ハイスクールD×D~チートが転生させたそうですよ?~   作:夜叉猫

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皆さんどうも♪
風邪でダウンしてしまった夜叉猫なのです(苦笑)

何とか書きだめが完成していたのでギリギリですが更新できましたっ!!(>_<)

それでは、本編をどうぞ♪


〜話しました〜

Side 一誠

 

「……つーか、さっきはノリで賛同しちまったけど……。

結局、何がどうなって木場とエクスカリバーが関係あるんだ?」

 

と、匙が何処か気恥ずかしそうにそう聞いてきた。ノリで賛同したと言うのが羞恥を煽ったのだろう。

 

「……少し、話をしようか」

 

コーヒーに口を付けた後、木場は自分の過去を語った。

 

 

 

 

 

曰く、カトリック協会が秘密裏に計画した『聖剣計画』。聖剣に対応した者を輩出するための実験が、とある施設で執り行われていた。

 

曰く、被験者は剣に関する才能と神器を有した少年少女たちだった。

 

曰く、被験者である少年少女たちは来る日も来る日も辛く非人道的な実験ばかりを繰り返されていた。

 

曰く、彼らは散々実験を繰り返され、自由を奪われ、人間として扱われる事などなく、生を……命を無視された。

 

曰く、彼らにも夢があった。

 

―――――生きていたかった。

 

―――――『人に』愛されたかった。

 

―――――『人を』愛したかった。

 

 

 

神に愛されていると信じ込まされ、ひたすら『その日』が来るのを待ち焦がれた。

自分たちが特別な存在になれると信じて―――――。

聖剣を使える者になれると信じて―――――。

 

365日、毎日毎日何度も何度も聖歌を口ずさみながら、過酷な実験に耐えたその結果が『処分』だった……。

 

 

 

 

 

―――――木場たちは聖剣に対応できなかったのだ。

 

 

 

 

 

「……皆、死んだ。殺された。神に、神に仕える者に。

誰も……誰一人として救ってはくれなかった。

『聖剣に対応できなかった』、たった……それだけの理由で、少年少女たちは生きながら毒ガスを浴びたのさ。

彼らは『アーメン』と言いながら僕らに毒ガスを撒いた。

血反吐を吐きながら、床でもがき苦しみながら、僕たちはそれでも神に救いを求めた。奇跡が起こるのを願いながら、皆……皆……」

 

木場は静かに語る。俺たちはそれを無言で聞いていた。

 

「同志たちの無念を晴らしたい。

いや、彼らの死を無駄にしたくない。

僕は彼らの分も生きて、エクスカリバーよりも強いと証明しなくてはいけないんだ」

 

木場から聞かされたその凄まじい過去に開いた口が塞がらない。

アーシアも悲しい過去を持っているが……木場はそれ以上に悲しく、辛い過去を持っていたのだから……。

 

 

 

 

 

「ううぅぅぅぅ……」

 

沈痛な面持ちの俺たちの中からすすり泣く声が聞こえてくる。

 

―――――匙だ。

 

号泣している。ボロボロと涙を流して、大泣きしていた。鼻水まで垂らして……。

匙は木場の手を取り言う。

 

「木場!辛かっただろう!キツかっただろう!

……チクショウ……この世には神も仏もないのかよ……っ!!

俺は、今、非常にお前に同情している!あぁ、酷い話しさ!

その施設の指導者やエクスカリバーに恨みを持つ理由もわかる!わかるぞ!!」

 

力強く頷く匙。

木場はそんな匙の姿を目を丸くしながら見ていた。

 

「俺はイケメンのお前が正直いけすかなかったが、そういう話なら別だ!

俺もお前たちのエクスカリバー破壊に協力する!

あぁ、やってやるさ!会長のシゴキを敢えて受けよう!

俺も頑張るからさ!お前も頑張って生きろよ!絶対にお前を救ってくれたリアス先輩を裏切るな!」

 

匙の言葉から熱意を感じる。

やはり、こいつはイイ奴だ。協力を仰いで良かった。俺はそう思えた。

 

「よっし!

そうと決まれば作戦会議しようぜ!

俺、お前たちの事を何にも知らねぇからさ!

