ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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こんばんは皆さん♪
最近スランプを脱出しかけている夜叉猫です♪

もうそろそろしたら問題児編も更新していこうと思いますのでしばらくはこのハイスクールD×D編をお楽しみくださいませ♪


それでは早速、本編をどうぞ♪


~予想外だそうですよ?~

どうも、兵藤 士織だ。

 

俺が転生してから早くも半年。

これと言って特筆するものもなくただただ平凡な毎日を過ごしている。

 

「お~い士織起きてるか~?」

 

「起きてるよ……。

何か用?一誠」

 

俺はドア越しに聞こえてきた一誠の声に反応する。

 

「ん~……まぁ、ちょっとした相談事……なんだが……」

 

歯切れの悪い一誠の言葉に俺は不自然さを感じた。

腰掛けていたソファーから立ち上がり部屋の入口まで歩み寄ると、ドアを開けて一誠と対面する。

 

「とりあえず立ち話もなんだし……入る?」

 

俺は自分の部屋へと一誠を招き入れてソファーに座らせた。

何処かそわそわしている一誠。

俺は自分のベットに腰掛け、口を開く。

 

「それで?相談事って何?」

 

「ん?……あぁ……言うより見てもらった方が早いだろうから見てくれねぇか?」

 

そう言った一誠はおもむろに立ち上がると目を閉じて左腕を突き出した。

すると、一誠の左腕が光を放ち始める。

光は次第に形を成していき、左腕を覆っていく。

光が収まった時、そこには赤い籠手が装着されていた。

 

「……なんか最近トレーニングしてたら出てきちまってよ……コレ、なんだと思う?」

 

一誠は頬をポリポリと掻きながら俺を見詰めてきた。

 

(【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】!?

なんでこの時期に出現してるんだ!?)

 

転生してから半年。

早くも原作ブレイクしていました。

 

 

 

「……っていうか一誠トレーニングとかしてたんだ?」

 

俺は一誠の発言にふと、疑問を抱きそう口にした。

 

「まぁな。

というかきっかけは士織だぞ?」

 

「……え?俺がきっかけなの?」

 

「そうそう。

半年位前だったかな……?

士織が『お前鍛えたらいい線いくんじゃないか?』って言ったから今まで頑張ってるんだぜ?」

 

まさか俺が何気なく言った言葉がきっかけで原作ブレイクしてしまっているとは……。

ついつい苦笑いが浮かんでしまう。

 

「あれから半年……っ!

毎日、筋トレとランニングを頑張った……」

 

一誠は瞳を閉じながら思い出すかのようにしてそう語り、拳を握った。

そしてかっ、と瞳を開くと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――これで俺もモテるかな!?」

 

きらきらとした瞳を俺に向けながらそう言った。

 

「無理だ」

 

「即答!?」

 

俺のばっさりと切り捨てるかのような言葉に一誠はそう言うと膝から崩れ落ちた。

 

「まずはその変態根性を何とかしろ。

話はそれからだ……」

 

そんな一誠を見た俺は頭に手を当てながらそう言う。

全く……我が弟ながらこの変態は……。

 

「とりあえずはその変態さを隠せ。

無くせとは言わないからせめてオープンにするな……」

 

「……うぅ……そしたらおれモテるかな……?」

 

泣きながらそう言う一誠は真剣そのものだった。

普通なら無理だと切り捨てる所だが少しくらい慰めてあげてもバチは当たらないだろう。

そこで俺は嘘ではないが真実ともまた少しだけ違うことを口にする。

 

「……わからない。

まぁ、とりあえずお前は顔はいいんだからその変態さを無くせば女の子の友達くらいなら直ぐにできるんじゃないか?」

 

「……おぉ……!!

分かったぜ!俺はこの情熱を隠す術を身につけてやる!!!」

 

拳を掲げて一誠はそう言った。

全く……一体どれだけ無駄なことに気合いを入れているのだろうか……。

 

 

 

「ハーレム王に俺はなるっ!!!」

 

……その夢はもうこの頃から抱いているんだね……。

最早苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「……で、この赤いやつ何なのか分かるか?」

 

一誠は自らの左腕を指しながら疑問符を浮かべる。

 

「あぁ~……よし、一誠。

俺の今から言うことは嘘偽りのない真実だが現実味がない話だ。

そして、この話を聞けばお前ももう後には引けなくなる。

 

―――――それでも聞くか?」

 

俺は至って真面目な表情で一誠の瞳を見詰めながらそう言った。

すると、一誠はゴクリと生唾を飲み口を開く。

 

 

「―――あぁ。聞く。

士織はもうその後には引けなくなる場所に居るんだろ?

