせた聖剣を横薙ぎに振るった。
「―――――【
木場はフリードの一撃を見ること無く叫びを上げる。
すると、木場の背後をいくつもの魔剣、魔刀が組み合わさり防壁を一瞬で創り上げた。そして、フリードの一撃が当たった瞬間に、木場は前へと飛び、残った衝撃を緩和させる。
「……く……っ!」
魔剣、魔刀による防壁はほとんどが破壊されてしまったものの、木場の身にはその一撃が通ることは無かったようだ。
……一瞬の判断であそこまでの行動を取るとは……流石は士織に鍛えられただけのことはあるな……。
「わぁぉ……まさか無傷とは……。
やるねぇ……騎士クン」
そういったフリードの瞳には驚き、そして純粋な好奇心が見える。
木場は回避行動により付いた土埃を払い、刀を握り直しフリードの方を向く。
「……やった本人が一番驚いてるよ」
「くは〜♪
面白すぎ!面白すぎるよ騎士クン!!!
いいね……いいねいいね!!!
もっと殺ろう!
キミは悪魔だけど……評価してやってもいいな!!!」
「……そりゃ光栄だね」
片や楽しそうに笑い、片や冷や汗を垂らす。
2人の状況は火を見るより明らかだろう。
「行くぜ!騎士クン!」
聖剣のオーラが長剣のみならず、フリードをも覆う。
「……来い」
木場は納刀し、独特の構えをとる。
今の木場の最高、抜刀術の構えだろう。
「―――――ほう、【魔剣創造】か?
使い手の技量次第では無類の力を発揮する神器だ」
まさに2人が決着を付けるであろう場面に、第三者の声が届く。
そちらへ視線を送れば、神父の格好をした初老の男が立っていた。
「……バルパーの爺さんか」
フリードがいかにもしらけたといった表情を浮かべながらその男の名を呼んだ。
……アイツがバルパー・ガリレイか……。
「……バルパー・ガリレイッ!」
木場もその男の姿を捉え、憎々しげな視線を向けた。
「……おいおい……。
バルパーの爺さんよぉ……タイミング最悪だぜ全く……」
「ふん、そんなことは知らない。
もたもたしているから迎えに来てやったんだ。
さぁ、帰るぞ、フリード」
「……へいへい……分かりましたよ」
渋々といった雰囲気でフリードはそう返事をすると、木場の方をちらりと見て口を開いた。
「今日は邪魔が入ったし……また今度殺ろうぜ?騎士クン。
んじゃ、ばいちゃ♪」
捨て台詞のようにいうフリードだったが―――――。
「逃がさん!」
その声とともに俺の横を走り抜けていく影。
フリードの聖剣と真正面から打ち合い火花を散らす。―――――ゼノヴィアだ。
「やっほ。イッセーくん」
「やっほ、イリナ」
ゼノヴィアが居るのだからやはりイリナも居たか。
俺はひょっこりと顔を出すイリナに軽い挨拶を返した。
「フリード・セルゼン、バルパー・ガリレイ。
反逆の徒め。神の名のもと、断罪してくれる!」
「……ハッ!
俺の前で神がどうだとか言ってんじゃねぇよ」
フリードはゼノヴィアをも力業で押し返すと、懐から見覚えのある球体を取り出した。
「ほら、帰ってやるよバルパーの爺さん。
コカビエルの旦那に報告すんだろ?」
「致し方あるまい」
「んじゃぁな、糞教会と糞悪魔の連合諸君」
その言葉を最後に、フリードは球体を地面に叩きつけた。瞬間、閃光があたりを包み込む。
視力が戻ってきた頃にはフリードもバルパーも
「追うぞ、イリナ」
「うん!」
2人は頷き合うとその場を駆け出す。
「……イッセーくん」
「行ってこいよ木場。
後のことは俺らがなんとかしといてやる」
「!……ありがとう、イッセーくん」
そう言った木場は2人の後を追ってこの場を駆け出していった。
……さて、今回はサポートだとか静観だとかで大した出番がなかったけど――――――
俺は背後に現れた気配に反応し、身を反転させた。
「力の流れが不規則になっていると思ったら……」
「これは、困ったものね」
―――――この場は俺がなんとかしねぇとだよな……。
そこには、一際険しい表情のリアス部長と、会長さまの姿があった。
……おぉ……匙の顔が死んでる。
本編の方はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけたのなら幸いです♪
さてさて、ここからはいつもの通りに雑談なのですが……。
今回は先日のたんぽぽオムライスとツチノコオムライスについてのポイントでもお話しようかと……(笑)
私としてはたんぽぽオムライスの方が簡単でかつ美味しいので好きなのですが、半熟はダメっていうお友達ようにツチノコオムライスも作るのです(笑)
さて、たんぽぽオムライスですが……やはりポイントは卵ですよね♪
あのふわとろ感を作るのが難しいという人も多いですが、私はまず、卵に生クリームor牛乳を少量入れます!
これだけでも仕上がりが変わるのですよ♪
次に、焼くときですが……私は少しずつ約4回に分けて少し固まったら次〜というふうに入れて焼いています♪
ツチノコオムライスの方はやはり、入れるご飯の量をミスしないことが最大のポイントだと思います!
卵が破れてしまうと見た目が悪くなってしまいますからね(苦笑)
みなさんもオムライス、作って見てください♪
それでは、また次回お会いしましょう♪