まずは互いの実力の把握ぐらいしとこうぜ!」

 

そういう匙の顔はやる気に道溢れていた。

俺と小猫ちゃん、木場は顔を見合わせるとくすりと笑ってそんな匙と話を始めた。

 

 

 

―――――絶対にエクスカリバーを倒すんだ。

 

 

 

 

 

Side Out

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

―――――時は一誠たちがゼノヴィアたちを探している時ほどまで遡る。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

Side 士織

 

朝起きた俺は家の中が嫌に静かなのを感じた。

……などと言ってみたがそれもその筈。時計を見てみれば既に10時を回っている。

 

「……ふぁ……。

……昨日は遅く寝すぎたか……」

 

いくら休日とはいえこんな時間に起きてしまうとは不覚である。

ちょっとだけのつもりで俺の【神器(セイクリッド・ギア)】を調整していたのだが……集中し過ぎたのが原因か……。

俺は自分の部屋からリビングへと向かってみる。案の定、リビングのテーブルの上には4枚の書置きが残されていた。1枚ずつ上から手に取り、目を通す。

 

『木場の手助けをしてくる』

 

ふむ、これは一誠だな。

 

『美憧と一緒にショッピングしてくるわ』

 

これは……字的に夕麻か。

美憧と夕麻はショッピングに行ったようだな。

 

『華那と共に鍛錬を積みに山へ向かう。

捜さないでくれ』

 

……綯奈……ツッコミどころ満載の書置きを残さないでくれ……。

ついつい苦笑いが漏れる。

 

『遊びに行ってくるわね〜♪』

 

……母さん……何故1番子供っぽい書置きが母さんの書置きなんだ……。

俺は4枚の書置きに全て目を通したあと、最後の母さんの書置きに頭を抱える。

幼さを忘れないというか……幼さを残したまま大人になったというか……。

我が母親ながら謎な部分が多々ある……。

 

 

 

 

 

―――――閑話休題。

 

 

 

 

 

「あぁ〜……腹減ったし……飯でも作るか……」

 

俺はそんなことをつぶやきながらキッチンへと向かい、冷蔵庫を開く。

 

「ん〜……オムライスでいっか……」

 

冷蔵庫の中身的に作れるであろう物を考えると、材料である鶏肉、玉葱、卵を取り出す。

 

「んん〜……たんぽぽか……それともツチノコか……」

 

ちょっとしたことだが、卵を手にしながら考える。

 

「我はたんぽぽ」

 

「そうか、たんぽぽがいいか。

なら、今日はたんぽぽオムライスに―――――!?」

 

俺は隣から聞こえてきた居るはずのない人の声に驚愕し、そしてすぐにそちらへと顔を向けた。

 

 

 

 

 

「?士織、どうした?」

 

こてんと首を傾げる少女。

俺はその姿()と居るという事実に目を見開きながら口を開いた。

 

「なんでここにいるんだよオーフィス!!」

 

「士織に会いに来た」

 

「あ、いや……うん、それはいいとしてだ、お前服真っ赤だぞ?!」

 

そう、俺が何故此処まで驚いているのか。

いつも通り突然現れるだけなら大して驚きはしなかったが、オーフィスの服が赤く染まっていたため、過剰に反応してしまったのだ。

 

「曹操がうるさかったから『えぃ』ってした」

 

オーフィスはそう言うとデコピンをして見せた。

 

「……それって曹操の返り血……?」

 

「多分そう」

 

「曹操死んじゃった?」

 

「多分そう」

 

「……マジで?」

 

俺が深刻そうな表情を浮かべながらオーフィスにたずねると、くすりと笑い口を開いた。

 

「冗談。

曹操、多分死んでない」

 

「そ、そうか……」

 

オーフィスがいうとなんだか冗談に聞こえないため肝を冷やしたぜ……。

俺はふぅ、と息を一つ吐き、気持ちを落ち着かせる。

 

「……取り敢えず服、綺麗にしてやるよ」

 

俺はぱちん、と指を鳴らして幾つかの魔法を同時に発動させ、オーフィスの体、服を綺麗にする。

 

「士織、凄い」

 

キラキラとした瞳を俺に向けるオーフィス。自分を綺麗にした俺の魔法が珍しかったのだろう。

俺は頬を緩ませながら、オーフィスの頭を優しく撫でる。

 

「今から飯作るから、ちっとだけ待っててくれな?」

 

「わかった」

 

俺の手に擦り寄りながらオーフィスはそう言った。そして、リビングの方へとたとたと駆けていくとソファーに座った。

 

「我、待ってる。

士織のご飯、楽しみ」

 

「おう。楽しみにしてな?

最高に美味いやつ食わせてやるよ」

 

俺は追加の食材を取り出すと気合を入れるようにエプロンに袖を通した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方はいかがでしたでしょうか??
楽しんで頂けたのなら幸いですっ!!(>_<)


さてさて、今回の雑談ですが……。

風邪、現在風邪でダウンしているのですが……休んでいるのをイイことにのんびりしています(笑)
クッションやぬいぐるみをもふもふしながら動画を視聴してもぅ天国ですっ!!(>_<)
……風邪は辛いですけど(苦笑)

皆さんも風邪にはお気をつけください……。くれぐれもですよぅ……??


今回はここまで!
ちなみに、感想などお待ちしています♪
では、また次回お会いしましょう♪

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