だったら俺もその場所に立たせてくれ」

 

―――士織を護れるようになるのが俺の目標だからな。

 

ニカッ、と人懐っこい笑みを浮かべ、一誠は恥ずかしげもなくそう言った。

 

「あはは……弟に護られる兄はちょっと勘弁願いたいね……。

 

ともかく、一誠がそういうのなら話そうか。

 

―――――この世界の真実を」

 

そして俺は語り出す。

この【ハイスクールD×D】という世界に広がる真実という名のお話を。

 

 

 

―――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――

 

 

「……えっとつまりは何だ?

この世界には悪魔と天使と堕天使が居て基本的にドンパチやってると?」

 

「まぁ、簡単に言えばそうだよ。

悪魔と天使と堕天使はそれぞれ三竦みの状態を太古の昔から続けているんだ」

 

「あぁ~……信じられねぇわ……」

 

一誠は頭をガシガシと掻きながらそう呟いた。

 

「確かに信じ難い話だよな。

―――――だけど真実だ」

 

「あぁ。それは分かってるよ。

俺は士織のこと信じてるし」

 

一誠はそういいながら俺の方を向いてにこりと笑った。

……やっぱり一誠って変態が無かったらモテるんじゃないかな……。

俺はそう思いながらも口には出さない。

何故ならば、確実に一誠が調子に乗るからである。

 

「とりあえずはその話は置いといて、この赤い籠手は何なんだ?

さっきから士織の話を聞いてると所々出て来た【神器(セイクリッド・ギア)】ってやつなのか?」

 

一誠はソファーの上で胡座をかきながらそう聞く。

 

「あぁ……。物分かりが良いようで助かるよ。

そうだ。一誠の赤い籠手は【神器(セイクリッド・ギア)】と呼ばれる言わば規格外の力の結晶だ」

 

「へぇ~……」

 

一誠は俺の説明に相槌を打ちながら熱心に聞き入ってくれる。

 

「しかも、一誠の持っているその赤い籠手は【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】と呼ばれる【神滅具(ロンギヌス)】の一つ。

扱い用によれば魔王や神ですら殺せるモノだ」

 

「スゲェんだな~……って神ですら殺せる!?

コレってかなりやばい代物じゃないか?!」

 

「かなりやばいな。

能力としては十秒ごとに所有者の力を倍加させるモノだ。

まぁ、所謂チート武装だな」

 

俺は【赤龍帝の籠手】についての率直な意見を述べる。

 

「そんなモンが俺に宿ってたんだなぁ……」

 

しみじみと言った風に一誠は呟く。

 

「ひとつ言うが一誠。

この話を聞いたからにはこれからもっとトレーニングしてもらうぞ?」

 

「はぁ!?な、なんでだよ……?」

 

「当たり前だろう?

お前の持っているモノは神ですら殺せる可能性を秘めたモノだぞ?

当然それを奪おうとしたりするやつが必ず現れる。

そんな時に弱くて勝てませんでしたじゃ話にならん」

 

実際原作では弱すぎて下級堕天使に殺されてるからな……。

もう既に【赤龍帝の籠手】を目覚めさせているのなら強くしておいても悪いことは無いだろう。

 

「……ちなみにだが一誠?」

 

「なんだ士織?」

 

一誠は【赤龍帝の籠手】を触りながら俺の方に視線を向けた。

 

「『赤い竜の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)ドライグ』にはもう会ったか?」

 

「なんだそれ?」

 

一誠は頭に疑問符を付けながら首を捻った。

ドライグにまだ会っていない……?

ということは一誠の【赤龍帝の籠手】はまだ半覚醒状態なのか……。

そのことを確認した俺は一誠に言い渡した。

 

「ひとまずは今まで通りのトレーニングを続けてくれ一誠。

そして、当面の目標は『赤い竜の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)ドライグ』に会い、【赤龍帝の籠手】を完全に覚醒させることだ」

 

「オッス!!!」

 

一誠はそう気合いをいれて言うとニカッ、と笑った。

 

(こりゃ俺ももっと強くならねぇとな……)

 

心の中でそう呟くとこれからのトレーニングメニューを頭の中で組み立て始める俺だった。

 

 

 

 

―――――原作開始まであと2年。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編はいかがでしたでしょうか?

ひとまずは一誠強化をしていきたいと思います♪


そしてアンケートの方ですが……ヒロイン候補が多いっ!!
やっぱりこの作品の特徴なのでしょうか……?

もうしばらくしたら中間結果として発表したいと思いますのでまだまだご意見お待ちしています♪


それでは皆さんまた次回お会いしましょう♪

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